STOP!【結婚式のお金の失敗】会場検討時に考えたいこと
結婚式会場選びは、その後の出費や支払いなどお金に関する案件がたっぷり関わる重要事項。ぼんやり進めていると、お金の失敗のわなにうっかりハマってしまうかも……。会場選びを始めた今のタイミングから意識したい注意点を教えます。
会場探し・決定期には、お金関連の検討事項がたくさん!
“結婚式にまつわるお金の失敗”と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、予算オーバー。けれどそれ以外の費用分担や支払いといったさまざまなシーンにお金の失敗の種が隠れています。結婚式会場に支払うお金は式にまつわる出費の大半を占める部分だからこそ、会場を選ぶ際に注意を払うことで防げる失敗も多いはず。後がラクになるように今から気を引き締めて頑張りましょう!
【予算立て】の失敗を防ぐには
現状確認と彼との話し合い、親への確認も大切に。
予算は、結婚式を計画・準備する上でベースとなる重要項目。ここが狂っていると、自分たちに合った会場選びは難しく、その後の予算オーバーといったトラブルにもつながりかねないので丁寧に算出しましょう。
算出の必須要素は、会場検討の時点でふたりが出せる金額と、支払いタイミングまでの収入見込み額です。さらに、親援助の有無とあればおおよその額も合わせて予算を立てて。親援助の状況により、選択する会場も変わるはずです。
加えて、希望日時、人数も重要です。日時により会場使用料は異なりますし、人数の増減で1名当たり数万円の差が生まれます。披露宴会場は利用人数によって使用の可否が分かれるケースも。
これらをふたりでよく話し合って決めましょう。また中にはこれらにこだわる親もいるので、後の変更を防ぐためにも意見を聞いておくと安心です。
【予算立て】のやりがち失敗事例
【事例01】
提示されたプランの金額が予算内だったので契約。けれど低い価格設定の内容だったため、ランクアップ続出。全く予算に収まらなかった。
【事例02】
ゲスト数をよく考えないまま予算を出したら、後々人数が増えて予算オーバーに。
【事例03】
ゲスト数が減ったことで割引条件から外れてしまい、契約時の予算では足りなくなった。
【事例04】
やりたいことをやると当初の予算では不可能なことが分かり、悩んだ。
卒花からのアドバイス
【予算はここまで、としっかり決めて】
見学でランクの高い会場も見るようになると「一生に一度だから」とどんどん財布のひもが緩みます。そうすると後々困るので、予算の上限は確実に決めておくべき。(はーちゃんさん)
【親にも意見を求めて】
日取りなどにこだわりがある親もいます。「大安でなければダメ」なケースもあるので、候補日時を決める際には確認しておいた方が安心です。(まりすぬさん)
【最少人数で見積もってもらう手もあり?】
最大人数で見積もっても、ゲスト数減で割引も減るなどのデメリットが。自分が見学した会場ではだいたい、契約後の人数増には特典が付いていたので、最少人数で見積もってもらい、後で人数増による特典を利用するのもありかも。(穴井瑞紀さん)
【想定外の出費】を防ぐには
抜けているもの、選ばれるランクや内容は必ず確認。各条件も要注意!
想定外の出費とそれによる予算オーバーは、最も多発する事件。会場検討・決定時には、見積表の内容と割引・キャンセル規定をしっかり確認しましょう。
特に多いのはランクアップによる金額増で、料理や衣裳、装花、写真・ビデオ関連が該当します。それぞれランクの内容や量、含まれるものの確認を。写真や実物が見られれば理想的ですし、実際に多く選ばれているランクを聞くのもおすすめ。さらに見積表に今後追加することになる、あるいは追加されることが多いアイテムも聞いてみて。特に親族衣裳や親族写真は見落としがちですから注意を。
割引は一定条件のもとで有効である場合が多く、外れると適用外に。割引が受けられない分の費用が発生することもあります。人数の増減、ドレス等の持ち込みは対象になりやすいので必ず詳細を聞きましょう。ゲスト数は、人数の誤差は±10名ほどに留める、遠方ゲストの宿泊有無、子どもゲストの人数も把握して。大幅な増額は防げるはずです。
そして、自分たちの希望やこだわりはできるだけ伝えられるとベター。後々の追加や持ち込み料発覚の予防につながりますよ。
【想定外の出費】のやりがち失敗事例
【事例01】
ドレスがプラン内だと希望のものがなく、ウエディングドレスもカラードレスもどちらとも追加費用がかなりかかった。
【事例02】
引出物や受付の飾りなどは見積りに入っていなかったので、追加費用となった。
【事例03】
装花は基本プランでも十分だと聞いていたけれど、写真を見ると貧相に感じられて……。結局費用を追加した。
【事例04】
アルバムや前撮りなどは見積表に記載がなく、完全に別途費用が必要になった。
卒花からのアドバイス
【見積りと合わせて実状も聞いて】
見積表は、その会場の最低ランクで計算されていることが多いです。会場での実状を把握するために、皆が選ぶランクはどこなのか、最高金額のカップルがどのくらいのお金をかけているのかを聞くと良いですよ。(まなみさん)
【持ち込み料金に注意して】
ドレスや写真などを会場以外で手配した場合、持ち込み料金が発生することがあります。持ち込む可能性があるものは事前に考えておいて、式場見学の際に確認しておくべきです。(ころりんさん)
【費用分担トラブル】を防ぐには
費用分担の割合のほか、どこから払うのかまで決めておいて
会場選びの前の予算立てとともに、費用分担も決めておくと後のトラブルが発生しにくくなります。分担方法は、折半、ゲスト数割り、項目別分担のほか、新郎側が多く負担するというケースなどがあります。いずれにせよ、しっかり話し合って決めましょう。
同時に、費用の管理方法や払い方についても相談を。家計などふたりの共通の口座を引き落とし先としてすべての費用を賄えばラクですが、そのほか個々で払った費用の精算方法、会場費用以外の各種支払いをどちらがどのように出すかなども話し合っておくとトラブルも少なく、支払いもスムーズです。
【費用分担トラブル】のやりがち失敗事例
【事例01】
結婚式費用はふたりで折半しようと決めていたが、思っていたよりも新郎新婦それぞれのゲスト数に差が出てしまった。
【事例02】
折半するつもりで金額にも問題がなかったが、クレジットカード払いだったため相手からお金をもらうタイミングが難しかった。
【事例03】
これからの家庭運営・家計を相談する前に会場への支払いがあったため、どのように払うのかもめてしまった。
卒花からのアドバイス
【折半時は花嫁側の費用も考慮して】
両家の人数差も大事だけれど、花嫁の方がヘアメイクやアクセサリー、衣裳でお金がかかります。そのあたりをどう折半するかも話し合うべき。各自にかかるものは自己負担とすると、花嫁の方が負担が大きくなるので。(N.Tさん)
【折半といってもいろいろあり!】
招待人数の割合で折半にするのか、総額を折半するのか、それとも項目ごとに分けるのかなども決めておくといいと思います。(ミホさん)
【支払いトラブル】を防ぐには
会場と契約する前に、支払い方法や期限を必ず確認しよう
支払い方法は現金なのか、クレジットカード決済が可能なのか。カード決済なら、どこのカードが使用可能なのか。また支払いタイミングは結婚式当日の前か後日か、式の前ならその期日がいつなのかを聞くこと。式費用にご祝儀を充てることを前提としている場合は、特にこれらの確認は重要になるはずです。
また会場契約後に注意すべきは、使用の際の限度額です。クレジットカードはもちろん現金支払いでも、振り込みと引き出しには限度額が設定されているのでそれらを確認し、必要であれば限度額の引き上げを依頼しておきましょう。特に結婚準備中は出費が多く会場支払い以外でも「気が付いたら限度額を越えていた!」というトラブルも起こりがちなので、気を付けて。
【支払いトラブル】のやりがち失敗事例
【事例01】
ご祝儀を会場支払いに充てるつもりが、実は事前払いだった!
【事例02】
会場への支払いはカード決済のつもりが、銀行振り込みしか受け付けてもらえず引き出すのが大変だった。
卒花からのアドバイス
【支払い方法は細かく確認を】
支払い方法は一括でしか受け付けてくれない会場もあるので、必ず確認しましょう。分割の支払い方法があったとしても支払期限などが短い場合もあるので、細かい部分までチェックすると良いです。(北島絢生さん)
【名義変更も踏まえて確認しましょう】
クレジットカードでの決済可否を聞いたら、さらに細かな情報もチェック。結婚前で名義変更をしていないクレジットカードでも使えるのか聞きましょう。また、貯蓄が少ない場合は式後の支払いが可能かどうかを聞いて。(C.Aさん)
From 編集部
会場決定をゴールとせず、その先に続くお金のことも考えて!
会場選びの際に、あいまいにしたままに、あるいは気付かないうちに進めたことは、後々のお金の失敗につながる可能性大。この段階で防げるものも多いし、軌道修正するなら早い方がラクにできます。お金のストレスが減れば、結婚準備はより楽しくスムーズに進むはず。会場を選ぶだけでなく、その先に起こることも頭に入れて臨むのがおすすめです。
構成・文/弘中栄美 イラスト/沼田光太郎
※記事内のコメントは2021年12月に、「ゼクシィ花嫁会」のメンバー71人が回答したアンケートおよび、過去2年間に挙式・披露宴を実施した女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年2月時点のものです
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