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花嫁の「アフターブーケ」どうする?DIYで残す方法ってある?

結婚式のために準備した、とびきり特別なブーケ。式後も長く楽しめるように、アフターブーケとして加工するという花嫁も多いよう。一方で「アフターブーケをしたいけど、プロにお願いするには金額的に少しためらう…」と悩む花嫁も多数。そこで今回は、アフターブーケをDIYする方法をフラワーデザイナーが解説。記事後半でアフターブーケのDIY実例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アドバイスいただいた専門家は…

こあん(co-an)フラワーデザイナー/落 大造さん
落さん

大手フラワーショップで8年の経験を積んだ後、独立して自由が丘に「les Deux(レ・ドゥ)」を開店。2016年11月からは「こあん(co-an)」と店名を変更。ブライダルフラワーを中心に、誕生日や結婚記念日などお祝いの花も手がける。『ゼクシィ』をはじめ、さまざまな媒体で活躍し、繊細なセンスと個性的なアイデアで多くのファンを獲得している。

花嫁たちに人気のアフターブーケ。その加工方法は複数ありますが、代表的なのは以下の3つ。

【押し花】
草木や花を紙などの間に挟み、重いものを乗せて押し付けて乾燥させる方法。

【ドライフラワー】
花、茎、葉などを、自然または人工的に乾燥させる方法。

【プリザーブドフラワー】
生花を長期間楽しめるように、保存加工を施す方法。

その他にも、ブーケの花の一部を使ってキャンドルを作ったり、クリスタルボックスで保存するなど、昨今はさまざまなアフターブーケがあります。

そんなアフターブーケをプロに依頼するメリットは、なんといってもその仕上がりのクオリティーの高さ。一方、DIYに比べると費用が数倍となることがデメリット。今回実施したアンケートでも、高額な費用がハードルとなり、アフターブーケの実施を諦めたという声も少なからず聞こえてきました。

そこで今回紹介するのが、比較的リーズナブルにできるアフターブーケのDIY方法!フラワーデザイナー・落さんのアドバイスを基に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【写真提供】
押し花:あいりさん(加工料 5万3000円)
ドライフラワー:あきらさん(加工料 6万円)
プリザーブドフラワー:kameさん(加工料 8万円)

押し花のDIY方法

意外にも手軽にできてしまうのが押し花の最大のメリット!デメリットは、いったん分解したブーケを改めて式当日のブーケ風にまとめる難易度が高いこと。当日のブーケのデザインに固執しなければ、お気に入りの花だけをピックアップして押し花にするというのもおすすめ。

【準備するもの】
・花(向いている花を選ぶ)
・吸水紙
・新聞紙
・重し
・飾るためのフレーム

【HOW TO MAKE】
Step1:ブーケに使われている花材全てを使うのではなく、花の中で向いているものを選ぶ。

向くもの/花びらの薄いもの(パンジー、コスモス、桜など枝の花)
向かないもの/多肉植物など水分の多い肉厚の花

Step2:花びらに分解して、吸水紙に重ならないように並べる。

Step3:新聞紙に挟み、重しをして十分に乾燥させる。

Step4:乾燥した花びらを台紙の上に並べて、デザイン。ボンドなどで動かないように固定。

Step5:フレームに入れて完成。

DIY時のポイント

水分をしっかり抜くことが重要
落さん

押し花をきれいに作るには、とにかくしっかりと水分を抜くことが大切。花びらに分解し、吸水紙と新聞紙を使って十分に時間をかけて乾燥させる方法が最も簡単でおすすめです。加工後に自分好みのフレームを選べる点も、DIYする楽しいポイントですね。(落さん)

ちなみに…プロに依頼する場合

【加工→受け取りまでにかかる時間】
3~5カ月

【おおよその価格】
3万~8万円

ドライフラワーのDIY方法

花をナチュラルに束ねたクラッチ形のブーケであれば、そのまま逆さにつるして乾燥させるだけでできる、加工のしやすさナンバーワンなのがドライフラワー。一方で、素人がDIYする場合、花の色みをきれいに保つのがなかなか難しいという点も。

【準備するもの】
・花(向いている花材を選ぶ)
・つるすひもやハンガー、フックなど

【HOW TO MAKE】
Step1:ドライ加工に向く花を選択し、向かない花材ははさみで切り取る。

向くもの/小花、葉物、実物など
向かないもの/水分の多い花、多肉植物など

Step2:ハンガーなどにくくりつけて、花を逆さにつるす。

Step3:湿度の低い場所にしばらくつるしっぱなしにして自然乾燥させる。(ごく小さなブーケの場合、大きな容器にシリカゲルと一緒に詰めて乾燥させることも可能)

Step4:仕上がりの調整。乾燥できた素材のうち、あまり出来のよくないものは思い切って除いた方が見栄えがよくなってGOOD。

DIY時のポイント

ドライに向かない花材はカットして
落さん

束ねられたブーケをそのまま丸っとドライにすると、仕上がりにムラができてします。できる限り向かない花材を除いてから作業を行うことがポイント。ちなみに、ブーケを解体してしまうと、ドライ後に再度束ねるのはとても難しいので、バランスを見ながらドライに向かない花材をはさみで切ることをおすすめします。きれいなドライフラワーに仕上げるポイントは、ドライにする花をなるべく欲張りすぎないことです!

ちなみに…プロに依頼する場合

【加工→受け取りまでにかかる時間】
3~7カ月

【おおよその価格】
2万~9万円

プリザーブドフラワーのDIY方法

DIYの中で最も難易度が高いのがプリザーブドフラワー。普段使い慣れない薬品を使うことになるので、それぞれの薬品の働きをしっかり理解することも大事。手間暇かかる分、うまく仕上がったときの感動はひとしお!

【準備するもの】
・花(向いている花材を選ぶ)
・薬品(エタノール、グリセリン、生花用着色液など)
・シリカゲル
※基本的には加工用の材料が含まれたキットを購入するのが◯。

【HOW TO MAKE】
Step1:ブーケの中から加工に向いている花を選ぶ。

向いている花/バラ、カーネーション、アジサイ、比較的丈夫なグリーン等
向かない花/大きな花(ユリなど)、壊れやすい繊細な花びら(デルフィニウム、桜などの枝の花)

Step2:花首を切り、溶液(エタノールなど)に漬けて完全に脱色。薬品を使うので、手袋などをして作業を。

Step3:溶液(グリセリンなど)と着色液を混合したものにStep2を終えた花を浸し、十分に時間を置く。時間により色の濃さが変わるので、十分に観察をすること。

Step4:花を取り出して自然乾燥させる。またはシリカゲルを詰めた容器に入れて乾燥。無理な乾燥(ドライヤー使用など)は行わない。

Step5:好みの器に入れてアレンジ。難易度は高いが、ワイヤリング(花や茎にワイヤーを施して、花材を補強したり丈を伸ばしたりするテクニック)をして形作っても。

DIY時のポイント

難易度が高いためキットの購入がおすすめ
落さん

プリザーブドフラワーのDIYは可能ですが、難易度は高め。基本的には市販のキットを購入した上で取りかかるのがおすすめです。加えて、ワイヤリングを施す方法はかなり難易度が高くなるので、器に花首のみを詰める方法が比較的簡単でおすすめです。基本的に茎のない花の部分のみの加工になるため、ブーケの形を再現するものではなく、あくまでも花を記念に残す形の加工として取り組むとうまくいきやすいかと思います。

ちなみに…プロに依頼する場合

【加工→受け取りまでにかかる時間】
1週間~8カ月

【おおよその価格】
4万~10万円

押し花をDIY/yoshiさん

式場からの提案や卒花さんたちのSNS投稿でアフターブーケの存在は知っていたけれど、プロに依頼すると費用が5万円程度からと高額だったことから諦めていたというyoshiさん。式後「やっぱり一部だけでも残しておきたい!」という気持ちが高まり、小学生の時の自由研究で電子レンジで押し花を作ったことを思い出し、DIYすることに。

【HOW TO MAKE】
Step1:ダンボールの上にクッキングシートを敷き、花を重ならないように並べる。

Step2:花にクッキングシートをかぶせ、さらにダンボールを重ねたら輪ゴムで十字に縛る。

Step 3:500Wの電子レンジで1分ほど加熱すれば出来上がり(使用する電子レンジによって差があるので、短めの時間から少しずつ追加するのがおすすめ)。

【材料】
ダンボール、クッキングシート(ともに10センチ角を2枚ずつ)、輪ゴム2本

【費用】
0円

DIY、やってよかった!

アート作品みたいでお気に入りに
先輩花嫁

ガラスのシンプルなフレームに入れたことで、花びらが透けてアート作品のように見えるのがおしゃれで気に入っています。自宅のリビングルームにウエルカムスペースで使用したアイテムと一緒に飾っており、目に入るたびに結婚式当日を思い出して幸せな気持ちになります。(yoshiさん)

ドライフラワーをDIY/かなえさん

花が大好きで、当日のブーケを残したいという思いはずっとあったというかなえさん。アフターブーケを業者に頼むと高額になってしまうため、過去に制作経験のあるドライフラワーなら自分でもできると思い、DIYを実践!

【HOW TO MAKE】
Step1:ブーケを解体し、花を1本ずつ取り出す。

Step2:洗濯バサミがたくさん付いている洗濯用のハンガーに1本ずつつるす(湿度が高くない部屋につるしておく)

Step 3:乾燥したら、数本ずつまとめてミニスワッグに。

【材料】
家にあった洗濯ハンガー、麻ひも

【費用】
0円

DIY、やってよかった!

お裾分けもできて大満足
先輩花嫁

ミニスワッグにして個数をたくさん作ったので、家のあちこちの部屋に飾ることができ、親にお裾分けすることもできました。目にするたび、式当日のことを思い出して温かい気持ちになります。(かなえさん)

ドライフラワーをDIY/黒木さん

披露宴で使用したお気に入りのブーケを「葉っぱ部分だけでも思い出として残したい!」という思いから自宅でドライフラワーにしたという黒木さん。DIY方法は、以下の通り。

【HOW TO MAKE】
Step1:披露宴後、ブーケの花部分のみを抜く。

Step2:ドライにできそうと思った部分のみを残して縛り直し、トイレで逆さにつるして終わり。

【材料】
当日のブーケのみ

【費用】
0円

DIY、やってよかった!

毎日目にする場所がGOOD
先輩花嫁

特別丁寧に扱っているわけではないのですが、毎日利用するトイレに飾っているので、必ず視界に入ってくるのがいいなと思っています。披露宴の思い出が詰まっているので、見るたびに当時の思い出がよみがえります。ブーケ時のゴールドのスプレー加工がお気に入りだったのですが、そこもきれいに残すことができて大満足!披露宴後すぐにつるしたので、かれこれ1年半以上はつるしています(笑)。(黒木さん)

From 編集部

お気に入りのブーケ、式後も楽しもう!

思い入れが詰まった特別なブーケ。華やかなアイテムなので、アフターブーケに加工して残すことで、式当日のきらびやかな雰囲気を長く楽しむことができるのも嬉しいポイント。ブーケの全ての花材を丸ごと残すのは難易度が高いものの、お気に入りの花や加工しやすい花を厳選すれば、DIYでも十分素敵に仕上げることができます。ぜひ、DIYも選択肢の一つとして検討してみてくださいね。

取材・文/島袋芙貴乃 イラスト/湯浅 望 デザイン/mashroom design 
※記事内のデータは2年以内に結婚式を挙げた20~30代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※記事内のコメントは2024年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー63人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2025年1月時点のものです

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