【実例】“1万円以下”のエンディングムービー、作り方&内容は?
式当日の映像をその場で編集して流す「撮って出し」のエンディングムービーも憧れるけど、動画に十数万円をかけるのはちょっと……という花嫁さんは、自分でエンディングムービーを用意して持ち込むのも一つの方法。ここではこだわりのムービーを低予算で手作りした方たちの実例をご紹介。各々のムービーのコンセプトや使用したソフト・アプリ、費用まで公開するので、ぜひムービー作りの参考に!
【無料】で作れるエンディングムービー
無料のソフトやアプリは決して高機能とはいえないけれど、その分、直感的に操作できるものも多く、写真とゲスト名、メッセージで構成するシンプルなムービーを作りたい人向き。写真選びや写真の加工、フォント、音楽にこだわれば、素敵な映像にすることもでき、「お金をかけなくても、ここまでできるんだ」と驚くはず。
[実例1]よもぎさん
<使用したアプリと費用>
Power director 0円
※初月無料体験版を利用
<制作工程>
1:動画編集アプリをダウンロード
2:動画のイメージを決める
3:手本となる他の人の映像を参考に大まかに作成
4:映像を修正しつつ、ゲスト名&メッセージ挿入
5:最終チェックをしながら修正
<制作期間>
1週間
花嫁VOICE
写真は前撮りと結婚指輪の制作シーンのみ。ゲスト名をグループ単位で入れ、メッセージを添えて思いを伝えました。英語表記は「フォント 筆記体 可愛い」で検索したもの。名前やメッセージはゴシック体にして、文字と写真の動きを統一したため、テンポも良くて見やすい映像になったと思います。動画編集アプリはDVD Video形式に変換できるものをチョイス。操作は簡単で、説明なしでもすぐに使えましたよ。
[実例2]みさりんさん
<使用したアプリと費用>
capcut(文字のスクロール)0円
iMovie(動画編集)0円
<制作工程>
1:アプリをダウンロード
2:YouTubeのアプリ解説動画を観る
3:capcutでメッセージやゲスト名のスクロールを作成
4:3をiMovieに移して写真を入れる
<制作期間>
3日間
花嫁VOICE
手作りの温かさを出したくて、あえて難しい加工はしませんでした。ただし、ゲストとの思い出の写真を入れることにこだわったので、写真は1枚1枚明るくフィルター加工しました。文字のスクロールができる無料アプリは少なかったので、capcutは助かりましたが、ゲスト名が上から消えていくタイミングで、下から出てくる仕様。そのおかげでゲストは自分の名前を探さなくても目に飛び込んできてよかったかも。
【1万円以下】で作れるエンディングムービー
有料の動画編集ソフトは編集機能が充実しているので、より本格的なムービーを作りたい人向き。ソフトにも買い切りタイプと、1カ月単位で課金して利用するタイプがあり、最初無料版で試してみて、有料版のランクアップする人も。オープニングムービーやプロフィールムービーもセットになっていて、写真と文字を入れ替えるだけで映像ができる結婚式用のソフトは他の映像も簡単に作りたい人向き。
[実例3]かじまるさん
<使用したソフトと費用>
Adobe Premiere Pro 5456円(課金2カ月分)
<制作工程>
1:写真をパソコンに取り込み、新郎と新婦のフォルダーに分ける
2:コンセプトを決めてラフを作成
3:音楽を選ぶ
4:会場指定の仕様で作れるソフトをチョイス
5:文字→写真の順で入れる
6:最後に曲に合わせて、全体のバランス調整
<制作期間>
1週間
花嫁VOICE
エンディングは映画好きな私たちらしく。お開き前はゲストも疲れているし、酔っている人もいるので、がちゃがちゃしないように心掛けました。ゲストの写真は昔の味を生かすため、あえて加工せず。前撮りもそのオフショット映像も友人や先輩に撮影してもらったので、お名前と撮影場所も入れました。動画編集は初めてでしたが、ポピュラーなソフトだったので、使い方やコツを伝授しているサイトも多くて便利でした。
[実例4]あやきゃんさん
<使用したソフトと費用>
Filmora 1万円
<制作工程>
1:ムービーに使う写真&動画撮影
2:YouTuberも使用していると聞いたソフト購入
3:写真・音楽選び
4:写真→音楽→文字の順で入れる
5:エフェクトやモーションをつけて、長さを調整
<制作期間>
45日間
花嫁VOICE
憧れていたガーデンウエディング感のある写真など、ムービー用素材の撮影にこだわりました。BGMはゲストの感動を誘うため、あいみょんの「裸の心」を使用。画像の切り替えにフェードを使ったり、動画をスローモーションにしたり、文字に動きをつけたりして凝った仕上がりにしました。使ったソフトはエフェクトもおしゃれで操作も簡単。映画のクレジット風もあり、それを使って撮影に協力してくれた人の名前などを入れました。
[実例5]MAIさん
<使用したソフトと費用>
Filmora 1万円
<制作工程>
1:音楽を選び、イメージを作ってから動画撮影
2:音楽を入れ、動画編集
3:ゲスト名を入力
4:エフェクトやモーションをつける
5:時間の長さを調整する
<制作期間>
1カ月間
花嫁VOICE
カップルの日常を描いた使用曲のミュージックビデオを意識しつつ、式場に向かうシーンや衣裳の試着、招待状などのDIY、アルバムを見返すシーンを取り入れました。友人撮影の動画は私たちの人となりが伝わるような雰囲気を意識してもらい、凝ったカメラワークで単調にならないように。一瞬の無音のタイミングで私が振り向いたり、ふたりが手を振る影をエンディングに使うなど細部にこだわりました。
[実例6]かなさん
<使用したソフトと費用>
デジカメde!!ムービーシアター6ウェディング 3000円(フリマアプリで購入)
<制作工程>
1:自由度の高そうなソフトを購入
2:起承転結で構成を考え、写真をセレクト
3:音楽の長さに合わせて使用する写真枚数を決定
4:見やすさや心地よさを重視してスピードを調整
5:ゲスト名やメッセージを入れ、速度を最終調整
<制作期間>
4時間
花嫁VOICE
家族の絆や日常を表現したくて『サザエさん』のテーマ曲を選んだのですが、メロディーが流れた瞬間、会場がざわざわ(笑)。結婚式のBGMもアニメやゲームの音楽を使ったのですが、エンディングムービーの中で、その曲名リストを流したらそれも大盛り上がり。とにかく余韻が残る、祭りの終焉(しゅうえん)らしい時間になりました。
【番外編】式当日に集めた写真でも低予算で動画が作れる♪
結婚式演出サービスで、前撮りとゲスト撮影写真を映像に(yukiさん)
花嫁に大人気の“撮って出しエンディングムービー”。式当日の様子をムービーにしたいけど、撮って出しムービーだと大幅予算オーバ―……。そんな花嫁さんにおすすめが、事前に入力したゲスト名やメッセージとゲストが撮った写真で構成するエンディングムービー。撮って出しの映像を写真で作るイメージです。これは外部の業者さんのサービスで、数万円という予算でできるのがポイント。
花嫁VOICE
低予算で当日の写真を流せ、ゲストも楽しめる非接触型の演出になったのがこのサービスの魅力。映像にはゲストが投稿した写真と前撮り写真がランダムに出てきます。エンディングムービーの上映時間は事前に入れておいた音楽(ever ever after)1曲分。みんな「今から写真あげるよ」「写った!」なんて盛り上がっていて、ムービーを見た反応も上々。
<使用したサービスと費用>
マリーギフト 4万6000円(ムービー4万円、Wi-Fiレンタル6000円)
<制作工程>
1:サービス業者に申し込み
2:専用アカウントをもらい、ゲスト名やメッセージ、背景にする写真、前撮り写真、音楽を入れる
3:事前に会場でテスト
4:式当日、URLやQRコードが記載された案内カードをゲストに配布
5:持ち込んだパソコンとプロジェクターを接続してログイン
6:ゲストが撮った写真をその場で投稿してもらい、歓談中もその写真を上映(歓談中は操作不要。エンディングムービーのみ操作が必要で、兄にお願い)
<制作期間>
2時間
<上映時間>
3分34秒
From 編集部
どんな映像にするか考えることからスタート!
映像のDIYは自由度が高く、一味違った映像を作れるのがポイント。同じエンディングムービーでもみんな「こだわること」から「どこまで凝るか」まで違います。いろいろな人の自主制作映像をチェックして、目指すムービーを思い描き、それを作るのに適したソフト・アプリ選びを。
取材・文/渡邊博美 D/ロンディーネ 構成/紺矢里菜(編集部)
※記事内のコメントは2021年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー76人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年1月時点のものです
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