余興のお願いは不要♪“ふたり発信”で盛り上がった演出実例16<PART2>
「友人ゲストに余興をお願いするのは申し訳ない」「親族中心の少人数婚だから余興はなし」などの理由で、ふたりが自ら演出を行い、当日を盛り上げる新郎新婦が増えています。アイデアあふれる”ふたり発信”演出で、ゲストとの楽しい時間を思い出に残せた実例の数々、ぜひ参考にしてください。
新郎新婦がパフォーマンスを披露する演出
Case01.ふたりがファーストダンスを披露
●Megさんの場合
ゲストに見守られてファーストダンスを披露したMegさん夫妻。ダズンローズセレモニーの後にテラスにゲストを迎え、ふたりでダンスを踊るロマンチックな流れにゲストは大盛り上がり。友人の多くが、これまで参列した披露宴でファーストダンスを見たのは初めて、と大好評でした。
やってみてどうだった?
ファーストダンスの練習はラフな格好で行っていましたが、いざ、ドレスで踊るとなると動きにくかったので、そういった点も考慮して、動きやすいデザインのドレスを選んだり、ダンスを簡単なものにすると良いです(Megさん/2019年9月挙式)
Case02.ふたりでピアノの連弾を披露
●さきさんの場合
小学生までピアノを習っていたというふたり。披露宴でピアノの連弾を披露することにし、連弾の本をいろいろと見て、長さや難易度が程よい曲を探したそう。半年間の練習を経て、披露したのはミニー・リパートンの『Lovin’ You』。結婚式にぴったりの愛にあふれる曲でゲストを魅了しました。
やってみてどうだった?
遠方からの招待客や、既婚の友人が多く、余興をゲストに頼むのは申し訳ないと思い、夫婦で余興に挑みました。自分たちで演奏を行ったのでゲストの負担にならなかった点が良かったと思います。当日はとても緊張しましたが、連弾の練習はとても楽しく、良い思い出になりました(さきさん/2019年9月挙式)
Case03.スコップでのファーストバイト
●片辺敦子さんの場合
家族での披露宴だった片辺さん夫妻。インパクトのあるファーストバイトなら余興の一つにもなると思い、特大スプーンならぬ「スコップ」でファーストバイトを行いました。両家家族とも本当に驚いて大笑い。「あんなファーストバイト初めて見た!面白いアイデアね!」と楽しそうに話してくれ、写真やムービーをたくさん撮ってくれました。
かわいらしいピンクのスコップは、通販サイトでようやく探し当てたもの。造花やリボンを付けて、キュートで写真映え抜群のスコップを完成させました。
やってみてどうだった?
当日、めちゃめちゃ盛り上がり、準備したかいがあったと嬉しく思いました! 何よりも夫と私がすごく楽しんでファーストバイトができたので、一生忘れられない思い出になりました。インパクトのある、盛り上がり間違いなしの演出でとてもおすすめです(片辺敦子さん/2021年10月挙式)
インパクトがあり楽しんでもらえる
入場&テーブルラウンドの演出
Case04.花火をバックにお色直し入場
●高尾若菜さんの場合
お色直し入場のアナウンス後、暗くなった室内をまばゆく照らすようにガーデンの噴き出し花火が点火され、新婦が登場!ゲストからは大歓声が上がりました。サプライズ感満点の入場演出で披露宴を盛り上げた若菜さん。ゲストから「すごくきれいでびっくりした」と喜んでもらえました。
やってみてどうだった?
彼がロケットのエンジニアだったので、結婚式のテーマは「ロケット」でした。お色直しの入場もロケットをイメージして、火花が散る、噴き出し花火の演出に。テーマに合っていてインパクトもあり、良かったです(高尾若菜さん/2021年2月挙式)
Case05.お色直し入場の際にゲストにペンライトを選んで振ってもらう
●八重垣遥香さんの場合
お色直し入場の際、ゲストにペンライトを振ってもらい、ふたりもペンライトを手に入場した八重垣さん夫妻。BGMはふたりの好きなももいろクローバーZの曲から、ペンライトを振るパフォーマンスが似合う『走れ!』をセレクト。2階の階段から下りてくるふたりに向かって、曲に合わせてペンライトを振るゲストの様子は、まさにライブ会場のノリ。
実はゲストが手にしているペンライトはドレス色当てクイズの選択肢として選んでもらったもの。お色直し入場がそのまま正解発表にもなる仕掛けで、再入場の注目度をいっそうアップさせました。
やってみてどうだった?
照明を落とした室内にペンライトがとても映えていました。ゲストからは「ライブに来たみたいだし、ドレス色当てクイズも兼ねていてとても楽しかった」と言っていただけました(八重垣遥香さん/2021年2月挙式)
Case06.テーブルラウンドで「振り子時計」の組み立て
●ruriさんの場合
テーブルラウンドの際に、ゲストに時計作りに参加してもらう演出をしたruriさん夫妻。テーブルごとにゲストにパーツをはめていってもらい、最後にふたりで完成させてお披露目しました。
誰でも組み立て可能な時計を探して、ネットで見つけたのが木の模型メーカーウッドストック社の振り子時計。色みをアンティーク風にしたかったので、ワックスで着色して好みの雰囲気に仕上げたそうです。
やってみてどうだった?
結婚式の時間からゲストと共に時を刻んでいきたいという願いを込めて、この演出にしました。当日うまくいくように、事前に作り方を理解し、自宅でリハーサルをしました。なかなか体験することのない演出だったので、ゲストの反応も驚きが多かったです。男性ゲストも楽しんでいる印象でした(ruriさん/2021年7月挙式)
Case07.お酒やドリンクをのせたワゴンを押してテーブルラウンド
●穴井瑞紀さんの場合
ふたりがずっとゲストの傍にいる結婚式にしたかったという穴井さん夫妻。結婚式ではドリンクがなかなか来なかったり、スタッフが忙しそうで頼めないこともあると考え、ゲストに気兼ねなく食事とドリンクを楽しんでもらえるように、ふたりが自らドリンクをサーブしに行くユニークなスタイルを思い付きました。
ドリンクサービスを行ったのは全部で3回。まず挙式後のウエルカムパーティでゲストに瓶ドリンクを配り、乾杯酒の準備も新郎新婦がスタッフと一緒に行いました。テーブルラウンドでは、ミニバーに見立てたワゴンを押しながらドリンクサービス。ほかの演出は最小限にしたことで、一人一人とゆっくり話せたそうです。
やってみてどうだった?
ドリンクサービスを手厚くするためには、スタッフに余裕ができないと、と考え、料理の品数を抑え、その代わり一皿ずつのボリュームとグレードを最大にしました。運ぶ品数が少ないため、ゲストはゆっくり食べることができ、スタッフはドリンクケアに回れて、しかも一品一品の印象がはっきり残り、最高でした!(穴井瑞紀さん/2021年3月挙式)
ゲスト全員が参加して楽しめる演出
Case08.参加型のゴルフイベントを行った
●Noiさんの場合
披露宴でゴルフイベントを開催したNoiさん夫妻。ゴルフをしてもらったのは新郎側3人、新婦側2人のゲスト。ほかのゲストは、誰がパターを入れるか予想して紙に書きます。
ゴルフボールを打つ道具は、ゴルフクラブのほか、ほうき、トンカチの中からくじ引きで決定。道具に当たり外れがあるので、予想の難易度が上がります。予想する人も、パターを打つ人も盛り上がったイベント。最後は、パターが入った人と、予想が当たった人の中から抽選で景品をプレゼントしました。
やってみてどうだった?
余興を頼まなかった分、みんなで参加して楽しめるイベントを入れたかったので、彼の趣味のゴルフで景品付きのイベントを行いました。ゴルフ好きの上司やお友達にも参加してもらえて良かったです(Noiさん/2021年6月挙式)
Case09.「結婚記念日に何をするかアイデア」をゲストから集める
●かほさんの場合
自分たちにとって大切なゲストの皆さんに、今後の未来を一緒につくってほしいという気持ちを込めて、「結婚記念日に何をするかアイデア」を募集し、手作りの「未来へのカード」に書いてもらったかほさん夫妻。
なぜこれを書いてほしいのかという背景を、プロフィールムービーの後に差し込み、経緯を理解してもらった上で書いてもらったそう。ゲストの気持ちが込められた「未来へのカード」は、これからのふたりを支える宝物になることでしょう。
やってみてどうだった?
ゲストからは「すごく楽しかった」「ちゃんとやってね!」など、これから先を楽しみにしてもらえるような、かつ結婚式を思い出してもらえるような言葉をもらい、毎年の結婚記念日が楽しみになりました(かほさん/2021年4月挙式)
Case10.ふたりが行きたい海外旅行先とゲストのおすすめのマッチング
●TOMOMIさんの場合
ふたりが10年後に行きたい海外旅行先を、ゲストに「おすすめ」の形で予想してもらう演出を行ったTOMOMIさん夫妻。披露宴会場に世界地図を用意し、ゲストには自分の名前を書いた付箋をおすすめの旅行先に貼ってもらいました。ふたりが行きたいと思っていた旅行先とマッチングした方に景品を渡しました。
やってみてどうだった?
旅行先が私たちの希望と一致した人が複数人いたので最終的にはじゃんけんで決めました。結果発表前、みんながすごくドキドキして楽しそうにしてくれていて、やって良かったと思いました(TOMOMIさん/2021年2月挙式)
Case11.みんなでフルーツポンチ作り
●ともさんの場合
ガーデンでゲストみんなとフルーツポンチ作りをしたともさん夫妻。参加したゲストは結婚式でのフルーツポンチ作りは初めてと楽しんでくれたそう。みんなで作って、味わって、屋外の爽やかな雰囲気を生かしたガーデンパーティ演出となりました。
やってみてどうだった?
ガーデンでは、フルーツポンチ作りのほか、バルーンリリースの演出も行いました。ガーデンならではの演出がゲストに好評で、素敵な写真も残すことができました(ともさん/2021年3月挙式)
Case12.新婦の地元お土産グルメ抽選会
●山崎 彩さんの場合
結婚式を新婦の地元、広島で行った山崎さん夫妻。新郎のゲストは他県から来る方が多かったため、「広島マルシェ」と称して、広島のお土産グルメが当たる抽選会を行いました。
抽選会の準備として、事前に席次表の中面に当たりの印のスタンプとシールを貼っておき、受付で一人ずつに配布されるよう手配しました。
賞品は、地元、広島の人にも喜んでもらえるように、知る人ぞ知る逸品を5種類セレクトしたそう。さらに参加賞として全員に新郎の地元、熊本県の定番のお土産で、広島に関するフレーバーのものをプレゼントし、ふたりの地元愛がゲストに伝わる結婚式となりました。
やってみてどうだった?
景品は自分の好きなものやインターネットで調べて、老若男女どんな方にも好んでもらえそうなものをセレクトしました。全体の3分の1以上の人に当たるようにし、参加賞も用意したので、喜んでいただけたのではないかと思います(山崎 彩さん/2021年7月挙式)
特定のゲストや家族にスポットを当てる演出
Case13.両家家族全員で列になって中座
●かほさんの場合
お色直しの中座は家族の誰かと一緒にと決めていたものの、新郎新婦共に家族仲が良いために選べなかったというかほさん夫妻。そこで両家家族全員で、肩に手を掛け列車のように一列になって退場。見守るゲストから「かわいい!」「仲良すぎる!」と大盛り上がりに。
準備の必要は何もなく、大変だったことといえば、「弟と中座したら?」と言う母の言葉をはぐらかすことくらいだったそう。
サプライズだったため、家族は驚きつつも、とても喜んでくれ、大事な家族への恩返しが一つできた演出になりました。
やってみてどうだった?
当日行った演出で一番盛り上がりました。周りのゲストが大笑いをしてくれたり、写真を撮ってくれる姿が嬉しかったです。列車になっての退場はよほどインパクトが強かったのか、「家族愛のあふれる素敵な披露宴でした!」とメッセージをたくさんいただきました(かほさん/2021年4月挙式)
Case14.小さい頃の写真と同じポーズで撮影
●ruriさん
兄と姉と3人でお色直し中座をしたruriさん。育ててくれた両親にきょうだいそろって成長した姿と感謝の思いを伝える演出にしたくて、小さな頃の写真をスライドショーで流し、同じポーズで写真撮影を行ってから、仲良く退場しました。
兄と姉には、事前に招待状でエスコートをお願いするねと伝えたものの、写真のことは詳しく伝えてなかったそう。サプライズも大成功でした。
やってみてどうだった?
兄と姉は、驚きつつも嬉しく感じたと言ってました。照れくさいというよりは、嬉しい気持ちの方が大きかったそうです。両親も温かく見守りながら楽しんでくれていました(ruriさん/2021年7月挙式)
Case15.メキシコのお祝いグッズ、ピニャータを割るイベント
●shokoさんの場合
卵のようなお面のような、愛嬌(あいきょう)ある表情に目がいくこの飾り物は、メキシコでお祝いに使われる「ピニャータ」というくす玉のようなもの。結婚式のテーマがメキシカンだったshokoさん夫妻、雰囲気を出すためにこの演出を披露宴に取り入れました。
ピニャータの中には、マシュマロやミニサラミなどが入っています。これをつるして、ゲストの代表者がたたき割ります!まずは子どもゲスト3人が3回たたいて、次は大人達が3回ずつたたいたそう。おめでたいことがあった人、結婚した人、婚約した人、妊娠した人、出産した人、誕生日が近い人など、大人は10人ほどに行ってもらい、最後は力のある人にたたき割ってもらいました。
割れるまでの過程で盛り上がり、さらに、中から出てきたお菓子やおつまみを配ったり、参加者にお酒やお菓子をプレゼントしたりと、ゲストからたくさんの笑顔を引き出す大成功のイベントとなりました。
やってみてどうだった?
ゲストに負担をかけないよう余興の代わりに、とピニャータの演出を思い立ちました。ピニャータ本体は手作りです。風船に、新聞紙や包装紙を、小麦粉を水で溶かしたものでペタペタと4、5重に重ねて貼って乾かして、顔や飾りをつけました。割れた後は高砂席の横にかわいく飾ってありました。かぶって遊んでいるゲストもいました(shokoさん/2021年3月挙式)
Case16.新郎新婦の手紙&スライドショー
●むーさんの場合
花嫁の手紙は一般的ですが、花婿も手紙を読んだむーさん夫妻。さらに、手紙を読みながら、両親との思い出の写真のスライドショーを流しました。
スライドショーを流すことで両親以外のゲストが置いてけぼりになることもなく、感動してくれたゲストも多かったそう。
やってみてどうだった?
新郎が手紙を読むこと自体が新鮮で、ゲストからとても好評でした(むーさん/2020年2月挙式)
From 編集部
”ふたり発信”演出で一生ものの思い出づくりを
ふたりが主体となる演出は、余興の依頼が不要でゲストにリラックスして結婚式に来てもらえるメリットがあります。一方、主体のふたりは演出内容によっては練習が必要だったり、小道具を探したり作ったりと、準備が必要になります。余興を頼まないと決めたら、演出プランは早めに考えて、準備時間を十分にとりましょう。ふたりで協力して演出を仕上げれば、当日はもちろん、頑張った準備期間も含めて一生ものの思い出になるはずです。
構成・文/河内千春
※記事内のコメントは、2022年1月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー141人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年3月時点のものです
●曲を購入する前に、会場での使用が可能かを事前に確認しましょう。
●会場によって映像の持ち込み、および使用する音源に制限があるため、事前に会場に確認をしましょう。
●会場によって音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
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