「これ作ったの!?」が叶う“ プロ見え”花嫁DIY~基本<書く>~
「花嫁DIY、興味はあるけどむずかしそうだし自信も……」「でも市販品をそのまま飾るのも寂しいし……」。そんな花嫁のためにちょっとの手間で“プロ見え”が叶う、DIYテクをご紹介。まずは花嫁DIYの基本となる、<書く>テクニックをご紹介します。取り入れれば、ゲストからの「これ作ったの!?」の声がきっと聞こえてくるはず!
上手に<書く>とどうしてプロ見えなの?
スタイリストに聞いた<書く>=“プロ見え”なワケ
「DIYの基本は<書く>こと。字を書く、絵やイラストを描くなどアイテムごとにさまざまな<書く>がありますが、きちんと書かれていることでグンとおしゃれ見えする、満足度の高いアイテムに仕上がるんです!」とは、今回プロ見えテクニックを教えてくれた、スタイリスト&アニヴァーサリープランナーの板井麻里奈さん。
確かにウエディングDIYの人気アイテムには、ウエルカムボードをはじめ、招待状やサンキュータグなど書くことが大事なアイテムがたくさん。これは<書く>をきちんと押さえたい!
基本1.<なぞりワザ>でプロ見え!
透かしテクやカーボン紙で見本をなぞって思い通りの文字に
手書き文字に自信がないなら、活字や上手に書かれた字をなぞるのが一番手っ取り早い! このテクニックに使用するのは、タブレットもしくはカーボン紙。素材に合わせた<なぞりワザ>で美しい文字を。
【ワザ1】紙などの薄め素材は<タブレットの文字を透かして>なぞり書き!
<WAY of タブレットでなぞりワザ>
招待状をはじめとするペーパーアイテムなど薄めの素材ならタブレットを使った透かし&なぞりワザが◎。
1.タブレットに書きたい文字を表示して、素材に合わせて文字サイズを調整
2.タブレットの上に封筒など素材を置き、ずれないようにマスキングテープで固定
3.タブレットの照明で透ける文字を筆ペンなどでなぞり書きして完成!
【ワザ2】紙以外の透けない素材は<カーボン紙で下書き>してなぞり書き!
<WAY of カーボン紙でなぞりワザ>
ウエルカムボードで人気の木製やキャンバス地のボードなど透けない素材には、複写専用用紙・カーボン紙を使って。
1.ボードの大きさに合わせて下書き用のデザインをプリントアウト。上からデザイン、黒い面を下にしたカーボン紙、ボードの順に重ねてマスキングテープで固定
2.デザインをシャープペンシルでなぞってボードに複写、下書きをする
3.複写されたデザインを油性ペンで整えて完成!
*ウエルカムボードはキャンバス素材を使用
*なぞり書きするペンは太さが変わらないシャープペンシルがベスト
他にもこんな<なぞりワザ>。ブラックボードならチャコペーパーを
カーボン紙ではなぞった線が見えづらくなる、ブラックボード(黒板)などの場合は、手芸用の“チャコペーパー”が活躍。線も見えやすくなり、また布用なのでぬれ布巾でこすると消せるというメリットも。DIY超初心者さんにも安心です!
*水に強い素材にのみ使用可
基本2.<型紙ワザ>でプロ見え!
収めたい枠に合わせた型紙を使ってバランスのいい美文字に!
文字はバランスが重要だけど、手書きだと斜めになったり大きさの配分がどうしても崩れがち。それを防ぐのが<型紙ワザ>。素材に合わせてバランスを調整した型紙を作ってその中に書き入れることで、文字がきちんと所定の位置に収まってきれいにプロ見えに!
【ワザ3】封筒の宛名などは書きたい文字数に合わせた型紙で!
<WAY of 型紙ワザ>
1.厚紙を招待状など書きたいものとぴったり同じ大きさに切って、住所や名前を書く枠のサイズを決める
2.枠を切り抜いて型紙にし、素材の上に乗せて枠内に文字を書いて完成!
型紙は例のような氏名3文字+様の他、4・5・6文字など文字数に合わせた各バージョンを用意しておくとよりプロ見えが叶う。「タブレットで透かした文字をなぞり書き」との併用もおすすめ!
他にも使える<型紙ワザ>。文字だけでなくスタンプなどの位置固定にも
型紙ワザは書くときだけでなく、スタンプするやシールやステッカーを貼るなどの位置の固定でも有効。型紙を使って決まった位置にスタンプしたり、貼ることで、見た目もきれいに整ったよりプロ見えするアイテムに仕上がります!
基本3.<ステンシルワザ>でプロ見え!
ポンポンたたくだけで書きたい文字が簡単きれいに!
文字などが切り抜かれた型紙を使ってステンシルすることで、理想どおりの仕上がりが叶うのがこのワザ。好きなデザインのオリジナル型紙を作ってもいいし、より手軽にするならラインナップ豊富な市販の型紙を使うというのも手。ウエルカムボードなど書きたい素材が大きなアイテムを簡単きれいに作りたいときには特にうれしいワザ!
【ワザ4】フォントの種類、大きさミックスのデザインをステンシルで!
<WAY of ステンシルワザ>
1.オリジナルデザインの場合は素材のサイズに合わせて作ったデザインをプリントアウト。ステンシルする文字などをデザインカッターで切り抜き、型紙に
2.貼って剥がせるタイプのスプレーのりで素材に型紙を貼る。ステンシル用スポンジにアクリル絵の具を付けて、ポンポンたたき塗りして完成!
曲線を切り抜く際は、手を動かすのではなく紙を回してカットするのが上手に切り抜くコツ。また絵の具は少しずつ付けて色を重ねるようにするとにじまず、よりプロっぽく仕上がります。
*型紙を何度も使う場合は紙素材ではなく耐久性のあるプラスチック板がおすすめ
他にもこんな<ステンシルワザ>。布製のウエディングアイテムにも
ステンシルワザは布素材にも応用可。おすすめは引出物用トートバッグや布製ガーランド。布にステンシルする場合は布用インクを使用。また電球やボールなど、フリーハンドで書くことがむずかしい曲線の素材にもステンシルはおすすめ!
【スタイリスト厳選】<書く>DIYのためのおすすめフォント&ペン
書くワザと合わせて知っておきたい、フォントとペン選びについてスタイリスト・板井さんに教えてもらいました。希望のイメージに合わせてフォントとペンを選んで、さらなるプロ見えを目指して!
*フォントはWindows版
【おすすめフォント】
○クラシック風なら:Baskerville
○男前・ブルックリン風なら:Impact
○モダン系なら:游ゴシック
○手描き風なら:segoe script
【おすすめペン】
○「ポスターカラーマーカー・ホワイト」0.7mm程度の極細
木材やブラックボード素材に細やかな部分まできれいに書けるのでおすすめ。カーボン紙で写した文字もペン先が細いので思いどおりになぞることができます。
以下2タイプは布、キャンバス、木材、ガラスなどオールラウンドに使えるタイプ
○太字なら「油性マジックペン」
いわゆる「マジック」と呼ばれる太い油性ペンがおすすめ。さらに太と細がツインになったタイプの油性ペンの細字(1.5mm程度)で文字の輪郭を、太字(6mm程度)で広い面積を塗りつぶせばきれいに仕上がります。
○細字なら「極細の油性ネームペン」
PCから印刷した文字そのままを写しとるイメージであれば、太細ツインタイプのネームペンの極細側がおすすめ。文字の輪郭がにじみやすい素材へ細い文字を書く際には特にぴったり。
From 編集部
<書く>が簡単に上手にできるとDIYの幅が広がる、もっと楽しくできる!
DIYビギナーさんでも“プロ見え”が叶うアイテムが作れる、<書くワザ>。まずはDIYしたい、“プロ見え”させたいウエディングアイテムがなにかを考えて、いくつか試してみて。簡単手軽にそして楽しく。<書く>花嫁DIYアイテム、ぜひ気負わずチャレンジを!
取材・文/竹本紗梨 撮影/上野 敦 スタイリング/板井麻里奈 D/ロンディーネ 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2019年2月時点のものです
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