［47の県民性プロポーズ］第４話 “青森女子”は王子さまを待っている！？

登場人物（県民性からの想像）

26歳。兼業農家。一度東京に出たけれど実家を継ぐため戻ってきた。仕事に一途で家族思い。性格は口数少なめでシャイ。学生時代の友人とはお酒の失敗も数々！？　ねぶたは人生に欠かせない。地元の集まりにもきちんと顔を出し、年上を重んじる。恋愛は少々奥手。でも付き合うなら常にリードしていたい。結婚式はけじめとして大切にしたいと思っている。

27歳。保育士。いつもニコニコ、めったに怒らないふわふわかわいい系女子。おじいちゃんおばあちゃんっ子。仕事帰りに同僚と一杯やりながら、仕事の話や恋バナをする時間が癒やし。恋愛では一歩引き、とことん尽くす。職業柄新しい出会いは少ない。世間体を考えてもそろそろ結婚したい。結婚式のお色直しは４着が憧れ。

口下手でシャイな青森男子と、おっとりおしとやかな青森女子。ふたりの関係が一歩進むときには、何か勢いが欲しい。普段ならお酒、そして青森県民の魂を熱くするねぶたもその一つ。普段は寡黙な彼が汗をかきつつ決めようとする姿に、彼女の母性的な胸きゅんセンサーが止まらないっ。

結婚後は”古風な夫と尽くす妻”。会話は少ないものの平和な新婚生活を送る。そのうち子どもができると、妻はたくましい母に進化。初めての大きなケンカもこの頃かも。口数の少ない夫も次第にコミュニケーションを取るようになり、川の流れのように幸せな日々が続いていく。

次はあなたの街のプロポーズかも！　乞うご期待！

古川沙也加さんのプロポーズSTORY

私は黒石市、彼は平川市の出身です。私の会社の後輩が、彼が所属するねぶたの会にいて、「ふたり絶対お似合いです！」と引き合わせてくれました。デートはもっぱらラーメン屋さん巡り。煮干しラーメンを食べてショッピング、というのがお決まりのコースでした。

交際２年で授かり婚。プロポーズはないだろうなと思っていたある日、友人たちとごはんを食べていると、突然音楽が鳴り照明が落ちて……「え！？　誰かの誕生日だっけ？」。現れたのは、バラの花束とケーキを携えた彼。「もうおなかに赤ちゃんいで順番逆さなっちゃったばって、沙也加の家族、メル（愛犬）みんなのこと大事にするはんで。結婚してください」。彼が一生懸命考えてくれた公開プロポーズ。大好きな仲間に見守られ、祝福されてこの上なく幸せでした。

今は家族３人となり、にぎやかな日々です。言葉を言わなくても自然に伝わる夫婦関係だと思います。

Profile

木原誠太郎 ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長

企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。

構成・文／伊藤佳代子　イラスト／つぼゆり
方言監修／古川沙也加さん
※掲載されている情報は、2020年6月時点のものです
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎+ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）および木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）によるものです

• プロポーズ
• 結婚決まりたて
• 笑いたい
• 楽しく読む
• 青森県