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お金・常識

結婚後の貯蓄みんなどうしてる?子育て・マイホーム…etc.卒花のリアルお金事情

結婚して新生活が始まると、これからの“お金”が気になり始めるもの。マイホーム、子育て、老後まで…備えたいことはたくさんあるけれど、「何から始めたらいいの?」「みんなどのくらい貯蓄しているの?」と戸惑うかもしれません。この記事では、先輩カップルのリアルな貯蓄実例と、専門家によるアドバイスをご紹介。ふたりらしく、無理なくお金を貯めていくヒントが見つかるかもしれませんよ。

目次
アドバイスをくれたのは…
丸山晴美さん

丸山 晴美さん

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

結婚後、
貯蓄を始めたのは何のため?

  • 結婚後に貯蓄を始めた理由ランキング

卒花に実施したアンケートで聞いた「お金を貯める理由」は、「出産・育児費用のため」が最も多く、「仕事ができない期間中にかかる費用に備える」といった声などから、出産・育児期間中に想定されるさまざまな費用に備えていることがうかがえました。次に多かったのは「人生を豊かにするため」や「家族の思い出をつくるため」といった理由で「日々の生活を充実させるため」の貯蓄、3位では「子どものしたいことをさせてあげられるように」という声が目立ちました。4位と5位は「将来への漠然とした不安に備える」といった理由から、貯蓄しているようです。
 
その他、満足した住環境を手に入れたいからという理由の「マイホーム資金(21.8%)」、車を購入する際にまとまった金額を出したいからという「車の購入・買い替えのため(13.6%)」が上位となりました。

みんなはどんな方法でお金を増やしている?

  • 先輩カップルが行っている貯蓄方法ランキング

次に、卒花が実施している貯蓄や投資などお金を増やしている手段を聞いてみました。いつでも引き出せる手軽さやわかりやすさから「普通預金・定期預金」を選ぶ人が最も多く、「新NISA」「生命保険」が続きました。「新NISA」を選んだ人は「周りにやっている人が多い」「非課税枠が大きく、メリットが大きい」という声が。「生命保険」は「いざ病気になったときにまとまってお金を受け取れるのが良い」という理由で選んでいる人が多いようです。「現金でのタンス預金」もランクインしており、まだまだ手元でお金を貯めている人が多いこともわかりました。
 
6位は、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」と「株式投資」が7.5%ずつと同率。その次に、「財形貯蓄(6.5%)」や「外貨預金(4.3%)」と続きました。

いま気になっている貯蓄や
投資は何?

  • みんながいま気になっている貯蓄や投資ランキング

続いて卒花が「いま気になっている貯蓄や投資は何か」を聞いてみました。前述した「みんなが現在行っている貯蓄方法」でご紹介した項目以外では、「学資保険」「iDeCo」がランクイン。親や会社など周りの人にすすめられたので関心を持っている人が多いようでした。

「最近人気の貯蓄方法」は?

人気なのは「先取り貯蓄」ですね。給与が振り込まれる前に、天引きされて積み立てられる財形貯蓄制度を利用した貯蓄方法や、給与が振り込まれる金融機関の自動定期積み立てといったものが、以前から変わらずの人気です。

ここ数年のトレンドとしては、新NISAの「つみたて投資枠」を使った積み立て投資が人気です。夫婦共働きDINKS世帯には、新NISAのつみたて投資枠に加えて、iDeCoを利用した老後資金の積み立ても人気。この2つが人気な理由は、ただお金を貯めるだけではなく、お金に働いてもらうといった意識が高まっていることと、どちらも大なり小なり税制優遇があるため、より有利に資産形成ができるという理由から選ばれていると考えています。(丸山さん)

先取り貯蓄のメリットは?

丸山さん
仕組みを作ってしまえば、貯蓄が苦手な人でも取り入れやすい

先取り貯蓄のメリットは、給与が生活費に回る前に確実に取り分けて貯めることができること。生活費が余ったら貯めるといった方法だと、なかなか貯めることができない人におすすめです。先取り貯蓄金額の目安は、状況によっても異なりますが、収入の1~3割の金額が一つの目安です。財形貯蓄や、定期積み立てなど、引き落とす仕組みを作ったら、あとは目的達成のタイミングまで気にしすぎないこともポイントです。

4組の先輩カップルの貯蓄・投資実例

それでは、ここから先輩カップルの貯蓄・投資の実例を見ていきましょう!世帯収入からどのくらい貯蓄や投資に回しているのか、貯め始めた時期や理由などもご紹介。4組の先輩カップルの実例からふたりにぴったりの貯蓄や投資のヒントを見つけていきましょう。

Case.1
[結婚1年5カ月目/現貯蓄312万円]

いつでも取り出せる普通預金と
新NISAのつみたて投資枠を活用

  • 先輩カップル実例1

結婚1年5カ月目、現在は夫婦2人暮らし。数年以内には子どもを授かり、将来的には4人家族になることを希望している「Y&Aさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!
 
【Q:どのように貯蓄しているの?】
結婚時点では、私が400万円、彼が50万円の合計450万円の貯蓄があったのですが、マイホーム購入の頭金と手付金の支払いで300万円ほど支払い、一時期貯蓄は約100万円に。その後、5年後に600万円を目指して、現在は給与天引きで毎月10万円の貯蓄をしています。
 
現在の貯蓄額は312万円。内訳は私が300万円、彼が12万円です。私の300万円の内訳は、外貨積み立て保険に100万円を入れました。この保険は、10年ごとの契約見直し時に、貯まっている金額と解約返戻金のうち、多い方が支払われる仕組みです。残りの200万円は普通預金です。その他、会社のすすめで入った企業型DC(企業型確定拠出年金)や気が向いたときに興味がある企業への株式投資を行うこともあります。結婚をきっかけに貯蓄に対する意識も高まりました。
 

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<貯蓄の目的と方法>
【貯蓄目的】老後や将来子どもを迎えたときのためになんとなく
【貯蓄・投資方法】
●普通預金:毎月6万円
●新NISA:毎月4万円(つみたて投資枠)
※ボーナス時に余裕があれば、20万円ほど追加で貯蓄に回す
 
【今後興味がある貯蓄方法や資産運用方法】
海外ETF、不動産投資
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新NISAはどんな人におすすめ?
注意するポイントは?

丸山さん
注意点を理解すれば、
投資経験が少なくても始めやすい

新NISAは、投資が初めての方でも始めやすいのが特徴です。そのため、長期的な資産形成を目指したい方や、非課税のメリットを生かして資産運用をしたい方におすすめです。

ただし、いくつか注意点があります。まず、NISA口座は1人につき1口座しか開設できません。そのため、どの金融機関を選ぶか慎重に検討しましょう。また、投資には元本割れのリスクがあることを理解し、ご自身の判断と責任で行うようにしてください。

新NISAの「つみたて投資枠」についてもう少し教えて!

新NISAのつみたて投資枠は、「長期・積立・分散投資」に適した投資信託(およびETF)のみが対象になっており、NISA口座で運用をして出た利益に対して非課税になるというものです。

通常、投資で10万円の利益が出ると、約20%に当たる2万円が税金として引かれ、手元には8万円しか残りません。しかし、NISA口座で得た利益は非課税なので、10万円の利益がまるごと手元に残ります。

この新NISAのつみたて投資枠は、年間120万円まで投資できるようになり、非課税で保有できる期間も無期限になりました。さらに、生涯で非課税にできる投資額の上限(非課税保有限度額)は、成長投資枠と合わせて1800万円までです。(丸山さん)

Case.2
[結婚2年目/現貯蓄300万円]

普通預金をメインとした目標貯蓄金額は
1年間で200万円

  • 先輩カップル実例2

夫婦2人暮らしの「みきぽんさんカップル」は、結婚2年目。1年前から貯蓄を始め、現在100万円を貯めました。目標は現在の300万円を1年後に500万円にすることだという「みきぽんさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!
 
【Q:どのように貯蓄しているの?】
将来子どもを迎えたときに、子どものやりたいことをすべて叶えてあげたいという思いで「子どもの教育資金」を貯蓄しています。結婚当初はふたりの貯蓄を合わせて200万円ありましたが、結婚式費用として一部を使いました。
 
現在は普通預金で私と彼それぞれ100万円と共用預金口座で100万円の計300万円の貯蓄があります。毎月それぞれが5万円、共用預金として10万円、ボーナスも年間130万円程度全て貯蓄。その他、私が入社したときに会社のすすめで入ったままのiDeCoと今年始めたばかりの新NISA、そして、株主優待目的で株式投資をしています。それらも含めて1年後に500万円貯蓄をふたりで目指しています。独身の頃はお金のことは何も考えず親に頼りっぱなしでしたが、結婚してからお金の大切さを知り、現在はケチケチ節約主婦になっています。

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<貯蓄の目的と方法>
【貯蓄目的】子どもの教育資金
【貯蓄・投資方法】
●普通預金:毎月20万円(個人預金で各自5万円、共用預金で10万円)
※ボーナス時に年間130万円程度貯蓄
※上記の他に現在NISAで22万円保有
 
【今後興味がある貯蓄方法や資産運用方法】
特になし
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子どもの教育資金として
おすすめの貯蓄方法は?

丸山さん
子どもの成長時期それぞれに適した教育資金の積み立てがおすすめ

子どもの教育費は、青天井になりがち。幼少期、児童期、青年期と分けてそれぞれに適した教育資金の積み立てが必要です。短期の出費には、積立定期預金などで準備をして、中・長期でかかる出費には、NISA口座のつみたて投資枠での運用も併用することをおすすめします。

成長時期に合わせた積み立てについて
もう少し教えて!

お子さんの成長段階に合わせた教育費の準備は重要です。幼少期は早期教育や受験で費用がかさむため、いつでも引き出せる積立定期預金などで備えるのがおすすめです。学童期になると塾や習い事、中学受験が主な費用となり、お子さんの意向も加味されてきます。この時期からは積立定期預金などに加えて、新NISAのつみたて投資枠などを活用した運用で、まとまったお金を用意するといいでしょう。
 
中学から大学の青年期は、進学費用がメインとなります。進路によっては下宿費用を含め4年間で1000万円以上、1年間の留学を希望すれば、500万円ほど必要になるケースも。医学部や薬学部、大学院といった進路では、さらに高額な費用が見込まれます。お子さんが希望する進路を奨学金なしで実現するためには、新NISAのつみたて投資枠、学資保険、親からの援助など、計画的かつ十分な資金準備が不可欠です。(丸山さん)

Case.3
[結婚1年7カ月目/現貯蓄500万円]

10年後に貯蓄2000万円を目指し、
普通預金や新NISAで貯蓄・運用

  • 先輩カップル実例3

夫婦と1歳になるお子さんと3人暮らしの「あっちゃんさんカップル」。2~3年後にもう1人子どもを授かりたいと思っているそう。10年後に2000万円の貯蓄を目指しているという「あっちゃんさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!
 
【Q:どのように貯蓄しているの?】
 結婚して1年7カ月目のあっちゃんさんカップル。結婚当初は彼が200万円、私が300万円と計500万円の貯蓄がありましたが、マイカーを買い替えて400万円、土地購入の手付金やローンの諸費用で200万円を貯蓄から支出するなど増減を繰り返したため、現在は結婚当初と同じ500万円の貯蓄になります。
 
これから起こりうることや日々を楽しむための目的で月23万円ずつ貯蓄や投資をしています。メインは気軽に引き出しできる普通預金にし、長期的に気負わずに投資できる点が気に入って新NISAへ月2万円投資しています。あとは、将来にもらえるボーナスだと思って企業型DCで月1万円運用しています。

毎月の貯蓄や投資以外に、ボーナスは全額貯蓄することにしています。

貯蓄専用の口座は、短期用・長期用・子ども用と3つに分けており、給料などのお金が入ってきたら、まず最初に一定額を貯蓄に回し、残ったお金で生活する先取り貯蓄をしています。最初からないものと考えているので節約した気持ちにならないわりに、お金が貯まっていっていて、この方法が自分にとても合っています。
 
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<貯蓄の目的と方法>
【貯蓄目的】老後資金、子どもの教育資金、病気や災害に備えて、旅行や趣味に備えて
【貯蓄・投資方法】
●普通預金:毎月20万円
●新NISA:毎月2万円
●企業型DC:毎月1万円
※ボーナスは全額貯蓄
 
【今後興味がある貯蓄方法や資産運用方法】
特になし
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貯蓄専用口座を目的別に
分けるメリットは?

丸山さん
目標達成がしやすくなります

目的別に貯蓄口座を分けることで、心理的に用途外の支出に使えなくなるため、確実に貯めることができて目的や目標達成がしやすくなります。注意点として、目的外にお金を使ってしまうと、目標が遠のいてしまい、モチベーションが下がってしまうこともあるので、目的のための貯蓄を取り崩さないための工夫が必要です。

企業型DCについてもう少し教えて!

企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、企業が従業員の退職金制度として導入する私的年金制度の一つで、企業が掛け金を出してくれ、従業員自身がそのお金を運用する制度です。

そもそも企業がこの制度を採用していない場合は使えません。企業によって「運用商品のラインナップ」は異なりますが、定期預金・保険・投資信託から選択するのが一般的です。運用の成果によって退職金もしくは老後の年金額が変動する点には注意が必要です。また、転職や離職をした際は、転職先の企業型DCに移換するか、転職先に制度がない場合はiDeCoに移換することになります。(丸山さん)

Case.4
[結婚3年9カ月目/現貯蓄2000万円]

3年後に貯蓄総額3000万円を目指し、
二人三脚で貯蓄

  • 先輩カップル実例4

現在夫婦2人暮らしの「コナンさんカップル」。新婦コナンさんは、独身時代からコツコツと貯蓄をするタイプだったそう。将来的に子どもを持つことも考えているため、子どもの教育資金用をはじめ、さまざまな出来事に備えて3年後に3000万円を目指しているそう。そんな「コナンさんカップル」に貯蓄事情を聞きました!
 
【Q:どのように貯蓄しているの?】
独身時代からそれぞれがコツコツと貯蓄していたので、 結婚当初はふたり合わせて900万円の貯蓄がありました。
日本の高齢化社会における年金制度と個人の資産形成のあり方で、「老後2000万円問題」というのをよく耳にするので、老後資金をはじめしっかりと貯められるように日々心がけています。その他、将来子どもを持つことを考えているので、子どもの教育用などさまざまな目的で細分化させた目標を持ち貯蓄しています。人生何が起きるかわかりませんしね。

貯蓄方法としては、給与が入る普通預金口座から、新NISAなどの積み立てや毎月の生活費を差し引き、余った分を預金として残しています。金額でいうとふたりで貯蓄と投資で月約20万円のイメージです(個別株の株式投資は月によって変動が多いため、含めていません)。ボーナス月は200万円貯蓄しています。
 
結婚をきっかけに互いのお金や投資へのスタンスの違いが見えてきたので、互いの得意分野で情報交換してマネーリテラシーを高めています。
 
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<貯蓄の目的と方法>
【貯蓄目的】老後資金(1100万円)、子どもの教育資金(1500万円)、病気や災害に備えて(300万円)、旅行や趣味に備えて(100万円)
【貯蓄・投資方法】
●普通預金:毎月13万円
●新NISA:毎月6万円(主に老後資金用)
●iDeCo:毎月1万500円(老後資金用)
●財形貯蓄:毎月3000円、ボーナス時は1万円(子どもの教育資金用)
●株式投資:毎月2000円
※ボーナス時は200万円貯蓄
 
【今後興味がある貯蓄方法や資産運用方法】
株式投資、外貨預金
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老後2000万円問題って何?

丸山さん
2019年に金融庁が発表した試算に基づいたものです

金融庁の金融審議会が公表した報告書内で、高齢夫婦無職世帯の家計収支を分析した結果、毎月約5万円の赤字、30年間で約2000万円の不足が生じると試算されたものです。
 
これは2019年時点の特定のモデルケースでの試算ですし、インフレ率や住居状況、年金以外の収入などによって不足額は変動します。そのため、現在のインフレ率を考慮し、ご自身の老後のライフスタイルに合わせて必要な資金を準備することが重要です。

iDeCoについてもう少し教えて!

iDeCoは、老後資金に特化した制度で、原則60歳まで引き出せません。急な出費には対応できないと割り切り、「長期・積立・分散投資」を継続できる人におすすめです。掛金が「全額所得控除」、運用時は利息も運用益も「非課税」で再投資でき、受け取り時にも「公的年金等控除」や「退職所得控除」など税制面のメリットがあるため、働いていて収入がある程度ある人にとってはさまざまな税制的なメリットを受けることができます。

ただし前述した通り、一度加入すると原則として中断できず、毎月手数料が発生します。そのため、少額の積み立てだと手数料負けする可能性もあるため、掛け金の設定には注意が必要です。(丸山さん)

From編集部

ふたりらしい貯め方・増やし方を考えてみませんか?

結婚後の生活は、住まい、出産、教育費…などライフイベントが次々とやってきて、事あるごとにお金が必要になります。貯蓄があることは日々の生活の安心材料に。先輩花嫁の実例を参考に、まずは“無理なく、ふたりらしい貯め方・増やし方”を話し合ってみませんか?

構成・文/RIE☆ イラスト/てぶくろ星人
※記事内のデータおよびコメントは2025年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー88人が回答したアンケートならびに、過去2年以内に結婚した女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年8月時点のものです

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