【共働き夫婦のお金事情】家計の管理&共有みんなどうしてる?
増え続ける共働き世帯。いまの共働き夫婦はどのようにお金を管理しているのでしょうか。「互いの収入をどのくらい把握している?」「生活費はどのように出し合っている?」など共働き家庭のお金の管理方法を、花嫁さんに聞きました!
共働き夫婦のお金事情:【収入編】
Q1:夫の収入はどのくらい把握してる?
まずは、“夫の収入を妻がどのくらい把握しているか”について。「だいたい知っている」が半数以上。「具体的な額まで知っている」も約半数と、ほぼ全員がなんとなくではあっても彼の収入を把握しているようです。
花嫁Voice
【だいたい知っている】
互いがフルタイムで働いているので、家計がどちらかひとりの負担にならないよう、ある程度年収を把握し合って管理するようにしています。(さおりさん)
【だいたい知っている】
将来設計のためや、月ごとの貯蓄額、節約ポイントを考えるためにもだいたいの年収の把握をしています。そのほか、頻繁に情報交換することで金銭面の現状把握をするように努めています。(ぷちブルジョアさん)
【具体的な額まで知っている】
子どもも小さいため、これからいろいろなものにお金がかかります。将来を見据え、しっかりと貯蓄するためにも互いの給料を把握。毎月お互いの給料明細を出し合い、家計簿を付けています。信頼関係を築くためにも大切なことだと思っています。(こゆみさん)
【具体的な額まで知っている】
お互いにフルタイム勤務。共通の貯蓄もしているため収入は全て共有しています。家事もできる方がやりますし、ローンの支払いや生活費の負担もほぼ同額です。(みーぽんさん)
【全く知らない】
彼に生活費などを全て負担してもらっており、私の給与は自分で好きなようにしていいと言われているので、彼の具体的な収入は何も知りません。(Dimaさん)
彼の収入を知ることで、安定した家計を目指す夫婦が多数
しっかり明細までチェックしている人もいれば、だいたいこのくらいかな?という人も含めてほとんどの人が彼の収入を把握していました。
「生活を共にしていくには、収入を把握することが必須」と考えている人が多いようです。また、お互いに不満の少ない家計にするために、収入の把握を重視している人も多く見られました。生活費などの負担をどうするか悩んでいる方は、まずは収入を共有するところから始めてみてもいいかもしれません。
Q2:妻の収入を、夫はどのくらい把握してる?
一方、夫は妻の収入をどのくらい把握しているのでしょうか。「だいたい知っている」「具体的な額まで知っている」を合わせて9割の方が妻の年収を把握しているという結果になりました。
花嫁Voice
【だいたい知っている】
私の収入はほとんどを貯蓄に回しているため、彼はだいたいの私の収入を把握しています。(ぽぽさん)
【だいたい知っている】
こちらだけ相手の年収を知っているのは不公平なため、時折自分の給与明細を見せるようにしている。(えぬさん)
【具体的な額まで詳細に知っている】
私の源泉徴収票を見ているので詳しく知っているはずです。 毎月の金額までは把握していないと思いますが、オープンに話をするようにしています。(ゆらさん)
【全く知らない】
私が家計の管理を担当しているため、彼は私の収入について知りません。 毎月生活が問題なくできていれば彼にも何も言われません。(6人のママさん)
共有のレベルはさまざまでも、お互いオープンにしている夫婦が多数
多くの人が「彼の収入を知っているのだから、自分も明らかにすべき」と考えているようです。「具体的な額まで細かく把握している割合」がQ1の妻の結果より少ない理由は、家計の管理を妻がしているケースが多いことが考えられます。
どこまで詳細に共有するかはさまざまですが、隠すことなくオープンな家計管理をしている夫婦が多いことがわかりました。
Q3:収入に変化があった場合、共有していますか?
転職や昇進、出産などのタイミングで、収入に変化はつきもの。そんなとき共働き夫婦は収入の変化を共有しているのでしょうか。アンケート結果では、「はい」と答えた人が約9割という結果に。
花嫁Voice
【共有している】
子どもの養育費のこともあるので、定期的に収入支出の確認をしています。収入が増えた場合は「定期預金に入れよう」などと話し合っています。(まるゆうのさん)
【共有している】
ギリギリで生活しているので、収入が減った場合などは伝えておくようにしています。私からの生活費の補填(ほてん)ができない場合、それを彼に分かってもらうためです。(ゆゆゆさん)
【共有していない】
自分の口座にある程度貯蓄をしており、そこから不足分を補う形で済むのであれば、状況の共有はしていません。 相手を不安にさせないために、このやり方を取っています。(ぷちブルジョアさん)
【共有していない】
自分の収入を当てにしてほしくないので、上がったとか下がったとか言いたくありません。(ゆきえさん)
必要に応じて収入の変化を共有するかしないか判断
収入の変化は、生活費に充てる金額や趣味などに使える金額の増減に直結するため、必ず彼に共有するという方が多く見られました。
収入の変化により大きくライフスタイルが変化する可能性があるなら、早めに共有するとトラブルを未然に防ぐことができそうですね。
共働き夫婦のお金事情:【生活費編】
Q4:生活費はどう出し合っている?
「片方の収入をすべて生活費に充てている」が約3割で一番多い結果に。次に「食費など項目を分けている」「収入等で金額を調整している」などが続きました。
花嫁Voice
【片方の収入を全て生活費に】
夫の収入は毎月の変動が少ないため、そこから生活費に充てています。そうすることで収支の把握がしやすいです。(しゅりさん)
【食費など項目を分けて】
食品や日用品の買い物は私。負担を分けた方が買い物のときに便利なのでそうしています。(サボ子さん)
【収入等で金額を調整して】
収入の差があるので、同一金額を家計に入れるより、収入を踏まえて調整した金額を入れる方がお互いに納得できます。(ぽちさん)
【ふたりの収入を集約した中から】
互いの収入が同じくらい。お金のかかる趣味もないため、マイホーム購入の夢と奨学金返済に向けて収入を合算しています。その方が明瞭会計で管理しやすいです。(ちふゆさん)
【ふたりで同額ずつ出し合って】
今は年収に差がないので同額ずつ出し合っています。ゆくゆくは子育てを考えると主人に頼ることになるので、今はできる限り負担しています。(みーぽんさん)
ふたりが納得いく形を探そう
ふたりの収入や生活スタイル、将来設計を踏まえ、双方が納得いく形を決めている家庭が多いようです。どちらかの負担が多くなってしまわないように、収入の変化があったらその都度相談して変更するという人もいました。ぜひ参考にして話し合ってみてください。
Q5:家計は主に誰が管理している?
「妻が主に管理している」という回答が半数以上。やりくりや管理が得意な方や、買い出しなどを日々担当する方が管理をしているようです。
花嫁Voice
【妻が主に管理】
買い物などは私がすることが多いので、私の方が管理しやすいです。(mmさん)
【妻が主に管理】
彼は金銭管理が苦手。独身の頃は貯蓄ができない人だったので、結婚してからは私が管理するようにしています。彼に使用した金額を自己申告してもらったりレシートを提出してもらったりして家計簿を付けています。(ゆうさん)
【ふたりで管理】
お互いに働いているので、ガチガチのお小遣い制にもしていないし、基本的に自分のお金は自分で責任を持つようにしています。その上で共同の口座に貯蓄するルールを作っています。(ぽんたさん)
【ふたりで管理】
ふたりでエクセル管理。収入支出の項目や振り分けを決めているので、お金に対する不満がありません。支出に対して収入が足りなくなりそうだったら、互いの小遣い分を減らすなど納得できるやり方を見つけるようにしています。(まるゆうのさん)
【夫が主に管理】
主人の方がお金の管理が上手なので彼が管理しています。定期的に貯蓄額や当月の生活費についても話し合うようにしています。(餃子の王子様さん)
家計管理だけではなく共有も大事なポイント
「妻が主に管理している」と答えた人が多数でしたが、「ふたりで管理」「夫が主に管理」など、ひと昔前とは違って夫も家計に積極的に参加している様子が見えてきました。家計簿アプリやエクセルで管理した家計を共有し、お互いにいつでも確認できるようにしている方も。
管理するだけではなく、共有してお金の流れを互いに知っていくことで、ふたりの家計に対する共通認識をつくることができそうですね。
Q6:お金の使い方に関するふたりのルールや決まり事はありますか?
約6割が「ルールや決まり事はない」と回答。自由な家計管理をしている家庭が多いようです。
ルールや決まり事があると回答した方に、具体的な内容を聞きました。
こんなルールを設けてます!
【個人で使用できる金額を決める】
個人で自由に使っていいのは月額2万円までと決めています。上限を決めないと好き勝手に使ってしまうので。(あらいぐまさん)
【娯楽のための費用は割り勘】
平等にしたいので、旅行や外食の娯楽費用は割り勘することにしています。(どやさん)
【残業代の扱いを決める】
残業代は半分を家計に、半分を個人のお小遣いにすることにしています。一方が残業になると、もう一方に家事などの負担がかかるため、半額は家計に入れることで互いの利益になるようにしています。(すずさん)
【高額の買い物は事前に相談】
ふたりの貯蓄に影響するので、高額な買い物をするときには相談することにしています。(モモコさん)
【お小遣い外の支出は相談】
お小遣い外で買いたいものがあるときには相談することにしています。ふたりのお金なので、お小遣いで賄えないなら話し合うべきです。(リッチョムさん)
もやもや解消にはルール設定が効果的
ルールや決まり事があることで、互いの不信感をなくせることも。ルールを決めるためにふたりで話し合うことで、彼がどんな意識を持っているかを知り、ふたりの「お金」に関する意識も揃えることができます。
もやもやを抱えている方は特に、ぜひほかの方が実践しているルールを参考にしつつ、彼と話し合ってみてください。
共働き夫婦のお金事情:【貯蓄編】
Q7:夫婦共同の貯蓄はしている?方法は?
マイホーム購入や子どもの養育など、これから想定されるライフイベントのためにある程度貯蓄は必要になってきますよね。約7割の方が、夫婦共同の貯蓄をしているようです。具体的な方法を聞いてみました。
こんな方法で貯蓄してます!
【妻の収入を全額貯蓄】
私が働けなくなったときのことを考えて妻の稼ぎはないものとして生活しているので、私の給与を全額貯蓄しています。(あおたろすさん)
【給与天引きで貯蓄】
給与天引きと、残業代を口座へ貯蓄。給与天引きでの預金は利子がいいのでそうしています。(まなtiさん)
【余剰分を貯蓄に回しています】
収入から1カ月の必要額(支出)を差し引いて余ったお金を貯蓄に回すスタイルです。毎月決まった額を必ず貯蓄するのが苦手なので……。その代わり年間貯蓄目標はあるのでそれに向けて貯蓄しています。(ゆうさん)
【互いに貯蓄目標を決めて貯蓄】
固定の額を毎月貯蓄しています。ボーナスは旅行などに使う額以外を貯蓄。互いに目標の貯蓄金額を宣言することでモチベーションが上がります。(ぽんたさん)
【娯楽は残業代から捻出】
残業代は基本的に貯蓄し、娯楽はそこから出すようにしています。最初から残業代を含めて家計を組み立てると、残業がないときに困るので当てにしていません。(まるゆうのさん)
無理のない、ふたりらしい貯蓄方法を探そう
皆さんそれぞれの収入や働き方を考え、お得な方法や自分たちに合う方法で貯蓄をしていました。先立つものがあることで心も安定します。無理のない範囲でできる貯蓄方法をぜひ話し合ってみましょう。
From 編集部
共働き夫婦のお金の管理は三者三様。ベストな形を見つけて
やり方はさまざまですが、どの家庭もふたりの働き方や収入、将来設計に応じて、お金の管理方法を考えている様子がうかがえました。試行錯誤しながら取り組んでいくことで、あなたと彼にとって一番いい方法が見つかるはず。これから家計の相談をする方や、今の方法にもやもやを抱えている方は、今回のアンケート結果を参考にぜひ彼と話し合ってみてください。
文/RIE☆ イラスト/てぶくろ星人 構成/伊藤りつ子(編集部)
※掲載されている情報は2021年1月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2020年11月に実施した、過去2年以内に結婚した女性103人が回答したマクロミル調査によるものです
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