【結婚休暇】休みは何日取れる? 有給なの? 「こう使った!」体験談
お仕事をしながら結婚式の準備を進めている皆さん。「結婚休暇」って知っていますか? これがあれば心置きなくハネムーンが楽しめるし、結婚式や引っ越しのために堂々と休めることも。そのためには結婚休暇の仕組みや自分の職場の制度を知ることが大切。卒花さんたちが「いつ、何日間」取ったかも参考に。
「結婚休暇」とは?
結婚する人だけが取得できる特別な休暇で多くが有給
結婚休暇は結婚式やハネムーンのため、特別に休むことができる制度です。身内が亡くなったときに休める忌引休暇と合わせて「慶弔休暇」という職場も。
結婚休暇は、年次有給休暇など労働基準法で規定されている「法定休暇」ではなく、それぞれの職場が独自に定める「特別休暇(法定外休暇)」。そのため制度がないところもあれば、あっても「入社して半年以上」「パートやアルバイトは対象外」など、取得できる人に条件があるところも。
また、有給扱いになることが多いのですが、無給の職場、有給でも満額ではない職場もあります。
みんな結婚休暇を取っている?
仕事をしていた卒花のうち7割が取得
職場に結婚休暇制度があった人は87%。7割の人たちが結婚休暇を取り(休暇取得後、結婚式までに退職した人含む)、取らなかった人は9%だけでした。
取得できる期限が長く、「ハネムーンに行けるようになったら取る」という人は6%。
制度があったのに、結婚休暇を取らなかった理由は?
●あまっていた有給休暇や夏季休暇でハネムーンに行ったから(あえて結婚休暇は取らなかった)
●取得できる期間が短く、ハネムーンの予定と合わなかった
●仕事が忙しかったから
●妊娠したから
●ハネムーンに行く予定がなかったから
みんな結婚休暇をどのように使っている?
TOP3はハネムーン、結婚式、届け出・手続き
ハネムーンに利用した人が81%と最も多く、次が結婚式、その次が平日しかできない氏名・住所の変更などの手続きや婚姻届提出。中には「結婚式アイテムの搬入日と式の翌日、役所等の手続きに1日」と分けて取った人も。
結婚休暇が取れる期間は職場によって違います。期限なしという職場は希少。多くは「婚姻届提出日から」「挙式日から」「婚姻届提出日または挙式日の何日前から」などと始期(基準日)が決まっていて、期間も短いところで1週間以内、長いところは1年以内と幅広く、2週間以内、1カ月以内、半年以内という職場も。
また、利用目的を限定している職場もあれば、問わない職場もありますし、連続して取らないといけない職場もあれば、分割してもよい職場も。
これらの規定が今後のスケジュールにも影響するので、お互いの職場の就業規則を確認して。
昨今、結婚式とハネムーンの時期をずらす人たちが増えていますが、取得できる期間の問題で、婚姻届提出後、結婚休暇でハネムーンに行き、結婚式を最後にした人たちも。
卒花の「私は休暇をこう使いました」
ハネムーンや結婚式以外にも結婚休暇が取れる職場だったら、こんな利用の仕方もあります。
●「引っ越しと結婚式の間に寿退職することになったので、婚姻届を先に出して、休暇を引っ越しに使いました」
●「妊娠したため、産休の前に結婚休暇を取って、早めに休みに入りました」
●「彼の職場は制度がなかったので、私だけ休暇を取って友人と旅行に行きました」
●「結婚式の前後は忙しく、ハネムーンは未定。式後の年度末に退職することにしたので、その直前、有給休暇を消化するように、結婚休暇を取りました」
みんな何日間結婚休暇を取った?
一番多いのは5日間。ほとんどの人が取得可能な日数すべてを消化
結婚休暇が取れる日数は少ない職場で2日間、多い職場は8日間以上。一番多かったのは5日間(64%)で、次が7日間(15%)でした。
取得できる日数が異なるため、実際取った日数も最多の5日(42%)を中心に、1~2日(3%)から8日以上(13%)までまちまち。「職場の人に迷惑をあまり掛けたくないから」と最小限にした人もいますが、多くの人が、取得可能な日数全部を取っているよう。
なお、週休2日制の場合、結婚休暇を5日取れば連続9日間になり、長期の旅行も楽しめますが、休日と連続して取る場合、休日も結婚休暇扱いになる職場もあるので要注意。
標準的であるといわれる公務員の結婚休暇は?
国家公務員と地方公務員でも違いますし、地方公務員は自治体で異なります。
<国家公務員の場合>
●期間……結婚の日(婚姻届提出日または挙式日)の5日前から1カ月後まで
●日数…5日間
●有給か無給か……有給
●分割取得の可否……不可(原則連続取得)
結婚休暇を取るためにはどうする?
事前の申請が必要。取引先にもメールでお知らせを
結婚休暇を取る場合、事前の申請が必要。申請書を提出しないといけない職場もあるので、就業規則や総務部、人事部など担当部署に確認しましょう。職場の人に迷惑を掛ける可能性もあるので、直属の上司への相談や周りの人への引き継ぎなども必要。長期の休暇になる場合は、取引先など外部の人にもお知らせを。
<メールで上司に伝える場合の文例>
件名:結婚休暇について
お疲れさまです。〇〇です。
下記の通り、結婚休暇を取得したく、ご連絡致しました。
ご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんが、
業務に支障がないように引き継ぎますので、
何とぞよろしくお願いします。
●休暇期間:〇月〇日~〇月〇日(〇日間)
●休暇事由:結婚式のため、ハネムーンのためなど
●休暇中の連絡先:携帯電話番号・メールアドレス
申請日
所属部署・氏名
<メールで外部の人に知らせる場合の文例>
件名:休暇のお知らせ
お世話になっております。〇〇です。
誠に勝手ながら、下記の期間、休暇を頂きます。
●期間:〇月〇日(〇)~〇月〇日(〇)
●不在中の担当者:担当部署名・名前・電話番号
私が不在の間、ご用向き・お問い合わせ等ございましたら、上記の〇〇までご連絡くださいませ。
なお、休暇明けの出社は〇月〇日(〇)となります。
不在中、ご不便ご迷惑をお掛けしますが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
所属部署・名前
※休暇を取る理由ははっきり伝えなくても構いません。
From 編集部
職場の制度をよく確認して結婚休暇を上手に活用!
卒花さんの話によると、結婚休暇には就業規則には載っていない細かい決まりがある職場もあるそう。分からないことは早めに確認し、結婚休暇を上手に活用しましょう。
また、結婚休暇は1つの「権利」ですが、多忙な時期に長期休暇を取るとひんしゅくを買うこともあるので、職場の状況を把握した上で上司に相談を。
※構成・文/渡邊博美 イラスト/南 夏希
※掲載されている情報は2020年6月時点のものです
※記事内のデータとコメントは2020年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー212人が回答したアンケートによるものです
- 挙式・披露宴
- 婚姻届け出
- ハネムーン
- 結婚準備全体
- 常識・マナー
- ダンドリ