ゲストをモヤッとさせない!【お礼・お返し・お車代】5W1Hの鉄則
遠方ゲストへの「お車代」、受付をしてくれた友人への「お礼」、結婚祝いをもらった人への「お返し」などについて、ゲストの気持ちをリサーチしたところ、なんと半数以上がモヤモヤ……。その原因を5W1H(Why・What・When・Where・Who・How)で分析すると、押さえるべきポイントが見えてきました。
お車代のモヤモヤは「What(何を)?」と「When(いつ)?」に集中
そもそも「お車代」とは、遠方ゲストへの宿泊費・交通費、主賓あいさつや乾杯発声をしてもらった人へ渡すもの。中でも遠方ゲストが交通費に関して不満に思うケースが圧倒的。特に「What」と「When」の回答に注目!
【What?/何にモヤッとした?】
「県外から高速代をかけて参列し、お車代なしだった」(30代女性)
「飛行機を使って宿泊費もかかったのに、お車代は少額」(50代女性)
「お車代が一律だった。遠方ゲストに配慮してほしかった」(50代女性)
【When?/いつモヤッとした?】
「挙式当日にお車代を渡されたけれど、招待状を出すときにいくら負担してくれるのか教えてほしかった」(60代男性)
「交通費のことは何も言われず、お開き後に渡された」(50代女性)
「お車代」のこんなモヤモヤも
GW中の結婚式だったため旅費が高かったが、通常の週末に式を行った私たちのときとお車代が同額だった。(20代女性)
たいていの人は飛行機代を出してくれるが、おいはまだ若いのでお金を包むのが無理だったのなら、ちょっとしたお菓子や雑貨など渡してくれたら気持ちが違ったのに……。(50代女性)
お車代は商品券。どこでも使えるものではないので、現金の方がありがたかった。(20代女性)
【お車代5W1Hの鉄則】最初に負担額を伝えよう!
【Why(なぜ)?】遠方のところ「なぜ」わざわざ来てほしいのか伝える
【When(いつ)?】受付などで早い段階に渡す
【What(何を)?】距離や負担に応じた「お車代」を用意する
【Where(どこで)?】「皆の前で渡されて嫌だった」という意見もあるので、受付などでスマートに
【Who(誰が)?】本人が忙しくて渡せない場合は、親や受付係からでもOK。「遠方から来てくださってありがとうございます。本人に代わってお車代をお渡しさせていただきます」とひと言添えるといい。
【How(どんなふうに)?】先手必勝! 声掛けの際にどれぐらいゲストに負担してもらうのか、ふたりが全額持つのか明確にすることがポイント!
お礼のモヤモヤは「What(何を)?」と「Who(誰が)?」に注目
「お礼」は受付係、スピーチ、余興を引き受けてくれた人、ウエディングアイテム制作や映像制作を手伝ってくれた人、二次会幹事などに渡す。ゲストのモヤモヤが多かったのは、受付係、余興、二次会幹事などへの「お礼」について。特に「What(何を)?」と「Who(誰が)?」の回答に注目!
【What?/何にモヤッとした?】
「受付係のお礼が、会場となったホテルの喫茶店の無料コーヒー券だった」(40代女性)
「受付も余興もしたのに、何のお礼もなかった」(30代女性)
「手のかかる余興と二次会幹事を引き受けたが、お礼は二次会会費免除のみだった」(20代女性)
【Who?/誰にモヤッとした?】
「スピーチをした際に、受付係なのか知らない人から渡されて、ちょっと違うなと思った」(60代女性)
「受付のお礼にギフトをもらったが、会場スタッフからあまり説明もなく渡されてモヤモヤ」(20代女性)
「お礼」のこんなモヤモヤも
受付をする際にふたりのご両親から「遠方から来る方に渡してください」とお車代を預かった。そのときに、受付のお礼も頂いていたら気持ちが違った。(30代女性)
受付を引き受けただけなのに、過大なお礼は心苦しかった。(40代男性)
小道具の用意などお金も時間もかけて準備してきた余興を、プログラムの都合でドタキャンに! 当日は何もやらなかったが、何かしらのお礼はしてほしかった。(20代女性)
【お礼5W1Hの鉄則】誠意を伝えよう!
【Why(なぜ)?】「なぜ」受付係をしてほしいのか、スピーチをしてほしいのか、余興をしてほしいのか、依頼時にお願いする理由を伝える
【When(いつ)?】お礼は慌てず当日に渡さなくてもOK。「式後に当日の写真が送られてきて、さりげなく商品券が入っていて嬉しかった」の声も。
【What(何を)?】現金に限らず、ギフト券やその人が好きなグッズなどでもOK
【Where(どこで)?】スピーチや余興をしてくれた人には、披露宴で登場してもらった直後にみんなの前で渡すのも特別感があっていい
【Who(誰が)?】本人から直接渡したい
【How(どんなふうに)?】誠意を伝えるには、誰かを介してではなく本人から直接、お礼の言葉と共に手渡すことが大事
お返しのモヤモヤは「When(いつ)?」に集中
結婚式に参列しなかった人からお祝いを頂いたり、祝電を送ってもらったときにする「お返し」。特にゲストの不満が集中したのは「When」の回答。
【When/いつモヤッとした?】
「結婚式の祝電を送ったが音沙汰なし」(40代女性)
「結婚祝いにお祝いを包んだが、1年近くたった今でもお返しが届かない」(20代女性)
「お返し」のこんなモヤモヤも
列席できなかったので10万円のお祝いを包み、祝電を送ったが、お礼を言ってきたのは新婦の母親だった。(50代女性)
結婚祝いに現金を包んだが、LINEでお礼が来ただけ……。(60代女性)
お返しはともかく、せめて自筆のお礼状や写真を送ってほしかった。(60代女性)
【お返し5W1Hの鉄則】まずはお礼の連絡!
【When(いつ)?】お祝いや祝電を送った方は、届いているかどうか心配になるもの。まずはすぐに電話でお礼を伝える。
【Who(誰が)?】親族からのお祝いであっても、親ではなくふたりからお礼を伝える。
【Why(なぜ)?】「なぜ」嬉しかったのか、感謝の気持ちを具体的に伝える
【What(何を)?】祝電といえども3000円から5000円ぐらいかかるので、新婚旅行のお土産などで半返しを目安に。結婚祝いへの内祝いは半返しが基本。
【Where(どこで)?】社内などで会う機会があれば直接手渡して。遠方の場合は郵送でも構わない。
【How(どんなふうに)?】お礼の言葉はすぐに伝えること。内祝いは、1カ月以内を目安に送りたい。
From 編集部
全てに共通するポイントは「why」を伝えること
「なぜ」遠方から参列してほしいのか、「なぜ」スピーチをしてほしいのか、「なぜ」お祝いをもらって嬉しかったのか。「Why」を伝えることはとても大事。たとえお礼などが遅れてしまっても、モヤモヤにはなりにくいはず。
構成・文/千谷文子 イラスト/てぶくろ星人 監修/岩下宣子(マナーデザイナー)
※掲載されている情報は2019年10月時点のものです
※記事内のコメントは、2019年8月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー69人と、2年以内に結婚式に参列した、あるいは結婚祝いや祝電を贈った110人が回答したマクロミル調査によるものです
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