式前に読んで回避!思い込み・伝えモレ…卒花の「こんなはずじゃ」体験談
結婚式直前はやることや確認することがたくさん。そんな中で今回は「てっきり会場がやってくれると思っていた……」「最終確認をすっかり忘れていた」など、式まで1週間を切ってから、うっかりで青ざめた経験がある先輩花嫁さんの体験談をご紹介。それぞれの体験談にウエディングプランナーの荒井さやかさんからアドバイスを頂きました。先輩の声を参考に最終確認をして、当日を万全な状態で迎えましょう♪
【to会場】伝え漏れでヒヤリ
梱包(こんぽう)材がそのまま飾られてしまった!
ウエルカムスペースを自分好みに装飾しようと持ち込んだアイテム。会場にお任せしたところ、いざ当日になると飾り方に思い違いがあったことが判明!という体験をした花嫁さんも。ウエルカムスペースに飾るDIYしたものやアイテムを持ち込んだりした際に起こる可能性があるので注意して。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【飾り方の説明が不十分だった……】
ウエルカムスペースの装飾をプランナーさんにお願いしていたのですが、置物の梱包材が一部外されていないまま飾られてしまっていました……。ゲストからは気付きにくい場所だったので問題ない程度で済みましたが、梱包についても記載しておくべきだったと思いました。(ERIKOさん)
【POINT!】写真付きの指示書でイメージの共有を
どのように飾ってほしいか、自宅で一度設置してテスト撮影をして、写真付きの指示書で会場とイメージを共有するのがおすすめです。イメージを共有する際に、「どこが大切なポイントなのか」を併せて伝えると、状況に合わせて素敵に飾ってくれるはず。飾った後は、メイク中などに写真を見せてくださいと会場に伝えておくと良いですよ。
キャンドルやドライフラワーなど、会場に持ち込んだアイテムに元々ついているおしゃれなタグなど、外してよいか迷うものもあります。そのまま飾ってほしい場合はその旨をしっかり伝えてくださいね。(荒井さん)
当日撮ってほしかったシーンの写真がない!
出来上がった写真のデータを自宅で確認したら「あれ?このシーンの写真頼んでいなかったかな?」「このカットも写真として残しておきたかったのに」などの青ざめ体験も。結婚式が終わってから気付いても後からのリカバリーがきかないので、あらかじめ確認をしておきましょう。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【母とのツーショット写真がない!】
緊急事態宣言真っただ中で、予定の半分の時間での開催となりバタバタしてしまい、父とのツーショット写真は撮れたのですが、母とのツーショット写真も欲しかったのに撮れませんでした。(ぷるめりあさん)
【ドレスだけの写真も欲しかった!】
チャペルでのふたりの撮影や、ドレスだけの写真。当然撮ってもらえるものだと思っていたのですが……。きちんと依頼しておけば良かったです。(れいなさん)
【POINT!】撮影の指示だけではなく、結婚式の目的や価値観も共有して
「何を大事にして今日まで準備をしてきたか」という結婚式の目的や価値観などの想いをフォトグラファーさんに伝えておくのがおすすめです。おふたりの想いを受け止めて、フォトグラファーさんなりにそのときの雰囲気やタイミングでベストなショットを撮影してくれると思います。
また、「この写真を撮りたい!」と思ったら本番中でも遠慮なく言葉にしてください。時間の許す限り、思い出を残すための努力や対応をしてくれると思います。
さらに、撮影してくれるフォトグラファーのポートフォリオやインスタグラムがあればチェックしておくと、普段からどのようなカットを撮影しているか確認でき、雰囲気もつかめます。(荒井さん)
式後に渡すプレゼントを伝え忘れていた!
式中の演出に登場したアイテムを当日ゲストにプレゼントすることを考えている花嫁さんもいるでしょう。「自分で覚えておけば大丈夫」と考えていても、式当日はバタバタしてそこまで気がまわらない可能性も。だからこそ、会場ときちんと連携しておかないと、「渡すつもりが渡せなかった……」なんて事態にもなりかねません。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【プレゼント予定のバスケットが置き去りに……】
フラワーガール用にかわいいバスケットを用意しました。使用後はそのままプレゼントする予定が、プランナーさんに伝え忘れてしまったため、使用後のバスケットが置き去りに……。(千聖さん)
【POINT!】説明を付箋などに書き、持ち込む荷物に貼り付けて
持ち込んだ荷物を会場に預ける際、そのグッズの「使い方」の説明を付箋などに書いて貼り付けて渡すのが良いと思います。万が一、荷物を預ける際にそのことを説明し忘れても、結婚式当日に準備をするスタッフが気付いてくれることも。誰かがきちんと気付けるようにしておくことで、事故は防げます。
説明しすぎ!というぐらい付箋には細かく書いて貼っておくのが良いでしょう(荒井さん)
【to会場】思い込みであちゃー……
ご祝儀は会場で預かってくれるものだと思っていた!
ゲストから頂くご祝儀。紛失や盗難を防ぐために、受付で集めた後は会場が管理してくれるものだと思い込みがちですが、「貴重品は預かれない」という会場もあるので、事前に確認が必要。当日に会場で預かれないと言われて青ざめた花嫁さんも……。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【兄に負担をかけてしまった】
ご祝儀は会場が金庫で預かってくれると思っていたのですが、預かれないと言われてとても焦りました。直前に兄に管理を頼むことに。式中もご祝儀を放置するわけにもいかず、常にテーブルに兄夫婦どちらかがいなくてはいけないという状況になってしまい、高砂席まで写真を撮りに来るのにも苦労をさせてしまいました。(えぃみぃさん)
【POINT!】会場へ事前に確認しつつ、家族へも念のため共有を
会場の状況によってご祝儀を預けられるかも異なるので、会場に預かるためのロッカーがあるのか、ご祝儀の管理方法について事前にプランナーさんに確認しておきましょう。念のため、ご家族に預かってもらう可能性があるということも事前にご家族に説明しておくのも良いでしょう。その場合は、誰に預かってもらうのかを両家で確認しておいて。預かった人は責任重大なので心の準備も必要です。(荒井さん)
完成したメイクがイメージと違った!
当日完成したメイクが「イメージと違う……」そんな経験をした花嫁さんもいました。特にメイクのポイントとなりがちなアイメイクではアイラインの太さや付けまつげの長さなどちょっとの違いで印象が変わりがちです。結婚式のメイクはベストなものにしたいものですよね。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【メイクが思ってたのと違う……】
前撮りの時のメイクは付けまつげをしていたので、式当日もしてもらえるものだと思っていたため、まつげエクステなどのケアをしなかったのですが、本番当日はマスカラのみのアイメイクでイメージが違いました。(ぷるめりあさん)
【POINT!】不安点や気になる点、解消したい点を事前にまとめて共有を
当日に「あれ?」と感じたら直してもらえることがほとんどなので、気になることがあったら当日でも伝えるようにしましょう。
また、事前にご自身の美容における不安点や気になる点、解消したいと思っている点をまとめてメイクさんに伝えて、花嫁さんの不安の全体像をメイクさんにつかんでもらうのが良いです。
メイクリハーサルをするのであれば、リハーサル時に仕上げたのと同じように当日もしていただけるのかを確認しておくと安心できますよ。(荒井さん)
【toゲスト】伝えモレでトホホ……
あいさつ・スピーチの内容を詳しく伝えるべきだった!
主賓やゲストにお願いした乾杯のあいさつや式中でのスピーチ。スピーチ内容やお願いしたいことを伝えて認識を揃えておかないと、式当日に新郎新婦だけでなくあいさつやスピーチをする本人も思わず青ざめてしまうことも。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【乾杯のあいさつの内容のはずが……】
乾杯のあいさつを祖父にお願いしていたのですが、祖父は別のあいさつと勘違いしていたらしく、あいさつの内容がお願いしていた内容と違ってしまっていました。式の流れをちゃんと知らせておけば良かったなと思いました。(田中真央さん)
【スピーチの認識にズレが……】
テーブルスピーチを行いました。「1人3分程度のインタビュー形式」と簡単に伝えていたのですが、新婦側ゲストは3分という時間から友人代表スピーチ並みの原稿を用意し、一方新郎側ゲストは「インタビューと聞いていたので特に準備はない」とのズレが。新郎新婦で見解を統一しておくべきでした。(小野寺早希さん)
【POINT!】口頭だけではなく、概要や所要時間を書いた資料を渡して
あいさつやスピーチを頼むゲストに対しては、口頭で依頼内容を伝えるだけではなく、事前に概要やあいさつやスピーチの所要時間を書いた資料を渡しておくとトラブルが防げると思います。依頼する方にあいさつやスピーチの目的をしっかりと理解していただけるように、資料を渡した場合もきちんと口頭でも概要を説明して。
式当日でも不安なことがあればギリギリのタイミングであっても、司会者さんに臨機応変な対応をお願いしておくのはありかもしれません。(荒井さん)
当日、受付を頼んだ人を困らせてしまった!
会場へ来たゲストをお出迎えする受付。来場者の受け付けだけではなく、そのほかにもゲストからご祝儀を受け取ったり、芳名帳への記帳依頼などお願いすることはたくさん。ゲストからの質問を受けることも考えられるので、受付を依頼した人が困らないように確認しておきたいですね。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【事前に受付でお願いする内容を伝えていなくて焦らせてしまった】
受付をお願いした人へ事前に内容を伝えていなかったのですが、当日の準備時間がかなり短く、指示書をゆっくり読むことができなかったそう。ゲストへ渡すものがいくつかあったので、内容を理解して慣れるまで大変だったそうです。事前に内容を伝えておくべきでした。(ERIKOさん)
【POINT!】事前に指示書を送り、電話などで意図を伝えて
ゲストが最初に接する受付の印象は大切なので、受付をお願いされた方が困らないように「何をお願いしたいのか」「受付の流れ」「お渡しするものの確認」などしておきましょう。事前にお願いしたいことの指示書を送って電話で直接伝えるタイミングがあると良いと思います。
ゲストへ渡すアイテムや受付に用意したアイテムに関しては、どんな点にこだわって用意したのかを理解してもらうことで、受付をお願いした方の当日の臨機応変な対応にもつながると思います。化粧室や控室などゲストに聞かれがちな会場設備の場所も伝えておきましょう。(荒井さん)
【toゲスト】思い込みでやっちゃった!
両家の衣裳に格差が!
結婚式当日に注目を浴びるのは新郎新婦だけではありません。あいさつや花嫁の手紙の演出時など親にも注目がいきがちです。洋装、和装など親がどんな衣裳を希望しているかを事前リサーチして両家の認識を揃えておかないと式当日にバラバラということも。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【両家の衣裳に格差が……】
両家顔合わせの際に、親の衣裳をどうするかは話し合っていたのですが、互いがそれぞれ違うように解釈してしまっていたようで、式当日の両家の衣裳に差がついてしまいました。(よもぎさん)
【POINT!】ふたりが両家の間を取り持って事前の擦り合わせを徹底して
式全体の統一感を大切にしたい場合は、両家の衣裳選びも揃えておきたいところ。そのためには、事前擦り合わせの徹底が大事です。ここはしっかりと新郎新婦のおふたりが両家の間に入って確認をしましょう。どのような衣裳を着るかを写真で互いに送り合うなどすると、後から残念!という気持ちになることはないと思いますよ。(荒井さん)
お車代が足りない!
遠方から来たゲストや主賓ゲストへ渡すことが多いお車代は、式当日に受付で渡します。自分側のゲストはある程度把握していても、新郎側のゲストを把握しきれていなかったために、当日お渡しするお車代が足りない!なんて事態にも。
卒花の「こんなはずじゃ」体験談
【お車代を渡せなかった】
新郎側のゲストの中に遠方から来てくれた人がいたのですが、そのこと自体を後日知ることになってしまい、式当日にお車代を渡せず、後日渡すことになってしまいました。(ゆかりーのさん)
【POINT!】お車代はあらかじめ予備を用意しておいて
親御さまにご協力をあおぎ、お車代の予備を用意しておくと良いと思います。その際は、5000円、1万円など複数パターンを想定した金額を用意しておくと、万が一のときにも対応しやすいと思います。直前の準備だと新札を用意できないこともあるので、早めに銀行で用意するようにしましょう。
また、もし当日用意できなかったとしても焦らなくて大丈夫です。後でしっかりお礼を伝えて対応すれば問題ありません。当日は遠くから来てくださったことへの感謝をしっかりと伝えましょう。(荒井さん)
From 編集部
式直前の再確認で安心して式に臨みましょう!
盲点は案外思わぬところに転がっています。今回ご紹介した先輩花嫁の青ざめた体験談は、式1週間前に気付いても対応できるものばかり。式直前の花嫁さん、いまからでも間に合います!しっかり確認&対策を取って、安心して式に臨みましょう。
荒井さやかさん 「Coco style WEDDING」代表・フリーウエディングプランナー
2011年よりフリーウエディングプランナーとして活動、Coco style WEDDINGを立ち上げ、各カップルに寄り添ったウエディングをつくり上げている。現在もWithコロナ時代のウエディングスタイルを形にするべく日々模索、奮闘中。全国の有志のウエディングプランナーが集う団体「SUEHIRO」の代表メンバーも務め、プロ向けの情報発信も多数。
取材・文/RIE☆ イラスト/タテノカズヒロ 構成/伊藤りつ子(編集部)
※記事内のコメントは2021年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー84人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年1月時点のものです
- 挙式
- 結婚式準備全般
- 結婚準備全体
- 安心したい