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家計簿ズバリ診断[vol.12]東京都・なーさんの場合「35歳までに中古マンションを」

結婚したら、夫婦でどのように協力して家計を管理していけるかが、未来の明暗を分けるカギ。そこでこの連載では、新婚カップルの「夢」と「リアル家計簿」から、ファイナンシャルプランナー(以下FP)の丸山晴美先生が一家の未来をズバリ診断。今の生活でふたりの夢はかなうのでしょうか。

「夫婦で暮らす中古マンションを買いたいです」

8年後の35歳までに中古マンションを買いたい。体が弱いので医療費がかさむのが心配……という東京都・なーさんの家計簿を診断してもらいました。

相談者:東京都・なーさん

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現在27歳。35歳までに、夫婦で暮らす中古マンションを買いたいです。あまりに古くなければいいのと、新築よりコスパが高いと義理の親からも勧められました。体が弱く、医療費がかさむので保険などで備えるべきかも気になります。よろしくお願いいたします!

【なーさん家族のプロフィール】

・夫27歳(会社員)
・妻27歳(会社員)

子どもの希望はなし。

なーさんの平均的な月の家計簿がこちら!

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【なーさんの夢と現実memo】※金額はすべて「約」

●将来の夢
・35歳までに中古マンションを購入したい
 (予算4000万円以内、都内または周辺、50平米程度、リフォームがいらない程度の中古が希望)

●月収とボーナス(手取り)
夫:26万円、ボーナス年間80万円
妻:27万円

●年収(手取り)
夫:392万円
妻:324万円

●借入金・ローン
なし

●貯蓄総額(現在)
夫:普通預金100万円
妻:普通預金500万円

●貯蓄以外の金融資産(現在)
なし

●保険/月
なし

●家計管理
夫:家賃、光熱費などの固定費はすべて折半し、
食費は夫6割・妻4割くらい、日用品などは各自負担

FP丸山先生が診断

なーさんの家計簿の採点結果は……

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from 丸山先生

きちんと計画的に貯蓄すれば……
ok

中古マンションは問題なく買えます

まずは頭金1200万円を貯めるための
プランを具体的に計算してみて

見直す余地はありますが、今後がんばれば問題のない家計。希望の中古マンションも、4000万円くらいなら問題なく買えそうです。より具体的に計画を立てましょう。

住宅の頭金は、価格の3割以上を用意するのが目安。4000万円なら1200万円以上が目安です。仮に月15万円ずつ貯蓄すると、年間で180万円。4年で700万円以上貯まり、現在の貯蓄をプラスすれば頭金が貯まる計算となります。

残り2800万円のローンを組み、金利1%として30年で返すとなると、返済額は月11万5000円ずつ。管理費や固定資産税などもありますが、現在の家賃と同じくらいの負担額で返済していけそうです。

現在、貯蓄がすべて普通預金なので、これを住宅購入の頭金専用として定期預金に入れるなどして積極的に貯蓄を。不動産は2つとして同じ物件がないので、ここだという物件が出たときに買えるよう、頭金は早めに準備しておくことが大事ですよ。

from 丸山先生

家計は見直しの余地あり!
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食費と通信費がやや高いのでは?

食費はふたりなら週1万円を目安に。
通信費は今一度プランの見直しを

さて「見直しの余地あり」な家計簿ですが、食費がふたりで月8万円、1日約2600円というのは高めですね。共働きで忙しいし、こだわりの食材を使っているのかもしれませんが、毎月ふたりで自炊費、外食費、米代を合わせて5万円くらいで収まるように、週1万円計算でやりくりすると、ここから月3万円は貯蓄に回せますね。

また、通信費もちょっと高めなのが気になります。仕事上で使うとのことなので、できるかどうかはわかりませんが、例えばWi-Fiを解約して、スマホのパケットの容量を増やしてテザリングをしたほうが安くならないか、一度チェックしてみましょう。その点も含め、一度プランの見直しを。

他には特に無駄遣いは見当たらないけれど、お小遣いがゼロ、その他が6万3000円というのが気になります。その他が結局、お小遣いになっているのかもしれませんが、お小遣いはしっかり持って、その他=使途不明金を減らしましょう。

from 丸山先生

体調が心配ですね……
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保険には早めに加入しましょう!

若くて保険料が低いうちに
医療保険に入りましょう

体調を崩すことがあるとのことなので、保険は早めに入りましょう。

会社員なら健康保険や傷病手当、労災保険などで守られているので、それほどたくさんの保険に加入する必要はないでしょうが、入院することがあるかもしれないなら医療保険に、さらに心配だったら特定の疾病をカバーできる保険の検討を。子どもを希望しないとのことなので、死亡保障はそれほど必要ないでしょう。

今の年齢なら5000円くらいで医療保険に加入できます。若いうちに入ったほうが保険料が安かったり、病気の種類によっては保障の対象外になったりすることも。特に体調が心配とのことなので、加入できるときに入っておいたほうがいいでしょう。

今の家計なら、ちょっと見直すだけで保険料はすぐ捻出できます。住宅購入の計画と並行して、医療保険もチェックしてみてくださいね。

診断を終えて

相談者さんからひと言

なーさんより

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アドバイス、大変勉強になりました。今後具体的にどのように貯蓄していけば住宅購入ができるのかが見えてきたように思います。

食費については「かけすぎているかも…」と思いつつ、つい外食で多く支出してしまう月が多かったです。自炊の比重を増やして削減できるよう見直そうと思います。

また、気がかりだった医療保険についても食費を見直して捻出したお金で加入を検討してみます。この度はありがとうございました!

From 編集部

まずは保険に加入して住宅購入計画を

住宅購入の夢は無理なく叶えられそうとのこと。食費を抑えるために夫婦で協力して健康にいい食事を作り、医療保険に加入して安心感をプラスしてくださいね!

maruyama
Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
URL:http://www.maruyama-harumi.com/index.html

構成・文/前川ミチコ イラスト/Sachicafe 監修/丸山晴美
※掲載されている情報は2020年9月時点のものです
※記事内のデータ・コメントは2020年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー80人が回答したアンケートによるものです

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