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当日SNAPの撮られ方講座♪入場、ケーキ入刀etc.このシーンに気を付けて!

結婚式ではできるだけきれいな花嫁姿の写真を残したい!でも当日スナップって実際にどう撮られるかイメージしにくいですよね。そこで、ゼクシィで数多くの結婚式を撮影しているフォトグラファーの保田さんにクエスチョン!プロ目線の“理想のベストショット”と、きれいに撮られるアドバイスを結婚式のシーンごとに教えてもらいました。

教えてくれるのは

フォトグラファー、保田敬介さん
保田敬介さん

今回はフォトグラファーの視点から、結婚式の名シーンを実況中継します!ここがおいしい!惜しい!と日頃から思っている、“よりいい作品を撮る”ためのアドバイスをつぶやいてみました。頭の片隅にとどめる程度でOKなので、当日の参考にしてみてくださいね。(保田さん)

バージンロード入場

バージンロード入場

「厳かな雰囲気ももちろん素敵なんですが……やっぱり僕は笑顔が好きですね。新郎ひとりの入場は祭壇まっしぐら、花嫁と父との入場は足元を見て一生懸命なケースが多いので、目線はぜひ上向きで!祭壇奥の“明るい未来”を見つめてほほ笑むくらいがグッときます。歩調がずれても、クスッと笑っていただけるとこちらはシャッターチャンス!夫婦の退場でも、真面目に出口に向かうより、ふたりで視線を合わせたりゲストに笑顔がある方が楽しい写真になります。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
挙式リハーサルが大切。父にも新郎にも、視線や笑顔のアドバイスをしておこう。退場の練習では、ゲストがいることを想定して笑顔を振りまくシミュレーションを。

ベールダウン

ベールダウン

「ベールダウンは一番胸が熱くなるシーン。母娘の素直な表情をキャッチできます。笑顔も涙もどっちもありです。行う場所は会場によってまちまちだと思いますが、奥からきれいな光が入る場所だといいですね。扉が開いた後なら、祭壇側から撮ることが多いです。たまにあっさり一瞬で終わってしまうケースもあるのですが……ベールを下ろしてくれたお母さんが何も言わなくても、花嫁さんからひとこと感謝の気持ちを伝えるのはどうでしょう。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
過去の花嫁の実例を見て、撮ってほしいアングルがあれば指定しておこう。母には、ゆっくりベールを下ろしてほしいと伝え、挙式リハーサルでも2人でタイミングを合わせて。

指輪の交換

指輪の交換

「皆さん、指輪をはめることに真剣になりがち。表情が固くなってしまうのがもったいないです。はまりにくいなーと思ったら、ゆっくりと丁寧に。笑っちゃってもいいんです。その一瞬がおふたりらしくて素敵だから。事前に家で練習をしておくとリラックスできていいかもしれない。僕のときですか?……スミマセン練習してません。めちゃめちゃ緊張しました。ガッチガチでした。撮るのと撮られるのは全然違いますよね。」(保田さん)


●できれば……事前準備ADVICE
一連の動作の練習して、緊張を少しでも和らげておこう。お互いに表情もチェックを。挙式前には、ハンドマッサージなどでむくみを解消しておくのもおすすめ。

誓いのキス

誓いのキス

「キス、シャッターを押す側としては長いほどうれしいです。3秒だと物足りない、5秒いっちゃいましょう!ゲストに「なげぇよ!」と突っ込まれるくらいが、美しい写真を残すベストです。あと、新郎が新婦の肩に置く手が固いです(僕の時もガチガチだった)。海外カップルだとぐっと腰を抱き寄せる人もいてかっこいいんですよね……でも日本なので、ポンと自然に置けるとよいかと。寄り引きは好みですが、リクエストがなければ、僕は美しさを感じる引きを選びます。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
寄り引きどちらで撮るかは、事前にリクエストをしておこう。寄りの場合、男性の目がうっすら開いているときも多いので、しっかり閉じる練習をしておくと安心。

フラワーシャワー

フラワーシャワー

「フォトグラファーは花道のゲストの邪魔にならないようしゃがむので、下からあおり気味の写真になることが多いです。そのため、新郎新婦が上に舞う花びらばかり見ていると、「表情が見えないっ……ああっ……」ということも。目線はゲストに向けるのがベストかなと思います。あとゲストにもお願いしたい。花びらは(新郎新婦にぶつけるのではなく)ふたりの頭上の空に向かって投げていただけると、きれいにひらひら舞う様子がカメラに収まりやすいです。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
花道が広すぎると、写真で全てが小さくなってしまう。過去の実例写真でその会場のベストな花道幅をチェックし、ばらつきがあるようなら会場側へひと言お願いしておいて。花びらの投げ方もアナウンスを依頼しよう。

披露宴の入退場

披露宴の入退場

「ふたりとも笑顔で登場されますが、そのまま高砂席に向かってしまうことが多いのはもったいない気がしています。ゲスト卓周辺で触れ合えるのって、この入場シーンとテーブルラウンドくらいなので、ぜひ入場時も1卓ずつごあいさつするくらいの気持ちで練り歩くのはどうでしょう。ふたりの顔はなるべく同じ向きに。いろんな角度から撮れるので、動きのあるドレス姿をたくさん残せるメリットもありますよ。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
歩く時間を長めにするなら、会場や司会者と相談の上BGMも長めのものをセレクト。どんな動線で回るか、お色直しの退場&再入場と合わせてイメージしておこう。

ケーキ入刀&ファーストバイト

ケーキカット&ファーストバイト

「入刀後、そのままポーズをしてゲストの撮影タイムになりますが、おふたりの表情が全部同じ“決め笑顔”になりがちでしょうか。カメラ目線以外に、ふたりでほほ笑み合う瞬間を意識して入れるとより素敵だと思います。ファーストバイトは、カップルごとにいろんな表情が撮れて楽しいですね。大きくぱくっといった後、こぼれないよう後ろを向いちゃう方がもったいないです。クリームべっとりでも、ぜひお顔は正面向きで。僕らはそこを撮りたいんです。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
フォトグラファーはゲスト列の前でしゃがんで狙うことが多いので、バイト後に上を向きすぎると表情が写らない場合も。きれいな写真を残したいなら、ケーキは口から溢れない適量が◎。彼にスプーンですくう量をリクエストして。

高砂席に着席中

高砂席に着席中

「高砂席にゲストが訪れての歓談は、リラックスした会話を楽しむだけで素敵な写真がたくさん残せると思います。個人的に盲点と思うシーンは、歓談もムービーもないタイミング。おふたりとも無の表情になっていることが多いです。緊張かな、疲れかな。席の間隔も空いていて難しいとは思うのですが、せっかくのツーショットチャンスなので、ぜひふたりきりでも自然に会話を楽しんでください。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
入退場と同様、高砂席周りでのゲストとの歓談も、ふたりの顔の向きがバラバラなことが多い。同じゲストと会話してふたりの顔の向きを揃えるよう、彼と打ち合わせておいて。

テーブルラウンド

テーブルラウンド

「テーブルごとにカメラ目線の写真を撮ると思いますが、個人的には、その前後にゲストと自然に会話している様子をたくさん押さえたいです。“決め笑顔”以外の表情が素敵だったりするので。その際、それぞれ左右のゲストと会話されていることが多いのですが、写真的にはふたりの顔の向きが揃っている方がきれいだなって思います。実際には夢中で難しいと思いますが……もし覚えていたら、同じゲストに向かって会話することを心掛けてみてください。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
各卓の間隔が十分確保されていると、いろんなアングルから撮影できるので、写真のバリエーションが豊富になる。移動中のドレス姿もきれいに押さえてもらえるはず。

花嫁の手紙

花嫁の手紙

「個人的にも大好きな手紙のシーン。基本、新婦の視線は手紙にあると思いますが、僕のシャッターチャンスは親御さんの方に視線が上がったときです。もし意識できたら、長めに顔を上げていただけるといい表情がキャッチできると思います。新婦を中心に撮りますが、新郎さんも気を抜かずに!親御さんは自然にめちゃくちゃいい表情をしてくれるので、何もリクエストはありません。」(保田さん)

●できれば……事前準備ADVICE
スピーチの練習をして、視線を上げるタイミングを考えておこう。サポートをする新郎は、新婦がうつむきすぎないベストなマイク位置を探っておいて。

もっとベストショットに近づく!
ありがちお悩みQ&A

Q

指示書を作れば、撮ってほしいカットは全て撮影してくれるものですか?

A

アングルや寄り引きの希望は、参考写真と合わせて指示書を頂けると分かりやすい。でも全てのシーンを叶えるのは現実的に難しいこともあるので、優先順位があると助かります。

Q

フォトグラファーは1人でも十分ですか?人数追加した方がいいですか?

A

その会場を知り尽くしているフォトグラファーなら1人でも十分だと思いますが、2人いれば、同じシーンで寄り引きが両方撮れます。ゲストの表情もたくさん残せそうです。

Q

高砂席に撮影用ライトを持ち込むのはありですか?

A

今はやっていますよね。でも写真を撮る側からはおすすめしません。光がふたりにしか当たらないのでゲストとの明瞭差が出てしまうし、写真の色温度も崩れてしまうためです。

Q

式当日でも、前撮りのようなふたりだけの写真は撮れますか?

A

もちろん撮れると思います。挙式と披露宴の間や、挙式前に時間を設けるケースが多いでしょうか。お色直し衣裳を撮影する時間も、タイムスケジュールに入れておくと安心です。

Q

とっさにポーズが取れないのですが、これをやっておけばきれいに見えるというおすすめはありますか?

A

ポージングが苦手ということを事前にフォトグラファーに伝えておけば、集合写真などで適宜指示をもらえると思います。個人的には、ポーズより表情が断然重要だと考えます。

Q

フォトグラファーと事前打ち合わせできる場合は、何を話し合えばいいですか?

A

複数人から選べる段階なら、過去の実例写真を見比べて好みのフォトグラファーにお願いするのが一番。細かなシーンの希望は、SNSの写真や指示書を見せながら相談を。

Q

写真を撮られ慣れていません。何もしていないときはどんな表情をすればいいですか?

A

笑顔でいれば間違いないですが、歓談もムービーもないタイミングは困りますよね。ふたりでいつも通りの会話するのがおすすめ。気取らない自然な表情も素敵だと思います。

Q

当日はカメラがたくさんあって戸惑う気がします。どこを向いたらいいですか?

A

スチールと動画のカメラもあると思いますが、式当日はカメラを忘れるくらいが自然でいいのではないでしょうか。カメラ目線が必要な場合はフォトグラファーが指示をくれるはずです。

From 編集部

ポイントを把握しつつ、当日は自然体が一番

当日スナップの醍醐味(だいごみ)は、何といってもその瞬間のドラマを記録できること。きれいに撮ってもらえるためのポイントを一読して、不安なら練習するのも効果的。でも当日は、カメラを忘れるくらい夢中で結婚式を楽しむことが、一番のベストショットへの近道といえそうです。

保田敬介
Profile

保田敬介 フォトグラファー

全国の結婚式密着取材やカップル取材で活躍。ゼクシィで「結婚式取材なら保田さん!」と指名多数のフォトグラファー。プライベートでは娘を溺愛する良きパパ。

取材・文/伊藤佳代子 イラスト/南 夏希 D/mashroom design 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2021年11月時点のものです

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