親とゲストに聞いてみた「会費制の結婚式、どう思う？」

ゲストへ聞く前に、まずは主催側のプレ花嫁へ「会費制の結婚式」に対する印象をリサーチ。「楽しい結婚式になりそう！」と好意的に見る人がいる一方で、不安や疑問の声も……。最新の結婚式情報に詳しいプレ花嫁の中でも、さまざまな捉え方をされている様子。
逆に“招待される側”のゲストはどんなイメージを抱くのか、ますます気になるところ！

【親世代は思う】実態が分からずモヤモヤ気味……

ふたりの選択に任せるという親がほとんどだけれど、「気になる」「反対する」という声が半数以上に上った。親世代にとって、結婚式は「ご祝儀をいただく分、ゲストをきちんとおもてなしする場」。いまいち実態の分からない会費制はやはり心に引っ掛かるものがあるみたい。親族や職場関係者を幅広く招待するケースであればなおさらかも。

親世代のホンネ

ご祝儀は、ゲストの年齢や立場によっていただく額が変わるのが当たり前。目上の方も若い方も一律になってしまう会費制にはやはり抵抗があります。（54歳女性）

周りで会費制の結婚式をしたという話を聞いた事がありません。招待された方が戸惑うのではないかと思う。ご祝儀がどうなるのか私自身もよく分からないし。（50歳女性）

反対するつもりはないし、実際に同僚の結婚式が会費制だったこともある。けれど自分の子どもが会費制にすると言ったら……親戚や地域の方など昔からの付き合いを考えるとやはり気が進まない。（65歳男性）

プランナーさん、教えて！

ご祝儀制と会費制との一番の違いは、ずばり引出物の有無。会費制の結婚式では、引出物がありません。逆にいうと、引出物以外のゲストへのおもてなし要素は変わらないのでご安心を。会費の額はお料理の選択次第ですが、当会場の場合、フルコースなら1.5万円～2万円、ビュッフェスタイルなら8000円～1.5万円が相場です。（北野アイビーテラス　チーフプランナー　横山由美子さん）

【同世代ゲストは思う】負担が減って助かる～！けれど不安も……

同世代ゲストは会費制に対しておおむね好意的。一般的なご祝儀額の３万円より負担が減るし、堅苦しい場ではなくわいわいカジュアルなパーティとして楽しめそうというのが理由のよう。
一方で、慣れない形式にやはり戸惑いを覚える人も。「お祝いとしてきちんとご祝儀を差し上げたかったのに……」ともやもやした気持ちを抱かせないよう、フォローは丁寧に行いたいもの。

ゲストのホンネ

フォーマル過ぎず、新しい感じがして楽しそう！（39歳女性）

お金の負担が少ないのはありがたいけど、ご祝儀制の結婚式と内容が異なったりするのでしょうか？（34歳男性）

会費とは別にお祝いを渡すべきなのか、どのように渡せばいいのか迷います。他のゲストがどうするのかも分からないし……。（26歳女性）

会費制の場合、ドレスコードなども変わってくるんでしょうか。慣例が分からないので細かく指定がないと不安になりそう。（39歳男性）

プランナーさん、教えて！

会費制の場合、ご祝儀は基本いただきません。招待時に「ご祝儀はご遠慮申し上げます」とアナウンスし、親族には親御さんからも説明してもらいましょう。それでもゲストが渡したいという場合は、結婚内祝いを贈るなど個別対応を。ドレスコードは通常の披露宴と同等の方が多いです。カジュアルに「平服」にするなら「デニムでOK」など具体的な基準まで伝えると親切です。（北野アイビーテラス　チーフプランナー　横山由美子さん）

Profile

横山由美子さん 北野アイビーテラス　チーフプランナー

兵庫県・神戸北野にある安藤忠雄建築のデザイナーズレストラン「北野アイビーテラス」と、姉妹店「ヒラキヒミテラス」の両方でプランニングを行う。会費制ウエディングの経験豊富。

文／伊藤佳代子　イラスト／坂本奈緒（TAIKO ＆ ASSOCIATES）　取材協力／北野アイビーテラス　TEL 078-241-0085　構成／小田真穂（編集部）
※記事内のコメントおよびデータは2018年9月に「Raicoゼクシィコミュニティ」会員38人が回答したアンケートおよび、マクロミル会員207人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている内容は2018年10月時点のものです

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