結婚式にもサスティナブルを。ちょい足しできる“エコなひと工夫”５

決して安くはない会場装花。こだわってアレンジしたものならなおさら、そのまま捨てるのはしのびないもの。ゲストに持ち帰ってもらえるようにすれば、処分するお花が減り、ゲストもおうちでお花を楽しめて一石二鳥です。
生花のブーケはずっと手元に置いておけるようドライフラワーやプリザーブドに加工するのも素敵なアイデア。ガラスケース入りのおしゃれなタイプならインテリアとしても楽しめそうです。最近では保存を視野に入れ、初めからドライフラワーの装花やブーケを頼む人も増えています。

赤池さんの場合

ブーケをドライフラワーに

自分自身のブーケのほか、ブライズメイドのブーケと親への贈呈花束を全てドライフラワーにしました。会場の雰囲気や式のイメージに合っていることはもちろん、式後も長く飾っておけるので、ドライにして良かったと思います。（赤池希望さん）

近藤さんの場合

装花を持ち帰り用のギフトに

長テーブルに飾ったいろいろな種類のお花を、自由に選んで持って帰ってもらいました。また、チャペルの装花やグリーンも人数分のミニブーケにしてお見送りのプチギフトと共に手渡しを。帰宅後、「花瓶に飾ってるよ」と写真を送ってくれた友人もいました。（近藤菜緒さん）

例えばバルーンリリースの風船などは土に分解されずゴミになってしまう可能性がありますが、最近では土に還る素材で作ったバルーンもお目見え。紙吹雪の代用品として葉っぱを使うのもいいですね。身近な自然素材をぜひ演出に取り入れてみてください。

豊浦さんの場合

土に還る風船でバルーンリリース

バルーンリリースの風船は肥料成分でできたもの。都心ということもあり、万が一近隣の敷地内に落ちてもちゃんと土に還るように配慮したものです。飛ばす前に、司会者がゲストにも説明してくれました。（豊浦遥香さん）

最近、徐々に増えてきているのが招待状のWeb化。たくさんの紙を使用しなくてもよいというエコな点に加え、ゲスト側も出欠の返信が楽というメリットもあります。ただし従来の招待状と比べるとカジュアルな印象ではあるので、友人のみWebにし、親族や目上の人にはきちんと感のある紙の招待状というように、状況に応じて使い分けをするのも◎。紙の招待状を送りたい場合は、リサイクル用紙を利用するという方法もありますよ。

近藤さんの場合

エコなだけでなくゲスト受けも◎

家族と親しい友人のみを招待した少人数での結婚式。普段からよく連絡を取り合っている仲なので、招待状はかしこまらずWebで手軽に。友人たちにも「返信はがきを投函する手間が省けてよかった」と好評でした。（近藤菜緒さん）

「席札＝ペーパーアイテム」とは限りません。石や流木、貝殻といった身近な自然素材を用いて席札をＤＩＹする人も増えています。また、紙製の席札の多くは最終的には捨てられることが多いですが、式後も使える実用的なアイテムにすれば、結婚式後もゲストに長く楽しんでもらえます。部屋に飾って楽しんだり小物として使ったりと、ちょっとしたギフトにもなるサスティナブルな席札。皆さんもぜひお試しあれ。

ぷーさんの場合

キーチェーン付きの貝殻席札

おしゃれな「カピスシェル」で作った席札は、ギフトバッグとして用意した布バッグに付けてもらえるよう、キーチェーンを添えて。見た目のかわいらしさはもちろんですが、彼と一緒に楽しみながら作ったことも素敵な思い出です。（ぷーさん）

ももさんの場合

防虫剤として使える杉の木の席札

席札の素材は杉の木。インスタグラムで見つけたショップにオーダーしました。式が終わった後も、日常生活の中で使えるところがセレクトの決め手です。杉の木には虫を寄せ付けない効果があるらしく、私は防虫剤として再利用、両親はそのまま自宅に飾ってくれています。（ももさん）

引出物・引菓子・プチギフトもサスティナブルな視点で選びましょう。例えばフェアトレード（発展途上国の生産者と先進国の消費者が行う公正な貿易）の商品や、アップサイクル（使わなくなったものを、形を変えて生まれ変わらせること）なアイテムもオススメ。ギフトを入れるペーパーバッグの代わりに繰り返し使えるエコバッグを用意する工夫も◎。

文／南 慈子　監修／石井なお子　構成／伊藤りつ子（編集部）
※掲載されている情報は2021年３月時点のものです

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