なりゆき任せはNG!【顔合わせ食事会】事前に決めるべき5つの役割分担
両家が集まり、ごあいさつを兼ねて親睦を図る顔合わせ食事会。「これ」という決まった手順やプログラムがない分、きちんと役割分担をしていないとスムーズに進まないことも。特に親同士が初対面の場合は、緊張したりお互いの顔色をうかがったりして余計にあたふた!今回は卒花さんたちの“なりゆき任せ”の失敗談から、「顔合わせ食事会の前に決めておくべき役割」を探ってみました。
顔合わせ食事会の前に、決めておきたい役割分担はこの5つ
顔合わせ食事会をスムーズに行うためには、あらかじめ役割を決めておくことをおすすめ。ただでさえ緊張する場面、「何とかなるでしょ」と高をくくっていると、だらだら食べたり飲んだりするだけの食事会になってしまう恐れも。まずは会の流れに沿って、どんな役割があるのかを考えてみよう。
<決めておきたい役割>
★冒頭のあいさつ役
★進行役
★締めのあいさつ役
★会計役
★撮影役
では、それぞれの役割を担う人が、どんな場面で何をするのかをじっくりチェック!
[役割分担1] 冒頭のあいさつ役
初対面の緊張を解き、和やかムードに導く係
<なりゆき任せだとこんなことが……>
最初はみんなが緊張しているので、うっかりしていると、そのままなし崩し的に食事に突入してしまう恐れあり。和やかなムードで顔合わせ食事会を始めたいなら、誰かが音頭を取る必要がありそう。
ちょっぴり後悔
冒頭のあいさつは彼が行いましたが、あいさつの言葉を考えていなかったので、当日は緊張のあまりタジタジになっていました……。(阿部美穂さん)
役割を決めて成功
始まりの言葉一つで、みんなの緊張が増すかほぐれるのかが変わってくると思います。彼があいさつを引き受けてくれましたが、最初にしっかりとふたりの思いを伝えてくれたので、楽しく食事を始めることができました。(三谷亜友美さん)
【冒頭のあいさつ役の心得】
食事会の目的を告げ、スムーズに開始!
両家の親たちは初対面というケースが多いので、ごあいさつを通して、みんなの気持ちをやわらげる配慮も求められる。集まってくれたことへの感謝の言葉を述べつつ、「一緒に食事を楽しみながら両家の親睦を深めましょう」と、顔合わせ食事会の目的を明確に伝えて。
結納と異なり、ふたりが主催することの多い顔合わせ食事会は、最初のあいさつも彼が行うことが多いけれど、どちらかの親に頼む場合は、当日いきなりの指名だと慌てさせてしまうので、前もってお願いしておこう。
[役割分担2] 進行役
場を仕切り、プログラムを円満に進める係
<なりゆき任せだとこんなことが……>
社交的な親たちなら問題ないけれど、そうでない場合は会話が途切れてしまう瞬間が必ずやってくるもの。そんなときに上手に進行したり盛り上げたりする人がいないとグダグダに。またせっかくプログラムを考えていても、誰かが仕切らないとなかなか進まないかも。
ちょっぴり後悔
「その場の流れで何とかなる」と思っていると大間違い。ただ時間だけが過ぎてしまいます。何か会話のネタになるものを考えておけばよかったと反省しています。(矢吹穂乃香さん)
最初はみんな緊張していて沈黙の時間が続きました。安心して顔合わせの時間を過ごすためにも、誰が仕切るのか、もし話が途切れた場合はどんな話題を振ればいいかなどを事前に決めておけばよかったと思います。(岸下千穂さん)
【進行役の心得】
司会進行と気配りを上手に両立させて
ただの飲み会にならないよう、あらかじめ考えておいたプログラムに沿って顔合わせ食事会を滞りなく進行する役目。主にふたり(もしくは彼)が引き受け、会話が途切れたときには場を盛り上げたりと、コーディネーター的な役割も求められる。
なお、食事会をスムーズに進めるためには、事前の準備も欠かせない。当日の進行内容や両家の家族紹介などを記した「顔合わせのしおり」を用意し、あらかじめどんな流れで行うのか、親たちにも共有してもらうことが必要。
[役割分担3] 締めのあいさつ役
食事会を良い印象で締めくくる係
<なりゆき任せだとこんなことが……>
締めのあいさつがないとダラダラと長引いてしまいがち。また、誰か締める人がいないと、いつ終わるのかどちらもなかなか言い出せず、タイミングを探り合うことになる恐れあり。
役割を決めて成功
締めのあいさつがないといつまでも終わらないと思ったので、彼が切り出すことをあらかじめ決めていました。切りがいいところで今日のお礼を伝え、「これからもよろしくお願いします」という言葉で締めてもらいました。(のんさん)
お互いの親が正式に顔を合わせるのは初めてだったので、それぞれの人柄を少しでも知ってもらえるよう、始まりのあいさつは新婦の父に、締めのあいさつは新郎の父に依頼。事前にお願いし、ゆっくり考えてもらいました。(Lioさん)
【締めのあいさつ役の心得】
両家の末永いお付き合いを願う言葉を用意
タイミングを見計らってお開きを切り出し、顔合わせ食事会をよい印象で終わらせる役目。集まってくれたことへの感謝の言葉に加え、「今後とも末永くよろしくお願いします」と、今後につながるあいさつができれば合格点。終わりよければ全てよし!和気あいあいムードで締めくくることができれば、両家の絆もグッと深まるはず。
彼もしくはふたりで行ってもいいし、どちらかの親(始まりが彼側なら締めは彼女側など)に頼んでも構わない。ただしあいさつが苦手な親なら準備をして臨んでもらえるよう、事前にお願いすることを伝えておきたい。
[役割分担4] 会計役
スマートかつ華麗にお支払いをする係
<なりゆき任せだとこんなことが……>
誰がお会計をするのかを決めていないと、「こちらが!」「いえいえ、こちらが払います」と伝票の奪い合いに。また、自分たちで支払おうと考えていても、先に親が払ってしまうという行き違いも起こりがち。
ちょっぴり後悔
こちらがお会計を持つことを伝えていなかったため、先に彼の父が支払ってしまいました。申し訳ないことをしたと思います。(谷 信代さん)
あらかじめお会計を彼に頼んでいましたが、ラストオーダーが済んだ後にドリンクが注文されてしまい、結果私がこっそりと支払うはめに。(Ayaさん)
先に支払いをしておく予定だったのに、先にお店の人が明細を持ってきてしまい、金額がお互いの親にバレてしまいました。打ち合わせをしておけばよかった。(asukaさん)
【会計役の心得】
できればふたりのいずれかが担当すると◎
タイミングを見計らってお会計を済ませる役目。ふたりが主催することの多い顔合わせ食事会では、彼もしくは彼女がお手洗いに立つふりをしてさりげなく支払うとスマート。さらに前もって両家の親にもその旨を伝えておけば、伝票を奪い合うことなく、当日はスムーズにお会計ができそう。「予約の際に自分たちで支払うことをお店側に伝えておき、他の人が払おうとすると『お代は頂いています』と言ってもらうようにしました」(真帆さん)という卒花さんのナイスアイデアもあり!
[役割分担5] 撮影役
大事な場面を写真や動画で記録しておく係
<なりゆき任せだとこんなことが……>
顔合わせ食事会ではお互いのことを知るのに精いっぱいなので、写真撮影にまで頭が回らないことが多い。お開きのときに気付いてもすでに時遅し。きれいな料理も食べ尽くした後だし、酔っ払って真っ赤な顔をした家族の集合写真はちょっぴり残念。
ちょっぴり後悔
話に夢中で、食事会の最中の写真がほとんどありませんでした。ちゃんと撮影役を決めておけばよかったと後悔しています。(のあさん)
食事が進むにつれてお酒もどんどん飲んでしまうので、両家そろった写真は酔っ払ってしまう前に撮っておけばよかった!(あおいさん)
【撮影役の心得】
集合写真は早いうちに1枚押さえておくべし
顔合わせ食事会当日の両家の様子を撮影し記録する役目。できればふたりで担当し、お互いの家族を撮り合っておけば全員の姿を満遍なく残せるので安心。話に夢中になるとうっかり忘れがちだけど、料理なども意識して撮影しておこう。両家そろっての写真はできればお酒が入る前に。会場によっては集合写真を撮ってもらえることもあるので、心配な人は予約の際に依頼を。
他にオーダー役や盛り上げ役も決めておこう
飲物や料理を追加注文したいと思っても、初対面同士の席では遠慮してしまう人が出てくるかもしれない。できればふたりが動きやすい席に座り、先回りしてオーダーすると喜んでもらえそう。
また、打ち解けるまではお互いに緊張しているので、積極的に場を盛り上げてくれる人も必要。親たちが好みそうな話題をふたりで事前に交換し、ここぞという場面でいざ投入!社交的なきょうだいや、おいっ子・めいっ子の存在が場を和ませてくれることも。
From 編集部
要所を押さえる「担当」がいれば安心!
いかがでしたか?ガチガチに決めて臨む必要はないけれど、せっかく両家が集まる大事な場なのだから、何となく始まって何となく終わってしまうのはもったいないですよね。きちんと役割を決め、「ここは誰かが責任を持ってやってくれる!」と分かっていれば、みんな安心して食事や会話を楽しむことができそうです。
構成・文/南 慈子 イラスト/てぶくろ星人
※記事内のコメントは、2021年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー73人が回答したアンケートによるものです。
※掲載されている情報は2021年6月時点のものです。
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