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お金・常識
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【結婚式のお金】「何に?いくら?」全国エリア別相場&ランキング

結婚式にかかるお金は日本全国同一ではなく、エリアによって違いがあります。その理由は地域の慣習やトレンドの影響などさまざま。エリアの特徴を知って、アイテム選びやおもてなしの参考にして。

発表!結婚式のお金☆エリア別ランキング

総額1位は首都圏! ゲスト数は九州がNo.1

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「ゼクシィ結婚トレンド調査(全国推計値)」が発表している全国15(※)のエリア別の、挙式と披露宴にかかった総額によると、2022年版のデータは首都圏が1位という結果に。

<結婚式にかかったお金ランキング>
1位:首都圏(347.3万円)
2位:静岡(325.3万円)
3位:九州(299.5万円)
(※全国平均額は303.8万円)

静岡や九州はゲスト数が多いことにより、総額がアップ。ゲスト数のランキングは、以下の通り。

<ゲスト数ランキング>
1位:九州(55.4人)
2位:静岡(48.7人)
3位:福島(45.3人)
(※全国平均は43.2人)

ちなみにゲスト1人当たりの金額で見ると、都市部の方が高い傾向に。物価や人件費、ふたりの収入など総じて高いことが影響しているようです。

<ゲスト1人当たりの結婚式費用>
1位:首都圏(1人当たり7.89万円)
2位:関西(1人当たり7.49万円)
3位:富山・石川・福井(1人当たり7.43万円)

(※)全国15のエリアは以下の通りです。
「北海道」、「青森・秋田・岩手」、「宮城・山形」、「福島」、「新潟」、「富山・石川・福井」、「茨城・栃木・群馬」、「首都圏」、「長野・山梨」、「静岡」、「東海」、「関西」、「岡山・広島・山口・鳥取・島根」、「四国」、「九州」

アイテム別ではエリアの特色が顕著に!

都市部は料理に重点。日本海エリアはギフトの費用が高め

ゲスト1人当たりの料理にかかった費用は、全国的に都市部で高額になる傾向が見られました。

<ゲスト1人当たりの料理費用>
1位:関西(1万7700円)
2位:首都圏(1万7600円)
3位:東海(1万7100円)
(※全国平均額は1万6700円)

おもてなしといえば、ギフトにも特徴が。新潟では「松の葉」という名称のギフトを追加することが多く、富山では細工かまぼこを贈るなど、エリアごとに習慣が違います。ギフトの品数が多いことで1人当たりの費用もアップする傾向に。

<ゲスト1人当たりのギフトの費用>
1位:富山・石川・福井(1万300円)
2位:新潟(9700円)
3位:四国(8700円)
(※全国平均額は6900円)

新婦の衣裳は、3着以上着た人が20.7%の北海道が、総額でも1位に。

<新婦の衣裳総額>
1位:北海道(54.4万円)
2位:静岡(50.7万円)
3位:関西(49万円)

次からは、各エリアのお金にまつわる特徴を紹介!

【北海道】式は会費制でリーズナブル。衣裳や指輪には奮発

北海道

<北海道の特徴>
・会費制がメジャー。総額は188.3万円で全国最安
・ギフトは1つ! 平均2500円
・新婦衣裳は54.4万円で全国1位
・結婚指輪代は平均27.9万円で全国1位

会費制結婚式は、生活が厳しかった開拓期にお金を出し合って祝宴を開いた歴史のなごり。1万~2万円程度の会費をゲストが払い、会場が直接受け取るため、ふたりが支払う結婚式費用総額は、188.3万円と全国一リーズナブルになっています。
会費制はギフト1つが68.8%。1人当たりのギフト費用も2500円と全国平均より低額に。
新婦の衣裳は、他エリアと比較して着数も多く、お金をかける傾向。

北海道あるある♪

花嫁1

北海道は会費制が普通なので、会費1万8000円に設定。道外のゲストにはお車代を1万円お渡しし、引出物は会場オリジナルのパウンドケーキ1個に。(りあさん)

【東北】和装や写真にこだわる人が多めの傾向

東北

<東北の特徴>
・青森・秋田・岩手は白無垢着用率が18.1%、色打ち掛けは25.3%で、和装着用率が1位
・宮城・山形は結納金が平均113.1万円で、全国1位
・福島は別撮りロケーション撮影代が26.9万円で、全国2位
・別撮りスタジオ撮影代は宮城・山形が25.1万円で2位。青森・秋田・岩手は24.9万円で3位
・新郎衣裳は福島が17.9万円で1位。宮城・山形が17.8万円で2位

東北エリアは新婦の和装着用率が全体的に高く、それに伴って新郎衣裳も高めに。スタジオ撮影やロケーション撮影など、別撮りにかける費用も高くなっており、衣裳や写真に重点を置く人が多数。

東北あるある♪

花嫁2

結婚式では色打ち掛けだけを着る予定でしたが、白無垢も写真に残したくて、和装のロケーション撮影をしました。白無垢は日本庭園、色打ち掛けは御殿堰(ごてんぜき)という山形市内の有名なスポットで撮影。(sakiさん)

【北関東・首都圏】婚約指輪・エステ・装花の費用が全国1位

関東

<北関東・首都圏の特徴>
・首都圏は1人当たりの料理金額が2位(1.76万円)
・首都圏は、婚約指輪の購入金額が40.4万円で、全国1位。結婚指輪は27万円で2位。リングにお金をかける傾向
・北関東はウエディングドレス+カラードレスの着用率が64.3%。首都圏は60.4%で、ドレス派が多い
・首都圏はブライダルエステの費用が11.5万円で1位。北関東は9.1万円で4位

首都圏は国内・海外ブランドの旗艦店をはじめ、さまざまなジュエリーショップに気軽に足を運べることもあり、リングにかける金額が高めです。花嫁姿に磨きをかけるため、エステに力を入れる人が多いのも特徴。

関東あるある♪

花嫁3

デパートのブライダルサロンを中心に8店舗回りました。最初から憧れていた海外ブランドが一番ステキだと確信し、お店とデザインを彼に指定して購入してきてもらいました。(hitomiさん)

【北陸・新潟・長野・山梨・静岡】各地でギフトの習わしあり

信越北陸

<北陸・新潟・長野・山梨・静岡の特徴>
・ギフトの数は富山・石川・福井が4個で1位。2位は新潟の3.5個
・富山・石川・福井は新婦の衣裳着数が2.6着で1位。2位は新潟の2.5着
・新潟はスナップ撮影の費用が24.8万円で1位。2位は長野・山梨の24.4万円
・ビデオ撮影は、長野・山梨が22.1万円で1位。映像演出も長野・山梨が12.6万円で1位
・静岡は、ご祝儀総額が全国2位

このエリアはギフトのしきたりがいろいろあるのが特徴。新潟では引出物や引菓子とは別に松の葉と言われるギフトをプラスします。石川などでは「縁起物」と呼ばれ、ギフトの品数や重さがポイントに。富山では細工かまぼこを付ける風習が。静岡ではかつお節を入れるところも。
静岡は、ゲスト数が全国2位で多いこともあり、ご祝儀総額が全国2位に。

富山あるある♪

花嫁4

富山県では引出物にかまぼこが入っていないと年配の方は驚かれると聞いて、親戚には大きめのタイのかまぼこをプラスしました。(まっぴさん)

【東海】装花や料理にはしっかりお金をかける傾向

東海

<東海の特徴>
・装花の金額は、19.4万円で全国2位
・ビデオ撮影の金額は、22万円で全国2位
・料理の平均額は、1万7100円で全国3位

東海エリアは派手な結婚式のイメージがあるものの、それは昔の話。ゲスト数は全国で最も少なく、大切な人を手厚くもてなしている印象。料理や装花、ビデオにもお金をかけていて、ここぞというところにお金を使う傾向に。

東海あるある♪

花嫁5

愛知県ではお祝い事の風習として菓子まきが有名。そのため披露宴の演出にも菓子まきを取り入れました。(makiさん)

【関西】おもてなしの料理に力点。返礼品もケチらないのが太っ腹!

関西

<関西の特徴>
・婚約指輪の購入金額は35.8万円で全国2位
・ブーケの総額は5.1万円で2位
・1人当たりの料理の平均金額は1万7700円で、全国1位
・婚約記念品の返礼品費用は16.1万円で全国1位

関西は料理にお金を使って、少人数におもてなしするスタイル。彼に渡す婚約記念品の返礼品の費用が全国1位なのは、太っ腹の証拠かもしれません。大事なところにはちゃんとお金を使うのが関西人の流儀。

関西あるある♪

花嫁7

笑いを取りたい! 取らなければ! という本能なのか、ケーキ入刀をおにぎり入刀に。会場全体が大爆笑で、案の定ウケました!(すごろくさん)

【中国・四国】形に残るものを大切にする印象

中四国

<中国・四国の特徴>
・四国は、ギフトの数が3.1個で3位
・四国は、別撮りスタジオ撮影が31.9万円で1位。別撮りロケーション撮影も33万円で1位
・押し花・ドライ加工の作成費用は、中国が7.1万円で全国1位。ドライ加工にした人は28.8%で3位

全国平均値と比べて大きく違いがない中国&四国エリア。四国は撮影が盛んで、スナップも別撮りも全国で一番お金をかけています。中国は金額で突出したものは少ないものの、ブーケのドライ加工費用が全国1位に。「形に残す」ことを大切にしている印象。

中国あるある♪

花嫁8

式では和装は着ない予定だったので、前撮りで白無垢を着ることにしました。着るか迷いましたが、写真に残せたので撮ってよかったと思っています。(らんさん)

【九州】ゲスト数が多いから、総額もご祝儀も多め

九州

<九州の特徴>
・結婚式の総額が全国3位
・ゲスト数は平均55.4人で全国1位
・ご祝儀額も全国1位

九州は他エリアに比べてゲスト数が多いのが特徴です。ゲストには勤務先の人を呼ぶ率が58%と全国で一番高く、呼ぶ人数も平均10.7人と断トツ1位。親の友人や知人を呼ぶ率も20.3%と全国1位。総費用が高いものの、ご祝儀も集まるため新郎新婦の負担額はそれほど多くありません。

九州あるある♪

花嫁9

九州では親戚を多く招待する習わしがあり、会社の上司や同僚も呼ぶので、ご祝儀のおかげで結婚式が黒字になることもあります。(raraさん)

From 編集部

エリアごとのお金の使い方を参考にして

結婚式では、エリアによってお金のかけどころがさまざま。エリアごとの特徴を知って、どこにお金を使うかふたりで考える際の参考にしてみましょう。生まれ故郷ではない場所で式を挙げるなら、プランナーにも習わしやお金のかけどころを聞いてみるのがお勧め。

構成・文/稲垣幸子 イラスト/てぶくろ星人
※記事内のコメントは、2023年1月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー21人が回答したアンケートによるものです
※データ出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(全国推計値)」
※掲載されている情報は2023年3月時点のものです

※北海道、青森、山形の一部エリアでは、会費制ウエディングが一般的です。なお、会費とは別にお祝いとしてご祝儀を頂くこともあります。会費制ウエディングについては、親や会場担当者に相談、確認をしましょう。

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