【式一週間前～当日まで】もしもに備える“花嫁不調”対策ノート

HAL先生

内科医。大学病院研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。その後、病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。現在は某地方で夫、3歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中。現在37歳。
http://halproject01.blogspot.jp/

荒井さやかさん
Coco style WEDDING代表
フリーランスウエディングプランナー

ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式会場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランのほか、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。

挙式まで１週間を切ってから体調を崩した場合、「直前で忙しいから受診するヒマはない」と思ってしまうのはNG。「１週間後に結婚式があるんです」とひと言添えて、早めに受診しましょう。的確な治療やアドバイスを受けることで悪化を防げるし、挙式当日を最善の状態で迎えられるように薬の処方を調節してもらうことも可能。式当日に症状が悪くなった時のことも含めて、相談してみてください(HAL先生)

普段から睡眠や食事に気を付け、結婚式の２日前から有休をとって体調を整えていましたが、式前日のどに痛みが！　市販薬でしのごうと思いましたが、司会者との前日確認の電話で「病院に行った方がいい」とアドバイスされ、受診。軽い風邪でしたが、「明日が自身の結婚式なので絶対に治したい」と必死に訴え、のどの痛みに加えて当日発熱した場合に備えて数種類の薬を処方してもらい、当日朝なんとか回復しました（Ｍａｉｋｏさん）

結婚式の５日ほど前に唇のすぐ近くに口内炎ができ、みるみる大きくなって、唇が腫れて見えるほどに。痛みで笑顔が引きつるし、せっかく通ったエステも無駄になると思い、前日に歯医者に駆け込んで相談。レーザーで焼くという治療で痛みも腫れもほぼ治まりました。そのまま放置せずに受診して本当によかった！(美央さん)

式当日、体調を崩す方は珍しくありません。でも、プランナー、介添え担当、ヘアメイクなどスタッフが協力して、最善の結婚式が叶うよう工夫するので安心を。例えば歩きやすい靴に変更する、インナーの締め付けを緩やかにする、歩くのがつらいならテーブルラウンドをやめるなど、当日30分前でも進行や演出を変更することは可能。できることはたくさんあるので、不安や体調不良を感じたら遠慮なく伝えてくださいね(荒井さん)

式当日、連日残業続きだった彼が発熱。病院に受診する時間もなく、支度前に強壮ドリンクを飲んでも効かず、気力だけで乗り切ることに。会場スタッフに伝えたら、写真撮影の新婦ソロショットの時などに椅子を用意して休ませてくれたり、乾杯のスパークリングワインをジンジャーエールに変更してくれたり、気遣ってもらえました(りえさん)

新郎新婦とも、緊張からか前日あまり眠れず挙式当日は疲れ気味。「慣れない衣裳を着て動き回るだけでも思った以上に体力を使うので必ず食べてきてね」というヘアメイクさんのアドバイスを守って朝食をしっかり食べ、こまめに水分を補給するようにしたら、体調も悪化することなく、無事に一日を終えることができました（Ｓ．Ａさん)

疲れやストレスをためないことが一番。余裕をもったスケジュールを立て、しっかり睡眠・休息を取りましょう。直前に体調を崩した場合、処方薬で一時的に症状を軽く抑えられるケースは多いので早めの受診を。また、よかれと思って式直前に慣れないことをすると、逆に悪い方に作用して体調を崩す場合もあるので避けましょう。当日起こった想定内の軽い体調不良は常備薬で乗り切り、予期せぬ体調不良は可能な限り受診を(HAL先生)

プランナーをはじめ、会場スタッフは新郎新婦の一番の味方。挙式直前も当日も遠慮せず、不調や不安など何でも細かく話してみてください。対応策を考え、全力でサポートします。直前は忙しいと思いますが、栄養価の高いものを食べましょう。体調が悪くなくても常備薬は必ず持参を。普段から飲み慣れている薬が、挙式当日、お守りになることも多いようです。当日は会場スタッフに任せて、安心して結婚式を楽しんで！(荒井さん)