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家計簿ズバリ診断[vol.21]東京都・AOさんの場合「将来の同居に向け実家を増築したい」

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結婚したら、夫婦でどのように協力して家計を管理していけるかが、未来の明暗を分けるカギ。そこでこの連載では、新婚カップルの「夢」と「リアル家計簿」から、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生が一家の未来をズバリ診断。今の生活でふたりの夢はかなうのでしょうか。

「実家を増築希望ですが、家計が見えてきません」

15年後くらいに夫の実家の隣の空き地を購入して、実家を増築したい。子どもは2人希望で、中学受験をさせたい……という東京都・A.Oさんの家計簿を診断してもらいました。

相談者:東京都・AOさん

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いずれ親と同居予定なので、夫の実家の隣の空き地を購入して増築したい。子どもは2人希望で中学受験をさせたい。いろいろ夢はあるのですが、家計簿をつけているのに、なぜか家計が見えてこないのと、どう管理したらいいのかわかりません。よろしくお願いいたします!

【AOさん家族のプロフィール】

・夫28歳(会社員)
・妻28歳(会社員)

子どもは3年以内に2人希望。

AOさんの平均的な月の家計簿がこちら!

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【AOさんの夢と現実memo】※金額はすべて「約」

●将来の夢
・もうすぐ生まれる子どもが小学生になるあたりでマンション購入(予算6000万円ほど)、または広い賃貸に引っ越しをしたい
・夫婦とも中学受験をしているので、できれば子どもにも中学受験をさせたい

●月収とボーナス(手取り)
夫:30万円、ボーナス年間160万円
妻:35万円、ボーナス年間100万円

●年収(手取り)
夫:520万円
妻:520万円

●借入金・ローン
なし

●貯蓄総額(現在)
夫:0円
妻:500万円

●貯蓄以外の金融資産(現在)
夫:50万円
妻:200万円

●家計管理
夫には月に最低10万円ほど(ボーナス月は50万円ほど)、余力があれば追加で入れるようにしてもらっている

FP丸山先生が診断

AOさんの家計簿の採点結果は……

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from 丸山先生

家計が見えてこない?
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原因は、夫にありそう。
いますぐ意識改革を!

出産までの時間があるうちに
具体的なライフプランを話し合って

「家計簿をつけているのに、家計が見えてこない」……その原因は、夫にありそうです。妻は上手にやりくりしています。食費も2万5000円に抑えているし、将来のことも考えているけれど、夫にその意識が見えてきません。

夫の月収30万円のうち、家に入れるのは最低10万円ほどで、貯蓄が0円。どこに消えているのでしょう。家計簿を見ると、お小遣いが15万円、その他が15万円。ほぼ夫の月収分がまるまるブラックボックスになっているという危険な状態です。

妻の頑張りは高得点なのに、夫との足並みが揃わないので60点。ただし、今後の家計も夫次第です。夫がしっかりと協力してくれる家計を築けるのであれば、すぐにでも80点になれるけれど、夫がそっぽを向いたままだと、点数はどんどん下降していきます。

また、妻も自分の理想ばかりを追って暴走しないよう、ふたりで話し合うことが大切です。

from 丸山先生

15年後に増築するとなると……
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毎月7万円を15年間で貯蓄。
プラス子どもの教育費も必要に

夫の収入だけで生活し
妻の収入は貯蓄すれば大丈夫

夫の実家の増築費のシミュレーションをしてみましょう。

予算4000万円とすると、総費用の3割の1200万円以上は頭金を貯めておきたいもの。これを希望の15年後までに貯めるとなると、毎月7万円の積み立てが必要です。

1200万円のうち、1000万円を頭金、200万円を諸費用とすると、住宅ローンは3000万円。15年後には夫が43歳なので、20年で返済するとして、月13万円ほどの返済で63歳で完済できる計算となります。

ただ、15年後には子どもが中学3年生・1年生の頃。中学校から私立希望となると、1年間に1人100万円かかるイメージです。

一般的には、1人生まれたら毎月3万円を貯めれば、私立の大学費用が貯まると言われますが、中学から私立なら、毎月1人5万円を貯めていく必要があります。

夫の収入30万円で生活し、妻の収入はほぼ貯蓄に回せば、住宅資金も教育資金も貯めていけるでしょう。

from 丸山先生

家計の管理方法の改革をが必要
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夫と妻の収入を合算して
やりくりするのが一番貯まる!

収入合算してのやりくりは
今から始めても早すぎない!

どう管理すれば?とのことですが、夫から月10万円もらい、ほかが見えない状態では、貯まるものも貯まりません。しかも、これから妻が産休育休に入ったときに、追加してほしいというお願いがしにくくなります。こうしたことも夫婦の亀裂になりやすいです。

一番貯まるのは、夫の収入と妻の収入を合算してやりくり、という管理方法。特に子どもが生まれてからしばらくの間は、そうせざるを得ない状況になるので、今からその方法に切り替えても早すぎることはないでしょう。

とにかくAOさん夫婦に必要なことは、夫婦でしっかり話をし、将来のライフプランを擦り合わせるという作業。これを、子どもが生まれるまでにしっかりしておくことが大事ですね。

妻はしっかり者でやりくり上手。だから、あとは夫が同じ方向を向いてくれれば、こんなに強い夫婦はありません。実際はもっともっと貯められるはず。

「鉄は熱いうちに打て」。早めに意識改革を!

診断を終えて

相談者さんからひと言

AOさんより

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家計のやりくりには興味があったので、先生に上手にやりくりしていると言っていただけて嬉しかったです!
夫と一緒に内容を見せていただき、夫も少しは家計に興味を持ってくれたような気がします。貯蓄の方法についても、夫婦ふたりで見直してみることになりました。
喝を入れて下さりありがとうございました!

From 編集部

夫婦で力を合わせて最強の家計管理を

夫婦で家計を見直せるチャンスとなり、これからは貯まる一方ですね。丸山先生のアドバイスを参考に、夫婦で将来の夢とかかるお金についてしっかりと話し合い、ますます強い家計を築いてくださいね!

maruyamasensei
Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
URL:http://www.maruyama-harumi.com/index.html

構成・文/前川ミチコ イラスト/Sachicafe 監修/丸山晴美
※掲載されている情報は2021年1月時点のものです

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