タキシードだけじゃない! メンズ衣裳の基本5タイプ
彼の衣裳、すでに考え始めていますか? 花嫁衣裳に比べて優先順位が低くなりがちですが、ふたりのバランスがあってこそ花嫁姿も生きるというもの。そこで、ここではメンズ衣裳の基本を押さえつつ、ドレスショップinnocently(イノセントリー)クリエイティブプロデューサーの高須さんによる最近の傾向もご紹介します。
Type1:タキシード
バリエーション豊富なデザインと素材から選べる
本来は夜の準礼装であり、蝶ネクタイとカマーバンド(=腰に巻く帯)を着けるのが正式。フォーマルからカジュアルまで幅広いデザインが展開されています。
【写真2枚目】Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア) ブラウン13万円(レンタルのみ)/innocently(イノセントリー)
【お店に聞きました!】タキシードのトレンドや傾向は?
「丈が短いタキシードはフォーマル感がありつつ、最近のトレンドであるナチュラルウエディングにも合わせやすいので、今一番人気の新郎衣裳です。最近は色や素材に凝ったさまざまなデザインが出てきており、昼夜問わず着られています。
人気のネイビーの次にトレンドとしてきているのがブラウン。品がありクラシックな印象を与えると共に、ベージュや優しいピンクをプラスするとカジュアルな表情も演出できるので、どんな挙式スタイルにも合わせられるおしゃれカラーです」(高須さん)
Type2:フロックコート
クラシカルなフォルムが特徴。シルエット次第でトレンド感も
ヨーロッパの近世の頃、昼の正装だった伝統的な衣裳。膝まで届くロング丈で重厚感のある印象がある一方、全身のバランスを取るのが難しいので、着る人の体形を選ぶデザインです。
【写真2枚目】Gent Sweet Alf(ジェントスイート アルフ)12万円(レンタルのみ)/innocently(イノセントリー)
【お店に聞きました!】フロックコートのトレンドや傾向は?
「膝までのロング丈で重厚感のあるフロックコートは、大聖堂やホテルなどの大空間で華やかな雰囲気を出すにはぴったり。ホワイトなどの明るい色を選べば、王子様のような雰囲気も演出できます。ただ、丈が長過ぎるとバランスを取るのが難しいのが難点。
今は短めのショートフロックコートもたくさん種類があります。セレモニーを大切にされている方にはお勧めですよ」(高須さん)
Type3:モーニングコート
最も格式の高い正礼装。色や小物で父との違いを演出
最も格式の高い昼の正礼装で、背面に向かってゆるやかなカーブを描くシルエットが特徴。基本はベストとグレーの縦じまパンツを合わせます。新郎新婦の父が着る定番の衣裳としても知られています。
【写真2枚目】ラフホワイトモーニング 12万円(レンタルのみ)/innocently(イノセントリー)
【お店に聞きました!】モーニングコートのトレンドや傾向は?
「正礼装のモーニングコートは、特別な一日に着るのにふさわしいデザイン。
モーニングカットのジャケットはフロントが短いため、トレンドの蝶ネクタイとも相性が良く、おしゃれを楽しみたい新郎にお勧めのデザインです」(高須さん)
Type4:セレモニースーツ
シチュエーションに合わせて自由なスタイルを楽しむ
既存のルールや伝統の枠にはまらず、おしゃれなスーツを着こなすタイプ。人前式や二次会などカジュアルなシーンにお勧めのスタイルです。会場によってはNGな場合も。
【写真2枚目】Gent Sweet Dawson(ジェントスイート ドーソン)12万円(レンタルのみ)/innocently(イノセントリー)
【お店に聞きました!】セレモニースーツのトレンドや傾向は?
「ショートジャケットに、蝶ネクタイ+ベストがトレンドから主流になってきているため、タキシードとセレモニースーツの明確な区別がなくなってきているのが実情です。
挙式スタイルや会場を選びますが、自由にアレンジしつつも、選ぶ柄やデザインで、主役らしい着こなしを演出できます」(高須さん)
Type5:カジュアルスタイル
ウエディングの舞台は海辺や森などのリゾート感溢れる場所など多様化。ロケーションに合わせて、麻、綿などの軽やかな素材やデニムを取り入れるなど、自由度が高くなっています。
【写真2枚目】Linen(リネン) 11万8000円(レンタルのみ)/innocently(イノセントリー)
【お店に聞きました!】カジュアルスタイルのトレンドや傾向は?
「挙式スタイルや会場のテイストによっては、カジュアルな素材やハーフパンツ、ノージャケットなど、新郎衣裳の多様化が進んでいます。
ロケーションや季節感を重視した素材のコーディネートは、センスに自信のあるお洒落上級者に特におススメです」(高須さん)
From 編集部
ますます多様化! 彼にも選ぶ楽しさを
伝統的なスタイルからカジュアル路線まで、結婚式に合わせてメンズ衣裳のバリエーションもどんどん増えています。シチュエーション、式のテーマ、ふたりのバランスを十分踏まえつつも、ふたりそろって素敵な新郎新婦になれるように、彼にも衣裳選びを満喫してもらいましょう。
高須郷見さん
innocently(イノセントリー)
商品企画クリエイティブプロデューサー
2005年入社。お客様に寄り添った提案スタイルで、600組以上の衣裳コーディネートを担当。その経験を生かし現在は商品開発&バイヤー、社員教育まで幅広く活躍
【問い合わせ】
TEL03-3354-0753(イノセントリー東京)
URL:http://www.innocently.jp
構成・文/小松七恵 イラスト/南 夏希
※掲載されている情報は2018年6月時点のものです
- 挙式半年前
- ドレス・衣裳
- アイテム検討期
- タイプ別
- 定番
- タキシード