【親戚・上司への内祝い】「気が利くね」といわれる贈り物選びのコツ
家族や親族、職場の上司など、目上の人から結婚のお祝いを頂いたら、「結婚内祝い」としてお礼の品を贈るのが一般的。普段からお世話になっている大切な人だからこそ、本当に喜ばれる贈り物を選んで感謝を伝えたいもの。今回は、そんな心配りが伝わって相手に一目置かれるギフト選びのポイントを「ゼクシィ内祝い」の蔵さんと編集部がご紹介します。
内祝いって何のこと?
内祝いとは、本来は「身内のお祝い」という意味で、自分の家でおめでたいことがあったときに、親戚や近所の人などお世話になった人に贈り物をして喜びを分かち合うというものでした。現代の結婚内祝いでは、お祝いを頂いたけれど結婚式に招待できなかった人、出席しなかった人や予想よりも多めにご祝儀を頂いた人に贈るお返しのこと。
挙式後、または、頂いてから1カ月以内に、いただいたお祝いの2分の1から3分の1をお返しするのが基本です。高すぎてもその逆でも失礼に当たり、相手を不快にさせてしまうこともあるので、目上の人に贈る場合は、まずこの点をしっかりチェック。
結びきりののし紙に「内祝」とふたりの名前を入れて贈りましょう。メッセージカードを添えると感謝の気持ちが伝わって素敵です。
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目上の人への贈り物を選ぶポイントは?
品選びでは、結婚内祝いにふさわしい「おめでたい」感がある物がおすすめです。目上の人は縁起やしきたりを気にすることが多いので、「割れる」「切れる」につながるもの、例えば鏡や刃物などは避けるのが一般的。また、実用的すぎる洗剤や肌着などもふさわしくありません。喜んでもらえるのは、上質でこだわり感のある物、幅広い年代の人が知っている、老舗や有名店の物。最新のトレンドや若い世代での人気にとらわれず、「これはいい物だ」とひと目でわかるような品がいいでしょう。また、かさばる物や量の多い物は、年配の人にとっては負担になることもあるので気を付けて。
金券・商品券・カタログ式ギフトは目上の人へ贈ってもいい?
内祝いは、相手への思いを込めて選んだ「モノ」を贈るもの。だから、お金の代わりになる金券や商品券は原則として避けた方がいいでしょう。商品を選べるカタログ式ギフトはOKです。さらに心配りを伝えるためには、相手の趣味に合わせたジャンルのカタログを選ぶほか、他のアイテムと組み合わせて贈っても◎。
相手に好まれる物を探すには?
贈り物選びの前にリサーチが必須!
相手に喜ばれる物を贈るためには、相手のリサーチが欠かせません。例えば、スポーツや旅行は好き?お酒は飲む?好きな料理は?甘い物は好き?家族構成は?など、「趣味」「食べ物の好み」「家族構成」「生活スタイル」について会話や持ち物から推察したり情報を集めて、相手の好みに迫っていきましょう。あまり親しくない人の場合は、相手の知人や同僚など周囲の人に聞いてみて。親戚については親に相談したり、親経由でリサーチしてもらう方法も。
相手別の選び方&おすすめアイテム
「自分のことを考えて選んでくれた!」と贈る相手に喜んでもらえることが内祝いのゴール。そこで、リサーチした内容をベースに、一人一人に喜んでもらえる品を探しましょう。「ゼクシィ内祝い」の蔵さんによると、内祝いは相手に合わせて贈り分けする人が多いそう。そこで、結婚内祝いについて最新の傾向とおすすめのアイテムを聞きました。
「趣味・好み」がリサーチできた親しい関係の場合
すでに親しい間柄でよく知っている相手や、リサーチで相手の好きなことや物がわかったら、それに合わせてプレミアム感やトレンド感のある品を選ぶと、「わざわざ自分のために選んでくれた!」ことが伝わって、相手の満足度がアップします。
お酒が好きなら、ビールやワイン、おつまみセット、タンブラーなど。ただし、ワインや日本酒は好みが分かれやすいので、銘柄までリサーチできないときは、シャンパンがベター。料理が好きなら、食器、オイルや塩などこだわりの調味料もおすすめ。
「趣味・好み」がわからなかった場合
相手の好みがわからなかったときは、自分で好きな物を選べるカタログ式ギフトのほか、食品や消耗品など形として残らない高級な「消え物」がテッパンです。それだけでは味気ない、自分たちらしさを添えたいと感じるときは、2品を組み合わせて贈ってみては。
単品なら、高品質タオル、マンゴーやメロンなど高級フルーツ、こだわりのブランド米など。セットでは、定番×個性をベースに、ブランド牛肉+日本初上陸のお菓子、カタログ式ギフト+ご当地グルメなど。
家族・親族に贈る場合
家族や親族からの結婚祝いは高額な場合が多いので、内祝いも高額になりがち。そういう時は、誰もが知っている老舗の逸品、自分のためには選ばない贅沢な品など、上質な物を選びましょう。
料亭のお取り寄せグルメ、ブランド牛肉、カニやフグの高級海鮮セットなど、めったに食べられないおいしい物。また、旅行やディナー、エステなど体験型カタログ式ギフトで、長年の感謝を表してもGOOD。
上司・先輩に贈る場合
会社の上司や先輩への内祝いはマナーを守って、スマートに。相手の年代や家族構成、生活スタイルを考えて、ふさわしい品をお返ししましょう。
グルメでは、同居家族がいるならみんなで味わえるようにボリューム感を考えて、お菓子、アイスクリーム、フルーツ、ハムの詰め合わせなど。1人暮らしや夫婦世帯は、日持ち&こだわりの観点からホテルメイドのスープや厳選素材のジュースなどがおすすめ。
年配の人に贈る場合
年配の人にとっては、定番こそ安心。だから、老舗や格式のあるブランドで、小分け・日持ち・普段使いOKの物を。健康志向のグルメも喜ばれそう。高齢になると、カタログ式ギフトの申し込みがおっくうになる場合もあるので、品物の方がベターです。
老舗のつくだ煮や漬物、高級振り掛け。お菓子では、一口ようかん、日持ちのする干菓子。塩分やカロリーが控えめのフリーズドライみそ汁、青魚の缶詰、蜂蜜など。
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From 編集部
相手の顔を思い浮かべて贈り物選びを
結婚内祝いは、結婚のお祝いを頂いた方へ感謝の気持ちを伝える贈り物。結婚式から「1カ月以内に」お祝いの「半額までを目安に」贈るという基本を押さえたら、あとは、難しく考えすぎずに相手の喜ぶ顔を思い浮かべて、好みに合うもの、記念に使ってもらえるものを考えて、「ありがとう」の心を込めて贈りましょう。その思いはきっと伝わるはずです。
取材・文/福原敦子 イラスト/山本あゆみ 監修/蔵 友梨佳(「ゼクシィ内祝い」) 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2020年11月時点のものです
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