彼親がジャッジ!「顔合わせ」での花嫁家族の失敗、これって気になる?
結婚が決まって最初のビッグイベント、両家顔合わせ。楽しみな半面、「会話が弾まなかったらどうしよう」「相手の親の前で失敗しないかな」と心配な面も。今回は、実際に花嫁の身に起こった顔合わせ時のハプニングについて、親世代がどう思うかを検証!果たして彼親のジャッジはいかに……。
【Case1】主役が遅刻!両家の親を待たせてしまった
「大切な顔合わせの場に遅刻なんて……」。やはり60%以上の親にとって心象はよくないという結果に。「理由が分かれば納得する」など寛大派の親も3割いるけれど、やはり限りなく避けたい大失敗ハプニングと言えそう。
「気になる派」親Voice
普通の食事会じゃない、顔合わせは特別な場。準備万端で早めに到着しておくべき。(62歳女性)
初対面の親だけで何を話せばいいのか……待っている間がもたないでしょう。(59歳女性)
理由にもよるが、大切な場面で遅刻するのはその人の性格を表している。(66歳男性)
「気にならない派」親Voice
遅刻の理由によります。交通機関の遅延など仕方ない場合がありますよね。(54歳女性)
なぜ遅れたかが気になる。事情を聞けば納得すると思う。(68歳男性)
本人が一番気にしているだろうから。女性は支度に時間がかかるものです。(59歳女性)
【解決のヒント】
親が納得できる理由を、誠意をもって伝えるのみ
遅刻は、交通機関の乱れや体調不良など仕方ない場合もあるが、事故ではと心配する親もいる。
先輩花嫁@kiiiiiiii_11さんの場合、余裕をもって車で出発したものの、渋滞に阻まれ10分遅刻。気付いた時点で自分の親にLINEで報告し、先にお店に入っていてもらったそう。到着後は両家母から突っ込まれ、彼は動揺が収まらず、前菜のお酢で乾杯しようとして笑いに発展。少しの失敗も愛嬌(あいきょう)ということで事なきを得たという。
遅れることが分かったら速やかに両家に連絡を入れ、到着後は精いっぱいの謝罪をするのみ。けれど厳しい相手の場合、その後の信頼回復にも時間がかかることを覚悟しておこう。
【Case2】お酒がドボドボッ!お義父さんへのお酌に失敗
にこやかにお酌するつもりが、うっかりお義父さんの服にこぼしちゃった……緊張する場だからこそやりがちな失敗には、6割の親が許容。でもよくあることだけに「緊張しすぎ」「細心の注意を払ってほしい」と厳しめの目線を持つ親も一定の割合でいる様子。
「気になる派」親Voice
緊張してこぼすのも可愛い気はするが、やるべきことはきちっとしてほしい。(68歳男性)
いろんな意味で失礼に当たるのではと思います。(66歳女性)
逆にお召し物を汚してしまったのではと気を使うし、やはり互いに恥ずかしい。(58歳女性)
「気にならない派」親Voice
失敗は仕方ない。ただ、その後の対応に人柄が現れるところです。(66歳男性)
よくあることだし謝ってもらえれば済むこと。和やかな記憶としても残ります。(71歳男性)
こんなこともあったなと、のちのち思い出話となるエピソードだと思います。(62歳女性)
【解決のヒント】
こぼしちゃった後の対応をきちんと丁寧に
慣れないお酌でお義父さんのテーブルにワインをこぼしてしまったという@nt0528_weddingさん。お義父さんは笑ってくれたけれど、父にはその場で注意され、「注ぎ方の練習をしておけばよかった」と後悔したそう。
まずは素直に謝ること。お酒でぬれた服を拭くのはもちろん、店に新しいおしぼりをもらうなど事後の対応がスムーズであれば、失敗イメージを好転できるチャンス。赤ワインなどの場合は、後日クリーニング代を渡すことも忘れずに。
【Case3】親に赤面!私をいつものあだ名で呼ばないでっ
緊張のご対面も済み、お酒も進んで、気付けばわが子をいつもの愛称で呼んじゃっているうちの親。相手の親にはどう映っているのかドキドキ……。データでは、7割近くが親子の仲の良さをほほ笑ましく感じているものの、マナーに厳しい3割も見逃せない。
「気になる派」親Voice
親しき仲にも礼儀あり。かしこまった場で家族間のあだ名は厳禁。(66歳男性)
立場や状況をわきまえて呼称を使い分けることは大切だと思います。(64歳女性)
顔合わせという会で、やはりあだ名を使うのは違和感があるかと。(60歳女性)
「気にならない派」親Voice
素が出るのは気を許しているということ。むしろ良い。(60歳男性)
相手の親子関係の良さが伝わってきて素敵だと思います。(60歳女性)
気取らない普段通りの会話ということで、かえって場が和みます。(59歳女性)
【解決のヒント】
家族で注意し合えばみんなが笑顔
実際に両家との会話中、幼少期のことを話す親からあだ名で呼ばれてびっくりしたという、まるさん。その場では指摘できなかったけれど、後日彼の実家に家族で招待されたときには「あだ名やめてよ、恥ずかしい」と宣言し、彼の両親も笑ってくれたそう。
好意的な声もあるものの、やはり公の場、しかも両家顔合わせという改まった場では、家族の呼び名を気遣うことはマナー。本人が気付かずうっかり使っていた場合は、家族の誰かが指摘して「すみません」のひと言を。あだ名が付いた経緯に触れれば、その後の会話も盛り上がりそう。
【Case4】まさか!両家親の手土産が丸かぶりだなんて
お近づきの印として、互いに悩み、用意する手土産。わが子を通して相手家の好みを入念にリサーチしたつもりが、「あら偶然同じ物!」ってことも現実に起こり得る。「気にならない」が約7割と多数派だけれど、その代わりに“格の差”が気になるという声も3割に上った。
「気になる派」親Voice
両家お互いに、品物の値段やグレードが分かってしまうので気まずい。(68歳男性)
いろいろと考えて手土産を選んだのに残念だし、何より値段が分かってしまう。(53歳女性)
全く一緒の品ならまだいいけれど、値段が違うとなると気になります。(57歳女性)
「気にならない派」親Voice
センスが同じということなので、全く気になりません。(59歳女性)
互いに「おいしい」「その場にふさわしい」と思った証拠。笑い話になりそう。(60歳女性)
考えたことが同じなんて、気が合うのねとうれしい気持ちになります。(62歳女性)
【解決のヒント】
互いの家がぎゅっと仲良くなるためのツールに
手土産のかぶりに気まずさを覚える親もいるけれど、“価値観の一致”という共通点をプラスに捉えるのが得策。顔合わせの場では笑い話に代え、今後のお付き合いでは好みを交換し合うなど、両家の距離を一気に縮めるアイテムとして活用しよう。
【Case5】ああっ赤面……しおりの間違いに義父から指摘あり
楽しい会話の糸口になると、手作りするカップルが増えている顔合わせのしおり。その家族の情報にもし間違いがあったら……。「気になる」「気にならない」の比率は五分五分で、「気になる」の方が若干多め。捉え方は親それぞれ、しかも両極端といった印象。
「気になる派」親Voice
大切な場で配る情報なので、念入りにチェックすべき。(66歳男性)
事前チェックがなってないということで、詰めの甘さが非常に気になります。(59歳女性)
結婚に向けての最初の行事であり、形に残るもの。ふたりでしっかりチェックして準備してほしい。(68歳男性)
「気にならない派」親Voice
その場で「ごめんなさい。ここはこうなんですよ~」と訂正すればいいだけです。(53歳女性)
情報の間違いは気にならない。場の雰囲気や話題に合わせて和気あいあい、臨機応変に進行した方が好ましい。(62歳女性)
間違いや勘違いは誰にでもあるし、結婚式本番でなくてよかったと思う。(62歳男性)
【解決のヒント】
余裕を持って作成。最終チェックは必ずふたりで
家族のお楽しみとなるしおり。はやりの演出と気楽に捉えてくれる親もいれば、ミスを残念に思う親もいる。名前やプロフィールは重々チェック!あいまいな情報があれば、事前にそれぞれの親などへ確認すると安心。慌てて作ると間違いも起こりやすいので、制作スケジュールには十分余裕を持って。
【Case6】緊張しすぎて進行がすっかり両家の親任せに
自分たちで会を進める予定だったのに、緊張のあまり思考フリーズ。代わりに親たちが場を取り仕切ってくれて……そんな状況になったとしても、6割の親は「気にならない」と回答。4割の「気になる」派は、ふたりの自主性に期待していたところが大きいよう。
「気になる派」親Voice
当人同士のことなのでしっかりしてほしい。(54歳女性)
仕方のないことですが、新郎親としては何となく情けない気がします。(58歳女性)
親任せは自立心が足りないと思います。将来が心配です。(60歳男性)
「気にならない派」親Voice
緊張する場面なので仕方ないと思う。むしろ初々しくていい。(54歳女性)
こういう場は親の方が経験豊富なので。(60歳男性)
誰が進行とか言わないで和気あいあい食事したい。(59歳女性)
【解決のヒント】
重要なあいさつは練習を。緊張は白状しちゃうのも手
乾杯前と締めのあいさつだけは、事前にきちんと練習しておきたい。少々ぎこちなくても、親世代は「緊張していると言ってくれればOK」という声が多数なので安心して。歓談用には、会話のネタとなるアイテム(幼少期のアルバム、婚約指輪、しおりなど)を準備しておこう。
【Case7】「初めまして」直後に集合写真!あれ、笑顔がぎこちない!?
大切な顔合わせを記念する集合フォトは、お開きのタイミングで撮影することが多いけれど、お酒が入った後は避けたいという声もある。開始早々に撮影をお願いしたら、親たちはどう思う?答えは約8割が「気にならない」。ふたりほどは”映え”を求めない結果だけれど、2割はやはり「気になる」よう。
「気になる派」親Voice
進行次第では仕方ないが、できれば写真は打ち解けてからの方が望ましい。(65歳男性)
やはり、緊張していない普段の表情で記念写真を残したいから。(54歳女性)
会の終わりならいいけれど、最初に撮影と言われたらちょっと引いてしまう。(72歳女性)
「気にならない派」親Voice
いつ記念撮影をしても構いません。(60歳女性)
緊張をほぐすためにも、最初に撮影はいいかなと思う。(55歳女性)
最初に撮影すれば、初心をいつまでも忘れず大切にできそう。(50歳女性)
【解決のヒント】
最後にもう一度記念撮影するのもアリ
会の初めの記念撮影は、緊張をほぐすのはもちろん、女性にとってはメイクがきれいな状態だというメリットもある。とはいえ、リラックスした状態で撮影したいという親もいるので、冒頭とお開きで二度撮影するのがおすすめ。両家のいい笑顔をたくさん残しておこう。
From 編集部
ハプニングの後が肝心!マナーと笑顔を忘れずに
親世代も、かしこまった場よりは両家で和やかに過ごす時間を求めているので、少しのハプニングくらいは楽しんじゃう心持ちで!そして大切なのは、起きたことではなくその後どう対応するかということ。まずは素直に謝り、適切なフォローをふたりで協力できれば、きっと受け止めてもらえます。
取材・文/伊藤佳代子 イラスト/てぶくろ星人 D/mashroom design 構成/間宮 愛(編集部)
※ 記事内のデータならびにコメントは、2021年1月に「マクロミル」の会員104人(2年以内に息子の結婚で両家顔合わせ食事会に参加した親)が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年3月時点のものです
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