[親世代223人調査] 親あいさつの好感度UPポイント7
ふたりの間で結婚が決まったら、次は両家への「親あいさつ」。一発勝負のその関門で、好感度を高めるにはどうしたらいいのか?50代~70代の親世代223人がリアルにジャッジしました。“服装”や“手土産”など定番項目から、今の親ウケ“決めぜりふ”の傾向まで、全7ポイントを発表。最後まできっちりチェックして!
[スケジュール調整]の好感度UPポイントは?
6割の親が「都合を聞いてくれて◎」。「食事の提案も嬉しい!」
結婚に向けて親に対するあいさつなのだから[スケジュール]はまず親の都合を聞くのが当たり前……と分かってはいても、忙しいふたりはつい自分の親となると甘えてしまうことも。「日時も場所もふたりで勝手に決めて『来られる?』と聞かれ腹立たしかった」の意見もあったので要注意。好感度が高かったのは「親の都合や日時の希望を聞いてくれた」58%。次いで「食事を一緒に取れる時間帯を提案してくれた」26%。
親の声「日時決めは……」
気の張ることなので、心の準備が必要。親の都合を聞いてくれて好感触な始まりでした。(彼母67歳・リカちゃんさん)
慌ただしくならないよう日程を早く決めてくれました。(彼母73歳・梅さん)
親の声「食事有無は……」
食事は親しみを深める時間だと考えていたので、一緒に食事をする提案があり、同じ考えなのだと親近感が湧きました。(彼女父58歳・リブレットさん)
なかなか会えないので食事もできたらいいと思っていたので、食事の提案は嬉しかったです。(彼母55歳・まきさん)
[事前の情報共有]の好感度UPポイントは?
半数が「お相手の基本情報を聞かせてくれて良かった」
[事前に情報共有]してもらって嬉しかったのは、親やふたりの服装でも、食事の内容でもなく、相手の基本情報。「名前・年齢・出身地・最終学歴・仕事などを事前に聞かせてくれて好感が持てた」親は50%。次いで「親あいさつ前に相手を紹介してくれて人柄を知っていたのが良かった」のは17%。「前もって何回か会っていれば……」の親意見も多かったので、いきなり結婚あいさつではなく段階を踏むのも好ポイントになる。
親の声「事前に聞いていて……」
その場で根掘り葉掘り聞かなくて済んだので、他の会話が弾んだ。(彼母73歳・梅さん)
いつも話を聞いていたので初めて会った気がしませんでした。(彼女母58歳・ミントさん)
親の声「事前に会っていて……」
お付き合いをしている頃、一度あいさつに来られて良い印象を持っていました。(彼女父58歳・リブレットさん)
以前に一度食事をしていたので、だいたいの人柄が分かっていて良かったです。(彼女母55歳・ミントさん)
[お相手の服装]の好感度UPポイントは?
一に清潔感、二にフォーマル
好感度の高かった[お相手の服装]は、“清潔感”がトップで38%。彼はシャツ×チノパン、彼女はワンピースなどが好印象のよう。やはりスーツなど“フォーマルスタイル”も3割の親が良い印象として記憶。一方「靴から洋服まで、すべて息子と同じファストファッションで、散財しそうにないと感じました」などカジュアルでも好印象のケースも。
親の声「爽やかな服は……」
彼女はきちんとしたワンピーススタイルでした。ビジネス用のスーツよりも、真面目さが感じられましたね。(彼母57歳・Aさん)
玄関前ではコートをもう手に持っていて、スーツはパキッと着こなして服装はフォーマルでしたが爽やかさをまとっていました。(彼女母56歳・ねぷたさん)
親の声「フォーマル服は……」
いつもと違い、フォーマルで改まった様子が好感を持てました。(彼女母56歳・パン職人さん)
敬意を払ってくれているように感じられました。(彼女母55歳・m.iさん)
[手土産]の好感度UPポイントは?
親が好きな物を選んで正解
[手土産]については基本通り、好感度を上げた第1位は「親が好きな物」(31%)、2位は「お相手のふるさとの物」(14%)。「割れ物のせんべいっていいのかな?と思いました」の意見もあったので、祝いの席によりふさわしいものを検討して。「『親から失礼のないようにと持たせられました』の言葉がほほ笑ましかった」の声もあり、渡すときに素直なひと言を添えるのもおすすめ。
親の声「好物の手土産は……」
息子から聞いていたのでしょう。ラスクを持って来てくれました。(彼母72歳・ヨキさん)
夫の好きそうなクラフトビール、私の好きなお菓子を持って来てくれました。(彼女母65歳・Y・Cさん)
親の声「郷里の手土産は……」
郷里の名物を手土産にしてくれた。子どもの頃から何かのお祝には必ず食べたということで親近感が湧いた。(彼母78歳・YNさん)
「ふるさとを大事にしているんだなと感じられました」(彼女母55歳・m.jさん)
親の声「配慮ある手土産は……」
主人が病み上がりだったこともあり、食べやすい物を用意してくださった。(彼母57歳・JKさん)
家族の者が誰でも食べられるように、手土産を2種類、用意してくれていました。(彼母52歳・N34さん)
数があったが、日持ちするものだったので「長く楽しめるように」の配慮を感じられました。(彼女母59歳・りりぃさん)
[決めぜりふ]の好感度UPポイントは?
「きちんと自己紹介」から「ストレートなあいさつ」「素直な心」の3つが肝
223人が受けた、好感度の上がった[決めぜりふ]をひもといてみると、大きく3つの傾向が見えてきました。いきなりあいさつではなく、まずは“自己紹介”をきちんとすること。その上で“ストレートな言葉”で決めぜりふ。さらにそこに“素直な気持ち”が見えると花丸の評価に!
親の声「自己紹介があり……」
笑顔でなれそめなどしっかりと話してくれました。(彼女父50歳・しょっぺさん)
交際期間は短く、親としては不安だったが、生い立ちから現在までの生活環境などを聞いて好感が持てました。娘を一番に思っていることも伝わってきました。(彼女母50歳・kyk.ogt50さん)
親の声「潔い言葉で……」
「結婚させてください」というストレートな言葉に好感が持てました。(彼女母69歳・あーちゃんさん)
「よろしくお願いします」と簡単だったが、気持ちがこもっていました。(彼母59歳・maboさん)
親の声「素直な心で……」
彼に「うちの娘でいいの?」と聞いたら「○○さんでなければ!」と言ってくれて嬉しかったです。(彼女母59歳・さなちゃんさん)
自己紹介の後で「ふたりでいると素直な気持ちでいられます」と笑顔。何だか嬉しかったですね。(彼母72歳・ミーマーさん)
何度も練習してきたであろう感じがしました。結婚の決め手が娘の手料理と聞いて、嬉しくなりました。(彼女父50歳・子離れできそうなパパさん)
うちの息子が良かった、と言ってもらえました。(彼母55歳・まきさん)
[立ち居振る舞い]の好感度UPポイントは?
「礼儀正しい」も「緊張感バレバレ」も好感度は同ポイント
「マナーを心得ていて礼儀正しかった」と好印象の親は32%。意外にも双璧をなして30%獲得したのは「緊張感が伝わってきたから好感度上がった」というコメント。誠実な気持ちは自然と伝わるようなので、安心して。「ふたりの仲の良さ、信頼関係が伝わってきた」も高ポイントで3位に付け、21%でした。
親の声「礼儀正しくて……」
席を立ってあいさつをしてくれました。(彼女母51歳・NTさん)
玄関で息子の後ろに立ち、靴もふたり分揃えて入って来て感じが良かったですね。(彼母72歳・ミーマーさん)
こちらの目をしっかりと見ながら話してくれました。(彼女父57歳・Kokoさん)
親の声「緊張していて……」
コーヒーを飲む手が震えていて、気持ちが伝わってきました。(彼女母71歳・myuさん)
「よろしくお願い申し上げます」とそればかり繰り返して(笑)。(彼母76歳・みぴこちゃんさん)
所々どもってしまったり、いい間違えたりしていましたが、一生懸命話す姿に好感が持てました。(彼女母59歳・りりぃさん)
親の声「ふたり仲良くて……」
息子の話を聞きながら、自分の意見が言えて信頼感が湧きましたね。(彼母72歳・ミーマーさん)
気難しい息子のことをよく理解してくれているのが、ふたりの表情や態度から伝わってきました。(彼父57歳・ひろさん)
普段、私に見せない笑顔を息子がしていて新発見でした。(彼母57歳・ひろさん)
[ふたりのビジョン]の好感度UPポイントは?
両家顔合わせ・婚姻届提出・新居・式……「考えだけでも聞ければ安心」
ふたりのこれからについて、大まかでも、予定であっても、たとえ「まだ決めてない」でも構わないので、ビジョンに触れることは大事。半数の親が「これから始まる両家顔合わせ・婚姻届提出・結婚式・新生活などのタイミングや、どんなふうに考えているのか話してくれて好感度アップ」と回答しています。
親の声「ふたりの未来は……」
新居や結婚式について、具体的に計画を練り上げているようで安心して任せられると思いました。(彼父76歳・アラカブnさん)
今後の予定について、一緒に決めさせてくれて嬉しかったです。(彼女母56歳・パン職人さん)
「両家顔合わせのときに婚姻届の証人に署名してほしい」と言われました。お目当ての結婚式の会場についても話してくれましたよ。(彼女母63歳・kkさん)
コロナで決めきれないこともあったようだったが、ちゃんとふたりで考えているのが分かりました。(彼母72歳・にるちゃんさん)
「仕事を頑張って、いずれは地元に戻ってくる」と話してくれました。(彼女母57歳・tさん)
親だって反省「もっと、こうしたら良かった……」
親も緊張、遠慮、ちゅうちょをしているケースが多い。そんな親心も察してね。
【親心】
「もう少し相手を緊張させないよう、話を弾ませたかった」
「趣味や相手のご家族のことなど深く聞くことができなかった……。いずれ少しずつ聞いていきましょう」
「めったに会えないので、もう少しいろいろ会話したかった」
「うるさがられると思ってちゅうちょしたが、質問して本音を聞き出せれば良かった」
「冷たい態度を取ってしまったかも……」
From 編集部
リラックス&ストレートに行こう!
基本的をおさえていれば、緊張していても、どぎまぎしちゃっても大丈夫。同じく緊張している親たちは“手土産に込めた気持ち”、“決めぜりふに潜んでいる思い”を見ています。肩の力を抜いて、気負いすぎず、真っすぐな気持ちで頑張って!
構成・文/千谷文子 イラスト/佐々木千絵
※記事内のデータおよびコメントは、2022年3月に、3年以内に子どもとその婚約者から「親あいさつ」を受けた50代~70代の男女223人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年5月時点のものです
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