妊婦花嫁の前撮り、”まるで女神”な「マタニティーフォト」の魅力
コロナ下で結婚式を延期している間に妊娠して、ウエディングフォトを撮りそびれている花嫁さん!ふっくらと命を宿したおなかでのドレス姿も実はとってもステキ。【妊婦×花嫁】な写真は、今しか撮れないスペシャルショット。“まるで女神”のような「マタニティーフォト」の魅力を、プランナーさん、フォトグラファーさん、花嫁さんに教えてもらいました!
教えてくれたのはこの2人
永野智恵美さん
CN WEDDING代表
フリーランスウエディングプランナー
福祉業界からホテルでのウエディングプランナーの実務経験を経て、現在はフリープランナーとして千葉県を中心に活動中。きめ細かなケアで新郎新婦の個性を引き出し、多くの人の「記憶」に残る結婚式をつくり上げている。小学生の男の子2人と0歳の女の子のママ。
高田千裕さん
lumiere studio代表
フォトグラファー
2019年、神奈川県鎌倉市にマタニティーフォト専門のスタジオ「lumiere studio」をオープン。自身の妊娠&出産の経験を生かし、妊婦さんの思いに寄り添いながら、思い出に残る撮影を心掛けている。現在は、鎌倉と千葉県君津市の2拠点で活動中。プライベートでは、3歳の女の子のママ。
花嫁衣裳で撮影する「マタニティーフォト」の魅力とは?
マタニティーフォトといえば、丸くなったおなかにペイントをしたり、パパがおなかに話し掛けているような写真を見掛けますが、それだけではありません。ドレス姿のマタニティーフォトは、ママとしてだけでなく花嫁として撮影する前撮り写真。その魅力を、聞いてみました。
――ドレス姿でのマタニティーフォトの魅力とは?
「女性は妊娠、出産を経てだんだんと母になります。変化を受け入れながら母になっていく過程で『母になる前の自分の姿を残す』ことは、大事なステップになると思います。ウエディングドレスを着て撮影することで結婚した実感が持てますし、フォーマルな写真は格が上がります。いつかわが子に写真を見せて、『このときはあなたも一緒だったのよ』と話せるのもいいですね」(永野智恵美さん)
「私自身、妊娠中に身体の変化に心が追い付かず、経験したことのない身体のラインをみてひそかにショックを受けたのを今でも覚えています。でもこの大切な期間を写真に収めたい、収めてほしいという想いが強くあり、海外の雑誌に出てくるようなファッションでコーディネートしたマタニティーフォトを始めました。前向きに撮影を楽しんで、妊婦さんであっても花嫁としてキレイな写真を撮りたいという希望を叶えてもらえたらと思います」(高田千裕さん)
“女神”なマタニティーフォトを撮るコツって?
「身体に対して斜めや、横側から撮影することで妊婦さんにしか出せない綺麗で神秘的なボディーラインを生みだすことができます。
目線はおなかを見つめたり、遠くを眺めるとスタイリッシュさが際立ちます。ドレスやブーケをアースカラーでまとめればお洒落な雰囲気で撮影することができます」(高田千裕さん)
注意点は?いつ頃撮るのがよい?
「妊娠中は日々体調が変わるので、撮影前日から体調に変化がなかったか確認して慎重に進めています。屋外での撮影もステキですが、気温や天候によっては体調に影響があるので、少しでも不安があるならば、室内でのスタジオ撮影をお勧めしています」(永野智恵美さん)
「おなかのラインがハッキリと写るのは8~9カ月の頃ですが、撮影してもよいかどうかは必ず担当医に相談してから決めるようにしてください。撮影中に気を付けているのは、妊婦さんの体調やお腹の張りです。撮影は3時間以内に収め、休憩を頻繁に取るようにしています。気分が悪くなったら、撮影途中でも遠慮せずにフォトグラファーに伝えてくださいね」(高田千裕さん)
【花嫁実例1】式を挙げるのが難しい中、花嫁から母になることを実感
Naaさん:妊娠22週で撮影
――撮影することにした理由は?
コロナの影響で結婚式を挙げるのが難しい中、婚姻届の提出を機に「今の写真だけは形として残しておきたい」と思い、このタイミングで撮影することにしました。つわりがひどかったので、撮影までには体調が落ち着いてほしいと願うばかりでした。おなかが出てくる時期で、ドレスや和装が着られるのかも不安でした。
――当日は?
ふたりとも緊張していましたが、撮影スタッフさんたちが和気あいあいとした雰囲気で、こちらも自然と笑顔になり、とても楽しい撮影でした。
――撮影してよかったことは?
花嫁から母親になるんだということを、出来上がった写真を見て実感しました。写真を見るたび、このときの感情がよみがえってきます。出産後に見返すと、本当にあのときだけの貴重な写真だったなと思います。
――結婚式の予定は?
結婚式はまだ未定ですが、コロナが落ち着いてから必ず挙げたいです。いつになるかはまだ分かりませんが必ず!と思っています。
撮影DATA
■撮影場所:飯高檀林(千葉県匝瑳市)(和装)、CN Photo Studio(ドレス)
■撮影時期:12月
■撮影時の妊娠週数:妊娠22週(妊娠6カ月)
■スタッフ:目良康博(写真)/ 伊澤和美(ヘアメイク)
■衣裳:エール衣装室(茨城県神栖市)
■ブーケ:CNレンタル
■プランニング:永野智恵美(CN WEDDING)
【花嫁実例2】ドレス姿の写真を撮って、「花嫁」の自分を再確認できた
HARUHIままさん:妊娠36週で撮影
――撮影することにした理由は?
友人から勧められて、結婚式もまだだったので、子どもが生まれる前にドレスを着て撮影することにしました。ただ、予約した日よりも早く生まれてしまわないか、当日まで気になっていました。
――当日は?
12月の日中で、寒い日でしたが、楽しく撮影できました。フォトグラファーさんがおなかが張っていないか、寒くないかなど、気遣ってくれて心強かったです。女性の方だったので、細く見せたい部分なども気軽に相談できました。
――撮影してよかったことは?
妊娠中にドレスを着ること自体なかなかできないので、撮影する機会に恵まれてよかったです。出産した後になって、あのときにマタニティーフォトを撮ったことが、自分にとって区切りになったことに気付きました。生まれたら「ママ」になるので、その前にちゃんと「花嫁」の自分を撮っておくのはお勧めです。
――結婚式の予定は?
まだ挙げていませんが、子どもと3人でぜひしたいと思っています。
撮影DATA
■撮影場所:小動岬(神奈川県鎌倉市)
■撮影時期:12月
■撮影時の妊娠週数:妊娠36週(妊娠9カ月)
■スタッフ:高田千裕、松井美波(写真・ヘアメイク)
■衣裳:lumiere studio 所有
■ブーケ:lumiere studio 所有
From 編集部
ママになる前の「花嫁」の自分を写真に残そう
妊娠すると周囲からは「ママだね!」と声を掛けられるけれど、いきなりママになれる人はほとんどいません。ママになる前に「花嫁」というプロセスを踏むことで、人生の節目を実感することは大切。すぐに式が挙げられないなら、ウエディングドレス姿でのマタニティーフォトを残そう。
構成・文/稲垣幸子
取材協力/
CN WEDDING https://www.cn-wedding.com/
lumiere studio http://www.owl29.com/
※掲載されている情報は2021年4月時点のものです
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