花嫁ヘアの最旬お色直し「質感・前髪・長さ」で劇的イメチェン実例集
お色直しでガラリとイメチェンした場合、衣裳だけでなく髪型(ヘアスタイル)の変化も重要! そこで今回は、最近多い「質感」「前髪」「長さ」で変化を出したおしゃれ花嫁さんのヘアチェンジ実例をご紹介!ヘアスタイリストの金子真由美さんによる、チェンジのポイントも参考にしてくださいね。
劇的イメチェンが叶うヘアチェンジについてプロに聞きました!
プロがアドバイス
トレンドを取り入れながら、お色直しでギャップを演出してゲストの皆さんを楽しませたいという方に、おすすめのヘアチェンジは次の3つ。実例と共に、押さえておきたいポイントも解説しますので、参考にしてくださいね
旬の劇的イメチェンはこの3パターン!
【1】ヘアの質感を変える
ゆるふわヘア⇒ウエット感のあるヘアにチェンジするような例
【2】前髪のスタイルを変える
アップしたりセンターパーツにしたりして、おでこを見せるパターンと、前髪を下ろしたり、横に流したりするパターンへのチェンジ例
【3】ヘアの長さを変える
お色直しでヘアカットしたり、長いエクステを着けたりするような例
【質感で劇的イメチェン】
男性ゲストも気づくくらいのギャップを演出
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「もともと着けたいアクセサリーがあり、それぞれに合わせたヘアスタイルに。かつ、男性ゲストでもわかるくらいの違いを出したいと思い、特に披露宴中のヘアはふんわりした雰囲気からモード感のある雰囲気へ、大きなギャップを出しました」(Senaさん)
【挙式のヘア】
挙式の舞台となった緑豊かなガーデンになじむリーフの冠に合わせ、ほっこりなりすぎない海外のウエディングヘアをイメージしたギブソンタック風のまとめ髪に。たくさん入れたハイライトがわかるように、サイドは編み込みにして。おくれ毛もたっぷり
【披露宴のヘア1】
編み込みからラフな雰囲気でまとめたシニヨンにクイックチェンジ。角をモチーフにした“ホーンクラウン”とキラキラのピアスが主役
【披露宴のヘア2】
大きな花のイヤーカフをポイントにしたかったので、少しウエット感を出したタイトなダウンスタイルにチェンジ。全体を外ハネにして前髪はタイトにし、モードなイメージへシフト
セレモニーからパーティへ、時間や空間に合わせて切り替え
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「大胆にチェンジしたことがわかるように、ヘアも変化を楽しみました。挙式から披露宴のヘアチェンジは、セレモニーとパーティと時間も会場も変わるので、雰囲気に合わせて変化を付けました。さらに披露宴後半は、ドレスに合わせて全身のイメージをカジュアルに一新。一方で、全てのヘアでウエーブを生かしたのもポイントです」(miiさん)
【挙式のヘア】
挙式は落ち着いた雰囲気を意識。ヘッドドレスは着けず、ウエーブの毛流れを王道にした低めのシニヨンスタイルに。前髪は普段通りの斜め分け
【披露宴のヘア1】
当初はあまり変えるイメージはなかったけれど、ドレスが同じだったので、挙式と披露宴の切り替えをヘアで表現。フロントもバックもアップにまとめて、パーティらしい華やかさを意識
【披露宴のヘア2】
レストランでのアットホームなウエディングを象徴するヘア。ウエットな質感と今までしたことがないセンター分けにして、ウエーブを強調。“おフェロ感”を出しつつ、ビジューたっぷりのカジュアルなドレスの雰囲気に合わせて、モードな仕上がりに
王道、自分らしさ、個性派、さまざまなスタイルを堪能
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「せっかくなので、花嫁らしい定番のスタイルも、自分らしさも、そしてとびきり個性的なヘアも楽しみたいと思いました。その方がゲストも飽きないかなという思いも。中でも、披露宴後半は、ビンテージ刺しゅうのドレスにも負けない大胆なヘアスタイルを楽しみました」(さきさん)
【挙式のヘア】
披露宴は定番の花嫁らしさを大切にした。シンプルで落ち着いた雰囲気を生かしたシニヨンに、憧れていたフィンガーウエーブを顔周りにあしらってレトロ感もプラス
【披露宴のヘア1】
ふわっふわでラフにまとめたアップヘアは、楽しいパーティの始まりにぴったり。花びらをちりばめたティアラで、より華やかに
【披露宴のヘア2】
ツヤツヤのタイトなストレートヘアの質感を生かし、つけ毛で長さを足して仕上げたフィッシュボーンにゴールドのヘアピアスを。さらに、とびきりおしゃれに!とオーダーしたヘア用の装花をオン。ニュアンスカラーのドレスなので、ヘアチェンジで大胆な変化を見せた
質感でイメチェンする場合のポイント
「ヘアチェンジにトレンド感を取り入れるといえば、質感のアレンジが人気。ただ、順番には注意が必要です。ウエットヘアからふわふわヘアやかっちり固めたヘアへのチェンジは、洗い流す必要があるため時間的に厳しいです。ウエットヘアを希望するなら、最後のヘアで取り入れるようにしましょう」(金子さん)
【前髪で劇的イメチェン】
前半はおでこを出してすっきり、後半はふんわり前髪でリラックス感を
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「超ロングヘアだったので、普段自分ではなかなかできないアレンジをしてみたいと、この長さだからできるヘアをパターンを変えて楽しみました。さらに挙式と披露宴前半、披露宴後半で前髪をアップダウン。最初はおでこを見せてすっきりと、後半は前髪をふんわり下ろして、さらにイメージチェンジを楽しみました」(yukiさん)
【挙式のヘア】
アンティーク感のある“ホーンクラウン”が映える、ギブソンタックで前髪もすっきりアップ。シンプルで大人っぽい印象に
【披露宴のヘア1】
挙式と同じドレスでも変化を出したくて、まとめ髪から超ロングのヘアを強調するゆるふわダウンヘアに。前髪は同じくアップ、トップは編み込みにして、全体にピンクの花をあしらってかわいらしく
【披露宴のヘア2】
チュールのドレスに合うように、高めにあしらったふわふわのお団子ヘア。ふんわりと下ろした透け感のある前髪と、美容室で長さを調整してもらったおくれ毛で、抜け感のある仕上がりに
ヘッドドレスを主役にした前髪アレンジに
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「何年か後に振り返って見てもかわいいと思えるような、クラシカルなヘアを意識しました。また、妥協なく選んだヘッドドレスが主役になるように、特に顔周りのヘアアレンジを工夫していただきました」(AYAKAさん)
【挙式のヘア】
少しウエーブを出したヘアを低めの位置でまとめたシニヨンスタイル。アップした前髪にクラシカルで甘さを抑えたティアラを合わせて、どこか凛とした表情
【披露宴のヘア1】
挙式と基本は同じアレンジながら、前髪のあるなしで印象はガラリと変化。リボンの揺れるピアスもあいまって、グッとスイートに
【披露宴のヘア2】
こだわったヘッドドレスの中でも特にお気に入りだったゴールドのクラウン。しっかりと引き立つように、顔周りをすっきりアレンジした編み下ろしヘアに。前髪をセンターで分け、再びおでこの見えるスタイルに
普段の延長線上でありながら、前髪の分け方で変化を楽しむ
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「結婚式全体のテーマを“気取らないカジュアル感”にしていたので、ドレスが華やかな分、ヘアは普段とあまり変わらない印象にして、引き算したいと思いました。自分らしさを貫いたショートボブだったということもあり、前髪をメインに変化を出しました」(MIKOさん)
【挙式・披露宴のヘア1】
チャペルの雰囲気に合うクラシカルなイメージで、前髪を斜めに下ろした正統派な印象に。髪の持つ透明感を出したくて、あえてワックスやスプレーを避けた
【披露宴のヘア2】
ピンクベージュでふわふわとした質感のカラードレスに合わせて、自然なエアリー感のある仕上がりに。華やかな印象に見せたくて、前髪を上げておでこを出したことで、挙式との違いを明確に
前髪でイメチェンする場合のポイント
「実は、後ろ側の変化よりも前髪をアレンジした顔周りの変化の方が、ゲストにもわかりやすいんです。おでこを見せたい場合はオールバックにセンターパーツ、かき上げヘア、前髪を下ろす場合も斜めに流したり、毛の量を調整してシースルーバングにしたりと、見せ方のバリエーションもいろいろあるのも魅力。全体のアレンジよりも比較的手軽にできるので、時間がないときもおすすめです」(金子さん)
【長さで劇的イメチェン】
ヘアカットで、お色直しがインパクト大の演出に!
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「もともとヘアカットしたいと思っていて、さらに披露宴中に髪が短くなっていたらゲストの皆さんにも新鮮な演出として味わっていただけるかなと思い、トライしました。再入場では歓声が。自分自身も気分がガラリと変わったことでとても楽しめました」(NANAさん)
【挙式のヘア】
挙式の凛とした雰囲気を演出するために、すっきりとした低めポニーテールに。エクステで長さを足して、テールの中ほどまで、ぐるぐる巻きにしたトレンド感のあるアレンジ
【披露宴のヘア1】
モードな会場装花や、ゴールドのクラウンに合わせて、ふんわりとゆるくまとめて下ろした立体感のあるアレンジに
【披露宴のヘア2】
旬の切りっぱなしのようなミディアムボブに潔くカット。外ハネで動きを出し、お気に入りの大ぶりイヤリングも映えるモードな花嫁姿に
伸ばしてきたロングヘアがいっきに軽やかに!
【ヘアチェンジでこだわったこと】
「せっかくの機会にいろんなヘアスタイルを楽しみたいと思い、3パターンそれぞれ全く違った印象のヘアにしたいと思いました。中でも、披露宴のお色直しではヘアをカット。『お色直しで髪を切るなんて聞いたことない!』とたくさんの人に驚かれて、うれしかったです」(たかよさん)
【挙式のヘア】
小ぶりの可憐なティアラが映えるように、できるだけシンプルなシニヨンに。前髪とおくれ毛が顔周りを包み込み、優しい雰囲気
【披露宴のヘア1】
低めのポニーテールに大きめのリボンをあしらったナチュラルなスタイル。この後のヘアカットが生きるように、ロングの印象が伝わるようにしたのもポイント
【披露宴のヘア2】
ずっと伸ばしてきたロングヘアをバッサリカット。長さがわかりやすいように、まとめず、ふんわりエアリーな質感のボブスタイルで登場
長さでイメチェンする場合のポイント
「実例のふたりのように、ヘアカットする場合は、ロングヘアであることを印象付けるようなヘアにしておくことが、お色直しを盛り上げるポイントです。またヘアカットできるのは美容師や理容師の免許を持ったヘアメイクさんだけ。会場によってもヘアカットがNGのところもありますので、早い段階で確認をしておきましょう。
ロングからのチェンジだけでなく、長いエクステをプラスすることで、ショートやミディアムからロングへの劇的イメチェンという方法もありますよ。その場合はエクステの色みが地毛と合っていることに配慮しましょう」(金子さん)
From 編集部
いろいろな自分を満喫!見る人にも驚きを
女性には変身願望があるといいますが、結婚式のお色直しはまさにそれを叶えるチャンス!限られた時間の中でも卒花さんの実例のように、できることはたくさんありそう。また、ゲストにとっても花嫁のお色直しはお楽しみの一つ。ぜひ、みんなで劇的チェンジを満喫してくださいね。
金子真由美さん ヘア・スタイリスト
「BOTTOMS」所属のヘア・スタイリスト。インスタグラムでは「#かねこアレンジ」が話題を集める。2019年発売のウエディングヘア本『#かねこウェディング 』(amzn.to/2vmHFDg)をはじめ、現在までに5冊のヘアアレンジ本を出版。
構成・文/小松ななえ
※掲載されている情報は2020年8月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2020年7月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー66人が回答したものによるものです
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