【新婦父へ】これで安心!バージンロードの歩き方&トラブル対処法
大事な娘の結婚式で、緊張しすぎて思わぬトラブルに見舞われるお父さんも多いんです。花嫁のお父さんたちから寄せられた想定外のエピソードと、その対処法をご紹介! 結婚式で介添えの経験が豊富なプロ・里木 涼さんがポイントをレクチャーします。式直前に読み返し、エスコート役を堂々と務め上げてくださいね。
トラブル1
娘のドレスの裾を踏んでしまい、うまく一緒に進めない
ドレスを踏んで、よろよろ……
娘のドレスを踏まないように距離を取って歩いたら、離れすぎてフラフラしてしまい、娘に支えてもらうことに。(きんちゃん・50代)
少し不安だったが、案の定ウエディングドレスを踏んでしまい、娘がよろけそうになってしまった。(ルル・70代)
ウエディングドレスは床の上に大きく広がるデザインのものが多いため、隣に並んで歩くとうっかり踏んでしまいそう! ドレスを踏まずスマートにエスコートするにはどうすればいい?
花嫁の「半歩先を歩く」と意識すると踏みにくくなる
花嫁さんとお父さまの立ち位置がポイントです。ドレスは横に広がっているので、真横に立つとドレスを踏みやすくなってしまいます。花嫁さんの半歩先に出て歩くようにすると、ドレスの前側に立てるので踏みにくくなります。半歩先でゆっくりリードしてあげてください。
トラブル2
歩くスピードや歩幅が娘と合わない!
適切なスピードって……?
歩幅や歩くタイミングが合わず変なリズムになってしまった。(drumstickさん・60代)
自分の歩くスピードが娘より速くて戸惑ってしまった。(ゆずちゃんさん・60代)
ゆっくり歩いたつもりなのに、娘に腕を引っ張って止められたり、ドレス姿の娘に速足をさせてしまったり……。バージンロードを一歩ずつ娘と一緒に進むのは意外と難しい!?
狭い歩幅で、入場曲に合わせてゆっくり歩いて
花嫁さんは、慣れないドレス姿で歩きづらいもの。花嫁さんのためにゆっくりと進んでください。基本の歩き方は、右足を前に出し、左足を右足に揃える、次に左足を出し、右足を左足に揃える。その繰り返しです。
お父さまの歩幅は、出した足のかかとと、残した足の爪先が同じ位置になるくらいが目安です。タイミングが合わないときは、入場曲に合わせるのも一つの方法ですね。挙式の入場曲はゆっくりと落ち着いたものが多いので、曲を聞いてリラックスして、リズムに合わせて進むとよいと思います。
トラブル3
歩き方を気にするあまり挙動が不自然に……
全意識が足元に集中……
下ばかり見てしまい、足の上げ下げも意識すると難しくギクシャクしてしまった。(hobさん・60代)
担当者に言われた歩き方が気になり、神父さんの言葉が耳に入らず、うまく動けなかった。(yamameさん・60代)
リハーサルで教えてもらった歩き方を意識しすぎて、ギクシャクと不自然な動きに。バージンロードを歩いた経験なんてないし、どうすれば自然に歩くことができる?
ゲストの視線は「花嫁の顔」に集中しているもの
立ち位置や歩幅だけを意識することで、自然と前を向いて歩けます。そして、参列者の皆さんが注目しているのは花嫁さんのお顔。お父さまの歩き方に注目している人は、実はそういません。「娘をエスコートして歩く」ことだけ考えていただければ、堂々とした歩みになると思います。
トラブル4
極度の緊張で体が言うことを聞かなくて……
われを忘れる緊張に包まれて……
緊張して足運びがうまくいかず、途中で足が止まってしまった。(kkさん・60代)
止まるべきところで止まらず、数歩歩き続けた。(falconさん・60代)
娘の晴れ舞台という緊張感で体がガチガチ。リハーサルで説明を聞いていたはずなのに、手順を忘れてしまった。緊張しがちな挙式で、しっかり立ち回るには?
緊張して間違えても、慌てなければ誰も気にしない
「姉妹がいてエスコート役も2、3回目」という方以外は、バージンロードを歩くのは初めてで緊張するのは当然。基本の挙式の進め方はもちろんありますが、やり方は会場それぞれ。緊張して何か手順を忘れてしまっても、誰も分かりません。もし緊張して忘れてしまっても、間違えても、堂々として振る舞えば大丈夫です。
こんな思わぬトラブルも!
大きなトラブルはこれまで紹介した4つだけれど、花嫁の父たちからは、他にも想定外の経験エピソードが。
「右足から」と決めていたのに、娘が間違えてしまった。(しょうざぶろうさん・50代)
娘を花婿に渡した後、どうやって席に戻るか分からず立ち尽くしてしまった。(ひろくんさん・50代)
ショルダーバンドが外れてズボンが落ちそうに……。(シロクマさん・60代)
「何か」が起きたときには、近くのスタッフにそっと助けを求めて
近くに必ずスタッフがいるはずなので困ったときはアドバイスを求めてください。自然に誘導したり、クリップで止めたりと対応してくれるはずです。足の出し方が最初に決めていた方法と違ってしまっても、ドレスの中の足は見えないし、ゲストには分かりません(笑)。多少のトラブルが起きたとしても、「失敗」ではないので、娘さんの気持ちに添ってそのまま歩いてあげることが大切ですよ。
メッセージ from 里木さん
たくさんの挙式に立ち会ってきましたが、一番ドラマがあるのは父親が花嫁の手を新郎に渡すときです。リハーサル時には冗談めかして「やっぱり渡さない」と言ってしまうお父さまも。最後の意地なんでしょうね。ずっと淡々としていたお父さまが、本番で新郎と熱い握手を交わしたり、涙ぐみそうな複雑な表情をしているのを見るととても感動します。歩き方を気にしすぎず、素敵な挙式になるよう娘さんをエスコートしてあげてください。
From 編集部
注目を浴びるバージンロードのエスコート。事前のイメトレで素敵に決めて
事前に娘と歩く練習をしたり、挙式の動画を見てイメージトレーニングしたというお父さんも。しっかり心の準備をして、花嫁をかっこよくエスコートしよう!
里木 涼 有限会社lilLINDA ウェディングコンシェルジュ
ブライダルヘアメイク会社でのアテンドの経験から ウエディング業界に足を踏み入れる。
現在は、ウエディングプロデュース会社の代表を務めるほか、アテンダーの育成や研修も担当するなど、ウエディング事情に精通。
http://www.lillinda.com
http://awesomewedding.jp
取材・文/竹本紗梨 イラスト/林田秀一 構成/可児愛美(編集部)
※記事内のコメントは、2020年1月に実施したマクロミル会員103人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2020年2月時点のものです
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