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結婚式後のフォロー、忘れていない? ゲストが「モヤッた」花嫁のマナー

結婚式に出席したゲストたちに聞くと、ふたりの門出をお祝いできてうれしかった!という声も多い一方、花嫁のマナーに何かモヤッとしたものを抱えてしまったという声も。具体的にどんなことでゲストが「モヤッた」のか、さらに先輩花嫁の「私もモヤッとさせちゃったかも…」な証言を集め、マナーのプロ・岩下宣子先生にアドバイスを伺いました。

【1】「お礼」でモヤッた! ゲスト証言

カラオケで練習した歌にお礼のひと言もなし

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ゲストの「モヤッた」証言で一番多かったのが、スピーチや余興、当日のスタッフをしたことへの「お礼」に対する不満。ゲストからは次のような証言が……。

「招待状の封筒を開けたら、いきなりスピーチ依頼の付箋が。そんなの聞いてないし「無理!」と断ると、歌でもいいからと食い下がられ、引き受けることに。友人がいっぱい集まるんだからと、カラオケに通いまくって練習して臨んだのに、当日のお見送りの際にも何のお礼もなく、その後の年賀状でもひと言もなかった」(新婦友人・女性30代)

私たちも「お礼」でモヤッた!

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私たちの結婚式のときに受付をしてもらった友人。そのとき、感謝の気持ちとして3000円分のギフトカードを包んだのだけど、次の年、私たち夫婦が頼まれたときには何もなし。お金とは言わないけれど、お礼の言葉さえなかった。(新婦友人・女性20代)

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新郎新婦に頼まれて、5人グループで余興のダンスを披露。みんな交通費をかけて集まって練習したのに、お礼が新婚旅行のお土産のチョコレートだけ。しかも「みんなで分けて」と1箱って! そう簡単には集まれないのに。(新郎友人・男性30代)

岩下先生より「お礼の言葉は2回、3回と重ねて」

ゲストの皆さんのコメントを見ていると、お金をもらえなかったから、金額が安かったから、という以前に「お礼の言葉がない」ということにモヤッとしているのを感じます。

友人同士なら、結婚式で何かをしてくれたことに対して、お礼のお金を包むというのは、むしろ水くさいもの。感謝の気持ちが伝わればいいんです。その言葉が足りないから、お金もなかった・少なかったと不満が募るんです。

お礼は当日中に1回、帰ったら改めてメールなどで1回、できれば次に会ったときにもう1回が理想です。

【2】「お車代」でモヤッた! ゲスト証言

新郎新婦の到着が遅れて駐車料金が自腹に

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「お礼」と同様に多かったのが「お車代」についてのモヤッと証言。

「二次会は結婚式の会場から30分離れた場所で開催。遠いけれど、近くのコインパーキングの2時間無料チケットを用意するから、とのことで出席したけれど、新郎新婦が30分以上の到着遅れ。そのため二次会終了も30分以上遅くなり、コインパーキングの延長料金1100円を支払う羽目に。新郎新婦からは支払いどころか、ごめんの言葉もなし」(新婦同僚・女性30代)

私たちも「お車代」でモヤった!

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県外での結婚式。新幹線を使って出席したのにお車代が出なかった。出ないなら、ご祝儀の金額も考慮したのに。事前に言ってほしかった。(新婦親戚・男性20代)

岩下先生より「お車代は事前に意向を示して」

お車代は本来、どうしても来てもらいたい人にお渡しするもの。目安は「近くで3倍、遠くて1.5倍」とされていて、例えば3万円くらいかかる距離なら、5万円くらい包むのがマナーとされていますが、最近では実費をお渡しするケースも多いですね。

駐車場代の延長分が自腹になってしまったというケースは、きちんと謝ることができていれば、ゲストのモヤモヤを防ぐことができた可能性も。自分たちがハッピーなときでも周囲への気遣いがきちんとできる人は、評価が上がりますよ。

【3】「引出物」でモヤッた! ゲスト証言

親とは別にご祝儀を包んだのに、引出物はまとめて一つ?

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ゲストたちの声には「引出物」に関するモヤッた証言もチラホラ。

「いとこの結婚式に参加。自分は未婚で実家暮らしとはいえ、社会人で経済的にも自立しているからと思い、親とは別にご祝儀を包んだのに、引出物が親とまとめて一つだった。ご祝儀を別に包んだことは後でわかったはずなのに、その後のフォローもない」(新婦親戚・女性30代)

私たちも「引出物」でモヤッた!

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夫婦+幼児で出席したのに、わが家の引出物が、1人で出席した兄弟とまったく同じだった。ご祝儀も兄弟より多めに包んだのだから、金額や内容に差をつけてほしかった。(新婦親戚・女性30代)

岩下先生より「引出物は相手がどう思うかを考えて」

引出物は贈り分けが一般的になっている今、皆さんが喜んでくれるものをと考えるのは難しいですね。

親とは別にご祝儀を包んだのに、というエピソードがありましたが、本来、一人一人にではなく、1つの「家」に対して贈るもの。ご祝儀に対するお返しではないので、ご祝儀を別々にもらったとしても、引出物は1つでいいのです。

ただし、ご祝儀に対するお返しだと思っている人が多いことは、覚えておきましょう。そして、ご祝儀を別に頂いたら、相手がどう思うだろうと考えてみて、何か贈りたいと思ったら、後日、家に贈った引出物とは別の何かをお贈りしてもいいかもしれません。

先輩花嫁発「私もモヤッとさせちゃったかも」

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先輩花嫁にもアンケートを実施したところ、「私もモヤッとさせちゃったかも」なエピソード証言が続々と。

「まだ結婚していない友人ゲストに対して、結婚式後のお礼のメッセージで『次はあなたの結婚式に出るのが楽しみ』という趣旨の内容を送ってしまった。後で思い返してみると、もし友人が結婚に対して焦りを感じていたなら、余計なひと言だったかもしれない」(K.Kさん)

私たちも「モヤッとさせた」かも

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新郎へのサプライズに協力してくれた友人8人へ、お礼としてコーヒーショップのギフトカード1000円分渡したが、少なすぎたかなと後悔。当時は節約で頭がいっぱいで都合の良い記事(お礼の相場をネットで調べた)を見て1000円でいいと思ったが、結婚式直後からもっと渡せばよかった、もしくは金額がわからないようなものにした方がよかったなと思った。(ayk0さん)

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妊婦の友人(臨月)が披露宴にも参加したいと言ってくれたが、心配だったので挙式だけにしてもらった。でも、せっかく本人が参加したいと言ってくれたのだから、披露宴まで出てもらっても問題なかったかもしれない。(みづきさん)

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親族からは、高額なご祝儀を頂くことはわかっていたけれど、引出物を他のゲストと同じ金額のものにしてしまった。もういい年齢で何もかも持っているので金額の問題ではないかなと思い、金額は安くても人気で選ばれている引出物にしたが、やっぱり金額に見合ったものが良かったかなと、後でモヤモヤした。(ともみんさん)

岩下先生より「お礼の言葉は先手必勝」

結婚式のゲストとのことに限らず、「ありがとう」と「ごめんなさい」は先手必勝。早めに気持ちをしっかりと伝えられれば「こんなに言ってくれたなら」と思ってもらい、モヤッとした気持ちを消すことができるケースもたくさんあります。

相手がどのように感じるかは、その人の性格などによって違いますが、結婚式の関係者の中でそれを一番よく知っているのはあなた。想像力を働かせて、その人その人に合った対応を考えましょう。

From 編集部

気持ちは「早く」伝えることが大事

たくさんの先輩たちが「もしや自分も」と心当たりがありそうなモヤッと体験。相手の立場に立って、想像力を働かせて、「ありがとう」も「ごめんなさい」も早めに伝えることで、相手の心にモヤッとしたものが生まれたり、増幅するのを防げるように心掛けましょう。

先生
Profile

岩下宣子先生 マナー講師・現代礼法研究所代表

時代に合うマナーの心を若い人にも分かりやすく伝える。企業や学校などでマナーの指導をする他、執筆活動など幅広く活躍。

構成・文/前川ミチコ イラスト/沼田光太郎
※掲載されている情報は2020年3月時点のものです
※記事内のコメントは2020年1月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー64人のアンケート、および過去2年間に結婚式に出席した全国の男女104名が回答したマクロミル調査によるものです

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