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教えて!「理想の結婚生活」…現実とのギャップと埋め方って?

大好きな彼との結婚生活がいよいよスタート! 一緒にこんな風に過ごしたいなあ……などと希望や理想は膨らむもの。ところが現実は……? ギャップを目の当りにしたそのとき、果たして先輩花嫁が取った行動は!?

先輩花嫁の皆さんに、理想の結婚生活と現実のギャップを調査!

先輩花嫁にアンケートを実施した結果、「結婚生活への理想と現実の間にギャップがあった」と答えた人は、実に90%以上。その中で特に多かったのは、次から紹介する5つのギャップでした。

新婚生活の夢を壊してしまいそうな結果ではありますが、先輩花嫁がいかにギャップを埋めたのかもご紹介。さらにはゼクシィ本誌でもおなじみの恋愛カウンセラーであり、牧師でもある石井希尚(いしいまれひさ)さんに、それぞれのギャップに向き合うためのヒントを伺いました。

第1位 「もっと夫婦のコミュニケーションを取りたいのにー!」

枠

結婚したら、一緒に過ごせる時間も増えるから、家ではあんなことがしたい、こんなことがしたいと妄想する花嫁も多数。しかし、実際に過ごすと、そこはあくまで「日常」。なんだか、恋人時代よりもコミュニケーション減っているような……。そんな彼女の不満が沸騰中です。

ギャップ、こう埋めました

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彼の自由時間が多く、ほぼパソコンに向かっているので、ひとりぼっちでいる感じがするときがあります

自由時間は与えるけど、あまりに多いときは「さみしー!」とかわいく伝えるようにしています(ひよこさん)

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私は結婚したら家庭が最優先にと思っていたけれど、彼は独身時代と変わらず好きに遊びにでかけたり、連日飲み会ばかり

お互いのスケジュールが共有できるアプリを使って、あらかじめ予定を把握するようにしました。お互い自由な時間を持つ約束をし、自分も自由に予定を入れるようにしました。(ようこさん)

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仕事から帰ってきたら一緒にご飯を食べたりテレビを見て楽しみたいと思ってたけれど、彼はご飯を食べた後は8割がたソファで寝てしまうので、会話が少なくさみしい日が続きました

数分寝かせて早めに一緒にベッドに行くか、起きるのかを選択してもらいました。寝かせっぱなしでいるよりもコミュニケーションも取れるし、お互いにとっていいなぁと思ったので(佐藤あゆみさん)

まずは男性の特性や思考を理解!
「帰ってくる」という事実こそ大切

「会話やコミュニケーションの機会の頻度が減ることで、自分への彼の関心もなくなってきたのかと不安になる女性は多いことでしょう。まず、最初に知っておきたいことは、コミュニケーションの増減は、彼の愛のバロメーターではないということです。

 『共有願望』が強い女性に対して、『征服と達成願望』が男性の特徴。結婚した場合、目標は家庭を守ることにシフトし、そのために仕事を頑張らねばならないという心理になります。社会という名の戦場で戦った戦士がゆっくり体を休めて癒やすのが家庭なのです。

 また、女性は気持ちや『どう感じるか』が大切であるのに対し、男性にとっては『やっている事実』が重要です。彼が仕事が終わった後必ず帰宅するという事実こそ、彼の愛情を物語っているといえます。

 相手を変えることよりも、男性の特性を知り、自分の中の考えを変えることがギャップを埋める最良の手段でしょう。」(石井さん)

第2位「共働きなら夫婦で家事を分担したいのにー!」

第2位 イラスト

共働きが多い昨今。家事を分担するのが当たり前かと思いきや、女性の比重が重い傾向。彼はお手伝い感覚だし、何だか自分だけ頑張ってる気がするー!という怒りの声が多数寄せられました。

一方で彼の家事分担の意識が高い場合、下記のような例も。
「彼は自分のことは自分でという考えにこだわりすぎて、住み始めは合宿所のようでした……」。
うーん、バランスって難しい!

ギャップ、こう埋めました

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自分だけ洗濯や洗い物、掃除をしていることが不満で、旦那にもお願いしたけれど、自分のしてほしいようにはなかなかならずイライラしました

思い切って食洗機やロボット掃除機などを購入! 
(小早川姫愛さん)

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結婚当初、「共働きなら家事は分担するもの」と思っていましたが、仕事で疲れて帰ってきた日は分担することが難しい時がありました。

疲れている時は正直に伝えることで私の担当の料理や掃除を代わりにやってくれています。分担はするけれど、できないときはきちんと伝えてお互い協力することが、大事だと感じています(emikaさん)

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夫は家事分担を明確化したいみたいだったけれど、それぞれの役割をやっていないとついイライラしていました

話し合いを重ねて、考えを伝え合うことを実践。私は気が付いたらやるというスタンスに(野口かほりさん)

事前に役割分担を決めるのがベスト
“家事ハラ”せず、任せる覚悟を

「結婚前に家事の役割分担を決めておくことが理想です。プリマリタルカウンセリングでも細かく決めていきます。それができていない場合、男性は女性に期待してしまうもの。例外もあるのであくまで一般的な話ですが、家庭内では男性の方の経済的な負荷が重く、仕事では量や責任が重いことが多いもの。その責任に反比例する形で家事分担の重さを妻に求めるのです。
 
 現状では不公平と感じるかもしれませんが、長い目で見たときに、お互いのより良い関係のためにも、手伝ってくれたことで80点と考えておくのが得策。
 
 もう一つ女性の方にお願いしたいのが、『家事ハラ』をしないこと。カウンセリングの事例でとても多いのが、男性の家事に対して女性がダメだしややり直しをする『家事ハラスメント』です。これによって、男性の家事へのモチベーションが大幅ダウン。相手がやる場合は、“任せる”ことが重要です。」(石井さん)

第3位「毎日の夕食だけは一緒がいいのにーー」

第3位イラスト

家族にとって一緒に食事することは大切! そんな理想を持つ人は多いもの。ところが一方で、仕事で帰りが遅くなる側にとって、相手に待ってもらっていることがプレッシャーになることも。先輩カップルは、どう折り合いを付けたのでしょう?

ギャップ、こう埋めました

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私は毎日一緒にご飯を食べて話しているのが理想だったので、起きて彼の帰りを待っていました。でも、彼は仕事が遅いので先に寝ててもいいと思っていたようです

遅くなる連絡をもらったときは、帰ってから仮眠をし、その後起きて待ちました(磯田有里さん)

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夕飯はふたりで食べるものと思っていましたが、彼の帰宅は21時過ぎ。専業主婦の私はそこまで待つのがつらい

待つ時間を決めて、その時間までに帰ってこれなければ、先に食べるように話し合いました(はちさん)

生活のスタイルや考えをすり合わせ
短時間でも積み重ねを大切に

「『夕食はいつも一緒に食べるもの』というのは一方だけの考えである可能性が高く、思い込みでスタートすると不満が出てしまいます。この場合も結婚前や早い段階で、お互いの帰宅時間といったライフスタイルや、希望をしっかりと確認しておくことが重要です。

前にも述べましたが、彼の帰宅が遅いのは“仕事を頑張っている=家庭を維持している”ということです。そこをしっかりと踏まえておきたいもの。

帰宅が遅くなった場合、食事を共にしなくても待つのがお勧めです。食事する彼と共にお茶を飲むなど少しでも一緒に過ごすとよいでしょう。そこに豊富な会話がなくても、長い時間ではなくても、どれだけの短い時間を重ねたかが大切です。

 また、どうしても一緒にゆっくり食事がしたいという場合は、『週に1度だけ』など、あまりハードルを上げずに決めてしまうのも手。彼の職場近くで待ち合わせ、外食をするというのもありですね」(石井さん)

第4位「将来のために、計画的に貯蓄がしたいのに!」

第4位イラスト

家族になったんだから、家計を一つにして毎月貯蓄もしたい! 今回の調査ではそんな考えを持つのが女性側に多いようで、男性からは「別々に口座を管理したい」「お小遣い制は嫌」などの声が上がっているとのこと。お金のことって重要だけど言い出しにくいもの。理想に近づくために、先輩はどんな工夫をしているんでしょうか?

ギャップ、こう埋めました

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私は口座を一つにしてまとめて管理したかったのですが、彼は別々の口座で管理したいと言っていました

何度か話し合いを重ね、今は一つの口座で管理しています(はあちゃん)

マクロミル

私は将来のために貯蓄をしたいと思うけれど、夫はあるだけ使うタイプ。金銭感覚の違いがありすぎて困っています

話し合いをして、家計を管理するのは私になりました。残業代が多いときは、プラスで彼にお小遣いを渡すことで、まとまっています(なちこさん)

マクロミル

共働きですが、家計は一つにまとめてお互い小遣い制にし、収支を把握して貯蓄もしたかった私。しかし、夫は財布は別に管理したがり、小遣制にも応じず、家計の総資産や収支が全く把握できない状況に不安を感じています

自分の収入を資産運用や貯蓄になるべく回しています(やまおさん)

価値観のギャップによるトラブルが
起きる前に、細かく出費を管理

「特にお金に対する価値のとらえ方や使い方は、その人の育ってきた環境によるものが大きく、簡単に変えられないものです。だからこそ、お金についての話は、結婚前にしっかりと話し合っておくのが大原則です。厳しいようですが、“金の切れ目は縁の切れ目”というように、お金の問題は代表的な離婚原因の一つとなっています。

 私が行うプリマリタルカウンセリングでも、バジェッティングと呼び、“生活水準や予算を決める”“家計の管理の仕方を決める”といった作業をしっかりと行います。このバジェッティングをぜひやっていただきたいのです。

 コツはお互いのお金のとらえ方への不満や不安といった感情の部分と、数字をしっかりと切り離してドライに数字だけを見ること。事前にしっかりと出費額や管理方法を決めておくことで相手にストレスを感じることが断然少なくなります。」(石井さん)

第5位 「たまにはふたりでデートや旅行を楽しみたいのにーー!」

第5位イラスト

夫婦になったとはいえ、恋人のような関係もキープしたいもの。そのためには、非日常の時間も必要ですよね。でも彼は日頃のお仕事で疲れているのでしょうか……。おうちでマッタリな彼に不満の声が上がっています!

ギャップ、こう埋めました

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実家がグルメで外食が好きだったので、月1回くらい外食したいと思っていましたが、彼は家ご飯派。なかなか外食させてもらえず、けちなのかと思いました

そもそも近所に外食できるところがあまりないので自然と解決しました……(8さん)

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休みが合う日は早めに起きてお出掛けしたいと思っていましたが、実際は彼が起きてこないので、夕方までグダグダ。パッとしない休日になることが多く、たまにけんかをしてしまいました

仕事で疲れているだろうと自分を納得させ、好きなことをする時間として楽しむようにしました(りなさん)

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私は旅行が好きなので、毎年海外や近場へ旅行したいと思っていましたが、彼はどっちか年1回でいいと言い、旅行への価値観の違いでけんかしていました

彼に旅行の楽しさを伝え、興味を持ってもらえるように日々努力しています(松本あゆさん)

彼が自らの意思で動いたように
思える上手なアプローチを

「繰り返しになりますが、男性にとって週末は羽を休める時間として使いたいもの。また、『征服と達成願望』が強い男性は、『自分の力で彼女を幸せにしている』と思いたい生き物です。そんな男性の特徴を理解してアプローチするのが得策です。

 例えば行きたいカフェがあったとします。無理やり誘い出すのは禁物。最初に『新しいお店ができたことを伝える』、次に『写真を見せる』、実際に行って『感想を伝える』といったように、小出しにして彼に興味を持ってもらいます。彼が『出かけさせられたのではなく、自ら連れて行った』と思わせることがポイントです。

 なんだか女性ばかりが我慢したり、頑張らなければならないと思われるかもしれませんが、男性の優しさを引き出すには女性のヘルプが必要。男性の特性を理解し、上手に誘導することで、彼はあなたといる時間を好み、最高のパートナーと思うはずです」(石井さん)

From 編集部

理想と現実のギャップは男女の違いから生ずる。まずはお互いを理解すること

多くのカップルのカウンセリングを行ってきた石井さんのお話にもあったように、理想と現実のギャップは、男女の性質や思考の違いによるものが多いようです。相手の特性を知っておくことは、ふたりがずっとパートナーとして幸せに生きていくための道筋となります。相手を変えてギャップを埋めるのではなく、歩み寄っていく時間と思いを重ねていきたいものですね。

Profile

石井希尚さん プリマリタルカウンセラー

米国で自ら体験し学んだプリマリタル(結婚前)カウンセリングを日本に持ち帰り広めた第一人者として活躍。ベストセラーとなった『この人と結婚していいの?』(新潮社)、「Happy Wedding Diary 幸せな結婚のための253問」(河出書房新社)など著書多数。現在、牧師、結婚・恋愛カウ ンセラー、カフェオーナー、ミュージシャン、作家、企業セミナー講師など、多岐に渡り、妻・久美子さんと夫婦二人三脚で精力的に活躍中。

構成・文/小松七恵 イラスト/平松昭子
※掲載されている情報は2018年5月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2018年3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー93人が回答したものと、過去2年以内に挙式・披露宴をした20~39歳の女性100人が回答した2018年3月実施のマクロミル調査によるものです。

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