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「結納」、誰が何する?準備~当日の流れまるわかり!【保存版】

古式ゆかしき結納は、両家の絆を深めるけじめの儀式。最近では仲人を立てない結納が主流で、手順さえ覚えたら両家の親とふたりだけで行うことができるのも嬉しいところ。今回はそんな結納に焦点を当て、両家の親たちの意見を尊重しつつ、みんなで協力し合いながらスムーズに進めるコツをお教えします。

【事前準備編】まずはふたりで両家の意向を擦り合わせよう!

決める順は、以下の流れがスムーズ

「結納の準備」と聞くと難しそうな気がしてちょっぴり身構えてしまうけれど、実は意外とシンプル。スムーズに行うため、次の4つの流れに沿って決めていこう。

1)【形式】……結納をどんな形式で行うのかを決める
2)【結納品・結納金・結納返し】……それぞれの点数・金額を決める
3)【日取り・場所・費用負担】……結納と祝宴(食事会)をいつどこでやるのか、費用の負担はどうするのかを決める
4)【服装】……結納当日のみんなの服装の格を決める

ふたり主導で電話でそれぞれの親と話しながら決めていく様子

ちなみに、数多くの結納に立ち合ってきたホテル椿山荘東京の婚礼コーディネーター・八木みゆきさんによると、すでに両家の顔合わせが済んでいるかどうかによって、進め方は変わってくるとのこと。「結納でご両家の親御様が初めて顔を合わせる場合は、ご新郎・ご新婦が間に立って取り持つケースが目立ちますが、すでに顔合わせが済んでいる場合は、親御様同士で直接話し合われることも少なくないようです。いずれの場合も、おふたりと親御様がよく話し合い、ご両家の意向を擦り合わせることが大切です」(八木さん)

両家で相談したいこと 【形式】

関東式・関西式の形式を話し合う両家

両家の地元が離れていたり、しきたりが異なる場合は、どのような形式で行うのかを相談する必要がある。まずは、ふたりでそれぞれの親に希望の形式がないか尋ねよう。「男性側か女性側の希望の強い方に合わせる場合もあれば、地元の結納品をそれぞれ用意することも。いずれにしても『本当はこうしたかったのに……』と後悔しないよう、両家で意向を擦り合わせておきましょう」(八木さん)

贈る側の意見を尊重したいこと 【結納品・結納金・結納返し】

結納金・結納返し・結納品の集合カット

<結納品>
9・7・5品など奇数で調える結納品。「両家間で同じグレード、または女性側が用意する結納品のほうが豪華にならないよう準備されたほうがよいので、同じお店で揃えた方がバランスが取れると思います。関西式は“結納を納める”と言います。男性側結納品のお納めが主体で、女性側は結納品の受領書である受書と一割程度の返礼(関東でいう袴料)をお多芽(おため)として渡すのが一般的なようです」(八木さん)

<結納金>
「金額を決めるのは男性側ですが、『結納金はなしにしましょう』と申し出るのは避けたいもの。女性側の親御様からしてみれば、大切に育てた娘をお嫁に出すという考え方をされる方もいらっしゃるからです」(八木さん)。女性側から言い出さない限り、結納金は包む方向で準備しておいた方が無難。ちなみに結納金の相場は100万~150万円未満で、全国平均は94万9000円。あらかじめ、結納返しの金額を差し引いた額の結納金を包むケースもある。

<結納返し>
地域によって異なるが、結納金の半額~3分の1の金額を包むか、それと同程度の品物を贈るのが相場。金額や内容の可否は相手の親に直接聞きづらいので、彼を通して同意を得た上で自分の親に伝えるとスムーズ。結納返し分を差し引いた形で結納金を受け取る場合は、なしで進めるケースも。

「受書」をどのように用意するか両家で確認!

「受書」とは受け取る側が渡す、結納品の受領書のようなもの。結納セットにあらかじめ含まれていることもあり、贈る側が一緒に用意するケースが多い。なお、片方が納める形式の関西式の場合、受け取る側が用意するとなると、前もって結納品の内容を確認する必要が出てくるため、こちらも納める側が結納と併せて用意しておくとスムーズ。いずれにせよ当日行き違いが起こらないよう、両家で擦り合わせをしておこう。

ふたりから決めていきたいこと 【日取り・場所・食事代の負担・服装】

大安と書かれたカレンダーと料亭の前で振袖と合わせた服装で両家が集合している

<日取り>
結納の日取りは両家全員の都合を踏まえ、ふたりが中心になって決めるとスムーズ。大安など親が六輝にこだわることもあるので、スケジュールの他に希望があれば聞いておこう。

<場所>
場所も日程同様、両家の親たちの意向を確認した上で。女性側の自宅のほか、料亭やホテル、専門式場などさまざまなタイプの会場があるので、雰囲気や料理などの希望をふたりが自分の親にヒヤリングした後、持ち寄って調整を。

<飲食代の費用負担>
女性宅で行う場合は女性側が持つのが一般的だが、自宅以外で行う場合は折半というケースも多い。「遠方から出向く場合は交通費や宿泊費も必要になりますので、どちらか一方の負担が大きくなり過ぎないよう、調整も必要です」(八木さん)

<服装>
「どちらかが正装で、もう一方が略装だと気まずい思いをするので、事前に両家で話し合いをし、両家の服装の格を合わせるといいでしょう」(八木さん)。親同士に面識がない場合は、ふたりが親の意見を聞きつつ擦り合わせしよう。

Q.結納当日は手土産を持参した方がいい?

A.用意しておくことをおすすめします

相手に対する心遣いを伝える意味でも、用意することをおすすめします。相場は3000~5000円程度。どちらかの手土産が高価になり過ぎないようおふたりが間に入って調整し、両家でバランスを図りましょう。結納の手土産にふさわしいのは、縁起が良い物や記念品、日持ちのするお菓子、地元の特産品など。熨斗(のし)を掛けると丁寧な印象ですが、洋菓子などはリボンを掛けても問題ありません。(八木さん)

【当日編】 進行と主な流れを確認しよう!

1.結納品を飾る

床の間の前に並べている様子

<自宅で行う場合>
男性側が女性宅へ出向き、和室の床の間の前や上座(出入り口から遠い場所)に結納品を飾る。洋室の場合は上座にテーブルを置き、その上に毛せんを敷いて飾る方法でも大丈夫。同時交換の「関東式」の場合は、男性側が到着する前に女性側も結納品を飾っておく。

<自宅以外の場所で行う場合>
自宅同様、男性側・女性側が別々に入室して飾り、相手側が準備している間は別室で待機する。料亭やホテル、専門式場の中には「結納プラン」が用意されているところもあり、その場合、結納品の飾り付けからやってもらえることも。

また、用意した受書は両家の母の手元に置いておく。

2.部屋に入る

席次の解説

男性側が先に部屋へ入った後、女性側も入室し、全員がそろったところで着席する。その際、男性側が上座、女性側は下座へ。さらに結納の場合の席の並びは上座から本人→父親→母親の順と覚えておこう。(※両家の意向によって家長である父同士で受け取る場合、席の並び順が上座より父→母→本人というケースもあるので、事前に確認を)

3.始まりのごあいさつ

男性側の父親が儀式の進行役として始まりのあいさつを行う。父親が不在の場合は母親が担当。

口上例[男性側の父親]

男性側の父親

このたびは、素晴らしいご縁を頂戴いたしまして、ありがとうございます。本日はお日柄もよろしく、これより結納の儀を執り行わせていただきます。

4.男性側が女性側に結納品を渡す

男性側の母親が結納品を女性本人の前に運んで一礼する。母親が席に戻ったら、男性側の父親が口上を述べながら深く一礼する。

口上例[男性側の父親]

男性側の父親

そちらは○○家(もしくは男性本人の名前)からの結納の品でございます。幾久しくお納めください。

5.女性側が目録を改め、受書を渡す

女性本人が目録を開けて中を改めた後、女性の父親と母親も目を通し、女性本人が受け取りの口上を述べる。その後、女性側の母親が受け取った結納品を飾り台へ運び、「受書」を男性本人へ渡して一礼する。

口上例[女性本人]

女性本人

ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。

6.女性側が男性側に結納品を渡す

(※以降のやり取りは、新郎側・新婦側の双方が結納品を交わす「関東式」などの際に行う)
女性側の母親が結納品を男性本人の前に運んで一礼する。母親が席に戻ったら、女性側の父親が口上を述べながら深く一礼する。

口上例[女性側の父親]

女性側の父親

そちらは○○家(もしくは女性本人の名前)からの結納の品でございます。幾久しくお納めください。

7.男性側が目録を改め、受書を渡す

男性本人が目録を開けて中を改めた後、男性の父親と母親も目を通し、男性本人が受け取りの口上を述べる。その後、男性側の母親が受け取った結納品を飾り台へ運び、「受書」を女性本人へ渡して一礼する。

口上例[男性本人]

男性本人

ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。

8.彼側が結びのあいさつをする

始まりと同様、結びのあいさつも進行役を務める男性側の父親が行う。続いて女性側の父親が返礼の口上を述べる。

口上例[男性側の父親]

男性側の父親

以上をもちまして結納の儀、めでたく相整いました。本日は誠におめでとうございます。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。

口上例[女性側の父親]

女性側の父親

本日は誠におめでとうございます。今後とも末永くよろしくお願いいたします。

9.お祝い膳を囲み、親睦を図る

結納の儀を滞りなく済ませた後は、全員で桜湯(関西では昆布茶)を頂く。その後、お祝い膳を囲みながら両家の親睦を図って。

Q.結納が終わった後、お礼状を出すべき?

A.送った方が丁寧で好印象です

決まり事はありませんが、結納はご両家にとって大切な節目。できれば出しておくと丁寧な印象です。特に結納当日に初めて対面された場合は、新郎新婦がそれぞれ相手の親御様へ、お礼の気持ちを伝えるお手紙を出しておくと良いでしょう。(八木さん)

From 編集部

親と役割を確認し、スムーズに準備を進めよう

両家の親たちの意向を聞いたりふたりが間に入って調整したりと、結納を行うまでにやるべきことはいろいろあるけれど、ここから始まる両家の末永いお付き合い。わからないことはそのままにせず一つ一つ確認を。みんなで役割を分担しながら、スムーズに準備を進めてくださいね。

八木みゆき
Profile

八木みゆき ホテル椿山荘東京 
婚礼コーディネーター

結納から食事会まで、新郎新婦に合わせたさまざまなスタイルを提案。結納当日の儀式や進行から、事前の品物準備まで、多くの花嫁とその家族を長年サポートしている。

取材・文/南 慈子 イラスト/pai 構成/小堀そら(編集部)
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2020(全国推計値)」によるものです
※掲載されている情報は2021年6月時点のものです

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