招待状発送♪その前に……卒花さんに聞いた[ありがち失敗例]
招待状が仕上がって、後は封筒に宛名を書いて送るだけ!となっても油断しないで。卒花さんたちに聞くと招待状発送時の失敗が実に多いんです。この体験談を生かして、滞りなく発送し、気持ちよく受け取ってもらいましょう。最近増えてきたWEB招待状も紹介しているので参考にして。
[“紙でWEBで”ありがち失敗1]
名前表記のミス
たった一字でもゲストをがっかりさせてしまう可能性が!
「ゲストに失礼」「絶対にしてはいけないミス」。失敗談の中でも多くの卒花から挙がったのが<名前の表記ミス>です。「名前を間違える」=「大切に思われていないんだ」とゲストをがっかりさせてしまうし、式やふたりのイメージダウンに繋がる可能性も。宛名は正しい漢字で送るのが招待状のマナーなので、細部まで厳重に気を配って。
【これで失敗回避】正しい表記を「本人が書いたテキスト」でチェック!
最も間違いやすいのが漢字で、「普段は新字体表記だが、本当は旧字体だった」「SNSなどではあえて平仮名や違う漢字を当てていた」なんてゲストも。結婚後、旧姓を通称名として使っている人もいるので要注意です。
「招待状を送りたいので、正式な表記を教えてほしい」と伝え、メールやSNSなど文字として残る連絡ツールで、住所と共に送ってもらうのがミス防止の第一歩。そして、それをコピー&ペーストしてリスト化したものを使えば安心です。
封筒に宛名を入れた後も、リストと照らし合わせた再確認を複数人で行ってミスを防いで。
宛名を印刷するのに、WEB上で変換できない漢字があったら、新字体での表記となる旨、ゲストに連絡しておきましょう。
卒花の失敗談聞かせて!
携帯の電話帳に登録していた名前を参考に招待状の宛名を書いたら、漢字が違っていました。友人に直接教えてもらった文字データを最優先すべきでした。(MMさん)
旧字体の名字の方に、誤って新字体で送付してしまったケースが何件か発生してしまいました。思い込みで入力せず、必ず確認が必要と感じました。(なっちゃんさん)
[+POINT]ここも押さえて!【ローマ字表記はヘボン式で】
パスポート風の招待状など、ローマ字表記でおしゃれに仕上げたい場合も要注意。みずき→MIDUKI(正しくはMIZUKI)などうっかり間違いが発生しがち。
し(SHI)、ち(CHI)、ふ(FU)、じ・ぢ(JI)、ず・づ(ZU)など基本はパスポート取得の際に適用されるヘボン式ローマ字。表記で悩んだら、ネットでヘボン式ローマ字を検索して事前確認を。
[“紙で”ありがち失敗2]
住所表記のミス
心を込めた招待状がゲストに届かなかったり、配達が遅れてしまう事態にも!
「引っ越し前の住所に送ってしまった」「マンション名や部屋番号が抜けていた、間違っていた」「教えてもらった郵便番号が実は違っていた」などなど。
配達先不明で戻ってきてしまった場合は再送となってゲストを待たせてしまうし、異なる住所に配達されてしまうと、ゲストの手元に届かず、困った事態に。
【これで失敗回避】「文字でもらう」「最新住所の確認」を必須に!
住所は名前と同様、口頭ではなく、文字として残る連絡ツールで確認するのが確実。特に結婚前後の人は、招待状を用意する間に住所が変わることもあるので、発送直前に最新の住所を教えてもらいましょう。
特に間違えやすいのはマンション名や部屋番号。高齢の親族ゲストなど文字で正しい住所をもらうことが難しい場合は、実家に届いた年賀状など直近の郵便物で確認を。
また市町村合併などで昔と住所や郵便番号が変わっていることも。郵便番号が違う場合、住所さえ正しければ届きますが、到着日が遅れがち。自分で調べる手間を省くためにも、住所を聞く際に郵便番号も必ず聞きましょう。心配な相手は届いたかどうか電話確認を。
卒花の失敗談聞かせて!
母から聞いていた祖父の住所が間違っていて、戻ってきてしまいました。郵便物などの住所と付け合わせれば良かったです。(せーなさん)
式を一度延期。その間に引っ越したゲストがいて、宛名不明で招待状が返ってきてしまった。最新の住所を聞き直すべきでした。(sayokoさん)
[“紙で”ありがち失敗3]
送付物の入れ忘れ、入れ間違い
必要なものが入ってなかったり、送る相手を間違えたりすると失礼に!
招待状本体(本状)、切手を貼った返信はがき、会場への地図はゲスト全員に必要。加えて、挙式に参列するゲストへの案内状、祝辞や受付をお願いする人への付箋など、追加すべき送付物はゲストによっても違います。必要なものを入れ忘れたり、入れ間違えたりするとゲストも困るし、失礼になってしまうので細心の注意を。
[必須の送付物一例]
●本状 ●返信はがき ●会場地図
[必要に応じて入れる送付物一例]
●送迎バス案内 ●付箋(挙式や集合写真への参加、受付やスピーチ、余興などのお願い)●受付での署名を省く代わりに持参してもらうゲストカードなど
【これで失敗回避】回数も人数もダブル、トリプルでチェックを
送付物のチェックは、1度だけではなく複数回、1人ではなく複数人でチェックするのがおすすめ。残数を確認しながら入れていく方法もあるが、薄い付箋などは2枚重なってしまうこともあり注意が必要。何パターンかに分けて入れた後、封筒の宛名を確認しながら、入れ忘れがないか入念にチェックしましょう。返信はがきの切手の貼り忘れもありがち。最後に必ず確認を。
卒花の失敗談聞かせて!
写真撮影の時間や場所を案内する付箋を入れ忘れてしまったようで、当日写真撮影に間に合わなかった親族が。申し訳なかったです。(さなさん)
友人宛ての招待状に返信はがきを入れ忘れてしまった。結局SNS で出席の連絡をもらうことに。(piiさん)
[+POINT]ここも押さえて!【送付物は大から小に重ね向きも揃える】
招待状一式をどの順番で重ねるかは特に決まりはありませんが、大きいサイズから順番に重ねて入れるとゲストもわかりやすく、スマート。
入れる向きにも注意。郵送の時は封筒の表と招待状の表の向きが重なるように入れればOK。手渡しする時はシールのみで封をするので、受け取ったゲストが裏側から開封したときに表面が見えるよう、招待状の向きを逆にしましょう。
[“紙でWEBで”ありがち失敗4]
招待状の送り忘れ、送り漏れ
場合によってはスケジュールの変更や送付物の再準備も必要に!
「送ったつもりが、実は出していなかった」という失敗は紙でもWEBでも起こりがち。返信の締め切り日になってもはがきが届かず、催促して初めて気付くことも。
送り忘れた場合、予備が残っていないと、急いで作り直す必要があり、手間がかかります。
【これで失敗回避】「出席ゲストの見える化」が大事
ゲストに名前や住所の表記を確認した時にリストを作っておけば、このような出し忘れのミスも防げます。
招待状の封入作業が終わったら一通一通チェックして、用意ができた人からリストに印を付けていきましょう。
WEB招待状の場合、返信未着ゲストがいたら、締め切りの1週間程度前にリマインドを送る、別のSNSで連絡するなどの方法を取るのも安心感に繋がります。
卒花の失敗談聞かせて!
誰を招待するかはWEBで管理。私は送付前にきちんと確認しましたが、彼は確認不足で数名送付漏れが。後日、手書きの招待状を出すことになってしまいました。確認時に夫婦で協力し合うべきだったと反省。(Ayaさん)
夜中の作業はミスが発生しがちでひやり。彼と一緒ではなく、別々にダブルチェックで最終確認することで失敗をなんとか防げました。(fさん)
[“紙で”ありがち失敗5]
切手料金の不足ミス
2024年10月1日の郵便料金改定で切手代が値上がり
郵便物に「定形サイズ」があることを知らないで招待状を作り、お祝い事に使う「慶事用切手」も購入。いざ発送しようとしたら定形サイズを超えていて、買った切手だけでは送れなくなった……なんてことも。
2024年9月までは定形郵便物でも25gまで84円、25gを超えて50gまで94円と重さで違いましたが、10月以降は50gまで110円に変更。はがきは85円になりました。
招待状にさまざまな送付物をプラスしても、定形サイズ内ならよほどのことがない限り110円で済みますが、定形外サイズになると140円以上。慶事用切手は110円と85円しか販売されていないので、サイズオーバーの場合は差額分の切手も貼らなくてはいけません。
2024年9月までに発行された旧料金の切手をすでに買ってしまっている人も、新料金と旧料金との差額分の切手の追加購入が必要に。
【これで失敗回避】招待状制作時にサイズ確認、切手購入は封入後が正解
招待状を作る前に定形内と定形外のサイズを把握しましょう。定形内の料金で送りたかったら、封筒のサイズが最少14cm×9cm、最大23.5cm×12cmの範囲になるように制作を。返信用のはがきを私製はがきにする場合ははがきの定形サイズにも気を付けて(最小14cm×9cm、最大15.4cm×10.7cm)。
重さはシーリングスタンプやリボンなど、ちょっとしたプラスアルファでも変わります。切手を購入する前に、封をした招待状の中でも一番重そうなものを郵便局に持ち込み、計量してもらって正しい郵便料金を確認しましょう。
卒花の失敗談聞かせて!
郵便局で招待状の一部だけ重さを量ってもらい切手を購入。同封物をすべて入れ、切手を貼って持ち込み、量り直してもらったら重さが変わり、結局2枚の切手を貼ることに。(はるなさん)
[+POINT]ここも押さえて!【発送を切手不要の料金別納郵便にする】
発送する際は招待状を郵便局の窓口に持ち込み、窓口で料金を支払って「料金別納郵便」にしてもらうことも可能です。そうすれば切手代を気にしなくて済みます。
料金別納郵便は同時に10通以上出すこと、郵便物がすべて同一料金であることが条件。また、封筒の切手を貼る位置に、料金別納郵便であることがわかる表示をしなくてはいけません。その表示は印刷でもOKですが、おしゃれなスタンプをDIYする花嫁が増加中。
表示には「料金別納郵便」の文字と差し出す郵便局名を入れる、囲みは「直径2~3cmの円形または縦横2~3cmの四角形」などのルールがあるので、詳細は日本郵便のホームページで確認を。
[“WEBで”ありがち失敗6]
紙の招待状の有無の伝え漏れ
【これで失敗回避】紙の招待状送付の有無は備考などにしっかり明記を
最近は郵送で招待状を送らず、WEB上で招待状をデザインして、メールやSNSで連絡する「WEB招待状」にする人たちも増えています。
このWEB招待状に慣れていないゲストは「後から紙の招待状も届く」と思ってしまいがち。「正式な招待状はいつ届くのだろう?」と待たせないため、WEB招待状の文面に「こちらの招待状が正式なご招待となります」と目立つように添えるなどの配慮が必要です。
結婚式出席の打診をする段階でWEB招待状にすることが決まっていれば、「招待状は紙ではなく、WEBだけで送るからね」などと伝えておくといいでしょう。年配ゲストは「紙の招待状が必要」と感じる人もいるので理解してもらって。
卒花の失敗談聞かせて!
すべてWEB招待状にしましたが、「紙で来たっけ?」と友人から問い合わせが。あらかじめ「紙の招待状は送らない」と伝えるべきでした。式1カ月前にリマインドを送ったら、不安をカバーできてよかったです。(レイチェルさん)
身内だけのファミリー婚だったので紙の招待状は省略。WEBなどで個別連絡すればいいと思っていたが、親戚の方に「いくら身内だけでもきちんとした場面なんだから」と苦言を呈され、紙の招待状も送ることに。(原田あおいさん)
【熟読!】卒花の声からわかった失敗回避のための3つのコツ
1.ゲスト全員の正しい住所と氏名をまとめた<リスト作り>を
招待するゲストが決まったら、全員の郵便番号、住所、氏名などのデータを入力したリストを作りましょう。ただし、ゼロから打ち込むのはNG。ゲストから最新の郵便番号&住所&氏名をメールやSNSなどで送ってもらい、そのままコピー&ペーストして、間違いのないリストに!
年配ゲストなどメールやSNSで送ってもらえない場合は、年賀状などの文書から確認しながら入力を。リストができたら、抜けや漏れがないかなども含め、ミスがないか念入りにチェック。
このリストさえあれば招待状の宛名書きはもちろん、発送直前の最終チェックもスムーズ。返信の管理、席次表や席札などのペーパーアイテム、引出物の贈り分け、式後のお礼、年賀状などさまざまな場面で活用できます。
2.発送する前の<ダブルチェック・トリプルチェック>で念入りに確認を!
「送付先の住所、氏名は間違ってないか」「送付物は正しいか」などのチェック作業はひとりだけでは見落とす危険性大!一度各自で確認後、お互いのリストを彼とふたりで交換し合うなど、慎重にダブルチェックを。親族については、両家の親にも確認を頼み、トリプルチェックするとさらに安心。
3.集中力が何よりも大事。宛名書きも封入作業も<元気な時に>!
ゲストへの初めての贈り物でもある招待状は、結婚準備の中でも気を使いたい大事な作業。平日の深夜など、集中力が途切れがちな時間帯に宛名を書いたり、封入作業をすると思わぬうっかりミスの原因に。休日の日中など、体力も気力も万全なときに慌てず落ち着いて取り組みましょう。
招待状の準備が負担だと感じる人は、親しい友人ゲストへの紙の招待状を省略し、WEB招待状にする方法も。目上のゲストや親族ゲストのみ紙の招待状を送るなど、送り分ける人も増えています。親とも相談し、ふたりにとってベストな方法を相談してみて。
From 編集部
招待状をスムーズに発送できれば、もっと当日が楽しみに!
卒花の失敗例には、招待状を準備する過程で気を付けたい大切なヒントがたくさん。早めの情報収集&準備も、送付直前の細かなチェックも、招待状をゲストに気持ちよく受け取ってもらい、結婚式を楽しみにしてもらうため!比較的準備が手軽なWEB招待状という選択肢も出てきたので、ふたりで話し合い、協力しながら、スムーズな招待状発送を目指してくださいね♪
取材・文/渡邊博美 イラスト/高篠裕子 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のコメントは2021年6月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー94人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年11月時点のものです
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