プロ直伝！ 美髪花嫁のための「式直前ヘアケア」極意3カ条
結婚式当日の美しい花嫁姿を実現するのに欠かせない要素の一つが「美髪」。当日をベストコンディションに整えるために、トリートメントやヘアカラー、ヘアカットはいつするのが正解？ 加えて、どんなホームケアをすればいいの？ などなど、式直前の正しいヘアケア方法について、ヘアスタイリスト金子真由美さんにその極意を教えてもらいました！
極意1：ヘアサロンでの最終お手入れは式の三日から一週間前
までに
当日に合わせてカラーを行いたいけど、直前のどのタイミングで行うと、当日ベストな色合いになる？ また当日の髪の毛にツヤを出すためにヘアサロンでのトリートメントをしたいけど、結婚式直前のヘアトリートメントって、何日前に行うのがベスト？
教えて金子さん！
結婚式の直前にカラー、トリートメント、縮毛強制などを行う場合、花嫁さんに知っておいてもらいたいベストなタイミングがあるんです。
【カラーのベストタイミング】
式直前にヘアカラーを行う場合、1週間前以内に染めるのが理想ではありますが、近日で行けない場合には多少色が抜けたときにベストな色合いとなるよう、少し暗めや濃いめに色を入れてもらうと式当日ちょうどいいカラーに仕上がると思います。また会場のライティングによって色の見え方が変わるので、会場の写真などを美容師さんに見せると、より理想の色合いに仕上げることができると思います。
【トリートメントのベストタイミング】
ヘアサロンのトリートメントは油分が含まれているものが多く、その油分が髪の毛に残っているとアイロンで巻いても跡がつきにくかったり、カールの持ちが悪くなることがあるため、式前日の施術は控えた方がベター。式の一週間から三日前が理想だと思います。ホームトリートメントは式前日に行っても大丈夫ですが、気持ちしっかりめに流しておくといいでしょう。
【縮毛矯正ストレートパーマについて】
「縮毛矯正スをした髪の毛はヘアアレンジがしにくい？ アレンジしても柔らかく見えないのでは？」という質問をよくいただきますが、縮毛矯正ストレートパーマをしていてもヘアアレンジに大きな影響を与えることはありませんので、安心してください。
極意2：多くのアップスタイルに対応できる長さは鎖骨ライン
アップスタイルのヘアアレンジを希望する場合、髪の毛の長さやボリームは最低でもどれくらあるとアレンジしやすいもの？ 長すぎてもだめ？ 式直前にヘアカットをしたいけど、どれくらの長さを保つべき？ また、すきすぎないなど、ボリュームの調整にも気を付けた方がいいの？
教えて金子さん！
結婚式当日にキープしておきたい髪の毛の長さやボリューム、傷みの処理について、以下にて詳しく解説します。
【髪の毛の長さについて】
鎖骨ラインまでの長さがあれば、ある程度のアップスタイルのバリエーションが楽しめるかと思います。ポニーテールや編み下ろしやダウンスタイルを希望する場合は、それよりも長い「ロング」が理想です。ただし胸のラインより長くなるとボリュームが出すぎるので、伸ばすにしても胸辺りまでがおすすめです。前髪などを早めに切る場合、式当日までに多少伸びていることを予想して切っておくといいです。
【ボリュームについて】
髪の毛のボリュームは、すき毛を入れたり逆毛を立てる、しっかり毛束を引き出す等でボリュームアップができるので、すきすぎに関しては気にしなくても大丈夫かと思います。むしろ多すぎると減らすことができないので、量が多すぎる方が困るかもしれません。
【傷んでいる毛先のカットについて】
毛先が傷んでバサバサ状態……という場合でも、まとめるアップスタイルであれば毛先を隠して留めるため、毛先のダメージは特に気にされなくても大丈夫です。ただし、ダウンスタイルにされる場合は、見える毛先はメンテナンスをした方がいいと思います。傷んでいる箇所を多少切るだけでも質感が良くなりますし、カットせずにカラーで落ち着かせるだけでもダメージなく見えるようになります。
極意3：丁寧なホームケアこそヘアケアの基本！
自宅でできる直前のヘアケアには、どんな方法がある？ 髪の毛の乾かし方やホームトリートメントの仕方など、正しいケアが知りたい！
教えて金子さん！
【日常ホームケアの手順】
花嫁に限りませんが、洗髪から乾燥までを一つ一つ丁寧に行うことが美髪を保つ基本です。具体的には、
1）コーミング
2）シャンプー
3）トリートメント
4）再度コーミング
5）温かいタオルでターバンして蒸し状態で数分置いて浸透させる
6）ドライヤーの前にアウトバストリートメントを付ける
7）ドライヤーで必ず完全に乾かす
というプロセスでケアを行うのが理想です。
【日常ホームケア】ヘアケア用品について
日常的に使用するシャンプー・コンディショナーは、頭皮や髪質に合っているものを選びましょう。頭皮に優しい、髪の毛のカラーやパーマの持ちを良くする、乾燥から守ってくれる効果などを考えると、市販のものよりも、美容室専売品のものの方が効果が高いことが多いです。美容室でのトリートメントも大事ですが、家での毎日のケアを自分の髪質に合った質の良いアイテムでケアする方がおすすめです。
【日常ホームケア】トリートメントについて
ホームケアで行うトリートメントの頻度は、毎日行っても大丈夫です。コンディショナーは髪の毛の表面をコーティングするのみなので、髪の内部補修、表面を整える効果のあるトリートメントを毎日行うことで、より深いケアを行うことができます。ちなみにトリートメントを行う際には、コンディショナーはしなくてもOKです。
【日常ホームケア】熱によるダメージについて
ヘアアイロンなどを利用する場合、必ず熱から髪の毛を守る効果があるアウトバストリートメントをつけて、乾かしてから使用することです。また、跡が上手くつかなかったときは再度巻き直すなど、ずっと熱をあてないほうがいいです。一定の熱を髪に与え続けると髪の毛が火傷し、パサつきや枝毛・切れ毛の原因となります。髪の毛は自己再生能力が無いため、一度受けたダメージは消えることがありません。
その他：シャンプーブラシでの頭皮ケアがおすすめ！
直前ケアよりももう少し前から取り組める、普段の生活でできるプラスアルファのヘアケアには、どんなことがある？
教えて金子さん！
個人的には、普段からシャンプーブラシを愛用しています。頭皮ケアをすることで血行が良くなり、頭皮を軟らかく保てます。そうすることで白髪予防や顔のたるみ予防に繋がりますし、毛穴の向きが下がらないのでボリュームダウンの防止にもなります。また新しく生えてくる毛も健康的な毛が生えやすくなるので良いことずくめです。頭皮ケアは美髪にも繋がるので、シャンプーブラシの愛用をはじめ、ヘッドスパに行くのもおすすめです。
From 編集部
直前ヘアケアはタイミングと予測が命！
カットやカラー、トリートメントなどの式直前のヘアケアは、当日の仕上がりをしっかりとイメージした上でお手入れするのが鍵。直前にヘアサロンでのカットやボリューム調整、トリートメントやカラーを行いたい場合には、まず式当日に担当してもらうヘアメイクさんに相談するのも一つの手。当日に行うヘアスタイルが輝けるよう、より的確な直前ケアを取り入れてくださいね。
金子真由美 ヘア＆メイクアップスタイリスト
東京・渋谷の美容室「BOTTOMS」在籍。大人かわいいヘアアレンジが人気を呼び、女性ファッション誌、TVなどでも活躍。美容師やヘアメイク、ブライダル業界からも注目を集める存在に。アレンジ作品は自身のInstagramでも続々公開中。2019年6月14日には自身のウエディングをまとめた『かねこウェディング』を出版。
構成・文／島袋芙貴乃 イラスト／moeko
※掲載されている情報は2019年11月時点のものです
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