#ミックスカラー#ワンカラー 今旬な「クラッチブーケ」実例10
花嫁姿に欠かせないブーケ。最近はクラッチと呼ばれるぎゅっと花を束ねたデザインのブーケの人気が続いていますが、その中でもこれまでと違った傾向があるようです。そこで、 たくさんの花嫁ブーケを手掛けるフローリストさんにお話を伺い、旬のクラッチブーケがどんなタイプなのかをご紹介。おしゃれ花嫁さんの実例もたっぷりお届けします!
今旬のクラッチブーケのトレンドはこの2つ!
クラッチブーケといえば、これまでは、野原で摘んだお花を束ねたようなナチュラルな印象のものが多かったのですが、人気傾向が変わってきています。
●多種多様なお花を印象的に組み合わせたカラフルなタイプ→【ミックスカラー】
●色数を抑え、いらないものをそぎ落としたシンプルでマニッシュなタイプ→【ワンカラー】
この2つが今のトレンドです。
答えてくれたのは……
日比谷花壇 フラワークリエーションルーム エグゼクティブデザイナー 富永彩花さん
【ミックスカラー]
Case1. 多彩な花がはじけるよう!ソフトに仕上げたトロピカルムード
●momoさんの場合/宮古島での挙式で使用
披露宴とは違う雰囲気で、カジュアルなドレスとも相性のいい「ザ・リゾート!」なデザインに。素材はアーティフィシャルフラワー(上質な造花)。アンスリウムなどの大好きなオレンジ色の花をベースに暖色でまとめ、薄い水色を差し色にすること、そして、大きめの葉物を加えることで、カラフルなトロピカル感を演出。ベースが淡めの色なので、どこか上品な印象も。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
リゾートの雰囲気に合った、元気で温かみのあるブーケでとても気に入っています。トロピカル感はあるけれど、ドレスやティアラにも合っていると好評でした(momoさん)
【手配方法】
SNSで見つけたフローリストにダイレクトメッセージで打診とやりとり
【かかった費用】
約4万円(ブートニア込み)
Case2. くすみピンクを基調に縦長デザインで程よい甘辛バランス
●u_nwd0330さんの場合/披露宴のお色直しで使用
ドレスも装花も大人かわいいをイメージしていたので、ブーケも全体のバランスに合うように依頼。くすみピンクをメインにグリーンやベージュを合わせて程よい甘さに。花材の主役はアネモネとプロテア。さらにパンパスとグリーンもプラス。かわいくなりすぎないように、形は少し縦長にし、抜け感を出すために葉が垂れ下がるような感じで束ねてもらった。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
くすんだピンクベージュのソフトマーメイドドレスの雰囲気にぴったり!存在感があり、写真映えもして大満足です。ゲストの皆さんには、色みも形も大人かわいいと褒めていただけました。また、春婚でしたので、写真写りも柔らかくて優しい雰囲気が出て素敵だねという声もうれしかったです(u_nwd0330さん)
【手配方法】
会場専属のフローリストにオーダー
【かかった費用】
不明
Case3. 秋色でシックに、放射状のデザインで躍動感を演出
●@y____wd1121さんの場合/披露宴のお色直しで使用
秋婚だったので、空間やメイン席の装飾もテラコッタやボルドーなどの秋色がメイン。ブーケも同じようなカラーでまとめ、合わせたグリーンもくすんだ色みに。ドライフラワーも検討したけれど、生花を選択し、その良さを生かすため、あらゆる方向に放射するようなデザインにしてもらい、躍動感のある仕上がりに。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
大きくてアシンメトリーなクラッチブーケが、マーメイドドレスととてもバランスがよく、写真映えもして大満足です。SNSにブーケの画像をアップしたら、おしゃれでドレスにも合っていると好評。依頼先についてもたくさん質問頂きました(@y____wd1121さん)
【手配方法】
会場がブーケの持ち込みが不可だったので迷っていたところ、SNSでお願いしたいと思っていた人が、たまたま会場提携の花屋さんに勤めていたため、ダイレクトメッセージで直接依頼
【かかった費用】
4万5000円
Case4. ワイルド感もプラスした、ボリュームいっぱいの春色ブーケ
●@ms_wd__さんの場合/挙式で使用
大人っぽさもありつつ、かわいらしさも取り入れたボリューミーなブーケが理想。春らしいピンクを基調にしつつも、グリーンをたっぷり組み合わせることで、大人っぽい仕上がりに。小柄でマーメイドドレスを着用したので、全身のバランスを考えて、横に広がる形にしてもらった。ワイルドさも出したくて、無造作に束ねてもらったのもポイント。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
大人っぽいマーメイドドレスにブーケでかわいらしさを取り入れることができました。ナチュラルな会場にもよく映え、ゲストにも「かわいい、おしゃれ」「ドレスと合ってる」と言われてうれしかったです(@ms_wd__さん)
【手配方法】
会場提携のフラワーショップにお任せ
【かかった費用】
約3万円
Case5. チョコレートコスモスがリズミカルに揺れて
●nishi__weddingさんの場合/挙式、披露宴前で使用
堅苦しくなくアットホームな中に、どこか神聖さもあるような雰囲気の挙式にしたいと思っており、それに合わせてブーケもオーダー。グリーンと白をベースにしつつ、ピンクと大好きなチョコレートコスモスで個性をプラス。レース生地のリボンもお花の雰囲気と統一されていて、お気に入り。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
挙式の優しい生地のドレスにぴったりなブーケで、初めて見たときにかわいい!と心から思えました。ゲストや親族からも「ブーケめちゃくちゃかわいかったね」とたくさん褒められました(nishi__weddingさん)
【手配方法】
会場のアイテムフェアで、親身な対応に引かれたフローリストを指名
【かかった費用】
約3万5000円
Case6. 南国の花を大胆に束ねたブーケに、リゾートムード溢れる
●@naho_wd0416さんの場合/挙式と披露宴の最初で使用
結婚式のテーマが海外のリゾートウエディングだったので、ブーケもトロピカルなムード漂うものに。アンスリウムやオーニソガラム、モカラといった花材を必ず入れてもらうように伝えた。大胆な感じが好きだったので、まとまりすぎないような仕上がりに。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
ドレスやヘアスタイルがシンプルだったので、お花をカラフルにしたことでバランスが取れ、正解でした。シンプル好きの家族が華やかなお花もかわいいねと言ってくれました(@naho_wd0416さん)
【手配方法】
会場提携のフローリストにオーダー
【かかった費用】
3万8500円
【ワンカラ―】
Case7. アナベルの圧倒的なボリューム感!漂う、ラフな華やかさ
●@mayus_yさんの場合/披露宴で使用
ドレス姿にどうしても枝花を持ちたかったけれど、時期的に難しく、アナベルのドライフラワーを提案してもらった。ドライの方が軽くて持ちやすかったので、結果的に正解だった。こだわりはアンティークっぽいあせた色みと、このボリューム感。海外の花嫁のように、ラフにバサッとした感じで持ちたかったので、まさに理想通りだったそう。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
シンプルですっきりとしたドレスに、ボリュームたっぷりのブーケが映えて満足です。知り合いの花屋さんから、この写真を見せられることがよくあると伺いました。ただ、こんなに立派なアナベルはなかなか用意できないそうで、『花屋泣かせのブーケです(笑)』と言われました(@mayus_yさん)
【手配方法】
会場提携のフラワーショップ
【かかった費用】
不明
Case8. 咲き具合の異なるシャクヤクが描く優しいコントラスト
●momoさんの場合/披露宴で使用
パフスリーブの甘さのあるウエディングドレスに合わせ、シャクヤクのみを束ねたブーケ。真っ白ではなくほんのり淡いピンクに色づいたもので、優しい雰囲気に。また、3種類のシャクヤクをミックスし、さらには、咲き具合も五分咲きから満開まで、さまざまな状態のものを合わせることで、生花ならではの時間経過とはかなさを表現した。
仕上がりの感想・周囲の反応
パフスリーブとの相性が抜群によかったです。1種類のシャクヤクだけでなく大小さまざまな種類で凹凸も生まれ、それによって個性も表現されていて、とても気に入っています。色みもかわいくて、「今まで見たブーケで一番かわいかった!」「ボリュームもあって素敵だった」と好評でした(momoさん)
【手配方法】
会場専属のフローリストの中から指名。打ち合わせでデッサンを描いてもらい、イメージを固めた
【かかった費用】
約4万円(ブートニア込み)
Case9. ふんわりしたレモンイエローの花をざっくりまとめて
●@naho_wd0416さんの場合/披露宴のお色直しで使用
会場の雰囲気や装花も海外リゾートをテーマにしたので、ドレスもその雰囲気に合うようにしつつ、もともと大好きなレモンイエローカラーの花をオーダー。ドレスの刺しゅうに合わせた、ゴールドのビッグリボンが、ドレスとのつなぎ役に。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
カラードレスに合わせたブーケは新郎のカーキのタキシードにも映えて素敵でした。友達からも「黄色のブーケかわいかった!」と好評でした(@naho_wd0416さん)
【手配方法】
会場提携のフラワーショップに依頼
【かかった費用】
3万8500円
Case10. 愛らしくほころぶチューリップをグレーリボンでまとめて
●YURIKOさんの場合/挙式、披露宴の最初に使用
王道を大切にした挙式に合うようにスタンダードでありながらも、古臭くならないような新鮮さのあるスタイルを意識。真っ白にこだわり、カラーやモクレンなどと迷ったが、一輪で卵のように見えるブートニアのデザインに引かれて、チューリップを選択。かわいくなりすぎないように、淡いグレーのリボンでキュッと巻いたのもこだわり。
仕上がりの感想・周囲の反応は?
シンプルなブーケですが、だんだんとつぼみがほころんでくる様子がかわいらしくて、想像以上に素敵な仕上がりでした。 ブーケだけでなくブートニアへの反応も多く、花婿にも注目していただけてうれしかったです( YURIKOさん)
【手配方法】
会場のフローリストさんにオーダー
【かかった費用】
結婚式のパッケージプラン内
From 編集部
アレンジや花材で、さまざまな印象をつくれる自由度が魅力
最近人気の控えめなラインのドレスとのバランスもいいクラッチブーケ。また、縦長や横長、放射状や垂れ下がるデザイン、シンプルにきゅっとまとめたり、ざっくり束ねたり……。同じクラッチでも、与える印象がガラッと変わりるのも魅力。それだけ、自由度が高いといえるクラッチブーケの人気はまだまだ続きそう。実例を参考に、あなただけのブーケを手にしてくださいね。
Shop list
日比谷花壇
URL:https://www.hk-wedding.jp/creationroom/florist/tominaga-ayaka/
構成・文/小松ななえ
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2021年8月時点のものです
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