“髪が肩より短い”ショート&ボブヘア花嫁さん専用♪アレンジ実例
花嫁ヘアといえば、ロングスタイルのまとめ髪をイメージする人が多いのでは?ショートヘアさんやボブスタイルさんにとっては、ちょっと悩ましいポイントかもしれませんが、短めヘアを生かした素敵な卒花さんがたくさんいます!今回は、参考にしたいおしゃれヘア実例とともにプロのヘアメイクアップアーティスト田上麻美さんによるスタイリングのポイントまでご紹介。ぜひ参考にしてくださいね。
【ダウン】Style
「もともとのヘアの長さを生かした、結ばないアレンジは、花嫁らしさよりも日常の延長のようなファッション性を大事にしたい方が好む傾向にあるようです。
最近多いのは、質感や分け目によるアレンジ。挙式ではサラサラした感じでナチュラルに仕上げたり、披露宴ではツヤのあるウエットヘアでモードな感じにしたり……、質感は思った以上に雰囲気の違いを作りやすいんです。きっちりとさせたり、あいまいにしたり分け目の見せ方も印象を左右するポイントに。
また、顔周りのボリュームがすっきりしているからこそ、トレンドの大ぶりな個性派ピアスやイヤリングが映えるのも短めヘアの魅力。よりファッション性の高い花嫁姿を形にできますよ」(田上麻美さん)
銀箔とイヤリングが動くたびキラッ!艶めくセンターパート
スレンダーでありながら刺しゅうが印象的なドレスに合わせたのは、トップが長め、縦のラインが強調されたセンターパート。星と月モチーフのキラキライヤリングを生かしたくて、ヘッドはノーアクセで質感勝負。ウエットヘアに銀箔(ぎんぱく)をのせたアレンジは動くたびに光を受けて煌めき、さりげなくも、存在感のあるスタイリングに。
花嫁ボイス
ナイトウエディングに映えるキラキラ尽くしヘアです。こだわりは、一つ一つの箔の大きさやのせる箇所などバランスよく仕上げていただいたこと。理想通りの仕上がりになり、ゲストからもおしゃれだねと言ってもらえたのが嬉しかったです。(@aya_mi1219さん)
くねくねアクセが自由に躍動する“素のまま”ヘア
撮影の舞台は少しワイルドな雰囲気を醸す城ヶ島。衣裳もコットン素材のワンピース、パンパスグラスのブーケにはマクラメカバーをあしらって、ボヘミアンなムードに。ヘアもほぼアレンジなし。そこにくねくねとした曲線を描くゴールドとリズミカルにあしらわれたパールのヘッドアクセを合わせることで、自然体でありながら女神のような特別感がある花嫁姿に。
花嫁ボイス
とにかく、カジュアルな感じに撮影したかったので、ヘアスタイルもあまり派手にならないようにお任せしました。お気に入りのヘッドアクセが映えて、理想通り!大満足です。(@ss_wedding_seさん)
軽やかで優しい雰囲気をまとうエアリーカール
普段のストレートヘアから大きくイメージを変え、カーリーヘアに。ハイライトのカラーとランダムなカールによって、空気をはらんだような軽やかさを出したヘアはドライフラワーのヘッドパーツとも好相性。とろけそうなシフォン素材の生成りのドレスと相まって、ナチュラルでどこまでも優しいムード。
花嫁ボイス
ゆる巻きヘアだけでもいつもと違うのに、大きめのヘッドパーツとピアスをプラスしたら、さらに花嫁感が出て、思わずにっこりしちゃいました。(ukiさん)
シンプルなショートだからこそ映える、大胆なスターモチーフ☆
ストレートのミニマムなアレンジを生かしながら、地味になり過ぎないように合わせたのが、きらめくスターモチーフのヘッドアクセサリー。キラキラビジューがたっぷりほどこされたグレーのドレスとの相性も抜群。ドレス、アクセが華やかな分、ヘアで引き算したバランスがヘルシーでGOOD!
花嫁ボイス
ショートの花嫁さんは少ないと思い、個性を出したくて思いきってショートカットで前撮りしました。ヘアがシンプルだったので、ボリュームのあるヘッドアクセサリーに。他の人とかぶらないスタイルに大満足です。(@_m0614wdさん)
ピンアレンジとチラ見え金箔がスパイシーなタイトヘア
センターパートで分けたヘアに左右対称になるようにゴールドのヘアピンを「これでもか!」というほどあしらったスタイル。分け目に仕込んだ金箔が角度によってチラ見えする様子もどこか神秘的。薄く下ろした前髪は外側に流れるようなウエーブが今っぽく、花嫁が気になっていた面長をカバーしたのもポイント。
花嫁ボイス
THE花嫁というヘアがちょっと苦手だったので、だったら自分らしいスタイルを作っちゃえばいいじゃん!とこのヘアが誕生(笑)。お気に入りのオルガブランカのイヤリングもばっちり合っていて、ショートだからこそできるモダンなスタイリングになりました。(@_st_weddingさん)
【アップ】Style
「“ダウン”に比べてより花嫁らしさやかわいらしさを出しやすいのが、まとめヘア。ちなみに、アップにしたい場合は襟足から3cm長ければ可能です。ロングヘア花嫁には編み下ろしヘアが人気ですが、ショートやボブの場合も、トップを編み込んだタイプのハーフアップが主流です。
そこに合わせるのは、大ぶりではなく小ぶりの花モチーフで特にドライ素材が人気。ヘアに沿うように自然な感じで着けられるビジューのヘアアクセも支持されています。
普段ヘアをまとめていない人は、アップやハーフアップにすることで、いつもと違う印象を演出できます。また、同じアップスタイルでも、顔周りをアレンジすることで、全体の印象が大きく変わります。フェミニンにしたいなら後れ毛を見せる、スタイリッシュに見せたいなら、すっきりさせるといったようなアレンジも可能ですよ」(田上麻美さん)
おくれ毛のバランスが絶妙!ショートならではのこなれアップ
シンプルなドレスを華やかに着こなしたいと、襟足を所々ラフに上げたアップヘアにチャレンジ。ショートならではの後れ毛が全体のランダムなカールと相まって、抜け感のあるこなれた印象に。髪の量が気になったので、華奢だけどボリューム感のある大きめヘアアクセでさらに華やぎをオン。
花嫁ボイス
前撮りではドレスのほかにも和装を着用。ショートでもアレンジを楽しみたくて、難しいかなと思いましたがアップヘアをオーダー。髪が短いのにすごく素敵に仕上げてくださって、もう一度このヘアの自分に会いたいくらいです!(@coco_anne__さん)
大胆な背中に愛らしさを添える、ぴょこっと飛び出たプチポニー
背中が大きく開いて腰まで肌が見えるドレスには、あえて低めの位置でラフに1つ結びにした今っぽさのあるヘアを合わせて、ヘルシーな後ろ姿に。ゴールドのひもでくるくると結び、さらにカスミソウをさりげなくプラス。ドレスのレースが甘めだったので、バランスを取って装飾はちょっと控えめを意識した。
花嫁ボイス
後ろ姿をカジュアルにスッキリ見せたくてこのスタイルに決めました。甘くなりすぎないバランスを重視。丸顔が気になっていたので、巻いてボリュームを持たせた前髪もポイントです。友人たちからとっても好評だったので、安心しました!(@1114neさん)
花嫁気分といつもの私を両立する、ゆる巻きハーフアップ風
結ぶことはできないけれど、いつものストレートとは違うウエーブスタイルと、ヘアピン5つでランダムにヘアをつまみ、“ハーフアップ”風に仕上げて花嫁らしさを演出。とはいってもシンプルなドレスに合う自分らしいナチュラル感も出したくて、カールを大きくゆるめにしたのもポイント。
花嫁ボイス
シンプルで決して個性的ではありませんが、ウエーブスタイルが新鮮!プロの力で最後まで崩れることなく、この質感をキープしていただいたので、花嫁ならではの特別感を満喫できました。(@sprg__trunk_さん)
From 編集部
髪が短くてもアレンジの幅は意外とたくさん!
ダウン、アップ別に実例をご紹介しましたが、意外とバリエーションがたくさん!短めヘアでも思った以上にアレンジのしがいがありそうです。質感、分け目、カールの強弱……。ぜひこれらの視点で、理想のスタイルをしっかり形にしてくださいね。
田上麻美さん ヘアメイクアップアーティスト
美容室で経験を積んだ後、渡仏し、メイクの勉強をし直す。帰国後は7年間、総合ブライダル会社で専属のヘアメイクや和装着付けを担当。講師や後輩の育成を経て、フリーランスとなり現在9年目。オールマイティーだが、抜け感のあるファッション性のあるヘアメイクが好き。たくさんの花嫁を最高に輝かせることが何よりの楽しみで、3年前に花嫁のトータルコーディネートを提案するアトリエもオープン。
取材・文/小松ななえ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2021年6月時点のものです
- ヘアメイク
- アイテム検討期
- 花嫁実例
- トレンド
- かわいい
- おしゃれ