大人のウエルカムボードの条件は…… #オリジナルカリグラフィー #シンプルモノトーン #こだわりマテリアルetc.
パーティ会場へとゲストをいざなうウエルカムボードは、ふたりの写真や似顔絵を使用するのが定番。ただ、「似顔絵ボードなどの可愛い系ではなく、もっとウエディングパーティの雰囲気とトータルコーディネートされた大人っぽいウエルカムボードにしたい」という声も。ここでは、大人花嫁たちがこだわりを持って選んだシックなウエルカムボードを、ファッションやインテリアに詳しいスタイリスト為井さんの解説で、ご紹介します。
大人花嫁のウエルカムボードとは?
ウエルカムボードの役目は、ゲストにパーティルームの場所をお知らせし、素敵なパーティの雰囲気を予感させること。そんなウエルカムボードだけど、大人花嫁はどんなポイントに注意するべき?
m.sさん(@tuna_2_22)のシックなウェルカムボード。(下記の「条件2 #シンプルモノトーン」のコーナーで紹介)
1:写真やイラストはあえて使わない!
ウエルカムボードの定番であるふたりの写真や似顔絵イラスト。でも、可愛らしい似顔絵や、イメージを限定する写真を大人花嫁はあえて使わず、シンプルに。写真を飾りたいなら、フォトフレームに入れてウエルカムスペースに別に置くのがおすすめ。
2:色数は少なめに!
華やかなシーンに合うように、ウエルカムボードもカラフルに彩りたくなるもの。でも、大人花嫁ならモノトーンなどの控えめなカラーや、ゴールド、シルバーなどのエレガントカラー、スモーキーピンクなどのニュアンスカラーを使うのが正解。
3:パーティのイメージとトータルコーディネート!
装花やドレス、招待状などすべてのイメージと合わせて、ウエルカムボードのデザインを考えて。ナチュラルなイメージ、エレガントなイメージなど、ウエディングの全体のコンセプトを、ウエルカムボードにも表現するのがポイント。
スタイリストからのコメント
素敵なウエルカムボードが会場の入口にあると、それだけでパーティへの期待が高まりますよね。大人花嫁には、シンプルでシックなデザインがおすすめです。
では、実際にどんな素敵なウエルカムボードがあるのか、卒花の方に見せてもらいましょう!
条件1 #こだわりマテリアル
普通の紙製のウエルカムボードもいいけれど、大人花嫁ならウエルカムボードの素材からこだわってみて。木、ガラス、ミラーなどのマテリアルで作られたウエルカムボードは、特別感満点!
ミラーにリップで書いたみたいな小粋さ
「ウエルカムボードは、デザイナーをしている幼なじみに制作してもらったもの。ニューヨークをイメージした会場ということもあり、鏡を使ってスタイリッシュなイメージで仕上げていただきました! テーマカラーをホワイト、グリーン、ゴールドにしていたのですが、そこにあえてテーマではないカラーやお花を添えて、ウエルカムスペースをより華やかにしたところがポイントです」
ゆかちんさん(@yy_wedding_6)
スタイリストからのコメント
ミラーにリップでメッセージを書いたような文字が、可愛らしさもありながら、白でスタイリッシュに仕上がっていますね! ミラーにあしらった大ぶりのお花もアクセントになって素敵です。(スタイリスト為井真野さん)
透明感のあるガラスボードが、キャンドルに映える!
「海外のウエディングのようなイメージにしたくて、自分でデザインしたウエルカムボード。ガラスフレームに文字のカッティングシートを貼って作ったものです。カッティングシートは専門業者にオーダーし、文字の配列やバランスなどを考えて義姉が仕上げてくれました。ガラスの透明感を生かし、可愛くなりすぎないように黒でシャープさを出しました」
yukiさん(@y.i_wedding_)
スタイリストからのコメント
クリア×ブラックですっきりまとめたガラスのウエルカムボードは、後ろのキャンドルライトの明かりが透けて見えて素敵ですね。クリアな素材感ならではで、周りの風景になじみつつも、存在感があって目に留まります。(スタイリスト為井真野さん)
プラスチックにゴールドのペンで文字を書いて
「軽井沢の新緑が映えるような、ナチュラルなイメージでウエルカムボードを作りたいと思い、自分で制作しました。プラスチックの板にゴールドの油性マーカーで文字を書き、白い額縁とフェイクグリーンで飾っています」
Miriさん
スタイリストからのコメント
クリア素材のウエルカムボードは、どこに置いても場になじみ、活用の仕方も工夫できますね。ボード越しのおふたりの後ろ姿の写真もとても素敵です!(スタイリスト為井真野さん)
ナチュラルさと温もりのあるウッド素材
「夫婦で作ったウエルカムボード。木製の板を用意し、ニスを塗り、白の油性ペンで文字を書きました。白い造花をあしらい、シンプルだけどウエディングらしさのあるウエルカムボードにしたのがポイントです。ウエルカムスペースには、モノトーンとゴールド、ピンクで統一した小物と前撮り写真を飾りました」
yasueさん(@ horiii.wedding)
スタイリストからのコメント
文字も飾り付けた小物も白でシンプルにまとめているので、ボードのウッドが引き立っていますね。大ぶりのお花も、同じく白で統一されていて、甘すぎず程よいアクセントになっています!(スタイリスト為井真野さん)
条件2 #シンプルモノトーン
あえて色みを抑え、モノトーンのみでシンプルに仕上げたウエルカムボードは、とてもスタイリッシュ! シックで大人っぽい雰囲気を演出したいなら、おすすめです!
あえて既製のポスターで、おうちのインテリアのように
「“自分たちが主役”という感じを出したくなかったので、普段のインテリアのようなものにしました。こちらは“OUR LOVELY HOME”と書かれた購入品のポスターで、IKEAで購入した額縁に入れただけ。シンプルに、おうちのインテリアのような、普段の延長線のおしゃれ感をイメージしました。ウエルカムスペースも、日常の普段通りの自分たちでいられる空間にしました」
m.sさん(@tuna_2_22)
スタイリストからのコメント
ザ・シンプルなポスターが会場の雰囲気に合っていてとても素敵ですね! “ウエディング”にとらわれすぎず、おふたりのこれからの生活が想像できそうで、私も好みです。購入品というところも潔いですね。(スタイリスト為井真野さん)
ブラックのボードに白文字がスタイリッシュ
「結婚式後も家に飾っておけるものにしたいと思い、自分で制作しました。ホームセンターで購入した木材に、カッティングシートで作った文字を貼り、造花のブーケをあしらいました。一年中部屋に飾っておくことを想定したので、季節感があまり出ないブーケにしたのがポイントです」
ゆいさん
スタイリストからのコメント
黒いボードのおかげで、お花のデコレーションも映えて大人っぽく仕上がっていますね。ボードの右側にまとめた白の文字のすっきりとした感じも、洗練されています!(スタイリスト為井真野さん)
条件3 #オリジナルカリグラフィー
文字を手書きすることが少なくなった今、手書きのカリグラフィーは新鮮な印象。手だから出せる温もりや、世界で一つだけのオリジナル感がポイント! エレガントな字体で、違いを見せて。
ゴールドとブラックのクラシックなカリグラフィー
「私たちは30代同士の式だったので、大人っぽい雰囲気にしたいと考えていました。また、式後もお部屋のインテリアとして飾れるようなデザインをイメージしました。ボードは専門業者に制作を依頼し、ボードに飾ったリースは母に作ってもらいました。エイジング加工したホワイトペイントのウッドに、リースも生花で作ったものをドライ加工にして、雰囲気を合わせています。ボードの文字は、ゴールドとブラックでクラシックさを出しました。ふたりの名前部分が、独特の書体で書かれています」
Naoさん(@ nao18503_wd)
スタイリストからのコメント
シンプルな文字と、リースのバランスが絶妙! お母さん、ナイスセンス! ウエルカムスペースのナチュラルな雰囲気ともマッチしていて、ボードが会場にしっくりハマっていますね!(スタイリスト為井真野さん)
カリグラフィーを施したショッパーがオリジナル!
「海外のフラワーショップをイメージして、自分で制作。しっかりした素材の紙袋にエンボス加工の黒い画用紙を貼り、カリグラフィー用ペンで文字を書きました。プレ花期間にカリグラフィーを始めたばかりだったので、プロの方のレタリングをたくさん見て何度も書き直しましたが、とても楽しく今後も続けたいと思っています。中に入れたドライフラワーも、スプレーバラを自分でドライ加工したもの。また、受付には彼がこれまでプレゼントしてくれたバラの花束をドライ加工したものをスワッグにして飾りました。その他、ウエルカムスペースはお花でいっぱいに」
zuzuさん(@ zuzu_wedd)
スタイリストからのコメント
ボードではなく、紙袋を使っていて新鮮! 自分で書かれたカリグラフィーもとてもきれいです。おふたりの思い出のスワッグも、ウエルカムスペースに取り入れていて、今までの歩みを感じられるのが素敵ですね。(スタイリスト為井真野さん)
条件4 #洗練ニュアンスカラー
大人花嫁がウエルカムボードで色みを使いたいなら、単純なピンクやイエロー、ブルーなどの色よりも、ニュアンスのあるカラーを選んで。あえて少しくすんだダスティーカラーやスモーキーカラーがおしゃれ見えします!
ニュアンスカラーなら、色彩のあるボードも大人っぽく
「ウエディングコンセプトのパネル(写真左)をプロデューサーさんにご用意いただいていたので、そのカラーやイメージに合うウエディングボードを探していました。そんなとき、ハンドメイドの販売サイトCreemaで、homefabpaperさんというクリエーターの方の作品を見つけ、お願いすることに。ニュアンスのある水彩画のようなカラーが、コンセプトパネルとマッチしているのがポイントです」
___wed_yy___さん(@ ___wed_yy___)
スタイリストからのコメント
淡い配色にシンプルな文字が映えますね。シンプルナチュラルなスペースになじむ、ニュアンスのあるカラーリングが素敵です!(スタイリスト為井真野さん)
From 編集部
シック、シンプル、スタイリッシュが必須条件!
こだわり満点の大人花嫁のウエルカムボード、いかがでしたか? 可愛さやポップさのあるウエルカムボードとはひと味違う、大人っぽく洗練された雰囲気が素敵ですよね。ウエルカムボードは、パーティを飾る大切な小道具の一つ。皆さんもぜひ、素敵なデザインを考えてみてくださいね。
為井真野さん スタイリスト
ウエディング雑誌はもちろん、数々の女性誌で活躍する人気スタイリスト。著書『センスのいい女は安い服をおしゃれに見せるワザを持っている』も好評。kind所属。
構成・文/千田あすか 取材協力/為井真野
※掲載されている情報は2018年9月時点のものです
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