結婚式でイケてる花婿姿に!今すぐやめるべき「男性のNGな肌ケア12」
男性も結婚式に向けて肌ケアをして、万全の状態で当日を迎えたい!きれいな肌を目指すため、All Aboutガイドの男性美容研究家である藤村岳さんに「NGな肌ケア」についてレクチャーしてもらいました。
「洗顔」編
【NG1】ゴシゴシ洗顔
男性は力が強いため、勢いよくゴシゴシこすって洗いがち。力を入れてこすると気持ちよく感じるかもしれませんが、それはかゆみがあって肌荒れが進行しているという意味かも。ゴシゴシ洗うとせっかく泡立てた洗顔料のクッション効果もなくなり、ますます肌が荒れてしまいます。また、余計な力で必要な油分も奪って乾燥し、たるみやシワの原因にも。
美肌Point!
手の平全体ではなく、人さし指・中指・薬指の指の腹で洗うようにすると、余計な力が入らず優しく洗えます。力の入れ方は「熟れた桃を触るように」が目安です。(藤村さん)
【NG2】タオルで激しく水気を拭う
タオルで強くこすると、肌に負担がかかり余計なダメージを与えてしまいます。上下に強くこするのは、肌荒れの原因に。毎日の積み重ねで、しわやたるみなどの老化を助長しないよう気を付けましょう。また洗顔後のタオルが清潔な状態でないと、せっかく洗っても逆効果になってしまいます。
美肌Point!
ゴシゴシと拭くのではなく、ポンポンと軽くたたくようにして水気を拭き取るようにしましょう。外出先などで、洗顔シートやおしぼりで顔を拭くときも激しくこすらないように。(藤村さん)
【NG3】1日3回以上の洗顔
脂っぽさが気になるときに洗顔を繰り返しがちですが、1日3回以上は洗い過ぎです。肌に必要な潤いや皮脂を奪い、乾燥など肌トラブルを招いてしまいます。スキンケアは正しく洗うことが大切。脂っぽさが気になるときは、額から鼻にかけてのTゾーンを丁寧に洗い、余分な皮脂を落とすとよいです。また、乾燥が気になる冬の低温、低湿度時の朝なら拭き取り洗顔やぬるま湯だけでもOK。
美肌Point!
Tゾーンの洗顔は念入りに。小鼻は汚れがたまりやすい場所なので丁寧に洗い、逆に頬全体は乾きやすいので、指の腹で泡を滑らすように優しく洗ってください。(藤村さん)
【NG4】 毎日スクラブ洗剤を使用
粒状の研磨剤が入ったスクラブ洗顔料で洗うと、肌を滑らかにする効果がありますが、毎日使うのはNGです。スクラブで肌の角質を除去することで、ごわつきやざらつきが減りますが、連続して使い続けると角質が減り、肌のバリア機能が弱まってしまいます。
美肌Point!
スクラブ洗顔は週に1~2回程度にして、普段はきめ細かい泡を立てて肌を包み込むようにして洗いましょう。ひげをそる頬や口周りはカミソリで角質が取れているため、スクラブ洗顔の必要はありません。Tゾーンや小鼻などざらつきが気になる部分にだけ使用しましょう。(藤村さん)
「シェービング」編
【NG5】浴室で電気シェーバーを使う
カミソリでのシェービングと電気シェーバーでは、原理が違うのを知っていましたか?電気シェーバーは、外刃と内刃で挟んで刈るので、洗顔でひげを柔らかくしたときよりも、硬い状態の方が外刃に引っ掛かりそりやすいのです。ひげが薄い、肌が弱いなどでないならば、浴室で洗顔してからそるのではなく、洗面所などでプレシェーブ剤を付けて乾いた状態で電気シェーバーを使いましょう。電気シェーバーは、いきなり逆ぞりから始めて大丈夫です。
美肌Point!
電気シェーバーでそり終わった後、ひげのくずが残らないようにしっかり洗顔料を泡立てて、丁寧に顔を洗ってください。(藤村さん)
【NG6】顔が乾燥した状態でT字カミソリを使う
T字カミソリのシェービングは、【NG5】の電気シェーバーのそり方とは異なります。T字カミソリは「刃でひげを削る」ので、乾いた硬いひげをそのままそると、肌に大きなダメージを与えてしまいます。ぬるま湯で顔を洗い、皮脂や汚れを落として肌の表面を滑らかにすると、刃の滑りがよくなります。また、ひげにたっぷりと水分を含ませると1.4倍くらいに膨潤し、柔らかくなってそりやすいです。T字カミソリのそり方は順ぞり→逆ぞりの順番で、順ぞりで5cmそったら逆ぞりは2.5cmと半分くらいのストロークを目安にそっていきましょう。
美肌Point!
大事なのは、シェービング剤を使うこと。洗顔後にシェービング剤を塗ることで肌への負担を減らせます。オイル、ジェル、クリームなど、自分の肌に合うタイプを選びましょう。(藤村さん)
【NG7】そり残しがなくなるまで刃を何度も当て続ける
そり残しは気になるものですが、同じところに何度も刃を当てると肌に大きなダメージを与えてしまいます。そり残しが気になる箇所は、カミソリを持っている手と反対の手で肌を引っ張りながらそると、深ぞりができます。一定方向ではなく、斜めなど生え方を確かめながら短いストロークでそってみてください。
美肌Point!
ひげの濃い人が、そり残しがないようにカミソリで逆ぞりをするときは、シェービング剤を再び塗布して、肌を守りながらそりましょう。(藤村さん)
【NG8】シェービング後に保湿しない
ひげをそり終えたら、必ずローションとクリームなどでスキンケアをしてください。シェービング後の肌は、放っておくとすぐに乾燥が進んでしまうのですぐに保湿が必要です。
美肌Point!
カミソリでそった後の肌は、古い角質が取れて、保湿成分を浸透させるベースができている状態です。しっかり保湿し、肌にダメージを残さないように気を付けてください。また、アルコール入りのローションはしみるので、避けた方がよいです。(藤村さん)
「スキンケア」編
【NG9】脂性だからといって、化粧水と乳液を使わない
化粧水や乳液のべたつきが苦手という人もいますが、化粧水は肌に水分を補給し、乳液は、その潤いを逃がさないように上からカバーする役割があります。何も塗らないでいると、乾燥して皮脂が過剰に分泌されてべたついてしまいます。その前に化粧水と乳液で保湿をすることで、体が余計な皮脂を出さずに済み、結果的に肌のべたつきを抑えることができるのです。
美肌Point!
化粧水や乳液は、さっぱりからしっとりまでさまざまなタイプがあります。季節や乾燥度合い、自分の肌の状態に合わせて心地よい化粧水と乳液を選ぶことで、肌をよい状態に保てます。(藤村さん)
【NG10】前日、ここぞとばかりにシートマスク等のコスメを使用
パックやマスクは集中的なケアとしてとても効果的です。ただ、使い慣れているコスメとは違う成分で、相性が悪く肌荒れしてしまうこともあるので、結婚式や前撮りの前日にいきなり気合を入れて使用するのは避けましょう。式までに余裕のある時期に試して肌トラブルがないことを確認し、効果的に使うのがお勧めです。
美肌Point!
パックを肌に塗って洗い流すタイプや、シートを肌に密着させるタイプなどさまざまなバリエーションがあります。式直前ではなく事前に試してみてから、式準備の忙しさでストレスがたまったときなど、彼女と一緒に肌ケアを楽しんでください。(藤村さん)
【NG11】顔拭きシートや脂取り紙の多用
外出先でべたつきが気になるときに便利なアイテムですが、多用すると必要な脂分や水分まで取り過ぎてしまいます。肌が奪われた水分を補うために皮脂腺を活発化させてしまい、逆にべたつきが強くなることも。脂取り紙はゴシゴシこすらず優しくそっと押さえるように、顔拭きシートは力を入れ過ぎないように拭って使用し、どちらも1日1~2枚までにしましょう。
美肌Point!
爽快感が強いアルコール入りのシートもありますが、肌の負担を考えて、アルコールフリーや低アルコールと表示されているものを選んでください。(藤村さん)
【NG12】日焼け止めを塗らない
日焼け止めが必要なのは真夏だけではありません。一年中、UVケアは必須です。紫外線を浴びると活性酸素が発生して、免疫も下がります。シミ、しわ、たるみを招く紫外線から肌を守るため、年間を通して日焼け止めを塗るようにしましょう。
美肌Point!
夏季やリゾート地では、SPF50+、PA++++などのしっかりとブロックできるものを、春・秋はSPF35、PA++前後、冬季はSPF20、PA+前後と使い分けて肌を守りましょう。(藤村さん)
From 編集部
彼に正しいケアの方法を伝えて、美肌の新郎新婦に!
肌ケアについてあまり興味がなかった彼にも正しいケア方法を伝えて、一緒に式の日を目指しましょう。NGなケアを知るだけでも、ぐっと肌状態が良くなるはず。結婚式当日を、きれいな肌で迎えてください。
藤村 岳さん 男性美容研究家
All Aboutガイド、男性美容研究家・美容コンサルタントとして活動。DANBIKEN~男性美容研究所~主宰 大学卒業後、植物関連の雑誌や書籍の編集に携わり、ハーブの知識を習得。その後、料理や健康などの生活情報誌へ転職。その後独立し、現在は男性美容研究家として活動。テレビ・ラジオなどの出演のほか、多数の雑誌・ウェブで執筆。また、講演やイベント、化粧品の商品開発、コンサルティングなども行っている。
取材・文/竹本紗梨 イラスト/つぼゆり 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2021年10月時点のものです
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