[結納&顔合わせ]どこで、何着て、何をした?~8組の実例レポート~
両家が初めて出会う「結納」「顔合わせ食事会」は、どこで開催すべきか、何を着たらいいのか、どんなことをするのか、ふたりも家族もあれこれ頭を悩ますことが多いよう。そこで結納をした3組と、食事会を開いた5組の実例をご紹介。家族と一緒に見て参考にして。
【結納編】
[振り袖で和食料理店]着物が映える彼女のふるさとのお店で開催
《どこで》会場探しは新婦の地元で何軒か回り、最終的には利便性が良く食事がおいしい店を新婦家に決めてもらった。
《何を着て》ふたりは振り袖と、黒スーツ×赤の勝負ネクタイ。新郎父はグレースーツ、新郎母は黒ワンピで参加することを新婦家に伝えると、新婦母はワンピにジャケット、新婦姉はワンピで参加。
《何をした》当日は結納品を飾り→手土産を交換してあいさつ→口上を述べて結納金の交換→食事→庭園で撮影した。
両家の考えの擦り合わせを大事に
新郎が愛知出身、新婦が大阪出身でやり方が少し違って、両家の認識を合わせるのが“試練”と思えるほど大変でした(笑)。ネットで調べた上で両家の思いを擦り合わせ、イメージに近い動画を共有。その過程で、両家の結婚に対する考えや家庭柄も分かりました。当日は似た者同士という感覚で盛り上がり、お義母さんとお義姉さんが涙する場面も。本当にやって良かったです。(大志さん)
結納DATA
■会場:和食料理店
■料理のジャンル:会席料理
■出席者:新郎新婦、新郎父母、新婦母、新婦姉の全6名
■手土産:新郎家からは父単身赴任先の富山の地酒、母実家の昆布。新婦家からは地元の岸和田だんじり祭の菓子や漬物
■司会:全体の流れはお店のスタッフ、結納の進行は新郎父
■主な会話:前日に観光した新婦地元のこと、新郎地元のこと、全員が働いているので仕事に対する思いなど
[洋装でホテル]開催地は利用したことがある安心感ある場所に
《どこで》ホテルの会食ができる部屋を予約。何度か訪問したことがあり、立地や部屋の大きさ、雰囲気も良く、スタッフが親切だったことも決め手に。
《何を着て》ふたりの服装はスーツとワンピ。偶然にも似た色のコーデでビックリしたそう。両家父はスーツ、両家母はジャケットにスカート。親には事前に「洋装で」とだけ伝えていた。
《何をした》結納品や目録を飾り→自己紹介をして家族書(名前や職業など)を父が朗読→略式結納→婚約指輪と記念品を披露→食事。
料理は腹八分目でちょうどいい
新郎家は関西、新婦家は関東で結納の考え方もやり方も異なり、ネットで調べたり、結納品を扱うお店に相談したり。どちらか一方のやり方に合わせるのではなく、それぞれの考えを尊重して正解でした。うちの親の気合いが入って、料理のオプションを付けすぎて食べきれなかったのは反省点です(笑)。(Tさん)
結納DATA
■会場:ホテルの会食ができる和室
■料理のジャンル:和食コース
■出席者:新郎新婦、新郎父母、新婦父母の全6名
■手土産:両家共に地元の菓子
■司会:主にホテルスタッフが進行
■主な会話:両家の地元や仕事の話、ふたりが幼い頃のことなど
★今どき結納TOPICS「急きょ実家で開催」(S.H.さん)
当初、会場としてホテルや料亭などを予定していた。しかし緊急事態宣言により候補先が休業し、両家実家で行うことに。まずは新郎実家で顔合わせをし、後日新婦実家で結納。会食は仕出し料理を注文した。実家開催にしたことで自ら準備することが多く、服装は動きやすい洋装に。届いた料理を盛り付けたり、お茶を出したり大忙し。全てを終えてホッとひと息ついたところで、床の間の写真を撮った。「お互いの実家を行き来したことで、近所の街並みや生い立ちも感じられて良かったです」
【顔合わせ食事会編】
[振り袖で料亭]しおりに添ってスムーズに進行
《どこで》母が「一度は行ってみたい」と話していた料亭で。新郎が仕事で利用したこともあり、接客もしっかりしているということで安心して予約。
《何を着て》成人式で母が買ってくれた振り袖とスーツ。親は洋装フォーマルで、事前に確認し合って母たちはワンピに。
《何をした》しおりを配り家族紹介→新郎父の乾杯発声で食事会スタート→手土産交換。新郎親と新婦から旅先や出張先のお土産交換も→婚約指輪など記念品披露→婚姻届署名→記念撮影。
欠席の義兄からメッセージが♪
急な仕事でお義兄さんが参加できず、メッセージをお義父さんが代読してくれました。きょうだいや祖父母などが出席できない場合は、ひと言メッセージを披露するのもいいと思います。(Azusaさん)
顔合わせ食事会DATA
■会場:料亭
■料理のジャンル:豆腐懐石
■出席者:新郎新婦、新郎父母、新婦母の全5名
■手土産:両家とも洋菓子
■司会:新郎
■主な会話:新婦母が長く暮らしていた海外のこと、写真を見せながら旅の話、ふたりの幼少期のことなど
[ホテルで大人数]総勢11名で話し足りない充実の2時間
《どこで》両家からアクセスが良く、海を一望するホテルを予約。両家きょうだいやその家族も一緒に過ごせる小宴会場。
《何を着て》新郎はプロポーズの時も着ていたスーツ、新婦は伯母から譲り受けた訪問着を自ら着付けをして。家族は男性シャツスタイル、女性はワンピが多かった。親たちが服装に迷っていたので、お互いにどんなスタイルにするか事前共有。でもまさかの色や柄までおそろいになってビックリ!
《何をした》ふたりのあいさつ→家族紹介→ふたりと両家父が婚姻届に署名→新婦父の乾杯で食事開始→しおりを見つつ歓談→新郎父の締めのあいさつ→記念撮影
しおりが会話の盛り上げ役!
アプリでのしおり制作は時間がかかって大変でしたが、当日は大活躍。両家父の誕生日が1日違いだったり、血液型の話で盛り上がったり。幼い頃の写真をきっかけに小さい頃のアクシデントの話も。最後は両家から「もう終わり?話し足りないね」と言われ嬉しかったです。(R.O.さん)
顔合わせ食事会DATA
■会場:ホテルの小宴会場
■料理のジャンル:和洋折衷コース
■出席者:新郎新婦、新郎父母、新郎兄家族、新婦父母、新婦妹の全11名
■手土産:「これから長い付き合いになるから」と事前に用意しないことを決めた
■司会:ふたり
■主な会話:しおりに記載した誕生日・血液型・指輪に込めた意味合い、幼い頃の話、地元トークなど
[海外のレストランで]国際結婚!言葉は片言でもママたちハグ♪
《どこで》韓国人の彼との結婚。両家顔合わせは渡韓し、お義母さんが好みの韓国定食のレストランで。新婦父が腰痛のため、個室で椅子席にした。
《何を着て》7月、猛暑になりそうな盆地のため「ラフスタイルで楽な気持ちで顔合わせしましょう」となった。新婦と新婦母はワンピ、男性陣と新郎母はシャツやブラウスにパンツスタイル。
《何をした》新郎が通訳をして会食。片言の会話でも笑い合って和気あいあい。最後は両家母が握手をしてハグ♪
言葉にしたいことを事前準備
「素晴らしい息子さんに育ててくださり本当にありがとうございます」と伝えたくて、韓国語のフレーズを覚えていきました。お義母さんは嬉しそうにうなずいていました。そして何度も「大切な娘さんを韓国に嫁がせる決断をしてくださってありがとうございます」と両親に言ってくれて。相手に伝えたいことを考えておくといいと思います。(青木瑠奈さん)
顔合わせ食事会DATA
■会場:レストランの個室
■料理のジャンル:韓国料理
■出席者:新郎新婦、新郎母・兄、新婦父母の全6名
■手土産:新郎家からは韓国のお酒、新婦家からは母の実家がある秋田のお酒
■司会:新郎
■主な会話:家族の仕事のこと、幼い頃のこと、韓国と日本での結婚式のことなど
[洋装でホテル内レストラン]両家妹も一緒に楽しく、父からサプライズも♪
《どこで》新郎の仕事の都合で平日夜に開催したため、みんなが仕事帰りでも行きやすい両家から近いホテルを選択。ネットチェックし、レストランの個室をサクッと予約。
《何を着て》新郎はスーツに父からのおさがりネクタイ、新婦は母から譲られたワンピ。基本は洋装フォーマルだが、新郎母は着物で。
《何をした》両家父から家族紹介→新郎父の発声で乾杯し会食→婚姻届にサイン→新婦父から贈り物→記念撮影。
服装のトーンは事前に共有を!
「服装について、私は両親に『フォーマルな感じ』と伝え、彼の方は伝えていなかったようですが、結果、義母の着物に母がビックリして『私も着物が良かったかな……』と。洋装か和装か、事前の具体的な情報共有は大事ですね。父からのサプライズはとても嬉しくて、書道家の先生に書いていただいたというボードは新居に飾っています」(瑛里奈さん)
顔合わせ食事会DATA
■会場:ホテル内のレストラン
■料理のジャンル:会席料理
■出席者:新郎新婦、新郎父母・妹、新婦父母・妹の全8名
■手土産:新郎家からクッキー詰め合わせ。新婦家は和菓子を用意したが家に忘れてしまい、翌日届けた
■司会:家族紹介は両家父
■主な会話:親の職業や職場のこと、ふたりの幼少期、妹が打ち込んでいること、結婚式の話など
★今どき顔合わせ食事会TOPICS「料理に演出をプラス」(ぷーさん)
会場は、伝統あるホテル内の料亭。「両親に『これからきちんとふたりでやっていけそうだ』と安心してもらいたくて選んだ場所です」とぷーさん。会場との打ち合わせで、タイの塩釜焼きを木づちで開くという演出を案内され取り入れた。当日、実際に行ってみると親たちは「おぉ~」と感嘆の声。アットホームで思い出に残るシーンとなった。
From 編集部
会場、服装、何をするかは家族の意向もチェック
ふたりが司会を務め、食事代を持ち、家族は招待するというスタイルであっても、「会場」「服装」「何をするか」は事前に相談して決めましょう。両家の希望が食い違ったら、ふたりが間に入って調整を。準備中のふたりの誠意ある対応も、両家を近づける大事なポイント!
構成・文/千谷文子 D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2021年9月時点のものです
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