自分らしく楽しめる♪令和花嫁の最旬「白無垢コーデ」SNAP7
格式高い花嫁衣裳である白無垢。伝統的な着こなしが尊ばれる一方で、個性を発揮したアレンジも増えています。そこで、きらりとおしゃれな先輩花嫁の白無垢姿を、スタイリストの判治ミホさんと一緒にチェック! 令和時代の花嫁として、ちょっと冒険した白無垢スタイル意識してみませんか。
今回、解説してくれたのは
綿帽子や角隠しを着けた奥ゆかしい白無垢姿も素敵ですが、ほんの少しアレンジするだけで、令和時代に似合うあか抜けた雰囲気になります。先輩花嫁のセンスを参考に、ぜひ自分らしい着こなしを見つけてみてください。
白無垢の着こなし3つのSTYLEをチェック
STYLE1 「白」で凛としてモダン
STYLE2 「色」を添えてふんわりと
STYLE3 「柄」を加えてあでやかに
編集部が見つけた人気の”白無垢スタイル”は上記の3つ。本来の白一色でまとめる着こなしは、大人花嫁を中心に根強い人気を集めているよう。一方で、近年では、人前式や前撮りなどで掛け下や小物をアレンジし、自分らしく白無垢を楽しむ花嫁も増えているようです。
STYLE1:「白」で凛としてモダン
“純潔”を表す白一色のコーディネートを生かしつつ、ヘアや髪飾り、メイクに今のファッショントレンドを意識した着こなしに注目が集まっています。髪や肌につやを与える、洗練された小物をさりげなく添えるなど、盛るより「引く」の法則で美しさを際立たせるのが◎。
白一色をコチョウランのまとめ着けで華やげる
鶴が優雅に舞う白無垢を、披露宴のお色直しで選んだwedding_mayuさん。白で統一したベーシックなコーディネートですが、ヘアの左サイドにたっぷりと盛ったコチョウランが、全体の印象をモダンに引き立てています。真っ赤な口紅ではなく、くすみがかった赤茶のリップを選んでいるのも抜け感のポイントです。
判治さん’s Check!
白無垢本来の着こなしを保ちつつ、ヘアとメイクで軽やかな今っぽさが出ていますね。端正なエレガントさの要は、やっぱり生花のコチョウラン。タイトなおだんごに見えて、サイドにひねりが効いているのもおしゃれ。新郎がタキシードなのも、モダンに映えている理由です。
金箔(きんぱく)をちりばめて古典柄をモードに昇華
一面に広がる青海波(せいがいは)が遠目にもくっきり浮かぶ、ゆうさんの白無垢姿。モードな雰囲気に感じられるのは、白一色で表現された潔い文様と、金箔をちりばめたシニヨンのおかげ。コチョウランのブーケも、表裏ツートーンの葉で縁取られておりスタイリッシュ。木のぬくもりあるチャペルでの人前式に、白無垢がしっくりなじんでいます。
判治さん’s Check!
伝統的な文様の青海波ですが、1種類のみのパターン柄を選ぶと一気にクール。髪全体のウエットな質感と金箔、渋いゴールドのかんざしもオブジェのよう。タイトなヘアの額にちょっぴり前髪カールがあるのも、アートっぽさと色香が計算されていると感じます。
STYLE2:「色」を添えてふんわりと
白無垢に色を添える場合、一昔前は赤(朱)一択でしたが、最近増えているのがパステルカラーやミルキーカラー。市場に色掛け下や色小物が増えたことで、白を中心とした淡くまろやかなグラデーションコーデが人気です。表情がふんわり華やぎ、洋髪やブーケも似合います。
ラテカラー+レースで洋風アレンジ
相良刺しゅうの立体感が際立つオフホワイトの白無垢に、愛らしいレース小物が不思議なほどマッチしたizumiさん。レース地の掛け下とネットチュールのヘッドドレスは、ヘアメイクさんの手作りなのだそう。新郎の茶の羽織に揃えて、筥迫(はこせこ)や懐剣はベージュブラウン。ほっこり優しく、どこかレトロな雰囲気も漂っています。
判治さん’s Check!
強い色を入れず、同系色でまろやかに仕上げているのは、まさに白無垢のトレンドコーデといえそう。ヘッドドレスやレースのイヤリングは完全に洋ですが、花の刺しゅうの白無垢と見事に合っていますね。髪の色がマロンブラウンなのも、まとまり感の秘訣(ひけつ)だと思います。
笑顔がはじけるフレッシュな黄緑
鶴柄の白無垢の下に、パッと明るいライトグリーンの掛け下をレイヤードしたCHIEさん。シャンパンゴールドの帯と、梅花の刺しゅうが入った小物類の赤をポイントにして、個性的かつ可憐な味付けを楽しんでいます。毛先がくるんとかわいいアップヘアは、顔周りをコサージュで縁取り。キュート笑顔が一層華やいで見えます。
判治さん’s Check!
近年、色掛け下の選択肢が増えましたね。黄緑の総絞りの掛け下は、はつらつとした印象で本当にお似合いです。大人っぽくコーデするなら濃いグリーンの小物、可愛らしくするならピンクやオレンジ系の小物にするのも楽しそう。新郎も柔らかい色合わせで素敵です。
ブルー系の差し色で爽やかリンクコーデ
つややかな光沢が美しいオーサさんの白無垢。白一色コーデに小物類で目を引くカラーを入れたくて、グリーン×イエローの波模様の筥迫と懐剣を選んだのだそう。新郎のブルーグレーの羽織に合わせて、ヘアや帯揚げはブルーをチョイス。ふたり並んだときのお揃い感バッチリです。
判治さん’s Check!
胸元の小物は、単体で見るとちょっぴりポップな印象ですが、帯揚げの濃いブルーとヘアのブルーグレーのコサージュに挟まれ、絶妙になじんでいるのがお見事。白無垢の清楚さを生かしつつ、自分らしい主張を感じます。新郎とのペアコーデも大成功ですね。
STYLE3:「柄」を加えてあでやかに
人前式や前撮りなど、着こなしの自由なシーンなら、絞りの掛け下や柄小物で遊ぶのも楽しい。ベースの白に色柄が映え、大正ロマン風コーデが手軽に叶います。「白」で挙式後、半襟や帯揚げをさっと加えるだけで披露宴入場もあでやか。成人式の豪華な振り袖を着るのも素敵。
黒の鶴柄×深紅で大正ロマンを感じて
1.017_weddingさんが選んだのは、金糸で立体感ある鶴が描かれた白無垢。挙式の清楚な花嫁姿から、披露宴では“和モダンな大人花嫁”への大胆チェンジを目指し、鶴柄のモノトーンの半襟と深紅の帯揚げをプラス。髪には、インスタで見つけた深紅のフラワーのヘッドドレスをオン。ゆるやかなフィンガーウエーブがこなれ感ある表情を演出しています。
判治さん’s Check!
色柄が入ると一気に和モダンな雰囲気。半襟を使えば、掛け下を着替えることなく短時間で印象を変えられますね。白無垢に黒を合わせるのも、披露宴なら遊び心があって素敵。口紅の赤が肌なじみのいい色なので、主張のある深紅の小物と引き立て合っています。
紫の振り袖でエレガントを格上げ
花やちょうが舞う愛らしい白無垢の中に、藤色の絞りの引き振り袖を合わせたMISAKIさん。普段は選ばない背伸びした色だけれど、新郎のすすめで着てみたところ新鮮だったそう。からし色の房飾りやかんざし、オレンジベージュの小物類など、暖色系の色合わせが花嫁の幸福感を高めてくれています。
判治さん’s Check!
白無垢に、華やかな振り袖を合わせるのも近年人気のスタイル。こっくりと深い紫は、日本の伝統色の中でも特に格式が高い色。温かみのある小物に加え、ドライフラワーのブーケにもオレンジの花が含まれていることで、優しい華やかさが増していますね。
From 編集部
自分らしいコーディネートを楽しんで
自由なコーディネートが難しいと思われがちな白無垢ですが、掛け下や小物をアレンジするだけで、意外なほど印象が変わります。シーンに合わせて、自由な発想とあなたらしいセンスで白無垢コーデを遊んでみてください!
判治ミホ
スタイリスト
http://loveshka.com/
ドレス、着物、空間演出までテーマ性の高いフォトジェニックなスタイリングが話題。ゼクシィアプリでは、ビギナー花嫁向けのDIYアイデア紹介の連載を担当。花嫁が自身の結婚式に取り入れやすい内容を常に意識しながら、提案し続けている。パーティプロデュース&セレクトショップの「プティラブーシュカ」主宰。
取材・文/伊藤佳代子 監修/判治ミホ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2019年11月時点のものです
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