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家計簿ズバリ診断[vol.11]岡山県・たろさんの場合「不妊治療をして子どもが欲しい」

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結婚したら、夫婦でどのように協力して家計を管理していけるかが、未来の明暗を分けるカギ。そこでこの連載では、新婚カップルの「夢」と「リアル家計簿」から、ファイナンシャルプランナー(以下FP)の丸山晴美先生が一家の未来をズバリ診断。今の生活でふたりの夢はかなうのでしょうか。

「不妊治療と、将来は3世帯住宅も考えています」

現在は不妊治療中で、将来は子ども3~4人希望。将来は実家を3世帯住宅に建て替えるかも?……という岡山県・たろさんの家計簿を診断してもらいました。

相談者:岡山県 たろさん

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これからかかるお金のことをいろいろ考えていかなければと思ってはいますが、なかなか手が付けられていません。貯蓄は別の口座にまとめたほうが良いのか、老後に備えて個人年金など何かしておいたほうが良いのかなどお聞きしたいです。よろしくお願いいたします!

【たろさん家族のプロフィール】

・夫29歳(会社員)
・妻30歳(契約社員)

子どもは2021年までに1人、その後1~2年ごとに1人ずつ、計3~4人希望。

たろさんの平均的な月の家計簿がこちら!

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【たろさんの夢と現実memo】※金額はすべて「約」

●将来の夢
・現在、不妊治療中。
 子どもは1~2年おきに出産し計3~4人希望
・実家の店を、家族との3世帯住宅に建て替えるかも?

●月収とボーナス(手取り)
夫:60万円、ボーナス年間80万円
妻:0~20万円

●年収(手取り)
夫:800万円
妻:100万円

●借入金・ローン
夫:奨学金 残債100万円

●貯蓄総額(現在)
夫:普通預金300万円
妻:普通預金900万円

●貯蓄以外の金融資産(現在)
投資信託(つみたてNISA)

●保険/月
2000円

●家計管理
夫:家賃、駐車場代、光熱費、外食費など
妻:食費(自炊分)、洗剤などの日用品
とおおまかに分担

FP丸山先生が診断

たろさんの家計簿の採点結果は……

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from 丸山先生

夫の高収入に助けられているけど……
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それゆえに出費も膨らみがち?

夫の収入が安定している今、
しっかり貯蓄をしながら不妊治療を

夫の収入の多さに助けられている部分が大きいですが、それゆえに出費がやや多めかな、という印象です。貯蓄が毎月27万円近くできていて優秀な家計ですが、もうちょっと切り詰められるとよりいい家計になりますよ。

しばらくは不妊治療を続けていっても家計的には崩れにくいでしょうが、これが長期化したり、2人目・3人目も不妊治療が続くと、今のような家計をキープすることは難しくなってしまうかも。

不妊治療では、お金と時間を無駄にしないことがとても大事。腕のいい病院をリサーチして、次の段階にステップアップするかどうかの見極めは慎重に。

そして夫の収入が安定しているうちにしっかり貯蓄をしつつ、まずは第1子妊娠のための治療を進めましょう。

from 丸山先生

妻の貯蓄が多いのも◎
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それは実家の建て替え用に残しておいて

妻の貯蓄は家の頭金として残し
不妊治療をしつつ、さらに貯蓄を

妻の貯蓄が多いのも優秀ポイント。とはいえ、子どもを3人、4人希望となると、教育費はメリハリをつけて出費をするようにするとよいでしょう。

また、将来的に実家のお店を3世帯住宅に建て替える可能性もあるとのこと。ざっくり2000万円は考えているとのことですが、今の妻の貯蓄は、その頭金にもなります。

それを守りつつ、不妊治療は夫の収入でやりくりして、さらに貯蓄を準備して住宅の頭金を増やしつつ、子どもの教育費を貯めていく、というのが今後のプラン。

しっかりお金を管理して、無駄な出費を減らし、可能な限り貯蓄を増やしていきましょう。

つみたてNISAをやっていて、iDeCoもやった方がいい?とのことですが、夫はぜひやってください。iDeCoは投資信託の運用の仕方によってはマイナスになることもありますが、年金資金を運用しながら備えつつ、掛金は全額所得控除になるというメリットがあります。

from 丸山先生

貯蓄の金額は大きいけれど……
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すべて普通預金……もったいない!

ネット銀行、ハイブリッド口座など
利率も自由度も高いところに預けて

貯蓄が多いのはいいのですが、すべて普通預金なのが気になります。ただ、不妊治療も高度になればなるほど費用も高くなるので、いつでも引き出せる状態にしておきたいですよね。

そこで、利率のいい定期預金を調べて一部はそちらに回してみるのはいかがでしょう。

ネット銀行の定期預金、ハイブリッド口座(証券口座にひもづく銀行口座)などは、解約のタイミングにあまり縛られず、だけど普通預金よりは利率がいいのでオススメです。

お子さんがどのタイミングで何人になるかが未知数なので、家計の予測は難しいですが、大家族になると、実家の建て替えも大規模になる可能性が。

頭金が多い分には困らないので、今のうちにしっかりと目的別に貯蓄や投資などで貯めておきましょう。
そして、建て替えのときは、先々もめないよう、費用を出した分だけの登記をすることも忘れずに。

とにかく今は、不妊治療を頑張ってくださいね!

診断を終えて

相談者さんからひと言

たろさんより

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夫の収入に助けられているけれど、それゆえ出費も膨らみがち?との指摘、その通りかもと思いました。

今後かかる費用、今の収入を得られなくなった場合のことも考えて、夫と改めて話をしようと思いました。貯蓄を守り、さらに増やせるようiDeCoの活用もアドバイスいただけたので、自分でも勉強し実施しようと思います。

ハイブリッド口座や登記についても知ることができ大変勉強になりました。ありがとうございました。

From 編集部

今の貯めどきを最大限に活かして

不妊治療のゴールがわからない今、将来の家のプランも考えるのは大変ですね。丸山先生のアドバイスを参考に、今の貯蓄はキープし、さらに増やして、子どもと3世帯住宅の夢を両方かなえてくださいね!

mayama
Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
URL:http://www.maruyama-harumi.com/index.html

構成・文/前川ミチコ イラスト/Sachicafe 監修/丸山晴美
※掲載されている情報は2020年8月時点のものです
※記事内のデータ・コメントは2020年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー44人が回答したアンケートを基にしたものです

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