[日程決め前に要チェック!]結婚式当日のお天気は?全国版
30年分の気象データから算出された日本全国のお天気予測を、16地域別にご紹介した『【365日別】結婚式\晴れの日/予測カレンダー』をまとめてお届け! お天気が心配な屋外演出を予定しているウエディングなどの他にも、前撮りやハネムーンなどの日程決めの参考になること間違いなし! 気象予報士・天達武史さんの解説付きでご紹介します♪ あなたの地域のお天気は?
16地域に分けて詳しく解説!
北海道地方「1.太平洋側」/「2.日本海側」のお天気は?
天達さんが解説!
<北海道 日本海側>
ベストシーズンは「5月~6月」。特にGW頃は桜、梅、タンポポ、ツツジなどが次々と開花し百花繚乱(りょうらん)。北の大地らしい爽やかな式が叶います。ここ数年は南部中心に7月頃に蝦夷梅雨(えぞつゆ)が。夏は朝晩ヒンヤリします。秋は過ごしやすいですが、年によっては秋雨前線の影響で雨が多くなることも。一方12月からは雪が降っても札幌は晴れ間が多く、外は寒くても室内はぽっかぽかです。
<北海道太平洋側>
北海道 太平洋側のベストは「5月・10月」。その間の6月~8月は移流霧という濃い霧が発生しやすく、一日中広い範囲が覆われます。海面が冷たく、地面が温かいため海から水蒸気が流れ込んでくるんです。春は1日の気温差が激しいので注意。寒さ対策をしっかりするのであれば、比較的天気が安定している冬もおすすめですよ。
東北地方「3.太平洋側」/「4.日本海側」のお天気は?
天達さんが解説!
<東北太平洋側>
徐々に暖かくなり、桜が咲き始める「4月~5月」がベスト。「6月後半~7月」は、三陸沖の海側から「やませ」と呼ばれる冷たく湿った北東風が吹き付け、雨も多く、20度以下の肌寒い日が続くことも。海沿いは8月も30℃超の日が比較的少なく、夏も悪くありません。秋は秋雨前線が北から下りてきて晴天率は低め。冬は雪も降りますが、カラッと晴れる日も多めです。四季がはっきりしているのも特徴ですね。
<東北日本海側>
年のうちで一番過ごしやすく、晴れる確率が高いのは「4月後半~6月頭」。6月後半から梅雨が始まり、秋からは時雨が始まるので、ぐずぐずとした天気が続きます。また、冬になると雪が降り、風が強く吹くので体感温度がぐっと下がることも。東北の日本海側の夏は太平洋側と違って、やませという冷たい風の影響を受けにくいため、気温が上がり、猛暑日や熱帯夜になることもあります。
5.関東地方のお天気は?
天達さんが解説!
<関東>
おすすめは、「10月後半から12月」。9月後半~10月前半は台風も多く秋雨前線の接近でぐずつきますが、10月後半からは爽やかな秋晴れの日がぐっと増えます。晴天率で選ぶなら、12月~2月がダントツで月の7、8割がカラッと晴れます。問題は寒さですが、実は12月の晴れた日ならばそれほど寒さも気になりません。比較的お天気が続く時期と雨の多い時期が分かれ、四季がはっきりしているのも特徴ですね。
6.甲信地方のお天気は?
天達さんが解説!
<甲信>
甲信は山に囲まれているため、海からの湿った空気が入りづらく雨が少ないエリア。晴天率が高く、実は全国で一番晴れが多い地域です。ただし、長野北部は豪雪地帯なので、大雪が降る前の「10月後半~11月」がおすすめ。寒くてもよいなら、「12月~1月」も関東より晴天率が高く、めったに天気は崩れません。夏は日中気温が上がりますが、夜はヒンヤリして、熱帯夜が少なく、過ごしやすいのも特徴です。
7.北陸地方(新潟県を含む)のお天気は?
天達さんが解説!
<北陸>
雪が落ち着き、梅雨に入る前の「5月~6月頭」がおすすめ。北陸は梅雨後半に大雨が降りやすく、災害にも注意が必要です。また、夏はフェーン現象といって、台風が通り過ぎると気温が上がり、猛暑になることがある一方、冬は雪が降り、冷え込みます。北陸は冬に雷雲が発生しやすく、金沢は雷発生数が全国で一番多くなっています(全国1位です)。季節ごとに特徴がはっきり出るのが北陸エリアです。
8.東海地方のお天気は?
天達さんが解説!
<東海>
太平洋側は晴天率の高い「10月~11月」がおすすめ。夏は高温多雨で6月、7月と9月は月の3分の1が雨。梅雨や秋雨前線が停滞して大雨が降りやすくなります。冬はカラッと晴れますが、日本海側からの風が関ヶ原を通って太平洋に抜けるため雪がちらつく日も。沿岸部は四季を通じて温暖な気候なので、晴天日の多い「12月~1月」も狙い目。内陸部は夏暑く、冬は寒く山沿いは雪も多いので時期には注意を。
9.近畿地方のお天気は?
天達さんが解説!
<近畿>
大阪や神戸など海に面した地域は「10月後半~11月」がベストシーズン。梅雨と秋雨の時期以外は雨が少なく、7月後半~8月、12月~1月も晴天日は多いのですが夏は暑さが厳しく、冬は底冷えが。日本海に近い北部は、逆に11月だと天気が不安定になるので「4月~5月」の春がおすすめです。紀伊半島南部は日本でトップ3に入るほど雨の多い地域。特に9月は雨が多いので、この時期は注意が必要かもしれませんね。
中国地方(山口県を除く)「10.山陽」/「11.山陰」のお天気は?
天達さんが解説!
<山陽>
山陽は気候が温暖で日本列島の中でも過ごしやすい地域です。大雪も少なく、一年通して良いと言えますが、一番のおすすめは「10月~11月」。湿度も低く、カラッと晴れる日が多くなります。注意すべきは夏の夕方。「瀬戸の夕なぎ」といって、風がピタッとやむことがあり、とても暑くなることがあります。また春先や梅雨後半は雨が多くなるので、春~夏で考えるなら5月の前半頃を選ぶといいですよ。
<山陰>
山陰エリアは9月ごろまでは台風が多く、10月後半ごろから時雨が降り始めるので、その間の「10月前半」がおすすめです。4月~5月も良い気候になる傾向ですが、10月前半に比べると雨の日が増えるので注意が必要ですね。年末からは市街地で雪が積もる日もあり、春は黄砂が飛来します。過ごしやすい時期が短く、温暖な山陽と比べると、山陰は雨や雪が多いのが特徴です。
四国地方「12.瀬戸内側」/「13.太平洋側」のお天気は?
天達さんが解説!
<四国瀬戸内側>
雨が少なく、過ごしやすい気温が続く「4月~5月」がおすすめシーズン。同じく「10月~11月」も天気が安定しているので、こちらを選んでもいいと思います。冬は冷たい空気が留まりやすく、朝冷え込むので要注意。また、夏は風の弱い日が多いので、気温より暑く感じることがあります。一年を通じて見ると、この地域は温暖で、比較的過ごしやすい日が多いのが特徴です。
<四国太平洋側>
一番のおすすめは「10月~12月」で、その中でも雨がほとんど降らない「12月」がベスト。4月~5月は南から雨雲が入りやすくなってくるので、春は雨対策が必要かもしれません。年間降水量も多いのですが、地盤がしっかりしているので、災害は比較的少ない地域です。
九州地方(山口県を含む)「14.北部」「15.南部・奄美」のお天気は?
天達さんが解説!
<九州北部>
「10月~11月」がおすすめです。台風シーズンも終わり、冬のぐずついた天気が始まる前なので、穏やかな気候で晴天率も高くなります。梅雨明け後から8月にかけても晴れやすい時期。真夏ですが、海風が吹いて暑さがさほど気にならない沿岸エリアなら、この時期を選ぶというのもいいかもしれません。春は黄砂とpm2.5に注意。冬は九州といえども冷たい雨や雪の日が多く、東京以上に寒い日もあります。
<九州南部・奄美地方>
ベストは「10月~12月」。雨が少なく、過ごしやすい気温です。暖かい印象があると思いますが、少し標高が高くなると冬場は雪が降り、宮崎には日本最南端のスキー場もあるんですよ。6月~7月は雨が多くなりますが、8月~9月は台風を避けることができれば、比較的穏やかな天気が続きます。
16.沖縄地方のお天気は?
天達さんが解説!
<沖縄>
台風シーズンが終わって、カラッとした空気を連れてくる新北風(ミーニシ)が吹き始める「10月~11月」がイチオシです。12月からは季節風の影響を受けるので、意外と寒くなります。そんな冬が終わる4月もいい時期。うりずんといって、だんだん温かくなり、潤ってくる季節です。
イラスト/泰間敬視 D/ロンディーネ 構成・文/松隈草子(編集部)
*掲載されている情報は2019年4月時点のものです
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