平日の結婚式ってアリ?ゲストの本音と成功させるためのポイント3
結婚式の日取りはみんなが休みやすい土・日曜が定番。でも、さまざまな事情で平日に結婚式をと考える人もいるでしょう。ここでは、平日の結婚式を成功させるために気を付けたいポイントをご紹介! 実際に平日の結婚式に参列したゲストの本音も紹介するので、こちらもどうぞご参考に。
平日婚のメリット・デメリット
費用削減などメリットは少なくない
土・日曜や祝日に行うというイメージが強い結婚式。でも、挙式を平日に行っている人も約1割ほどいます(「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」より)。
仕事の都合など平日に結婚式を行う理由はさまざまでしょう。平日婚は不安に思う花嫁さんもいるかもしれませんが、意外にもメリットはたくさんあります。まずは、「費用が節約できる」ということ。平日は客数が少ないため、お得なプランを用意している会場も多いのです。また、「組数が少なく、ゆったりとした雰囲気の中で結婚式が行える」のも魅力。さらに、「希望の日程も取りやすい」といえるでしょう。
一方で、「土日休みのゲストを招待しづらく、本当に来てもらいたい人に来てもらえない」という事態が発生する恐れも。「平日に行うなんて常識がないと、反発を買う恐れ」もあります。また、「参列を表明したゲストにもわざわざ休みを取ってもらうなど、負担を掛けてしまう」ことにもなります。
以上を考えると、平日婚を行う場合には、ゲストの負担を軽くするためにさまざまな配慮が必要になることが分かります。
GUEST’s VOICE
仕事が休みづらいのですが、せっかく招待していただいたのを断るのも気が引けますね。(40歳・女性)
有休を取る必要があり、仕事が忙しい時期だと少し言い出しづらいかも。(31歳・女性)
仕事を休めるかどうかが直前まで分からないので、出欠の判断がしづらい。(45歳・男性)
平日婚に参列した際は、翌日も仕事で早く帰宅しなければならず、心から楽しめませんでした。(57歳・男性)
仕事帰りに参列したことがありますが、ドレスや靴、メイク用品などを持って移動したのが大変でした。(29歳・女性)
平日は仕事や学校がある人が圧倒的に多く、多くのゲストには休みを取って参列してもらうことになります。そのため、平日婚を成功に導くためにはゲストへの配慮が欠かせません。ここからは「平日の結婚式を成功させる3つのポイント」を紹介します。
< ポイント1|日取りの決め方 >平日でも参加しやすい日時に
翌日が休みになる金曜はゲストも参列しやすい
結婚式に参列し、二次会まで出席した翌日に仕事というのは、ゲストにとっては気が重いもの。翌日が休みになる金曜なら休みが取りやすく、ゲストも参列しやすいでしょう。飛び石連休の中日の平日もお勧めです。遠方から出席する場合、土曜の午前中の結婚式なら金曜の午後の結婚式でも変わらないと感じる人も。予算が許すならゲストの交通費や宿泊費を負担すると喜ばれるはずです。
半休で済むようにナイトウエディングに
まるまる1日休むよりは、半休の方が取りやすいということもあります。金曜のナイトウエディングにすれば、ゲストは午後から休みを取ればいいし、翌日はお休みになるので、参列のハードルはかなり下がるといえるでしょう
決算日など忙しい時期を避ける
呼びたいゲストの顔触れを見て、忙しい時期は避けるのがお勧めです。例えば、経理関係の仕事をしている人なら、3月や12月は避けるなどするといいでしょう。事前にいつが忙しいのか聞いておくのもお勧めです。
GUEST’s VOICE
開始時間が遅く設定されていたので、平日でも参列しやすかったです。(57歳・男性)
金曜の結婚式だったので、当日は宿泊して土曜に帰宅。日曜はゆっくり休めたのが良かったです。(33歳・女性)
平日でしたがナイトウエディングだったので、仕事終わりにそのまま参列することができました。(36歳・男性)
< ポイント2|伝えるタイミング >できるだけ早めに伝えよう
絶対に来てほしいゲストには事前に日程を相談
絶対に来てほしい人がいる場合は、その人に合わせて日取りを決めるという方法も。事前に日取りの候補を伝えて、参列できるかどうかを聞いてみるといいでしょう。
日取りが決定したら、なるべく早めにゲストに伝える
結婚式の日取りが決まったら、出席してほしい人には招待状を出す前に、できるだけ早めに伝えましょう。早めに伝えれば、ゲストも日程を調整しやすくなります。
GUEST’s VOICE
結婚式の半年くらい前に伝えられていたので、予定が立てやすかったです。(46歳・女性)
招待状をもらう前に日取りを伝えられていたので、助かりました。(36歳・男性)
早めに連絡をもらっていたので、飛行機も早割り料金で予約できました。(53歳・女性)
< ポイント3|伝え方 >平日婚の理由を説明し、無理強いをしない
平日婚である理由を説明する
結婚式の日取りを伝える際は、なぜ平日婚となったのかを説明すると、ゲストの理解を得られやすいでしょう。また、招待状にも「平日の挙式でご迷惑をお掛け致します」などのひと言を入れるのがお勧めです。
参列を無理強いしない
どんなに仲の良い友人でも、「絶対に来て!」「友人なんだから仕事を休んでも来るべき」といった態度をとるのはやめましょう。「ふたりの仕事の関係で平日に結婚式を挙げることになりました。お休みを取るのは大変だと思うけれど、もしよかったら出席してほしいな」といった言い方で打診するのが、相手の負担にならなくていいでしょう。
GUEST’s VOICE
なぜ平日に結婚式を行うのかしっかり説明してもらえたので、納得して参列できました。(35歳・男性)
休みを取って参列することに対して、気遣いの言葉があるとうれしいですね。(56歳・男性)
子どもがいるゲストにも配慮して
小さな子どもがいる人からは、「平日だと夫は仕事なので、子どもの面倒を見てくれる人が見つかるかどうか心配です」(28歳・女性)という声も。そんな人の不安を払拭(ふっしょく)するために、子どもも一緒に参列してもらうようにするのも一つの方法。
子ども連れのゲストに対しては、子どもが飽きないようにおもちゃやキッズスペースを用意したり、動きやすいように出入り口近くの席にするなどの配慮を。赤ちゃん連れのためにはベビーベッドを用意し、授乳スペースも確保しておくと良いでしょう。予算が許せば、ベビーシッターを手配するという方法も。
なお、親族の場合はもともと子どもも一緒に招待するケースも多く、夏休みや冬休みの期間の平日だと参列しやすい場合もあるようです。
From 編集部
ゲストへの細かい配慮で平日婚をスムーズに
土日休みの勤務体系のゲストにとって、平日の結婚式は負担が大きいもの。平日婚をする場合は、できるだけゲストが参列しやすいように最大限に配慮して準備を進め、ゲストが「参列して良かった」と思えるような心遣いをしましょう。親族であれば多少の融通が利くというケースもあるので、規模を縮小して親族のみの少人数結婚式にするという方法も考えてみるといいかもしれません。
荒井さやか
Coco style WEDDING代表
フリーランスウエディングプランナー
ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランのほか、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。
取材・文/粂 美奈子 イラスト/高篠裕子 監修/荒井さやか(Coco style WEDDING フリーウエディングプランナー) 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2020年4月時点のものです
※記事内のコメントは2020年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー69人が回答したアンケートおよび、2020年2月に「マクロミル」の会員104人が回答したアンケート、または「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」(全国推計)によるものです
- 式イメージ収集期
- 常識・マナー
- ゲスト
- 悩み解決
- スッキリしたい
- 安心したい
- じっくり読む