電話?メール?上司への“対面以外”の結婚報告マナー<文例付き>
大事な職場への結婚報告。本来なら直接会って報告したいところですが、リモートワークなどで職場で上司や同僚になかなか会えない人も多いですよね。でも、メールや電話など、対面以外での報告もマナーを守れば問題ないんです。プロのアドバイスを参考に、失礼のない結婚報告マナーを知っておきましょう。
教えてくれたのはこの人!
マナーコンサルタント。ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人沖縄リゾートウェディング協会での研修や企業のコンサルティングをはじめ、テレビやCM、雑誌、新聞など多方面でマナー界のカリスマとして活躍中。『結婚美人塾』も人気。
Q.対面以外での結婚報告の場合、いつまでに報告したらいい?
A.ハネムーン、結婚式の予定から逆算して
対面でも対面以外でも、結婚の報告をするタイミングは基本的には同じ。ハネムーンで長期休暇を取るなら、その3カ月前には伝えると◎。結婚を機に退職したり働き方を変えるのであれば、報告の時期は会社の規定に従いましょう。また、結婚式に招待するかどうかによっても報告のタイミングは異なります。
「式に招待する場合は、結婚式のだいたいの日程が決まったら、なるべく早く伝えると相手もスケジュール調整しやすいですし、余裕をもって準備できます。一方で、早く結婚や退職のことを伝えてしまい、結婚しなかったというケースもあるので、プロポーズを受けた直後など、早すぎる段階での報告は避けた方がよいでしょう」(西出さん)
Q.非対面で報告する際はどんなツールを使えばいい?
A.メールで報告がベスト
メール、チャットツール、SNS……などの中で一番フォーマルなものがメールなので、上司や目上の人への報告はメールで行うのがベスト。なお上司への報告はいわば仕事の一環なので、仕事で使用しているメールアドレスで報告しましょう。ただし、会社で使っている主なコミュニケーションツールがチャットツールの場合、それを使ってもかまいません。SNSでの報告は同僚の場合はよいですが、カジュアルになりすぎるので上司への報告の場合は使用しないように。
また、「本来であれば直接ご報告すべきところを、メールでのご報告となり失礼します」など、本来は直接報告したかったということに言及すると、より丁寧な印象に。
「メールでは文頭で『○○様、いつもいろいろご指導いただき、ありがとうございます』など、最初に日頃のお礼を伝えてから本題に入るときちんとした感じが伝わります。」(西出さん)
先輩花嫁が使ったツールは?
声掛けは社内メールで、結婚報告の本題は社内会議で使用しているTeamsのミーティングを使用しました(しあさん)
声掛けの際はSlackのDMを使用し、結婚報告の本題は社内会議で使っているSlackのビデオ通話で行いました(まこさん)
社内で通常使用しているチャットツールであるGoogleハングアウトを使用して声を掛けました。(Lioさん)
Q.オンラインミーティングや電話で報告する場合は、どう声を掛けるべき?
A.メールで相手の都合をまず確認
オンラインミーティングや電話での報告を希望するなら、相手に時間を取らせることになるので、まずメールで「私事で恐縮ですが結婚することになりました。オンラインで○○さんのお顔を見ながらお伝えしたいので」と断りを入れて相手の都合を聞きましょう。
「オンラインミーティングで顔を出して報告する場合は、相手に失礼のないよう、カジュアルすぎたり、清潔感がない服装・髪型になっていないか注意しましょう」(西出さん)
Q.結婚報告の際に伝えるべき内容は?
A.挙式予定や招待の有無、ハネムーンの予定などを伝えて
対面でも対面以外でも、結婚の報告をする際は、まず結婚式の予定、結婚式へ招待するのかどうかについて伝えます。また主賓や乾杯のあいさつを依頼する場合は、そのお願いやゲストの顔ぶれなど(親族が多い、友人が多いなど)も伝えておくと式のイメージがつきやすいでしょう。ハネムーンなどで長期休暇を取る場合はいつ、どのぐらいの期間休みたいのかも報告しておきましょう。
また、先輩花嫁は名字の変更の有無を伝えたという人も。すでに決まっていることで、上司や仕事に関係があることは、結婚報告の際に一緒に伝えておきましょう。
「結婚後の働き方に変化がある場合は、この段階で決まっていれば伝えておきましょう」(西出さん)
他に先輩花嫁が伝えたことは?
退職しない意向と休暇申請に加え、挙式が未定であることや、名字の変更がないことなどを伝えました(まりんさん)
ちなみに……同僚への対面以外での報告マナーは?
親しい同僚には「他の人にはまだ伝えないで」と内密に報告してもいいですが、万が一を考えて上司から先に報告すると安心です。ツールについては、同僚の場合も個別にメールで報告するのがベターですが、日頃からLINEをし合っている同僚の場合はLINEでもOK。
メールで結婚報告をする場合の文例
メールで結婚の報告をする際に使用できる文例をチェックしましょう。この文例をベースに、伝えたいことや決まっていることがあれば、適宜追加し活用してみてくださいね。
<上司を式に呼ぶ場合の文例>
私事で恐縮ですが、この度、ご縁がありまして、結婚することになりました。
結婚式は○月○日に△△(場所)にて行う予定です。
○○様にもぜひご列席いただきたいと存じます。
式の詳細につきましては後日改めて招待状をお送りさせていただきますので
よろしくお願い致します。
なお、勝手ながら○月○日から1週間ほどハネムーン休暇を頂きたく、
重ねてお願い申し上げます。
今後は仕事と家庭を両立できるよう頑張っていきたいと思いますので
ご指導ごべんたつのほど、よろしくお願い申し上げます。
本来なら直接お伝えすべきところ、メールでのご報告になりましたこと
ご容赦頂けましたら幸いです。
<上司を式に呼ばない場合の文例>
私事で恐縮ですが、この度、ご縁がありまして結婚することになりました。
結婚式は親族のみでささやかに行う予定です。
今後は仕事と家庭を両立できるよう精進していきますので
ご指導ごべんたつのほど、よろしくお願い申し上げます。
本来なら直接お伝えすべきところ、メールでのご報告になりましたこと
ご容赦頂けましたら幸いです。
From 編集部
対面以外の結婚報告はプラスアルファの気遣いがあると◎
今の時代、メールなど対面以外の報告は失礼ではありません。ただし、本来であれば直接伝えたいという気持ちを伝えたり、オンラインミーティングなどで時間をもらう際には事前にメールをしたりなど、報告される相手の立場に立ち、丁寧な報告を心掛けましょう。
取材・文/富山閣子 イラスト/moko. 構成/伊藤りつ子(編集部)
※掲載されている情報は2021年8月時点のものです
※記事内のコメントは2021年6月に20~30代の既婚女性103人を対象に行ったマクロミル調査によるものです
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