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お金・常識

20~30代新婚夫婦の「貯蓄事情」調査!いくら貯まった?どう貯めた?

結婚式や新生活準備が終わった後も、この先の大きなライフイベントのために「貯蓄」が必要です。今回は、結婚して2年以内の新婚夫婦へのアンケートでわかった「いくら貯まった?どう貯めた?」などの貯蓄事情を徹底解説。ファイナンシャルプランナー(以下FP)の丸山晴美先生の解説&アドバイスと併せて参考にしてくださいね。

目次
監修
丸山晴美

丸山晴美

FP技能士2級・ファイナンシャルプランナー(AFP)・節約アドバイザー

新婚カップルの「貯蓄額」は今いくら?

20代は300万円、30代は850万円が中央値

  • 20代貯蓄額
  • 30代貯蓄額

20代・30代の新婚カップル(結婚して2年以内)に今現在のふたりの貯蓄額を聞いたところ、20代は300万円、30代は850万円が中央値という結果となりました。

ちなみに平均は20代が約636万7000円、30代が71069万1000円ですが、これは突出して貯蓄が多い層に全体が引き上げられているため。一方、最も多いボリュームゾーンは20代で「50万円未満」(28.1%)ということからもわかるとおり、さまざまな見方ができるデータとなっています。

このように貯蓄事情は各家庭で大きなばらつきがあるのが実情ですが、「大切なのは今の家計をどう捉えるかです」とFPの丸山晴美さん。

「今は物価高や収入の伸び悩みの影響もあり、貯蓄が難しい時代。それでも新婚時代は、特に共働きで子どもがいない時期はなおさら、人生最大級の『貯めどき』といえます。この時期に将来を見据えて貯蓄ができるかどうかで、将来の教育費や住まい、老後といった人生の選択肢が大きく変わるでしょう。今ある貯蓄が少なくても、ここからコツコツと計画的に準備を始めれば、挽回は十分可能です」  

将来の選択肢を増やすための貯蓄。次の章では、みんなどんな目的のために貯蓄しているの?を見ていきます。

相手の貯蓄額を知らない夫婦が13.6%

今回の調査でわかったのは、相手の貯蓄額がいくらなのかを知らない新婚夫婦が13.6%いたということ。「独身時代の貯蓄はその人の特有財産ですし、共働きで完全に財布を分けるのも夫婦で納得しているなら問題ありませんが、定期的に家計の総額だけでも把握しておかないと、ライフプランが不透明になりやすく、世帯全体の貯蓄効率が下がってしまいます」と丸山先生。

また「お互いの財布の中身を明かすことは、貯蓄のためだけでなく、夫婦の価値観をすり合わせ、信頼関係を築くチャンスでもあります」。しっかり貯めたいなら、新婚のうちからお互いの状況を開示し、ふたりで家計を守るという連帯感を持つのが良さそうです。

貯蓄の「目的」は?
何のためにしている?

「教育費」「老後資金」「遊興費」がトップ3

  • 貯蓄目的

貯蓄を「何のために」しているか、当てはまるものをすべて選んでもらったのが上のグラフ(複数回答)。半数近いカップルが「子どもの教育費」「老後資金」「旅行・レジャーなど遊興費」を選んだという結果に。
 
それぞれの資金を貯めるときのポイントを、丸山先生に教えてもらいました。

目的別 貯蓄のポイント
●子どもの教育費
大学進学の費用は4年で500万~600万円、下宿を含め約1000万円が目安。月3万円を18年積み立てれば600万円貯まりますが、インフレ対策として預貯金だけでなくNISAを活用した運用なども併用するのが賢明です。バランスを取りながら、早いうちから教育費として計画的に備えましょう。
●老後資金
公的年金に頼らず資産形成を。iDeCo(個人型確定拠出年金)は全額所得控除と節税効果が高い一方、60歳まで引き出せないという制約が。まずは柔軟に引き出せるNISAで運用し、余裕が出てからiDeCoを併用するという方法もおすすめです。
●旅行などの遊興費
旅行会社の積み立ては旅行以外の使用を防ぎ確実に貯められます。特定の旅行会社に限定したくない場合は、例として住信SBIネット銀行の「目的別口座」がおすすめ。一つの口座内で旅行用の枠を分け、自動積み立て設定をすれば、普通預金と混同することなく着実に旅行資金を守りながら貯められます。
●住居費
住宅購入時の頭金は3割以上が目安とされてきましたが、物件価格が高騰する今、無理のない返済額から現実的な計画を。希望エリアを広げる、共働き収入を合算してローンを組むなどライフスタイルに合わせた検討が必要です。まずは希望条件での相場を把握し、自分たちに本当に必要な自己資金を逆算してみましょう。
●車、家具・家電
車は年間約50万円の維持費がかかります。使用頻度によっては、カーシェアなども検討を。家電はこだわりの強いものだけ上位機種にするのが節約のコツです。いずれも専用口座での月々積み立てが鉄則。50万円程度を「使うための貯蓄」として確保しておけば、急な買い替えにも慌てずに対応できます。

毎月「貯めている金額」・
「貯めたい金額」は?

貯蓄の現実と理想の間には毎月3万円以上のギャップが!

  • ギャップ

新婚夫婦が毎月、実際に貯めている金額(現実)と本当は貯めたい金額(理想)を調査したところ、現実と理想の間には毎月約3万4000円、つまり年間40万円以上の開きがあることがわかりました。このギャップを埋めるにはどうすればよいのでしょうか。
 
「夫婦それぞれ毎月1万6000円ずつ、計3万2000円プラスすればギャップは解決。これが難しければ、年間で約40万円のうち、夏冬のボーナスから1人5万円ずつ出して20万円貯め、残り20万円は毎月1人約8300円プラスすることでギャップは埋められます」。
 
月8300円なら、携帯のプランを見直す、美容費を抑える、外食を控えるなどで捻出できそうです。

「理想」と「現実」に差がある理由は?

花嫁1
ブライダルローン返済中

ブライダルローン返済中なのであまり貯蓄に回せません。返済が終わったら目標に向けて貯める予定です(沙耶さん)

花嫁2
なんとなく貯まっている

生活費の残りが貯蓄に回っているだけの状態。もっと計画的に貯蓄できるよう、ふたりの意見を合わせたい(まろんさん)

花嫁3
子どもにお金がかかる

子どもがまだ小さくてお金がかかることが多く、子ども用品、娯楽費など予算よりもかさんでしまいます(なほさん)

みんなどんな「方法」で貯めている?

「共通口座に一定額ずつ」「それぞれ別に」が3割以上

  • 貯蓄方法

ふたりの貯蓄には、どんな方法が取られているのでしょうか。多かったのは「共通口座に夫婦で一定額ずつ出し合う」「それぞれが別に貯蓄・管理」という回答でともに3割以上。次いで「特に決まった方法はない」も多く、4組に1組くらいのカップルは計画的な貯蓄をしていないことがわかりました。
 
「最も多い『共通口座に一定額ずつ』という方法は、取り入れやすい方法ではあるのですが、貯まりやすさでいうと、『一方の収入を貯蓄・運用、もう一方分を生活費に』という方法なんです」と丸山先生。
 
「前者は、お互いに収入があることが前提となる方法で、結婚前の同居カップルには最適。ただし、結婚して子どもを育てていくのであれば、ふたりの収入を合わせ、出産する妻の収入が減ってしまったときもやりくりできる方法を取ることが大事。例えば、夫の収入で生活費をやりくりして、妻の収入は全額貯蓄や投資に回すと、収入の変化に対応しつつ着実に貯めることができます」
 
2番目に多かった「それぞれが別に貯蓄・管理」は、家計の透明性が低く、最も貯まりにくい方法。お互いを信頼して任せた結果、思うように増えていなかったというリスクにつながりやすくなります。お互いのチェック機能が働く仕組みを取り入れることが貯蓄成功への近道です。

貯蓄の主な「預け先」は?

「普通預金」が主流。「NISA」も3割以上

  • 預け先

ふたりの貯蓄には、どんな預け先が選ばれているのでしょうか。メインとしている預け先を答えてもらったところ、多かったのは「普通預金」で半数以上。次いで「NISA」が3割以上と、以前に比べて新婚カップルの資産運用に対する意識は確実に高まっています。
 
NISAは将来の子どもの教育費を貯めたい人と相性ぴったり。学資保険と違い、必要なタイミングで柔軟に引き出せて、売却後には投資枠が復活する点も、ライフイベントの変化が大きい新婚生活には大きなメリットです」。
 
一方で、「普通預金に入れておくだけでは、最低残高を維持するだけの『残高管理』になりがち」と丸山先生。資産を増やすためには、預貯金で生活防衛資金を確保しつつ、余剰資金は長期・積立・分散投資で「お金に働いてもらう」視点が不可欠です。
 
若いうちから少額でも運用を始めれば、時間を味方につけた、リスクを抑えながらの資産形成が可能になります。預金と投資の役割を明確に分け、ふたりの将来の安心へとつなげていきましょう。

From編集部

新婚時代は最高の「貯めどき」。早めに貯蓄&資産運用を

物価高で家計管理が難しい昨今。ですが、新婚時代はふたりの未来に向けてお金を育てられる「貯めどき」でもあります。「若いうちから資産運用に目を向けることで、将来の選択肢が広がります」と丸山先生。投資の基本である「長期・積立・分散」も、スタートが早いほど時間を味方につけられ、より着実に取り組めます。預貯金だけでなく、お金に働いてもらう視点も取り入れつつ、しっかりと将来に備えましょう。

構成・文/前川ミチコ イラスト/moko. D/mashroom design
※記事内のデータおよびコメントは2026年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー93人が回答したアンケートおよび、過去2年以内に結婚した20~30代の男女220人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2026年7月時点のものです

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