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<先輩夫婦の貯蓄事情>子育て、マイホームetc.いつから?どう貯める?

結婚式が終わってからも、人生いろいろなお金がかかってくるけれど、みんなどうやってお金を貯めているの?結婚後の貯蓄ってどれくらいが目安? などわからないことも多いはず。そんな疑問にお答えすべく、今回は先輩カップルのリアルな貯蓄事情を大公開!さらに貯蓄のポイントをファイナンシャルプランナー丸山晴美さんに伺いました。

先輩カップルに調査!
結婚当初の「貯蓄額」と「目的」は?

貯蓄事情

先輩カップルにアンケート(※)を行ったところ、ふたりで暮らし始めた当初の貯蓄額は約400万円(中央値)。結婚したばかりのカップルは、結婚式や新生活準備などにお金がかかり、一時的に手持ちの貯蓄が少なくなりますが、すぐに子育てや住宅購入、老後の資金も視野に入れて貯蓄をスタートするカップルが多いようです。
では、先輩カップルがふたり暮らしを始めてから、どのようにそのお金を貯めてきているのか、現在の貯蓄事情を見ていきましょう。

Case.1[結婚4年目/現貯蓄800万円]

毎月のつみたてNISAと企業型DCで少しずつ

貯蓄事情

結婚4年目、1歳の子どもを持つ「ゆかりーのさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!

【Q.どのようにして貯蓄しているの?】

「子どもが生まれた年から毎月1万円を子育て資金として、つみたてNISAに。現金ばかりでは将来不安なので少額ずつ。利回りが良いのが魅力です。加えて、児童手当も全額貯蓄しています」
「また、老後資金としては、企業型DC(企業型確定拠出年金)をマッチング拠出(企業が拠出する掛け金に加入者が掛け金を上乗せ)で月8000円。絶対にすぐ引き出せないお金なので安心ですし、普段は全然気にしなくていいのがラクです。あとは、ボーナスのうち夏冬17万円ずつを財形年金に回しています」

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<貯蓄の目的と方法>
【子育て資金】
●つみたてNISA:子どもが生まれた年から/月1万円ずつ
【老後資金】
●企業型DC:結婚した年から妻も加入/月4000円給与天引き(マッチング拠出で計8000円)
●財形年金:夏冬のボーナスで17万円ずつ
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“つみたてNISA”は子育て資金づくりに向いている?
FP

つみたてNISAは、途中で引き出すこともできる、安全性が比較的高い投資信託から選べるので、子育て資金づくりにもおすすめです!(ファイナンシャルプランナー丸山晴美さん)

“つみたてNISA”をもう少し詳しく解説!

“つみたてNISA”とは、長期的な資産形成を行いたい投資初心者をサポートするために導入された非課税制度のこと。投資や配当で得た利益には約20%の税金がかかりますが、これが非課税になるというのが最大のメリットです。

超インフレ時代に向かうとも言われる今、普通預金や定期預金に預けていても、増えないどころか価値が目減りしてしまいます。例えば、今は大学4年間の学費は500万円くらいが一般的ですが、これから生まれる子どもが18歳になったときもそうとは限りません。そこで、課税されないつみたてNISAなどで積み立てていけば、将来のインフレリスクにも耐えられる可能性が高くなるというわけです。

Case.2[結婚1年目/現貯蓄200万円]

住宅購入で切り崩して再出発。NISAを中心に

貯蓄

結婚1年目、共働きの「ゆにちゃんさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!

【Q.どのようにして貯蓄しているの?】

「結婚当初400万円の貯蓄がありましたが、マイホーム購入の頭金として切り崩し、現在200万円に。子どもはまだですが、将来の子育て資金や住み替え資金として毎月8万円ずつ、NISAを利用して投資信託を。他にも老後資金として、2万円を財形年金へ回しています」
「旅行に行ったりおいしいものを食べたりして楽しく暮らすために、結婚前からへそくり感覚で月2万5000円の投資信託もしたり、投資の勉強も兼ねてポイント投資も。ポイント投資は、1株単位で少額から株式投資できるところも利用しやすいです!」

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<貯蓄の目的と方法>
【子育て資金+住宅資金】
●NISA:独身時代(約4年前)から/月8万円
【老後資金】
●財形年金:独身時代(約7年前)から/月2万円
【娯楽資金】
●投資信託:独身時代から/月2万5000円
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“NISA”はどんな人に向いている?
FP

NISA(一般NISA)は国内外の株式など投資商品が多岐にわたり、どちらかというと投資に慣れた人に向いています!(ファイナンシャルプランナー丸山晴美さん)

“NISA”をもう少し詳しく解説!

“NISA”(一般NISA)とは、前述の“つみたてNISA”と同様、投資で得た利益に対する約20%の税金が非課税になる制度。
つみたてNISAとは、非課税になる投資枠や投資期間などに大きな違いが。一般NISAは年間上限120万円で最長5年間=計600万円、つみたてNISAは年間上限40万円で最長20年間=計800万円。つまり、NISAは短期、中期で利益を上げたい人に向いています。

注意したいポイントとしては、同じNISAでも“一般NISA”と“つみたてNISA”はどちらかしか選べないこと。例えば夫が一般NISA、妻がつみたてNISAなど夫婦で分散してもいいでしょう。

Case.3[結婚2年目/現貯蓄300万円]

児童手当を積み立て、節税になるiDeCoも活用

貯蓄

結婚2年目、0歳の子どもを持つ「あむさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!

【Q.どのようにして貯蓄しているの?】

「子どもの誕生後に子どもの普通預金口座を子育て資金用に作りました。そこに、出産祝い金を入れ、児童手当も同じ口座に入れようと考えています」
「また、結婚半年後くらいからiDeCo(個人型確定拠出年金)をスタートし、老後資金として毎月1万円ずつ入れています。税金が控除になるところにもメリットを感じています」

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<貯蓄の目的と方法>
【子育て資金】
●子ども名義の普通預金:子どもが生まれた月から/出産祝い金+児童手当
【老後資金】
●iDeCo:婚姻届を提出して半年後から/月1万円ずつ
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“iDeCo”で老後資金をつくるときの注意点は?
FP

注意したい点は、60歳まで引き出すことができないこと。また、手数料が金融機関によって数百円かかるため、あまり少額でやると利益が出にくくなり、控除の恩恵も受けにくくなります。手数料が安い金融機関を選び、できれば月額1万5000円以上を積み立てるといいでしょう。(ファイナンシャルプランナー丸山晴美さん)

“iDeCo”をもう少し詳しく解説!

“iDeCo”(個人型確定拠出年金)とは、公的年金にプラスして給付を受けられる個人型の年金制度の一つ。運用益が節税になり、さらに掛け金が全額所得控除になるというのが最大のメリットです。所得のある人は、住民税や所得税も安くなります。

60歳まで引き出せないという制限がありますが、これは老後資金の貯蓄性を考えるとメリットでもあります。例えば今30歳なら、60歳まで30年間も積み立てることが可能。投資運用をするに当たって、時間というのは本当に貴重。子育て資金とは別に、しっかり貯めていくことで、老後資金にも潤いが出てくると思います。

Case.4[結婚3年目/現貯蓄600万円]

貯蓄型保険をクレジットカード払いでポイントもGET

貯蓄

結婚3年目、世帯年収1000万円の「かおりんさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!

【Q.どのようにして貯蓄しているの?】

「子育て資金+老後資金として、婚姻届提出のタイミングで貯蓄型保険をスタート。60歳で受け取るもの、15年で受け取るもの、それぞれ毎月約2万円ずつ。ドル建ても含まれているので毎月少しずつ前後しています。クレジットカードで支払うことでポイントもたまり、お得感があります」
「また、つみたてNISAを利用し、夫婦それぞれ年間40万円を投資信託に。毎月自動で積み立てられて、増額しているのも確認できて楽しいです。さらに企業型DCにも加入し、無理なく貯蓄できています」
「目標額は特に決めず、手持ちで持っていると使ってしまう可能性もあるので、分散して貯蓄できるようにしています」

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<貯蓄の目的と方法>
【子育て資金+老後資金】
●貯蓄型保険:婚姻届を提出した月から/月4万円
【老後資金】
●つみたてNISA:結婚式の翌月から/ふたりで年間80万円
●企業型DC:独身時代(約5年前)から/月4500円
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教えて!お金の貯め方!

“貯蓄型保険”はどんなものを選べばいい?
FP

貯蓄型保険の中でもゼクシィ世代にとって一番身近なのが、「学資保険」。子どもの中学入学時、高校入学時、大学入学時など、一定の時期に達したときに設定した金額が払い戻しとなります。(ファイナンシャルプランナー丸山晴美さん)

“貯蓄型保険”をもう少し詳しく解説!

“貯蓄型保険”はただの貯蓄ではなく「保険」というのが大きなポイント。契約者に万が一のことがあった場合、それ以降の掛け金が免除となり、決まった時期に決まった金額がもらえます。
学資保険のほかにも終身保険、養老保険などがありますが、いずれも万が一の場合に備えられるのが最大のメリットです。

貯蓄があれば入らなくていいという考え方もありますが、例えば全額を学資保険でなく、一部をつみたてNISAなどと分散させるのも手。共働きで成り立っている家庭などは特に検討してみてはいかがでしょう。

<番外編>花嫁から寄せられた「お金のお悩みQ&A」

貯蓄

【お悩み1】マイホームvs一生賃貸、どちらの支出が多くなりますか?

貯蓄

トータルコストだけの比較では、どちらもあまり変わらないという試算が昔から出ています。ただ、マイホームを購入して、その先にまた引っ越す可能性がある場合は、資産価値の高い家、つまり売るときに価値が目減りしにくい家を買うことも検討しましょう。(ファイナンシャルプランナー丸山晴美さん)

貯蓄

【お悩み2】教育費は子どもが「何歳まで」に「いくら」あればいいんでしょうか?

貯蓄

公立・私立、文系・理系などによっても変わりますが、だいたいの目安として、大学入学時までに600万円ほど貯めておくといいでしょう。子どもが1人生まれるごとに毎月3万円ずつ積み立てていけば十分貯まります。(ファイナンシャルプランナー丸山晴美さん)

From 編集部

自分たちの将来のライフプランをよく話し合って

それぞれの家庭によって働き方も将来の夢も違うもの。いつまでにどれくらいのお金が必要で、それまでにどんな貯め方をしていけばいいのか、ふたりでよく話し合うことが大切といえそうですね。具体的な目標を決め、それに向かって頑張りましょう。

FP
Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
URL:http://www.maruyama-harumi.com/index.html

取材・文/前川ミチコ イラスト/てぶくろ星人 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2022年3月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー64人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年4月時点のものです

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