そのまま使える「結婚報告ハガキ」文例集
今、結婚報告は年賀状や暑中見舞いと兼ねるのが主流なんです。今回はすぐに使える文例から、気が利くねと言われる「ちょい足しワード」までご紹介!
1.年賀状で使える文例
<フォーマル>目上の方にもOKのしっかり文例
★文例1(式に出席した人へ)
新春のお慶びを申し上げます
先月は私たちの結婚式にご出席いただき
誠にありがとうございました
おかげさまで ふたりで良い新年を迎えることができました
皆さまの温かいお言葉を胸に
これからは力を合わせて幸せな家庭を築いてまいります
本年もどうぞよろしくお願い致します
★文例2(お招きできなかった人へ)
謹んで初春のお慶びを申し上げます
私たち昨年の○月○日に結婚し
新たな道をふたりで歩み始めました
まだまだ未熟なふたりですが お互いに助け合い
温かい家庭を築いていく所存です
今後ともご指導のほど何とぞよろしくお願い致します
【解説】
新年の挨拶の後に、「私たち結婚しました」と報告フレーズを入れると自然にまとまります。式に来てくれた人には出席してくれたことへの感謝の言葉を添えて。なお、年賀状には句読点を付けないのがマナー。読みづらい場合はブランクや改行で対応を。
【気が利くPOINT! 】「季節の言葉」を使おう
ここでは年賀状で使えて、さらに「気が利く」と思われる季節の言葉をご紹介。文例にそのまま入れ替えて使ってみて
<冒頭に添える言葉>
穏やかな新年を(お迎えのことと存じます)
初春の候 (皆さまお変わりなくお過ごしのことと存じます)
新春のみぎり (穏やかなお正月をお過ごしでしょうか)
<結びの言葉>
寒さ厳しき折 (くれぐれもご自愛ください)
今年も皆さまにご多幸がありますよう(お祈りしています)
<カジュアル>家族や友人向けの親しみやすい文例
★文例1(式に出席した人へ)
明けましておめでとうございます
先月は私たちの結婚式にお越しいただき
温かい祝福の言葉を掛けてくださって
本当にありがとうございました
皆さんのおかげで 幸せな一日を過ごすことができ
感謝の気持ちでいっぱいです
今年はぜひ新居にも遊びに来てくださいね
まだまだ寒い日が続きますのでお体にお気を付けて
★文例2(お招きできなかった人へ)
新年おめでとうございます
ご無沙汰していますが お変わりなくお過ごしですか
ところでお知らせが遅くなりました
私たち○月○日に結婚しまして
今年は夫婦で迎える初めてのお正月です
お近くにお越しの際には ぜひ新居にお立ち寄りください
手料理を用意してお待ちしております
本年もよろしくお願い致します
【解説】
友人や親戚へのあいさつは「謹んで新年のごあいさつを……」よりも、「明けましておめでとうございます」の方が堅苦しくなくてオススメ。フォーマル同様、来てくれた人にはお礼を、お招きできなかった人には今後のお付き合いを願うひと言を。
【気が利くPOINT!】親しい間柄でも報告を兼ねたあいさつはしっかりと
本文はふたりらしさや親しみが感じられる内容で仕上げてもいいけれど、文面はあまりカジュアル過ぎない方が好印象。また「明けましておめでとうございます」という新年のあいさつや、写真・イラストのスペースもある程度必要なので、文面は長くならないようさらりとまとめて。
2.暑中見舞いで使える文例
<フォーマル>目上の方にもOKのしっかり文例
★文例1(式に出席した人へ)
暑中お見舞い申し上げます
ようやく梅雨が明け、暑い夏がやってまいりましたが
お変わりなくお過ごしでしょうか。
先日はご多用の中、私たちの結婚式にご出席いただき
誠にありがとうございました。
温かい励ましのお言葉にあらためて感謝申し上げます。
まだまだ未熟なふたりではありますが
今後とも何とぞよろしくお願い致します。
夏風邪など召されませんようご自愛くださいませ。
★文例2(お招きできなかった人へ)
暑中お伺い申し上げます
暑い日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか。
私たちは○月○日に結婚し、
新たな人生の一歩を踏み出しました。
本来ならばお会いしてご報告すべきところですが
書面でお伝えすることをお許しくださいませ。
これからふたりで幸せな家庭を築いていきたいと思いますので
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
酷暑の折、くれぐれもお体にお気を付けてお過ごしください。
【解説】
暑中見舞いを出す時期は梅雨明けあたりから立秋の前日まで。タイミング的に間に合わない場合は、「残暑見舞い」として8月中をめどに。いずれにせよ、夏の盛りに相手を案じて出すはがきなので、最後の一文は体を気遣う言葉で締めましょう。また、「最初のお見舞いの言葉」には句点を付けないのがマナーです。
【気が利くPOINT! 】「季節の言葉」を使おう
暑中見舞いで使えて、さらに「気が利く」と思われる季節の言葉をご紹介。文例にそのまま入れ替えて使ってみて
<冒頭に添える言葉>
仲夏の候、(毎日いかがお過ごしでしょうか)
盛夏の候、(○○さまにはますますご壮健のことと存じます)
炎暑のみぎり、(皆さまお元気でお過ごしでしょうか)
<結びの言葉>
暑さ厳しき折、(お体に気を付けてお過ごしください)
時節柄、(くれぐれもご自愛ください)
これから夏本番ですので、(お体を大事にお過ごしください)
<カジュアル>家族や友人向けの親しみやすい文例
★文例1(式に出席した人へ)
Summer Greetings to you
今年は猛暑続きですが、毎日いかがお過ごしですか。
先日は、私たちふたりを祝福し、
式を一緒に盛り上げてくださってありがとうございました。
おかげさまで新生活にも慣れ、楽しい日々を送っています。
これからも何とぞよろしくお願い致します。
ではくれぐれも夏バテしないようご自愛ください。
★文例2(お招きできなかった人へ)
暑中お見舞い申し上げます
私たち今年の○月○日に結婚し、ちょうど3カ月が過ぎました。
まだ慣れないことばかりですが
ふたりで力を合わせて頑張っています。
お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
では暑い日が続きますので、お体を大切にお過ごしくださいませ。
【解説】
最初の一文は、フォーマルな文面と同じく「暑中お見舞い申し上げます」が一般的だけど、季節感のある英文(Hot SummerやSummer Greetings to youなど)もおしゃれでオススメ。カジュアルとはいえ親族や友人など送る相手はさまざまなので、プライベートなコメントは手書きで添えて。
【おまけ】報告ハガキに手書きで添えたい「気が利く」ワード
印刷された文章の他にも、手書きでひと言添えてあると嬉しいもの。ふたりの近況報告やハネムーンのこと、結婚式でお世話になったことへのお礼、新居へのお誘いなど、その人だけに宛てた気配りの言葉をプラスして。
<目上の方に>
・結婚式では温かいご祝辞を賜り、誠にありがとうございました。
・結婚式では過分なお心遣いを賜り、あらためてお礼を申し上げます。
・今後ともご指導のほど、よろしくお願い致します。
<友人に>
・結婚祝いで頂いた〇〇、新居で使っています。ありがとう。
・ぜひ新居に遊びに来てね。おいしい手料理作って待っています。
・これからはお互い家族ぐるみでお付き合いできると嬉しいです。
From 編集部
メールの時代だからこそ、きれいな日本語で報告を
季節を感じさせる年賀状や暑中見舞いには、メールでは味わえない風情がありますよね。ふたりの大事な結婚報告を兼ねたはがきだからこそ、美しい日本語で丁寧に仕上げたいもの。手間暇かけた分、受け取った方のハートもにきっと響くはずです♪
文/南 慈子 イラスト/坂本奈緒(TAIKO&ASSOCIATES) 構成/小田真穂(編集部)
※掲載されている情報は2018年3月時点のものです
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