「贈り分け」のもう一歩先。想いを込めた「引出物」の話

作家が作った「世界にたった一つ」のものなど、この日のために心を込めて用意したオリジナリティ－の高い引出物。見たり使ったりするたびに、ふたりの結婚式のことを思い出してもらえそう。

【親族へ】一人一人の名前を刻印した琉球ガラスのギフト

結婚式を挙げた沖縄は、家族でよく旅行に訪れた特別な場所。だからこそギフトには、思い入れのある「沖縄ゆかりのものを」と考えました。
選んだのは長く使えて記念に残る琉球ガラスのグラス。ご夫婦には色みを合わせたペアグラスを、独身の人には本人の好みやその人のイメージで色をセレクト。ゲスト一人一人の名前と結婚式の日付、メッセージも刻印してもらいました。（本山麻衣さん）
【刻印入りで1個当たり約5000円】

ゲストの反応は……

親族から「琉球ガラス自体もとてもきれいで嬉しいけれど、名前や日付、メッセージまで入っている世界に一つしかない宝物だね」と言われました。喜んでもらえて良かったです。

【親族・友人へ】地元・会津の漆を使用した手作りグラス

引出物は感謝とともに、「これから末永くよろしくお願いします」という想いを伝える大切なもの。そんな気持ちを込めて、地元・会津若松市の工房の漆器のグラスを選びました。
このお店でしか取り扱っていない唯一無二の手作り品で、お世話になった人たちに「会津のお嫁さんになった」ということを印象付けたかったので。「ザ・漆器」ではなく、今どきのおしゃれな雰囲気も気に入りました。（かんくみさん）
【ペアグラス2800～4800円＋持ち込み料】

ゲストの反応は……

目上の友人からは「どんなテイストの食器にも合うね」とお褒めの言葉が。同じ県内の他地域に住む同級生には「会津にお嫁に行ったんだなぁとしみじみ思ったよ」と言われました。

【親族・上司へ】温かみのある作家手作りの陶器の器を

親族と日頃お世話になっている上司には、陶芸作家が一つ一つ作ってくれるフリーカップを贈りました。カタログ式ギフトではなく、ふたりで心を込めて選んだ「物」を贈りたいと考えていた私たち。そんなときに内覧会で目に留まったのが、手作りならではの味わいと温かさあふれるこの器です。
内見会に同行してくれた両親が「これをもらったらとても嬉しい」とつぶやいたのが決め手になりました。（はちさん）
【金額はヒミツ】

ゲストの反応は……

「落ち着いた色合いでいい感じ。結婚式を思い出す」と言ってもらえました。普段使いをイメージして選びましたが、和風のカップで色も渋めなので、飾っても素敵だと思います。

ふたりの今の気持ちを形にしたギフト。「大事にしたい想い＝結婚式のテーマ」にひも付いたアイテムを選ぶ方法もあり。よくある品物でも「なぜこれを選んだのか」を、カードなどできちんと分かるようにしておくと、ゲストのハートにきゅんと響くはず。

【全員へ】「末永く続くように」の願いを込めた竹製の菓子鉢

メインの引出物として用意したのは伝統工芸品の竹製の菓子鉢。「皆さんとのお付き合いが末永く続きますように」との想いを込めて、丈夫で割れない竹素材のものを選びました。品物の銘柄に詳しい親戚にも「引出物が立派だった」と好評でした。（久米路子さん）
【1個当たり5000円】

ゲストの反応は……

菓子鉢をとても気に入ってくれた彼の祖母。自分の分もちゃんと1つあったはずですが、なぜか１人暮らしのおいっ子の分も持っていこうとしたそうです（笑）

【全員へ】「和」へのこだわりを形にしたギフトを

和婚にこだわり、ペーパーアイテムやウエルカムスペースなども和風で統一したので、ギフトも和の雰囲気を大事にしました。引菓子は竹をイメージしたバウムクーヘン、プチギフトには手毬飴（てまりあめ）を。ゲストが帰宅して包みを開けたとき、私たちの結婚式を少しでも思い出してもらえたらと思いました。（ariaさん）
【引菓子1個当たり1200円】

ゲストの反応は……

父母からは「縁起が良さそうでおいしかった」とまずまずの反応が。家族の意見はいつも厳しめなので、褒めてもらえてひと安心です。

【友人へ】「お揃いのもの」をみんなに持っていてほしくて……

会社の同期女子のみんなに贈ったのはオシャレなサラダボウルです。結婚する人や会社を辞める人など、これから少しずつ進む道が分かれていく私たち。同期が集まるこの機会に、全員でお揃いのものを何か一つ持っていたいと思い、これを選びました。（さちこさん）
【2個セットで3240円】

ゲストの反応は……

「実用的だし、オシャレで嬉しい！」と友人たちに喜んでもらえたサラダボウル。「お揃い」は変わらない友情の証しです♪

「自分たちが大事にしていることを皆さんともシェアしたい」という想いで選んだギフトなら、ふたりらしさが垣間見えてインパクト大！　また、今回紹介する卒花さんの中には「自分で使ってみて、いいなと思ったから」と、お気に入りアイテムを贈るケースもちらほら。

【友人へ】ふたりがヘビロテしているガラスの器をゲストにも！

料理好きな私たちふたりの食卓に、頻繁に登場するお気に入りのガラスの器。友人たちにもぜひその良さを味わってほしくて、引出物として贈ることにしました。麦茶を飲むグラスにしたり、料理を入れると小鉢にもなる使い勝手のいい優れものです。
幅広い用途で使え、光が当たるとキラキラするデザインも素敵で、みんなもきっと気に入ってくれると思いました。（Ｒ．Ｋさん）
【2個セットで3888円】

ゲストの反応は……

何人かの友達は「使ってるよー！」と教えてくれました。自分が愛用しているものなので、どんな使い方ができるか伝えることもできるし、安心して贈ることができました。

【女性ゲストへ】自分がもらって嬉しかった「熊野の化粧筆」を

女性ゲストのために用意したのは熊野の化粧筆。フェイスブラシ・シャドーブラシ・リップブラシの3本セットです。以前、私自身も同じものをもらったことがあり、その柔らかい肌触りに感動した思い出が！　自分でいいと感じたものなので、自信を持って贈ることができました。（須田エリさん）
【3本セットで3240円】

ゲストの反応は……

「評判には聞くものの、実際に手にするのは初めて」という人も少なくないはず。直接ゲストからの感想は聞けていませんが、きっと気に入ってくれたと思います。

贈る相手の好みがある程度分かっている場合は、それぞれに合った品物を用意してみよう。単なる「贈り分け」ではなく、「あなたのことをここまで知っている、考えている」というメッセージを込めて♪

【女性の友人へ】料理好きな友人にドレッシングの詰め合わせ

私の周囲には料理好きな友人がいっぱい。家庭を持っている人はもちろん、独身でも料理を趣味にしている人が多いので、高級ドレッシングの4本セットを贈りました。
「自分ではあまり買わないかもしれないけど、あったらきっと楽しいはず♪」と、みんなの喜ぶ顔を思い浮かべながら選んだギフトです。（佐藤あゆみさん）
【4本セットで2775円】

ゲストの反応は……

後日会った友人たちから、「普段選ばないような味が楽しめた」「家族も喜んでいた」と口々に言ってもらえて嬉しかったです。おしゃれなボトルも好評でした。

【上司と友人へ】お酒好きとラーメン好きの友人が喜ぶアレ！

いつも飲みに連れていってくださる人情深い上司には、感謝の気持ちを込めて高価な陶器のタンブラーを。また「ラーメンが大好き！」という共通点のある友人たちにはラーメン鉢を贈り、「ふたりらしいね」と喜んでもらえました。じっくり考えて選んだかいがありました。（ｍａｍｉさん）
【タンブラー2個セットで6480円／ラーメン鉢2個セットで3240円】

ゲストの反応は……

タンブラーもラーメン鉢も引出物としては珍しかったらしく、「自宅でいつも使ってるよ」「こういうのが欲しかった！」と、後日会ったゲストの皆さんからの反応はおおむね良好でした。

構成・文／南 慈子　イラスト／小野塚綾子
※掲載されている情報は2018年2月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2017年1月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー96人が回答したアンケートによるものです

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