【秋冬婚】ブーケを素敵に彩る旬の花材、教えて!卒花SNAP付き
秋冬婚予定の花嫁さん、季節的にブーケで使えるお花の種類が少ないのでは……と心配していませんか。実は、切り花の世界では花材の種類が豊富になるのは秋冬シーズン!秋は結婚式のハイシーズンのため、流通する花材の色や種類が増え、また年末にかけてはクリスマスを意識した花も豊富。
今回は、ブライダルのフラワーデザインを多く手掛けるRaQueの新井さんにそんな秋冬だからこそ楽しみたい、旬なブーケ花材を伺いました。
【秋婚】におすすめの旬花材って?
●コスモス
小ぶりの花だが、たくさん集めて入れることにより主役級に。大ぶりの花やグリーンを合わせると、華奢で可憐な形が目立つ。
●ケイトウ
色や形の種類が豊富で大ぶりの花。軽やかな花材とミックスすると、柔らかい雰囲気の秋らしいブーケに。
●フランネルフラワー
フェルトのような質感で優しい印象。アンティーク系の花材と合わせると柔らかいイメージになり、季節感を演出できる。
●アスチルベ
小さな花を咲かせるフェミニンな花材。パステルカラーが主流で、暖色系の花材と合わせると大人可愛いブーケに。
●ユーカリ
ドライフラワーやネイティブフラワー系と束ねるのが定番。秋は鮮やかな花と合わせると暖かい印象になる。
●シンフォリカルポス
真珠のような形の白い実をつける。葉を落とし、合わせる花材も白で統一すると純白のブーケが完成。色や形が異なる種類も。
●ビバーナムティナス
秋はネイビーの実が美しい時季。少しプラスするだけで、ビターな大人の印象に。ガーデンウエディングにもぴったり。
秋の旬花材を使った卒花ブーケSNAP
秋はこんなブーケがおすすめ!
秋らしいコスモスやケイトウなど動きのあるお花の他、実物や枝物をメインにした大きめのブーケが一押し。またパンパスグラスを使ったり、オレンジと茶色を組み合わせてボーホーらしい雰囲気にするのが最近のトレンドです。(新井さん)
細かなグリーンと秋らしい実物花材のおしゃれブーケ
マーメイドドレスに合うように、可愛いより大人っぽいイメージに。グリーン多めで、落ち着いた赤を入れてほしいとお願いしました。ドレスの繊細なレースに合った、細かいグリーンがお気に入り。豪華だけど、まとまりのあるブーケに仕上げてもらいました。
(@emi0915wさん/2019年9月挙式)
主な使用花材:ビバーナムティナス、カラー、アストランティア、アスパラガス、ワックスフラワー、レースフラワー
ワインレッドのトーンが大人シックな秋ブーケ
甘めなデザインで、淡いピンクが使われているドレスを選んだので、ブーケはかっこいい雰囲気で、赤と黒のはっきりした色味にしてほしいと依頼。完成したブーケは黄色と紫色の花もワンポイントになっていて、見た瞬間、素敵さに鳥肌が立ちました!
(Nozomiさん@noz_wd_/2019年10月挙式 )
主な使用花材:ケイトウ、カラー、バラ、ダリア、カンガルーポー、オンシジューム、ワレモコウ、ピンクッション
満開のコスモスが可愛らしいラウンドブーケ
コスモスは一番好きな花なので、丸ごと使ったブーケを作ってもらうことが夢でした。白とピンクのかわいらしい印象で、ウエディングドレスはもちろん、くすみピンクのカラードレスにも相性抜群! ゲストからは「似合う!」という声をたくさんもらいました。
(maiさん/2019年10月挙式)
主な使用花材:コスモス、カスミソウ
オールシーズン使える花材も!
バラ、ダリア、ガーベラなどの花材はオールシーズン使用可能。品種が豊富なため、色や形もさまざま。秋や冬の季節感を出したいなら、暖色系でまとめたり、秋冬の旬花材を一緒に合わせたりするのがよいでしょう。
【冬婚】におすすめの旬花材って?
●アマリリス
大輪で華やかなため、1種類だけでまとめても◎。茎が長く太いので最近人気のアームブーケとしても使うことができる。
●チューリップ
色が豊富で、アンティークカラーが増えてきた近年ではクラシカルに仕上げることも多い。冬らしい純白のブーケも魅力的。
●スイートピー
パステルカラーが多いが、最近はニュアンスカラーなどの色合いも豊富で小じゃれた印象にも◎。香りも人気の理由の一つ。
●ラナンキュラス
サイズ、色が豊富。丸い形を生かしたポップなブーケが定番ですが、ボルドー系や濃いめのグリーンと合わせるとシックな雰囲気にも。
●コットンフラワー
ホワイト、ブラウンの2色。もこもこ感が冬らしさを演出してくれる。長めに束ねてドライフラワーと合わせるのも人気。
●コニファー
リースに合わせるのが定番だが、くすんだグリーンでシャープな形のため、ユーカリの色は好きだけど甘すぎるかもという人に。
●ナンキンハゼ
動きのある枝に白い実をつける。ざっくり束ねたブーケや、グリーンのリース形ブーケにポイントとして使用すると効果的。
冬の旬花材を使った卒花ブーケSNAP
冬はこんなブーケがおすすめ!
グリーン、枝物などを取り入れて冬らしく、こっくりとした色づかいやクリスマスのイメージにするのが定番ですが、最近は、ニュアンスカラーの花材を交ぜて、大人な雰囲気にするのも人気です。(新井さん)
純白ドレスに映えるクリスマス感たっぷりのブーケ
12月挙式だったため、クリスマスカラーを取り入れたかったのと、タキシードは漆黒、ドレスは純白にしたので、ブーケも揃えてカチッとした印象にしたくて、赤をイメージカラーに。“誰も見たことがないモダンなブーケ”にしてほしいとお願いしました。
(@usa_oji_weddingさん/2019年12月挙式)
主な使用花材:アマリリス、プロテア、オンシジューム
あえて花材を絞ったクラシカルなチューリップブーケ
保育園の頃に使っていたシンボルマークがチューリップだったので、今でも特別感があり、ブーケもチューリップ1種類に絞りました。かっこいいイメージにしたかったので、葉の形や茎の長さなどを細かく依頼。理想通りのブーケになって大満足です。
(@sak_wd_さん/2020年2月挙式)
主な使用花材:チューリップ
鮮やかな紫の濃淡が美しいラウンドブーケ
紫の濃淡がきれいなブーケをinstagramで発見し、フローリストにその画像を見せながら「花材は多少変わってもいい、イメージが同じになるように」と依頼。すると、イメージ以上に私らしく、インパクトのあるブーケに仕上げてくれてびっくりしました。
(DAHANEさん/2019年2月挙式)
主な使用花材:ラナンキュラス、チューリップ、スカビオサ、紫陽花(プリザーブドフラワー)、ラン、ドラセナ
冬婚なら春花材を先取りできちゃう!
アネモネ、ストック、ヒヤシンスなど春の花材は、冬の時季から流通が始まるため、実は冬婚ならブーケに使うことが可能。軽やかなパステルカラーのお花を選んで思い切り春らしくして、季節の先取りを楽しめちゃうんです!
From 編集部
バリエーション豊かな秋冬花材を楽しんで!
秋冬婚なら、バリエーション豊富な花材の中から選べるから、季節感を生かした雰囲気にすることも、思いっ切り自分好みにすることも可能。これは無理かな……?と思わずに、気軽にプランナーやフローリストに相談してみて。秋冬だからこそ、ウエディングならではの旬な花材を選んで、ブーケを楽しんでくださいね。
新井りえ ディレクター/フローリスト
渡英し、ヨーロピアンフラワーデザインを学ぶ。帰国後、結婚式場や店舗での花屋に8年間勤務し、ブライダルでは企画から制作まで担当。2011年RaQueを立ち上げ、近年はイベントディスプレーや展示会、雑誌協力など幅広く活躍している。
取材・文/齊藤亜由美 監修/新井りえ(RaQue | ラキュウ http://ra-que.com/) 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2020年7月時点のものです
※紹介している花材は年によって、流通時期がずれたり短くなることがあります
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