「嬉しさも寂しさも…」結婚式直前の“花嫁親ごころ”、聞いてみました。

＜yunyanさん＆母・美樹さん親子プロフィール＞
yunyanさんは、大学進学を機に三重の実家を離れ大阪で一人暮らし。母は数カ月に一度会いに行き、年に一度は一緒に旅行に行くほどの仲の良さ。就職後は恋の報告や仕事の相談も。結婚を機に彼の住む神奈川に引っ越し。式が決まった直後、コロナ下に。2020年11月から延期し、2021年3月に挙式。

無理をしてはいないか、離れて暮らす娘がずっと心配だったという母。結婚式を挙げて初めて、「娘のそばにはいつも支えてくれる人がいる」と、心から安堵（あんど）できたという。結婚式はあらためて親離れ子離れをする日。「これからは夫婦で何でも相談して、人生を切り開いていってほしい。親は程よい距離からそっと見守り応援するから」という母の言葉が温かかった。

yunyanさん親子の結婚式当日の様子は……

ドレス姿で現れた娘を見た瞬間、母は胸がいっぱいに。幸せな娘の姿をこの目に焼き付けたくて、披露宴中は食事をするのを忘れるほどだったという。父が心を込めてつくり、歌った生い立ち映像にはゲストも感涙。花嫁の手紙では、母以上に父が涙をぽろぽろ。新郎が謝辞で号泣する姿にも、感動したそう。

＜景子さん＆母・美樹子さん親子プロフィール＞
父の仕事で転勤が多かったことも影響してか、景子さんはすぐ誰とでも仲良くなれる明るい子。しっかり者で心が強く、性格がよく似ている母とは何でも話をする関係だった。結婚を機に実家を出て、車で30分ほどの場所に引っ越し。挙式後、子どもも生まれ、月に一度は孫を見せに家族で実家に帰るのが習慣に。

花嫁の親の心の内は……

「結婚式では、両親も大切なゲストとしてもてなしたい」と願った娘が、費用も準備も親に頼らず、全部ふたりでやりきった。親も娘の気持ちを酌んで、一切口を出さず、見守った。大人の花嫁ならではの気配りと、娘の幸せを願う母の思いが合致したのはさすが。親子の愛と揺るぎない信頼関係が深まった、すてきなウエディングに！

景子さん親子の結婚式当日の様子は……

試着の同行はしなかったので、ウエディングドレスを見た瞬間から親にとってはすべてがサプライズ。ドレスもとてもよく似合っていて、「娘らしい」と感動したそう。挙式で愛犬がリングドッグ役を務めたり、声楽をしている次女のドレスでお色直しをしたり、ほのぼのとしたアットホームな式を心から満喫した。花嫁の手紙ではいろんな思い出がよみがえり、母は涙をこらえ、父はぽろぽろ涙をこぼした。

＜若菜さん＆母・寿恵さん親子プロフィール＞
若菜さんは一人っ子でずっと実家暮らし。おおらかな母と娘と優しい父は大人になっても仲が良く、一緒に出掛ける機会も多かった。娘は仕事先で出会った彼ととんとん拍子で結婚が決まり、彼の仕事の関係で北海道へ引っ越すことに。結婚式後も、娘は３～４カ月に一度は帰郷して、親子の時間を大切にしている。

コロナ下で２回延期、父が病気になり、大人数の式への参加がむずかしくなるという試練をみんなで知恵を絞って工夫し、大きな愛で乗り越えた若菜さん親子。家族としての繋がりがより濃密になり、全員が気持ちを新たに前へ進む大切な一歩になった。

若菜さん親子の結婚式当日の様子は……

父は病気の影響で頭髪が抜けたことがわからないよう帽子をかぶり、普段着で会場へ。本番前の静かなチャペルの扉が開き、ウエディングドレス姿の娘を見た瞬間、父母の目から嬉し涙が。花嫁に渡された父からの手紙には「これまで叶えてきた夢」へのねぎらいと、「これからの夢」への力強い後押しが記されていて娘も号泣。父と娘、一緒に歩いたバージンロードの様子は、披露宴の最後に流したエンディング映像で披露され、感動したゲストからの大きな拍手に包まれた。

取材・文／笠原恭子　D／ロンディーネ　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のコメントは2021年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー100人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年12月時点のものです

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