“紙質”に技アリ! トレペ・コットンetc.おしゃれペーパーアイテムSNAP
招待状や席札などのペーパーアイテムをワンランク上のデザインにするには、ベースとなる”紙”も重要。そこでおしゃれなペーパーアイテム作りに成功した先輩花嫁たちに、紙選びのこだわりを伝授してもらいました。
紙質01_トレーシングペーパー
図柄などを透かして複写するための半透明の紙。写真や文字を印刷した用紙に重ねるだけでぐっとおしゃれな雰囲気が高まります。厚さによって透け感が変わるので、自分のイメージに合うものを選んで。
招待状の表紙に付けてニュアンスをプラス
招待状はトレーシングペーパー、新郎新婦の写真で作ったイメージカード、メッセージカード、タイムスケジュール、アクセスマップをハトメ金具でまとめて冊子風に。程よく透け感のあるトレーシングペーパーを使うことで、シックな雰囲気に仕上げています。
紙選びのこだわり
ペーパーアイテムはコンテンポラリースタイルを意識してデザインしました。半透明のトレーシングペーパーを一番上に重ねたことで、全体のデザインがまとまっておしゃれさが出ました。紙の大きさはすべてはがきサイズに統一してすっきりとした見た目に。(Nozomi@noz_wd_さん)
金箔(きんぱく)をあしらったトレーシングペーパーで格上げ
結婚式のテーマはナチュラルウエディング。会場にある木々のトンネルの写真をイメージカードに使用し、透け感のあるトレーシングペーパーを重ねてベールに包まれているような幻想的なムードを演出。シンプルなトレーシングペーパーに金箔がアクセントに。
紙選びのこだわり
トレーシングペーパーは透けすぎない厚口のものを使用。家庭用プリンターで印刷したのですが、コピー用紙にトレーシングペーパーをテープで仮留めし、2枚一緒に印刷すると失敗しにくかったです。金箔とハトメを付ける作業は大変でしたが、納得のいくデザインになりました。(530_wdgさん)
重ねテクニックで洗練された席札に
カリグラフィーアーティストにオーダーした手書き文字の席札は、トレーシングペーパーと厚紙を重ねて作ったもの。同じ白系のペーパーでも紙質を変えたことで、特別感のあるデザインに仕上がっている。スプレー塗料でアンティークゴールドに色付けしたシーリングスタンプが洗練度を高めている。
紙選びのこだわり
半透明のトレーシングペーパーを使ったことで、紙代を低コストで高見えに成功! シーリングスタンプはまとめて作ってから、多目的用のボンドで貼ると剥がれにくいうえ時短にもなります。(amy_brideさん)
紙質02_エンボスペーパー
表面に細かな凹凸加工を施した、ざらざらとした質感が特徴。100円ショップなどで手軽に手に入るのに高級感が出せると、おしゃれな花嫁の間で人気を集めています。
縁をちぎってナチュラルなテーブルサインに
緑豊かなガーデンのある会場に合わせて、ペーパーアイテムもナチュラルテイストに。白のエンボスペーパーにカリグラフィー風のアルファベットを印刷した手作りのテーブルサイン。シンプルなゴールドクリップをスタンド代わりに使うアイデアも素敵です。
紙選びのこだわり
実は結婚式前日にテーブルサインがないことに気が付き、慌てて作ったものなんです。ざらっとした質感と程よく厚みのあるエンボスペーパーのおかげで、紙の縁を適当にちぎっただけで味があるデザインになりました。(km_wedding1222さん)
紙質03_ファインペーパー
特殊紙の一種で独特の模様や色合いを持つファインペーパー。数多くの種類があり、デザインの幅も広がります。画材専門店や印刷会社などで手に入ります。
リクエストカードは色みの異なる紙をレイヤード
主に受付などの手伝いをお願いするゲストに招待状とともに送るリクエストカード。色みと太さの異なるファインペーパーを重ねて作ったこだわりのアイテムなのだそう。「Request」とプリントした紙は、リボン風にカットして細部まで可愛く。
紙選びのこだわり
印刷会社から取り寄せた紙のサンプルから厳選したファインペーパーの『竹尾』を使用。デザインも紙質も自分で決めたので、イメージ通りのナチュラルなデザインに。「私たちを支えてくれた皆さまと結婚する喜びを分かち合えますように」と、英語のメッセージを添えた写真入りのカードがお気に入りです。(530_wdgさん)
しっかりとした厚紙でポストカード風に
新郎との出会いのきっかけは野外フェスだという@hy190224さんは、招待状に自然豊かな森を感じる木々や動物をプリント。しっかりとした厚みの紙を使用したことで、ポストカードのような高級感のある仕上がりになっている。印刷会社からサンプルを取り寄せて印刷、実物を見比べてから紙を決定し、納得のいくペーパーアイテムに。
紙選びのこだわり
『A5 コットン300kg』の厚紙は、ナチュラルなモチーフイラストも甘くなりすぎないところが気に入っています。アクセスマップを淡いベージュの紙にして、招待状とコントラストをつけておしゃれに仕上げました。(@hy190224さん)
紙質04_羊皮紙風ペーパー
本来は羊の皮をなめして作った羊皮紙をイメージした紙。独特の模様がおしゃれな雰囲気に引き上げてくれます。
席札はグレイッシュトーンで大人のムードを演出
名前を印刷した羊皮紙風ペーパーにトレーシングペーパー、カラー用紙を重ねたオリジナルの席札。パンチで穴を開けて黒の糸を通し、アパレルブランドのタグ風に。ナプキンに巻き付けたテーブルセットもおしゃれ。一番下のグレー色紙の裏面には、一人一人にメッセージを添えて感謝の気持ちを伝えたそう。
紙選びのこだわり
コスト削減のためにDIY。グレーの羊皮紙風ペーパーを使ったことで、大理石のような模様で高級感が出てよかったです。招待状を作る際に余ったトレーシングペーパーも使ったので、材料費は500円程度で70名分作れました。(Nozomi@noz_wd_さん)
紙質05_コットンペーパー
綿や麻を原材料にしているコットンペーパー。一般的な紙と比べて繊維質で滑らかな手触りが魅力。刃物で切った断面とは異なる自然な風合いの耳付きデザインにぴったり。
海外からの手紙をイメージした招待状
アンティークなインテリアなどを取り入れたシャビーシックなウエディングを体現したtamami.さん。印刷会社にオーダーした招待状カバーは、ニュアンスのあるコットンペーパー×活版印刷で洗練されたデザインに。仕上げにトレーシングペーパー、シーリングスタンプを手作業であしらってセンスよく。
紙選びのこだわり
ホームパーティのようにゲストにくつろいでもらえる結婚式にしたかったので、海外の手紙のようなシンプルで大人っぽい招待状を目指しました。特に女性ゲストから評判がよく、今でもおうちに飾ってくれている方もいるようです。(tamami.さん)
生成り色を選んでよりソフトな雰囲気に
”流行にとらわれないタイムレスな花嫁像”をコンセプトに掲げた__yu.bride915さんは、やわらかい質感のコットンペーパーで席札を制作。シンプルなゲスト卓となじみのいい生成り色をセレクトし、ナチュラルであたたかみのあるテーブルコーディネートに。紙の縁を手でちぎることで、一枚ずつ微妙に形が変わっておしゃれ。
紙選びのこだわり
ペーパー専門店で購入したイギリス製のコットンペーパーに、自宅のプリンターで名前を印刷しました。ナチュラルな質感が、形式ばらない結婚式のイメージとマッチ。耳付きにしたかったので手でちぎりました。縁を軽く折り、水をつけた指先で折り目を軽く濡らしてからちぎるときれいにカットできましたよ。(__yu.bride915さん)
From 編集部
デザインに悩んだら、紙質から考えてみるのもおすすめ
質感、厚さ、色合い、模様……紙の世界は奥深いっ! ペーパーアイテムのDIYというと全体のデザインから考えがちですが、使える紙質のリサーチから始めてみると具体的な完成イメージがしやすくなるはず。
取材・文/岸田雅子 構成/藤木萌恵(編集部)
※掲載されている情報は2020年7月時点のものです
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