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家計簿ズバリ診断[vol.6]奈良県・うまっこさんの場合「趣味を続けて子どもと家も」

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結婚したら、夫婦でどのように協力して家計を管理していけるかが、未来の明暗を分けるカギ。そこでこの連載では、新婚カップルの「夢」と「リアル家計簿」から、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生が一家の未来をズバリ診断。今の生活でふたりの夢はかなうのでしょうか。

「趣味も子どもも家も……でも家計簿をつけるのが苦手なんです」

好きなアーティストの応援という趣味を続けつつ、子どもと家も欲しい。でも家計簿つけが苦手……という奈良県・うまっこさんの家計簿を診断してもらいました。

相談者:奈良県 うまっこさん

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応援しているアーティストのDVDやグッズを買ったり、ライブに行ったりという趣味を続けつつ、来年くらいには子どもも欲しい。マイホームも検討中ですが、35年ローンに抵抗があります。家計簿つけが苦手で、生活費以外は把握できていません。よろしくお願いいたします!

【うまっこさん家族のプロフィール】

・夫28歳(会社員)
・妻26歳(会社員)

来年くらいに第1子、その3年後くらいに第2子を希望。

うまっこさんの平均的な月の家計簿がこちら!

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【うまっこさんの夢と現実memo】※金額はすべて「約」

●将来の夢
・来年くらいに第1子、その3年後くらいに第2子希望
・趣味(好きなアーティストの応援)も旅行も続けたい

●月収(手取り)
夫:26万円、ボーナス90万円
妻:26万円、ボーナス40万円

●年収(手取り)
夫:500万円
妻:400万円

●借金
妻:奨学金200万円

●貯蓄/月
夫妻で:20万円

●貯蓄総額(現在)
夫:800万円(ほぼ投資、普通預金50万円)
妻:400万円(ほぼ投資、普通預金50万円)

●保険/月
夫妻で:医療保険1万円

●家計管理
夫が家賃と電化製品、妻が食費と光熱費と日用品を担当

FP丸山先生が診断

うまっこさんの家計簿の採点結果は……

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from 丸山先生

貯蓄の金額は大きいけれど……
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ほとんどが「投資」というのが心配

投資運用はリスク分散を考え
貯蓄額の10%程度までに

今の貯蓄総額が夫婦で1200万円と金額的には大きく見えますが、その内訳がほぼ投資であり、現金が100万円というのがやや心配です。

投資には値上がり益が期待できるというメリットがある半面、元本割れのリスクもあります。特に今はコロナショックの影響もあって相場が不安定になりやすい状況なので、1200万円の評価額も大きく目減りするリスクがあります。

利息が増えない普通預金より投資運用を、とチャレンジすることは大事なのですが、現金比率が低すぎるというのが問題。投資運用はすべての貯蓄額に対して10%程度まで、多くても半分くらいまでに抑えるのが安心です。

何にどれくらい投資しているかというポートフォリオを見直し、投資と貯蓄のバランスを変えましょう。例えば毎月の貯蓄20万円のうち、10万円を住宅用の貯蓄に回し、残りを投資へ。投資は値動きの少ない債権投資などでリスクを抑えましょう。

from 丸山先生

今が貯めどき!
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頭金を増やせば住宅ローンは減らせる!

欲しい家の相場を具体的に調べて
購入価格の3割を現金で貯めよう!

夫婦共働きで子どものいない今こそが貯めどき。住宅ローンを35年も抱えたくない、とのことですが、頭金をしっかり貯めれば、計算上はもっと短縮できるはずです。

住宅ローンの頭金は、購入価格の3割以上が目安。仮に3000万円の物件で頭金を1000万円用意するとして、2000万円のローンを組むとすれば、毎月10万円くらいずつの返済で20年くらいで完済できる計算に。さらに、繰り上げ返済をしていくことで、もっと短縮できます。

こうした計画を立てるためにも、まずは自分たちが欲しい家の相場を調べて目標を決め、そこに向かって貯めていくことが大事。

そして、今後仲良くしていきたい銀行を決めること。借り入れる銀行に口座をつくって定期預金などを積み立てておくと、優遇金利を受けられることもありますよ。

from 丸山先生

今までの投資は引き続き運用しつつ……
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これからは子ども、家など現実的な資金へ

子どもが生まれるまでには
家計を管理できる夫婦になろう!

とにかく子どもが生まれるまでの今が貯めどきであり、家計の基盤をつくるとき。今は夫の家賃以外のお金が不透明とのことですが、夫の収入だけで生活できる家計にシフトしていきましょう。

家計簿つけが苦手とのことですが、そんな人に使ってほしいのが、家計簿アプリ。夫にもお金を使うたびに入力だけしてもらえば、集計はアプリがやってくれます。そうすると、お金の流れが見えてきます。

妻が続けたい趣味にかかっている費用も、子どもが生まれると優先順位が変わり、そこにお金が回らなくなるかもしれませんが、家計簿をつけることで他に削れる項目を見つけやすくなるはずです。

今の運用を見直しつつ、これからは子ども、家と現実的な資金へと回していくことが大事。貯めどきの今、家の頭金をどんどん増やすことで、将来の返済がすごく楽になり、安定した家計を築いていくことができますよ。

診断を終えて

相談者さんからひと言

うまっこさんより

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子どもがいない共働きの今こそ投資のチャンス!と思っていました。そろそろ現実的に、と助言をいただいたので漠然と貯めなきゃと思っていたのを考え直そうと思います。

夫のことは夫で、と煩わしさもあって把握していませんでしたが、家族の家計だからしっかり把握すべきだと改めて気づかされました。

アドバイスどおり、家計の把握、具体的な目標設定をふたりで考えていきたいと思います。ありがとうごさいました。

From 編集部

家計簿アプリを使いこなして

今の家計の実態がしっかりつかめるようになると、将来のライフプランを立てるときの現実味がアップしますね。丸山先生のアドバイスを参考に、まずは家計を管理できるようになり、夢へと一歩進んでくださいね!

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Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
http://www.maruyama-harumi.com/index.html

構成・文/前川ミチコ イラスト/Sachicafe 監修/丸山晴美
※掲載されている情報は2020年6月時点のものです
※記事内のデータ・コメントは2020年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー44人が回答したアンケートを基にしたものです

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