“ふたりらしさ”どう盛り込む?先輩花嫁のこだわりDIYアイテム実例
定番になってきている結婚式アイテムのDIY。けれど、いざ挑戦しようと思っても「何を作ればいい?ふたりらしさをどう表現すればいい?」と悩む花嫁も多いはず。そこで今回は、先輩花嫁が“ふたりらしさ”を盛り込んだDIYアイテムをランキングで紹介。こだわりポイントと共にお伝えします。
先輩花嫁は“ふたりらしさ”をどのDIYアイテムで表現したの?
先輩花嫁が“ふたりらしさ”を表現するためにDIYしたアイテムのランキングはこの通り。
1位の席次表・プロフィールブックや3位の招待状をはじめ、上位にペーパーアイテムが集中する結果に!ペーパーアイテムは、パソコンやプリンタがあれば何度も試作できることもあって、チャレンジしやすいのかもしれません。
DIYすることで、“ふたりらしさ”を出すことができますが、そうはいっても、DIYは時間も手間もかかりますよね。忙しい花嫁は、あれも、これもとすべて取り組むより、こだわりたいアイテムや“ふたりらしさ”を表現しやすそうなアイテムに絞るのがおすすめ。
<DIYアイテムに“ふたりらしさ”を盛り込む3つのPOINT>
先輩花嫁へのアンケートから結婚式のDIYアイテムに“ふたりらしさ”を盛り込むポイントが見えてきました。
【POINT1】ふたりの“好き”をテーマにしよう!
モチーフに盛り込むテーマは、ふたりの“好き”ならなんでもOK。趣味や思い出の場所、雰囲気、色などアイデアのもとは日常のいろいろなところに散らばっています。
【POINT2】テーマを表現するアイテムを決め、“好き”を大胆に盛り込んでみよう!
テーマとDIYするアイテムを決めたら、どのように“好き”を盛り込むか決めましょう。素材にもこだわるとふたりらしさが際立ちます。
【POINT3】フォントや色など、表現を工夫して“好き”を引き立たせよう!
合わせる文字のフォントや色、素材の形を変えることでガラッと印象が変わり、ふたりが見せたいポイントを引き立たせることができます。
イメージが湧かないときは、SNSなどで先輩花嫁のDIYアイデアなどを参考にするのも◎。
では、実際に先輩花嫁は“ふたりらしさ”をどう出したのか。アイテムごとに紹介していきます!
【NO.01】席次表・プロフィールブック
デートでも訪れた「美術展」のモチーフで プロフィールブックを作成
彼と仲良くなったきっかけが「アート」だったという卒花・美風(@tm_wedding1108)さん。デートでもよく訪れた「美術展」をモチーフとしてプロフィールブックをDIYしたそう。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「結婚式では、『初めて会うお互いの親族にも、自分たちのことを知ってもらいたい』という思いがあったので、結婚式のテーマはデートでもよく訪れた“美術展”にしました。美術展のパンフレットを意識したデザインに仕上げ、私たちらしさを出しました」
■こだわったポイントは?
「特にこだわったのは、趣味である手書きのイラストとカリグラフィーを使ったところです。招待状もすべて手作りして、美術展風チケットを同封しました。プロフィールブックもチケットと合わせたデザインにしセット感を出して、より美術展に見えるように工夫。中身も実際の美術展のパンフレットを参考にデザインや文言を作りました。実際に掲載した写真は12枚ほどですが、その倍集めて、デザイン時に調整しました。印刷は外注し、カラーのひもは自分で付けました。制作期間は2週間ほどです」
教えて!卒花のDIYtips
●参考にしたいものがあれば、デザインや文言もそれを参考に構成するとより実物に近くなる
●制作するときに使用する色は、ある程度絞った方が作りやすい(私たちは結婚式のテーマカラーを意識しました)
●紙質の印象で完成イメージが変わってくるので、紙質にもこだわると◎
(美風さん)
よさこいサークルで出会ったふたりは、よさこいポーズを背景に席次表を作成
卒花・ひおあやさんが彼と出会ったのは、大学のよさこいサークル。ふたりにとってなじみ深い「よさこいポーズ」の写真を使って躍動感のある席次表に。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「彼とは大学時代のよさこいサークルで出会いました。席次表に前撮りしたよさこいポーズの写真を使用し、ふたりらしさを出しました。席次表の裏面はブライダル新聞になっていて、その中でふたりにまつわるクロスワードパズルを作成。席次表の左下にパズルの解答を載せました」
■こだわったポイントは?
「写真をそのまま使うとゲストの名前が読みにくくなってしまうので、前撮り写真を自分で加工しました。色合いを色鉛筆風の色調になるようにすると、文字も読みやすくなりました。印刷のみ業者に依頼し、制作部数は100部、2カ月ほどで制作。色鉛筆風の色調にしたことで、淡く優しい雰囲気になって良かったです」
教えて!卒花のDIYtips
●文字の背景に自分たちの写真を思い切って大きく使うことでふたりらしく
●ペーパーアイテムのDIYは高齢ゲストも読みやすいよう大きい紙に大きな文字で
●文字を読みやすくするために、背景の写真は淡い感じに加工すると◎
(ひおあやさん)
【NO.02】ウエルカムボード
ロックフェス好きのふたりは、似顔絵イラストを友人に依頼してDIY
「ロックフェス」に行くことが共通の趣味である新郎新婦。卒花・yuki_nonnon_secretさんは、ウエルカムスペースもロックフェスをテーマに新郎友人に描いてもらったイラストを使って、ウエルカムボードをDIYしたそう。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「ウエルカムスペースの中でも、最初に目に留まりやすいウエルカムボードは、ひと目見て“ロックフェス”であることがわかるように作りたいと思っていました。フェスの中でも思い出に残っていた四国最大のロックフェス“MONSTER baSH”をイメージして新郎友人にイラストを依頼し、ふたりらしさを出しました」
■こだわったポイントは?
「“野外フェスの風景の中に、私たちふたりがいる”というイラストの構図にこだわりました。履物をスニーカーにしてフェスらしさを表現。フェスというとカラフルな印象がありますが、淡い色彩にしたこともこだわりポイントです。新郎友人にイラストを描いてもらい(挙式の2カ月半ほど前に依頼し、その後何度か細かな内容のやりとりをして1カ月ほどで完成)、その後自分たちで印刷を発注し制作しました。依頼時には、前撮りした写真やフェスの写真以外に、記載する文言や完成イメージの参考画像も送りました」
教えて!卒花のDIYtips
●友人に依頼するときには、時間に余裕を持って依頼する
●依頼時に、ある程度自分の中で完成イメージを持っておく
●完成イメージの参考になるものを、依頼時に合わせて送ると◎
(yuki_nonnon_secretさん)
同級生のふたり。思い出の場での写真を、落ち着いた雰囲気にデザイン
高校時代に出会い、10年後に結婚したふたり。卒花・ゆかりーのさんは、ふたりの出会いの場である高校の前で撮影した写真を使用しウエルカムボードをDIY。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「夫とは、高校時代から10年付き合って結婚しました。ふたりが出会って共に過ごした高校の正面玄関の前で前撮りし、その写真を使うことでふたりらしさを出しました」
■こだわったポイントは?
「結婚式会場だけではなく、その後も玄関やリビングに飾っても違和感のないものにしたかったので、落ち着いたデザインになるようこだわりました。色はセピア調にし、英字のフォントも大人っぽい雰囲気に。彼のお母さまが昔デザイン関係の仕事をしていたので、セレクトした写真とデザインイメージを伝え、作ってもらいました。セピア調のデザインに合う額縁を購入し、1週間ほどで完成。普段から落ち着いたカップルというイメージを持たれることが多いので、ふたりらしさが出せて満足しています」
教えて!卒花のDIYtips
●使用する写真は、ふたりの思い出が詰まっているものをセレクトすると◎
●落ち着いた雰囲気を出すには、セピア色もおすすめ
●フォントでガラっと印象が変わるので、いろいろ試してみるのが良い
(ゆかりーのさん)
【NO.03】招待状
動物好きなふたりは、定番のデート先「動物園」を表現した招待状に
動物好きなふたり。卒花・ゆかさんは結婚式のテーマを「森の中の小さな結婚式」とし、ウサギが作った招待状をイメージしてDIYしたそう。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「動物好きな私たちの定番のデートが動物園だったので、結婚式のテーマは“森の中の小さな結婚式”としました。招待状もテーマに合うように、ナチュラルで動物たちが準備を手伝ってくれたようなイメージでDIYし、ふたりらしさを出しました」
■こだわったポイントは?
「ウサギが作ったような招待状になるように意識しました。具体的には、本状や地図は木の幹に似せた厚くて模様のある紙を使用し、本状には麻ひもを巻きました。付箋は葉の形に切って、葉脈も描くなど、木や葉のディテールにもこだわりました。会場までの地図は、ウサギの足跡を入れ、会場にはにんじんマークを入れるなど招待状にもストーリーを盛り込み、25部を1週間程度で作成しました」
教えて!卒花のDIYtips
●ふたりらしい結婚式のテーマを決め、それをDIYで表現する
●SNS等を活用して先輩花嫁のDIY情報を集め、自分が作りたいイメージを膨らませる
●結婚式のテーマをプランナーさんと話してから制作し始めるのが◎
(ゆかさん)
ラオスでのボランティアを通して出会ったふたり。招待状はパスポート風に
ラオスで出会った新郎新婦。卒花・香織さんはいろいろな国に縁のあるゲストが多いことから、「ラオス」と「世界」を結婚式のテーマの一つに決めたそう。招待状は旅行をイメージし、パスポート風にDIY。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「結婚式のテーマでもある“ラオス”と“世界”に関連させ、旅の必需品であるパスポートの形で招待状を作りました。既成品もいろいろ探しましたが、せっかくなら日本のパスポートにできるだけ近づけて、ゲストの方にも喜んでもらいたいという思いから、DIYしてふたりらしさを出しました」
■こだわったポイントは?
「できるだけリアルなパスポートに近づけるようにしました。実際のパスポートと比較しながら、紙質や表紙のデザイン、内側の透かし模様、細かい文字や入国スタンプなど細かいディテールにこだわりました。気付かれないような細部にもラオスの要素を盛り込んで、ふとしたときに発見して楽しんでもらえる仕掛けも。85部をデータの作成に約1週間、紙の選定や印刷会社への発注などに約1週間と、2週間程度で作りました」
教えて!卒花のDIYtips
●「どんな式にしたいか」イメージやこだわりを彼と話しておくと、アイテムだけでなく式全体にも統一感が出る
●サンプルを見たり、取り寄せたりしながらDIYのイメージを膨らませる
●高級感やきちんと感を出したい場合は、印刷会社に印刷を頼むのが◎
(香織さん)
【NO.04】席札
アウトドア好きなふたりは、ウッディー調の「切り株席札」で温かみを表現
アウトドアが大好きな新郎新婦。卒花・優香(@yy_1114wd)さんは、ゲストにも長く使ってもらえる席札にしたいと考え、切り株の席札をDIYしたそう。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「アウトドアが大好きで、ふたりの趣味もキャンプ。式場のイメージにも合うように、ウッディー調の席札を作りました。席札は紙のものが多く、式が終わったら捨てられてしまうことも多かったので、ゲストに『長く使ってもらえて、記念に残るものを作りたい!』と思い、切り株を購入して、席札にしました」
■こだわったポイントは?
「ゲストに長く使ってもらいたかったので、サイズやフォントにもこだわりました。直径10cm程度の切り株をフリマアプリで購入し、フォントはフリー素材でおしゃれなものを選びました。切り株には『はんだごて』を使って文字を書いたのですが、不器用な私でも、慣れると鉛筆を握るような感覚で書けました。70名分の席札を1カ月程度で作成。こだわった分、ゲストにもとても喜んでもらえて嬉しかったです」
教えて!卒花のDIYtips
●Instagramなどでプレ花嫁さんや卒花さんが投稿しているDIYを参考に
●失敗したときのために、製作はなるべく早く取り掛かり、コストも抑えると良い (素材の木は、中には樹液が出てウッドバーニングできないものもあったので、多めに購入しておくのが◎)
●おしゃれさ演出のためには、フォントにもこだわって
(優香さん)
彼が乗り物好き。市電を貸し切って式を挙げたふたりは、切符の席札をDIY
彼が乗り物好きであったことから、結婚式のテーマを「市電」にした卒花・尚可さん。自分たちらしい式をしたい……と切符をモチーフに席札を作成しました。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「彼が乗り物好きだったこともあり、挙式は市電を貸し切って行いました。披露宴も“市電”のテーマをふんだんに盛り込み、席札を切符風のデザインに。他の方がしないような式にしたかったので、DIYすることでふたりらしさが出せたと思います」
■こだわったポイントは?
「ゲストに『本物みたい!』と驚いてもらいたくて、細部までこだわりました。“幸せ特急券の結婚披露宴指定席”とした切符には、披露宴開始時間を“出発時間”、テーブルと席は“カサブランカ号3号車”など表現も切符風に。私たちのイニシャルを模様として背景に入れ、ふたりらしさも出しました。裏面には市電の画像原画を掲載。毎日1時間ずつコツコツと75部制作しました」
教えて!卒花のDIYtips
●テーマややりたい事が決まったら、早めに作り始める(制作途中でアレもコレも……と欲が出てくるので)
●本物に近づけるためには、表現や文字の配置など細部までこだわる
●ゲストによって色分けしたり、背景にイニシャルを入れたりなどオリジナリティも加えて
(尚可さん)
【NO.05】エスコートカード・芳名帳
飛行機と旅行。ふたりの好きを取り入れて飛行機形エスコートカードをDIY
飛行機が大好きで航空業界で働いている新婦と旅行好きな新郎。卒花・慧(@st.wed24)さんは、飛行機形のエスコートカードをDIYし、ふたりらしさを表現。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「私が航空業界で働いていて、飛行機が大好き。彼も旅行が好きということもあり、ふたりの趣味や好きを取り入れて私たちらしいものを……とクラフト紙でおしゃれ感たっぷりの飛行機形エスコートカードを作りました」
■こだわったポイントは?
「ゲストにも旅行に行くようなワクワクした気持ちになってもらいたいと、受付では搭乗券として“Invitationチケット”を渡し、自分の名前の飛行機を探してもらう仕掛けにしました。飛行機の内側には『your table is』+『テーブル番号』を貼りました。48名分を1週間ほどで作成。会場の雰囲気にも合うよう、ごちゃごちゃさせずにシンプルにまとめるよう意識し、エスコートカードをつるすひもや、クリップ、スタンプの書体にもこだわりました」
教えて!卒花のDIYtips
●白い紙ではなく、クラフト紙を使うとグンとおしゃれ感が出る
●スタンプを上手に使うと、全体の統一感が出てきれいに収まる
●自分の結婚式のテーマや会場の雰囲気に合わせて、色合いや配置方法、構成を考えると◎
(慧さん)
グアム挙式のふたりは、南国の雰囲気たっぷりのエスコードカードをDIY
グアム挙式帰国後に行った披露宴。卒花・はるかさんは、「ゲストに挙式の余韻を感じてもらいたい」と、南国の雰囲気たっぷりのモンステラの葉をモチーフとしたエスコードカードをDIY。
■“ふたりらしさ”どう出した?
「披露宴では、南国の雰囲気を出したいと思い、テーマカラーをグリーンに、モチーフをモンステラの葉にしました。ゲストをお迎えするエスコートカードもモンステラの葉型にDIY。会場としたレストランにも南国風の大きな装飾が壁に施されていたので、南国の雰囲気で統一感を出したいと思いました」
■こだわったポイントは?
「“持ち運びしやすいこと”と“南国をイメージしやすいこと”にこだわりました。エスコートカードは席札にピッタリとはまる構造にするなど遊び心を大切にしました。穴に通した金色のゴムひもは、招待状と合わせて統一感を出しました。自宅にある文具や100円ショップ、雑貨店で購入した材料を使って、彼とふたりで約7時間で作成しました」
教えて!卒花のDIYtips
●ふたりがどのような結婚式にしたいかのイメージを固める
●実際に何度か試作してみる
●時間を確保するため、早めに製作に取り掛かる
(はるかさん)
From 編集部
ふたりらしさを出すには、“好き”をたくさん盛り込もう
ふたりらしい結婚式をしたいと思っている花嫁さん。結婚式アイテムのDIYも、ゲストにふたりらしさを伝える大切な要素です。
先輩花嫁は趣味や思い出など、ふたりの“好き”をたくさん盛り込むことで、ふたりらしいDIYアイテムづくりに成功していました。伝授してもらった【tips】はあなたが実際にDIYする際のヒントになるはず。
結婚式のテーマと合わせたり、会場の雰囲気や内装の色などと合わせるとグッと統一感が生まれますよ。
取材・文/RIE☆ イラスト/itabamoe 構成/間宮 愛(編集部)
※掲載されている情報は2021年4月時点のものです
※記事内のコメントは2021年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー52人が回答したアンケートによるものです
- 演出・アイテム
- アイテム検討期
- 花嫁実例
- ランキング
- テンションあげたい
- 頑張りたい